ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part6

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357名無しのオプ
騙されることが楽しみなのはたいていのミステリがそうだろう。
理詰めで考えれば犯人や真相がわかるクイーン型もわるかないが、
やっぱ俺は気持ちよく騙されることの方がミステリの最大の楽しみだと思うよ。
358書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/29 14:04:24 ID:X1nKFShQ
「巧みな騙し」と「強引なごまかし」は違う。ジョンは後者が多過ぎる。
伏線が無いもの、伏線と謎解きの対応がいい加減なもの等。
さすがにアガサ作品は、伏線と謎解きの対応が綺麗に決まっているものが多い。
359名無しのオプ:05/01/29 15:11:37 ID:j1oYxF8p
>>357
カーの伏線の大部分は作家のご都合主義の伏線で、その伏線を持って推理できるかといえば、
むずかしいとは思う。
でも書き方や言い回しが上手く、かつ大胆に伏線を張ってあるため、読み返した時に、
「なぜ気付かなかったのか?」という悔しさと喜びが湧いてくるんだよね。
「皇帝」「妖魔」が好例で、クリスティやクイーンすら絶賛しているのは有名。
ただここがカーの弱点でもあると思っている。
カーの叙述のスゴサは「読み返さなければ分かりずらい」こと。
ミステリマニアには好評だろうけど、マニアでない人には狭義の叙述トリックの方が分かりやすいはず。
ある意味、作家好みなのかもしれないですな。