ぼくは驚いて美樹本さんの顔をまじまじと見た。何を言い出すのだろう。
「そうだ。…そう、たとえばスキーバッグの底板を屋根の雪に突っ込んでおいて、それを窓のところに紐でくく
りつけておく。
そのうち雪が積もって、雪ごと底板が落ちれば窓は引っ張られてガチャン! ってわけだ」
…おいおい。
ぼくは、
A 「いえ、それは考えにくいと思います」
ぼくはすぐさま否定した。
B 「もしそうだとして、どうなりますか?」
ぼくは美樹本さんの答えを待った。
C 「そうです、そしてあなたが犯人です」
ぼくは美樹本さんをモップで何度も何度も叩いた。