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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
わずか1日でタイムリーなネタではなくなった「恐ろしき四月馬鹿」(消えた死体ネタ)
だが、文庫本7頁程度の短篇というよりはSSと称すべきボリュームの作ながら、
処女作にして後年のマエストロらしい語りの巧みさを感じさせる出来ではある。
しかし、このレベルの作品集をハードカヴァーで売りに出すほどのものであったかには
疑問を感じざるを得ない。
当初は文庫で刊行していたマルティン・ベック・シリーズを売れると見ると、
新刊はハードカヴァー刊行とした例等、
角川商法らしいと言えば言えるが、当時の横溝ブームの凄さを感じもする。