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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
乱歩がいわゆる奇妙な味の短編のみを志向していたのでないことは、
初期短編を読めば歴然としているのだが(w
「湖畔亭事件」のボリュームでは長編ではなく中編であるが、
どちらにしろ、乱歩が多彩な作風の短編の名手であり、長編は本格では
なく「蜘蛛男」「黒蜥蜴」等に代表される活劇スリラーを得意としたのは
事実である。
絞殺魔の件に関しては、一応、大手新聞社の報道を真であることを前提として語ることが
無意味とすれば、何も語れなくなるということである。
前述したとおり、信頼すべきソースにより当該新聞社の報道が否定される(つまり誤報)
のであれば、この点を考慮しないものではない。
この点も含めて、盆休み明けの週刊誌報道を注目していたのだが、事件の表面上の異常性をセンセーショナルに報ずるだけか、完全スルーするのみ。
どこか不自然さを感じるのは、ひとり私だけであろうか?
大乱歩作品の商業価値、当然これに関連した著作権者である遺族への配慮を感じないでもない。
前に、安部公房を愛読していた犯罪者に関して、某誌は面白おかしく報道したことがあるが、これは大乱歩作品との商業価値の差と考えるのは、うがった見方に過ぎないの
だろうか。