ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part7

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708書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
>>705は突っ込みどころ満載のレスと化しているのが面白い。
>カーはエロが書けず、更には書けないのは致命的だという根拠の説明がまるでなし。
>(ついでにクリスティは書けるが封印しているという根拠もね)
ジョンがエロを書けないのは致命的などと書いているレスは存在しない。
この辺にコテハン叩きをあせるあまりの自爆を見て取ることが出来る。
ただし、作品の要素のひとつとなり得るエロを書けないということは、
メジャーな持ち技がひとつ少ない武道家のようなものであり、その分、
書く作品の幅が狭まる結果となるゆえ、作家としては大きな欠点であると言い得る。
アガサに関しては、彼女の普通小説を読めばわかるとおり、秘めた情念を感じ取ることが
出来る。(彼女のミステリにもかいま見える場合もあるが)。
これは女性的な官能的エロティシズムへと通じるものであると言えよう。
>カー作品にはエロが必要不可欠であったのにそれがなく、
>そのために作品の質が落ちていることを論拠することが必要じゃないのかい?
これも前半は自爆レスと化している。ジョン作品にエロが不可欠と書いているレスは
存在しない。ただし、ジョン作品に多いドタバタを中心としたユーモアが、彼氏の
作品群を下品かつ安手に見せているのも否定出来ない事実ではある。
仮に、ジョンがドタバタに代わるべき官能的なエロスを書ける作家であったとしたなら、
その文学的評価は今とは異なるものがあったかと思う。
709書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/16(日) 23:31:33 ID:Zq8j0N7O
>ホラーからの影響に関する部分も、カーがその2作品を読んでいるという「仮定」
>に基づいている以上、 ただの妄想でしかないことは明白だね。
古典とも言うべき2作品を怪奇小説好きのジョンが読んでいたと仮定して論じることは、
十分な妥当性を有するものである。
>勧善懲悪?
>そんなもの洋の東西を問わず、古代から現代まで物語の基本中の基本だろう
>(もちろん例外は数多くあるが)。 たったそれだけのことで「影響大」ですか?
このレスは笑った。多くの例外を認めてしまっている時点で説得力を欠くレスだが、
そもそも、ジョンが勧善懲悪を基本とする騎士道物語好きであるという事実が全く
無視されている。
>文学的・哲学的テーマ?
>お前がどういう意味でこういう言葉を使っているのかは判らんが、
>「物語」に絶対的必然性のあるものなのかい?
>無理矢理そんなものを取り入れようとして物語を破綻させてしまうより、
>エンターティメントとしては不必要だと考えて潔く切り捨てるということも大切なん
>だぜ?
「物語」は自分の思うようにあるべしという偏狭で狂的な価値観が覗われるレスである。
その興隆のためにも、エンタメにおける文学性の追求等は今後も行なわれるべきもの
である。
>そもそもその「フランケンシュタイン」だって、その観念的な部分がしつこいと評価
>する人もいるくらいだ。 作品の書かれた時代というものを考えろ。
「その観念的な部分が…」の前に「俺の頭では」という文を挿入するべきである(w
また、時代性を超越した部分がある古典的な作品に関して、ことさらに「時代性」を
強調することも誤りである。