『読みました』報告・国内編Part.3

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144書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
斎藤貴男著「人間選別工場 新たな高校格差社会」を読んだ。
全国の都道府県で進行中の高校改革の観点から、今話題の「格差社会」に
対する筆者の展望を述べたサスペンスフルなリポート&論考である。
58年生まれと、完全に全共闘世代後のノンフィクションの分野では比較的若い書き手
であるにもかかわらず、筆者の過剰なまでに左がかって見える国家への警戒感が
その主張に抵抗感を持たせる結果に終わっているのが、視点は悪くないだけに残念である。
(例えば、著者は学校における警察との協力関係強化に疑問を呈しているが、
防犯面を考慮した場合に、これに代わり得る代替案はあり得るであろうか)
この著者には「機会不平等」(現 文春文庫)という著作があるが、
ベストセラーになった「下流社会」や「希望格差社会」等に先行して、
同様な切り口を持ちながらも、大きな話題を提起し得なかったのは、やはり偏向を
感じさせる筆致ゆえかと思う。
さらに、弱者(特に学歴・職歴面において)重視の著者の主張に説得力を
薄くしているのは、東京出身で旧制中学を前身とする一応の伝統校から早大商学部へ進学、
英国の大学院で学位を取得後、「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、
「週刊文春」記者を経てフリージャーナリスト、
文春、岩波書店、ちくま書房等大手出版社から著書多数あり。
という学歴・経歴であろう。
145名無しのオプ:2006/03/21(火) 14:17:58 ID:3ve6oNnZ
毎日本を読めるなんて無職引きこもりはヒマでいいねえ
でも何でもミステリーと思ってしまう程度の読解力じゃ読書の意味ねえな