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名無しのオプ:
(問)自作に対する評価は気になりますか。
(答)読者の感想はありがたいのですが、評論や書評についてはほとんど関心がありません。
僕は自分がミステリー・マニア〜正確には本格推理小説マニア〜であると自負していますから、自分が書いているもののレベルや、その作品の位置と意義はちゃんと把握しているつもりです。
評論の中には確かに参考になるものもありますけど、それはごく少数です。
むしろ、本格推理に対する理解不足や的はずれな意見の方が目に付き、憐憫すら感じてしまいます。
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(『人狼城の恐怖』について)
僕の物語発想法だと、あれだけの長い話でも、実はほんの小さな〜たった一つの密室トリックから〜全体の構想が始まるわけです。これまでの作品もみんなそういう手順で書きました。
(中略)
逆に言うと、たった一つのトリックから『人狼城の恐怖』のような長大な話さえ創れるというのが、僕の自慢ですね。
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誤解を恐れずに言うと、小説の中でそんなにミステリーって好きじゃないんですよ。
世界文学全集とか日本文学全集に入っている主流文学を読んでいる方が、ずっと好きなんです。
それから、海外SFも気楽に読めます。
ミステリーって、言っちゃ悪いけれど、ペ−パーバックみたいな時間つぶしに読み捨てにする本であって、それを評論したり、系統立てて解説すること自体、無駄だと思うんですよ。