学生時代、漱石ファンの友人に勧められたのがきっかけで旺文社文庫の内田百閧買い集め、貪り読んだ。
『阿房列車』『百鬼園随筆』『」「ノラや』『贋作吾輩は猫である』等々面白い作品は多いが、
中でも一番のお気に入りは『冥途・旅順入城式』。
どことなくシュールな内容と、「べうべうといふ」風の音が聞こえてくるような寂寥感が漂う描写が、たまらなく好きだった。
都筑氏が「日本でモダン・ホラーを書いたのは岡本綺堂と内田百閧セ」と述べたのを知ったのは、百閧読んだ1、2年くらい後だった。
>>190
都筑道夫名探偵全集2巻読み返したら、またそれぞれの作品の面白さを思い出して、単行本全部読みたくなってしまった。
193 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/06/10(金) 22:13:36 ID:KkhGCnam
モダンホラーではない土着的な怪談話のせいもあるが、
ミッチーは田中貢太郎は評価していなかったな。
俺はミッチーが書く怪談は特別面白いとは思わないが、
近年量産されている泥臭ささえ感じさせるホラーよりは
はるかに洗練され、良くまとまっている点は認めている。