第十三ミステリー板雑談所兼質問所

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851書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
この板の連中を見ていると、世の中にはミステリ本しか存在しないような言い草だが、
ダニエル・キース「アルジャーノンに花束を」の主人公チャーリイが脳の退化現象の
末期に読む(読める)のが、ミステリや昔の王様と女王様のことを書いた本である(w
そして、大岡昇平「俘虜記」の主人公(大岡)が、野戦病院や捕虜収容所で無聊を慰める
ために濫読するのが英米の探偵小説である。
大岡は、こう書いている「私は戦争中の英米探偵小説の発達に大いに感服したが、
ここに費される作者と読者の知的エネルギーを惜しく思った。殊に作者が、
豊かな文才や人生観察を傾けて、ただ虚偽に真実の仮面を着せ、読者に一杯喰はせる
のに汲々としているさまを馬鹿らしく思った。探偵小説を読む奴も馬鹿だが、書く奴は
なほ馬鹿である。」
ミスヲタよ、各人、この言葉を肝に銘じておけ。