横溝正史 -火の十字架-

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683書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
>金田一が出てくるし、一応推理の要素も形だけあるけれど
>この作品の本質はそこではない。、
>「傑作ではないけれど面白くてスカッとする異色のヒーロー小説」という
>位置づけが妥当じゃないか。
俺様解釈の押しつけはやめておけ。
本格ミステリと言えなくても、ミステリである以上、叙述のフェアネスを要求される
のは当然のことである。
「迷路の花嫁」の問題点をそれなりにクリアしているのが土屋隆夫のもっかのところ
最新作である「物狂い」かと思う。心して読め!

「仮面舞踏会」のマッチ棒ネタに無理がある点は前にも指摘されたことがあるが、
御大は、あのネタを展開上の無理を承知のうえで書きたかったのであろう。
構成上のミスとは、また別な問題であろう。単なる薀蓄として読めば面白いか。