ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part6

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515書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
なんでもあり板におけるカー議論スレは、当初から「サシの勝負」という事で
始まったのである。従って、第三者が議論に介入するということは、
スレ荒らしという事に他ならないことになる。

ジョンに限らず、マエストロと言われる作家は長編に限らず、中・短編も読ませるものを
書く人が多い。
しかし、ジョンの場合は短編の代表作「妖魔の森の家」にしても、どこか「らしくない」
のである。無駄が無いというのは通常は誉め言葉なのだが、
ジョン作品の場合は、この無駄こそが作者が狙った読ませどころとなっている場合が
多いからであろう。それは作品によって、怪談噺であり、ラブアフェアであり、
ドタバタ喜劇等であるわけである。
さほど長い作品ではなく傑作と言われる「曲った蝶番」や「緑のカプセルの謎」等を
見ても、本筋のみに絞れば、三分のニ程度のボリュームに圧縮することが可能である。
冗長で散漫な感がある大作「アラビアンナイトの殺人」になると、それゆえにけだるく、
タルイ魅力と言ったものがある。