エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART4〜
600 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
時に、通ぶって、X>Yとか言うミスヲタがいるが、客観的に評価すれば、どう見ても
Y>Xだな。
確かに、XはNY風俗(当時)小説としての魅力に富み、この点では館ものの要素を
持つため舞台が限定されがちなYよりも優れているとは言い得る。
しかし、Xのメーンは古臭い因縁話であり、タイトルに冠された「X」に関する
ダイイングメッセージも創り過ぎというか、こじつけに過ぎないという感がある。
身長の割りだし等細かい推理を経た末の犯人の意外性と合理性という本格ミステリの
面白さという点では、XはYに及ぶものではないのである。
Zは犯行日の必然性等、結構、優れたミステリなのだが、ペイシェンスがメーンゆえ、
評価の上で随分と損をしている作かと思う。