ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part6

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653書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
ギディオンとヘンリーのキャラを相互に置き替えて読んでみると面白い。
「曲った蝶番」は、ヘンリー卿を探偵役にしたら別な面白さが出る旨を
前述したが、「マッドハッター」で、シーラ・ビットン嬢に「可愛いおじいさん」
呼ばわりされてしまうギディオン博士。
ヘンリー卿なら、思わず切れて、怒髪天を突く状態か。
「プレーグコート・・」には、ヘンリー卿がマリオン・ラティマー嬢を
エロネタをふってからかうシーンがある。
「おもしろいお爺さま」と切り返されているが、「わしはいつでもあけっ放しだよ、…」
と平然としているのが、いかにもこの食えない爺らしくもある。
しかし、「時計の中の骸骨」「騎士の盃」等の後期の一般に糞作品と言われるものは、
ヘンリー卿以外の探偵役は考えられない。