横溝正史 〜十一月は季節外れの雪の密室〜

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552書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
「真説 金田一耕助」(背表紙白)は、和田誠のカバーもグッドなハンディで
とても面白いエッセイ集ではある。
ただし、「勲章を貰う話」における勲章というものに関する見解にしても、
「怪奇探偵作家」における怪奇探偵小説に関する意見にしても、
あくまで横溝御大の私見に過ぎない点に留意しておくべきである。

オタの執心はそれで良しとしても、客観的な評価としては仮面舞踏会、病院坂、悪霊島は
冗長な作であったと言わざるを得ない。
正直言うて、この辺は読むたびに失望の繰り返しであった。