各作家のナンバー1を決めよう!! 再投票part2
510 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
「猫の舌に釘をうて」を推す。
パズラーのイメージが濃厚な作家だが、東京生まれ・育ちの利を活かした
昭和30年代の東京情緒溢れる本作のようなややダークなタッチの作にこそ
この作者の本領があったのだと思う。
(「やぶにらみの時計」の重い余韻の結末、あの徹底したお遊び小説に見える
「三重露出」の意外なまでの暗い幕切れ等も想起されたい)この路線を主とすれば、
日本のアイリッシュとして他から卓越した作家として記憶されたかもしれぬ。