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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
>書斎魔神=ID:Knvxtq3u
逃げ口上に使うつもりかもしれないが、くだらない妄想はやめておけ、とだけ書いておく。
まず、ミッチー作品が大規模書店の棚から姿を消しつつあるという事実、
これを認めるべきであり、事実に反するというのであれば、具体的な反論を
行なうべきである。ここがポイントなんだよね。
御三家の出版状況を見てゆくと、むしろ清張先生の刊行作品は90年代以降は、
減少しているのは残念なことだ(新潮文庫にも相当数の品切れ作品あり)。
しかし、現代ものの時代風俗の古さは否めないが、一応、相当数の作品が現代に到るまで
読み継がれているとは言い得る。
大乱歩に関しては、いつの時代でもどこかの出版社のもので相当数の作品が常に読める
という時代を超えた定番作家であり、多数が絶版・品切れ入手難という時代は無い。
長期に渡って支えたのは、やはり春陽文庫ということになろう。
横溝御大に関しても、角川でのブーム以前にミステリ作家としての存在感が薄れた時期
はあったが、蝶々、本陣、人形佐七という名作・人気作は、長期に渡って、
常に春陽文庫で読むことが可能だったという事実を忘れてはならない。
今後、ミッチー作品の刊行状況がこの3人のレベルまで到達するかといえば、
現況から見て無いと考えざるを得ない。
近年におけるミステリの売れ行きに関してだが、この数年のベストセラーリストを
比較検討すればわかるとおり、ミステリは既に売れ筋の定番と言えるものではなく、
主流は完全に恋愛小説、青春小説の類に移行しつつあるのがわかる。
このような状況下において、新本格ブームの時のような時代ならいざ知らず、
技巧を売りにしたものが多いミッチー作品を売るにはきつい時代が到来していると
言えよう。