道尾秀介 part1

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952名無しのオプ:2008/12/09(火) 01:20:24 ID:WFq2zVIY
伏線回収がみごとだったり、叙述でラストの一行で鮮やかに落としたりすると、
読者から大喝采を浴びるからなー、クセになるんじゃねぇ?と邪推。
つか、一度、伏線回収の名人とかオチが見事とか叙述トリックが鮮やか、
という評価をもらうと、他の作風で勝負しても
「肩透かし、がっかりした」なんて言われるからね。
作家のほうも(それとも編集か?)守りに入るのかも。
最近では、道尾と仲のいい辻村深月がその傾向にあって、いい作品書けるんだろうに、
どんどん世界が狭まっている気がする。
一度、怒涛の悪評を浴びる覚悟で書けばいいと思うんだけど、
道尾とか辻村みたいな優等生タイプは、守っちゃうのかな…と
953名無しのオプ:2008/12/09(火) 01:30:29 ID:WFq2zVIY
しかし、どうでもいいが、
「これスレを見ている人はこんなスレも見ています」
に、
少年愛・ショタコン PART10 [同性愛]
があるのは、なぜなんだw
954名無しのオプ:2008/12/09(火) 01:38:58 ID:HP9VOXZK
>>952
なるほど、確かにそうだわ。
三津田信三もどんどんハードルが高くなる刀城シリーズ
(○○の如く○○もの)よりもホラー系を書きたそうだし…

今年ブレイク(と言い切ろうw)した柳広司は遅咲きだけど
「ジョーカー・ゲーム」は題材や謎うんぬんよりも、とにかく
ストーリーが面白かったんで、道尾にも頑張ってほしいな。
955名無しのオプ:2008/12/09(火) 06:24:39 ID:HP9VOXZK
久しぶりに東野スレを覗いてきた。
いやぁ〜メジャー作家も大変だ!
東野スレみたいに荒れるんなら…


ミチオこのままでいいよミチオw
956名無しのオプ:2008/12/09(火) 21:25:39 ID:PMKoOBWt
>>953
断っておくが、自分じゃない!



ミチオかわいいよミチオw
957名無しのオプ:2008/12/10(水) 01:27:44 ID:6DKOoGbs
専ブラ使え…
958名無しのオプ:2008/12/12(金) 09:41:37 ID:nosZWd0r
今朝の朝日新聞にインタビュー載せているな。これは抜粋だけど、
>謎解きよりも描きたかったのは人の感情。
>今でも犯人捜しやトリックはあくまでも手段で、目的ではないという。
>執筆の際に思っていることは、ひとつ。
>「今、自分が読みたい小説を自分で書く、ということ。だから結末を知っていても面白く読めるものにしようと思っている」

残念ながら、鬼女の感想のように、結末を〜っていうのは今のところ出せてはいないように思えるな。
959名無しのオプ:2008/12/12(金) 11:38:43 ID:ih/w1tqw
>>958
>犯人捜しやトリックはあくまでも手段で、目的ではない

これですよ。

「人の感情を描く手段として、犯人探しやトリックが有効」
という考え方が、やっぱり理解できない。

「両方を目的にする」というのであれば、まだしも理解できるのだが。
960名無しのオプ:2008/12/12(金) 12:01:17 ID:nosZWd0r
あー、今朝じゃなくて昨日の朝刊だった。
961名無しのオプ:2008/12/12(金) 16:15:51 ID:IHBJ2pbh
>>959
疑うとか庇うとかいう中で人の本心が出てくる、
というような単純な意味合いでもないんだろうなあ
962名無しのオプ:2008/12/12(金) 17:46:43 ID:jlM19aMe
>>958
うーん、ちょっと痛い、つーか、青い奴だね。ミッチーって。
ま、販売の宣伝文句にはなるでしょう。
963名無しのオプ:2008/12/12(金) 18:09:46 ID:QhN8O8HW
今のところ、手段のほうに目がいっちゃって、
結果的に目的がイマイチ果たせてない?とことかな。
デビュー作の背の眼(だっけ?)みたいなのは、結構鬼女にも受け入れてもらえそうだけど。
横溝正史なんかの作風は、ミッチーの言っている手段と目的がいい感じで果たせそう。
横溝信者のようだから、一度、初心に戻るのもいいかも
と、偉そうなこといってみる。
964名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:01:50 ID:DA7SHQIQ
>>958

読者→トリックは上等、物語自体はそれほどでも
…って評価が大半だったところへ

作者→物語(or人物)を書くのが目的、トリックは手段
…と言い切ったわけで

既存の作品についてなら「?」なわけだが…

未読なんで何の(何についての)インタビューだか分からんが、
新刊について述べているなら期待もできるかもね!

1月刊行予定の「鬼の跫音」のことかな?
965名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:23:42 ID:jlM19aMe
言っちゃあなんだけど、もうこれだけ書いてて、
今さら、人間の感情中心の作品が書けるとも思えない。
それじゃ、せいぜい作者と同じく「人間の感情が描けてる本格が読めたあ」って
レベルの満足にしかならない。
てか、別に人間の感情見たいならミッチー読まなくても
他にそっちが主体の文学もあるんだからそっち読むよ。
966名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:33:37 ID:nosZWd0r
>>964
最後のほうで宣伝はしているけども、どの作品についてとは語っていない。
インタビューの要旨は、気鋭の作家に話を聞くってことみたい。いつものペンネームの由来についても話してる。
その宣伝部分も、記者によるあらすじ付きのもの。

あとオススメの3冊に
・ニコルソン・ベイカー「室温」
・小沼丹「懐中時計」
・久世光彦「雛の家」
を挙げてる。
967名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:46:07 ID:DA7SHQIQ
例えば連城が寡作な今、トリックも物語(人間が描けてるでもいいが)も
上等な作品を連発する作家ってそんなにいないと思うんだ。
謎解きモノが好きだから純文学じゃなくミステリー読んでるわけだし。

道尾はトリック(伏線回収の爽快さ)は評価できるんだから物語が
うまくなってくれれば、ファン的には嬉しいよ。

>965を読んで思ったが、自分は道尾に連城の代用を求めてるのかも。
これはこれで失礼だが…
968名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:49:46 ID:G8CCN74g
おとなしく幻影城読んでろw
969名無しのオプ:2008/12/12(金) 19:50:51 ID:DA7SHQIQ
>>966
サンクス

そうなると道尾くん、ひとりよがっちゃってるのかw
需要と供給の(量ではなく)質の食い違いだな。
970名無しのオプ:2008/12/12(金) 20:01:15 ID:jlM19aMe
なんかパンチが弱いんだよな。ミッチーは。
どっちかつうと、マイナス要素を極力なくしたミステリーって感じ。
プラスの部分が弱い。
人間の感情が書きたいというところもそうだけど、昔の作家で言うと
(まだ存命であるが)土屋隆夫に似ている気がする。作風も存在感も。
971名無しのオプ:2008/12/12(金) 20:19:28 ID:DA7SHQIQ
>>968
すまん、仰るとおりだw
だが上質なプロパーは若いやつでほしいぞ


道尾のキャリアをもう長いと考えるか、まだこれからと考えるかでも
変わってくることだが、なかなか読ませる新人が現れたぞ!から
次のステップを期待されてるところだと思う。
本人が物語書いてるつもりでも、読者がトリックしか評価できない
作品ばかりなら、間違いなく飽きられるだろうけど。
972名無しのオプ:2008/12/12(金) 22:29:49 ID:IHBJ2pbh
>>970
なんとなくいわんとするところはわかる。
人間が書けてなくても、まあ島田御大いうところの
魅力的な謎があったり、
無理やりながらもアクロバティックで壮大なトリックがあったり、
または、キャラの立ちまくってる探偵がいたり。
そっち方向じゃなくても、日常の中の謎系だって、
その日常性の描写において、これというプラスの魅力がある作家もいるわけだしね
973名無しのオプ:2008/12/12(金) 22:45:07 ID:/tKg38zy
>>970

トリックも人間描写も、どちらもそこそこだがそれ以上のものはないので、
二つを足しているってこと?
だとしたら、同意。
974名無しのオプ:2008/12/13(土) 18:12:25 ID:+8kU3tqf
道男は一度、ドストエフスキーでも読んだほうがいい。
それからペンネームも変換するものに換えたほうがいい。
975名無しのオプ:2008/12/13(土) 18:18:55 ID:vZEi5XHO
>>974
ネームは一発変換できないのは普通にあるから自分で登録すべきだと思うが。
976名無しのオプ:2008/12/13(土) 19:56:41 ID:+8kU3tqf
でもそれがそのうち道男になっちゃうんだぜw
つか、わざわざ登録するほどでもなかろう
977名無しのオプ:2008/12/13(土) 23:18:54 ID:vZEi5XHO
>>976
もしかして、一度変換を確定しただけの「登録」じゃない?
ちゃんと、辞書登録機能を使って、登録している?
それでもダメなら、
そりゃソフトが悪いんだろうな。辞書ファイルがサチュレートしているのかも。
あるいはOSとかパソコンの問題かも。
978名無しのオプ:2008/12/13(土) 23:20:44 ID:+8kU3tqf
おまえ、おれを馬鹿にしてんのか
979名無しのオプ:2008/12/13(土) 23:22:57 ID:vZEi5XHO
なんでそう思うの? もしかして、酔ってる?
980名無しのオプ:2008/12/14(日) 10:04:12 ID:Mgd1bOzE
この人の作品って、信じられる描写とかよりどころが全然ないので、
不確かすぎて読んでいてつらい。
いろいろな可能性を想定せざるをえない書き方というか。
だから、読み終わって、騙された! と思うこともあんまりない。

みんな、この話はこういうことに違いない、と決めつける感じで読んでる?
981名無しのオプ:2008/12/14(日) 10:29:09 ID:qP3022AJ
>>980
確かに、読んでいて不安というか疑心暗鬼、文章が信用できないって感じになる。
メイントリックでばしっと決める自信がないから、策を弄することになって、
結果そうなるんじゃないかな。
その不安定さがなんか居心地悪い。
蛇足だが、ホラーの常川恒太郎も似たとこあるな。
982名無しのオプ:2008/12/14(日) 12:01:10 ID:ZwRCaaqO
>>981
恒川な。

道尾に関してはある意味同意。
「向日葵〜」を筆頭に、“騙す舞台設定”を構築するのに長けているが、
読者もハナから怪しんで読み始めるので、「こりゃ嘘なんだろうな」と
認識しつつ読み続ける感覚なんだろうね。
でもよく考えるとミステリーの読み方としては至極真っ当な気もするw

恒川に関してはホラーというよりファンタジーの作家さんなので、
ありえない世界を表現するのに効果的なのでは…と、擁護したくなるが。
983名無しのオプ:2008/12/14(日) 12:13:46 ID:/tLvD6HZ
>>983
ちょっと、視点の切り替えが多すぎる気がする。ま、東野とかも多いんだが。
視点の切り替えを多用されたら、作者のペースになる。で、
なんとなく、読者のほうは探偵的主体性を放棄して、受身で読む事態になる。
そこらがつまらんと思えるときはあるな。
ま、視点切り替えの多用による叙述トリックの時代なのかもしれないが。
984名無しのオプ:2008/12/14(日) 18:28:36 ID:5Qx7yMkM
受け身と言うところは同意
985名無しのオプ:2008/12/14(日) 19:51:36 ID:tWXL6s9W
しかし何でイチイチ東野が出てくるんだろうなw

986名無しのオプ:2008/12/14(日) 19:58:46 ID:WFLOUysu
>>958を見つけたから、適当やっつけで
ttp://www3.uploda.org/uporg1855544.jpg.html
987名無しのオプ:2008/12/14(日) 21:19:06 ID:/+nAgWJL
>>985
なんやかんや言って今一番メジャーはメジャーだからだろ。
それに何度かここでも出たように、ちょっと道尾は東野と
作風が似ているしな。
988名無しのオプ:2008/12/14(日) 21:23:53 ID:tWXL6s9W
どれとどれが似てるんだよ
俺には他のを読んでないとしか汲み取れないけどな

まあ「視点の切り替えが多すぎる!プンプン」って感じるのは人それぞれだしな
989名無しのオプ:2008/12/14(日) 21:26:24 ID:/+nAgWJL
>>988
どれとどれというより、全体の雰囲気とか作家としてのポジションだね。
どっちも自分の好みの世界があって、それを描くという体質してない。
あまり、探偵キャラに頼らない、シリーズ化しないところとかね。
(最近、東野はそうでなくなってきたが)
上でも職人的なところがあるとか書かれてた気がするが。
990名無しのオプ:2008/12/14(日) 21:28:23 ID:/+nAgWJL
あ、連投になるかもしれんが、
それと、トリック優先なため、物語がトリックを支配できず、逆に
なるので、たまに、グロテスクに暗いシチュエーションが、現出して
しまうというところも似てるなw
991名無しのオプ:2008/12/14(日) 21:37:51 ID:ZwRCaaqO
>>989
同意。
作品のスタンスっていうか、今後道尾がメジャーになるとしたら、
イメージは東野のポジションと被る。

なんか漠然とした感想で申し訳ないが。
992名無しのオプ:2008/12/14(日) 22:06:46 ID:Mgd1bOzE
>>982
>「こりゃ嘘なんだろうな」と 認識しつつ読み続ける感覚

こういう感覚を楽しめる読者ばかりだと問題ないんだけどね。

叙述トリックを用いる作品には、読者に疑念を抱かせないような工夫が必須だと思う。
ストーリー性とか、情感豊かな心理描写によって、読者の目をそらすとか。
読者に信じさせたい虚像を、アンフェアにならない程度に強調しておくとか。

道尾の工夫は、たぶんミスリーディングだと思うんだけど、
980の理由で、個人的にはぜんぜんミスリードされない。

それとも、道尾の主観的には、
読者に違和感を捨てさせるのに十分な、ストーリー性なり心理描写を達成しているのかな。
993名無しのオプ:2008/12/14(日) 22:14:54 ID:/+nAgWJL
>>992
いや、伏線はたくさん貼るんだけど、ミスリードはうまくないと思う。道尾は。
なんか大胆さがない。
ま、大技を使うバカゲタ性格でないということかもしれんなw
994名無しのオプ:2008/12/14(日) 22:19:11 ID:/+nAgWJL
>>991
考えたら、だからかもしれないね。道尾があまり人気がないのは。
この路線は東野がいるんだからみたいな。
995名無しのオプ:2008/12/14(日) 22:48:48 ID:ZwRCaaqO
>>994
プチ東野なんていうと可愛そうだが、そういうことかもね。
でもポスト東野なんてコピーなら飛びつく人は多そうではあるw

なんだかんだで応援してるんですけどね、これでも。
996名無しのオプ:2008/12/14(日) 23:20:25 ID:v1gtjoZ/
ワープロソフトで原稿が書き始められた頃から、
伏線をばんばんはる人が増えたような気がする。
ちりばめられた伏線をすべて回収しただけで絶賛する人が多いけど、
ってか、ブログのミステリの感想文読むと、「伏線がきれいに回収されていてすごかった」とか
そんな褒め言葉ばかりだよw
あれ、ワープロソフト使って原稿書くと、割と簡単。
とりあえずさくさくっとラストまで書いておいて、
推敲するときに、ラストにしたがって伏線を挿入していく。
または、シーンを切った貼ったしたりして、効果を高める。
その逆もある。とりあえず、伏線らしきものをたくさんちりばめておいて、
(表現をあいまいにしておいて)
ラスト付近で、後付で回収。で、いらなくなった伏線は削除、または次の作品に回す。
すると、「ああ、あの作品で出てきた伏線は、こことリンクするのか!」
と、読者はやっぱり感心する。
編集作業が容易になったことで、伏線とその回収なんて、そんな大したテクニックではないと思うんだけどな。
997名無しのオプ:2008/12/14(日) 23:25:27 ID:v1gtjoZ/
>>996
つづき。

なので、パソコンに慣れている最近の作家は、
伏線とその回収がうまくなっている。
あと、構成を組み立てるのもうまくなっている。
(文章ブロックをあっちこっち移動するのが簡単なワープロに慣れている世代は、
むしろ、得意)
が、そこには落とし穴があって、それだけで満足してしまって、
もっと大切ななにかを見落としがちになる。
998名無しのオプ:2008/12/14(日) 23:30:17 ID:/+nAgWJL
>>996
うん、言われて見れば、そのとおりのみならず、道尾のは、なんか全体的に
「パソコンの作品」みたいな色彩強いよね。
ま、荒削りだがドカンという野性味はないわなあ。島荘みたいなw
999名無しのオプ:2008/12/14(日) 23:32:39 ID:ZwRCaaqO
言ってることは分かるし正しいのかも知れんが、
その編集作業ができること自体スゴいことだし
回収内容を考えるのも大したテクニックだと思うよ。

あ、道尾だけじゃなくね。
1000名無しのオプ:2008/12/14(日) 23:33:13 ID:/+nAgWJL
>>997
それがいわゆる、道尾に見られるような、テクニックに走るちうことなんだろうなあ。
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