栗本薫に一言

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11名無しのオプ
前スレで「六道ヶ辻 たまゆらの鏡 大正ヴァンパイア伝説」に
ついて質問あったので一応感想なんぞ

■小説本体
認めるのも腹立たしいけど、栗本薫は小説家で食ってるんだと実感。
大正時代を生きたとある17歳少女の視点で語られる話は、妙に読みやすく
疲れさせない。恥ずかしいけど勢いにのって徹夜で読了。(グインサーガ
のような読み飛ばしをしなくてすんだ、というか久々にひきこまれた)
オチについては賛否両論分かれるんだろうけど、某人物を登場させるのが
ラスト間際であったために若干不自然、というかこじつけっぽいノリになって
しまった感が。(主人公少女側の釈明、といわずとも何故そこまでの急展開
が可能だったのか、の説明が一言は欲しかったところ)

■あとがき
例によってこれがすべてをぶち壊してる。時代設定的に某海外芸能人を登場
させるのは早すぎるのでは、という校正だかチェック担当から打診があっても
「野暮な(爆)チェック」と「お勤めご苦労様です」で笑い飛ばし愚弄して「(そう
いったタレントが背景にいたというような)ニュアンスを楽しんでいただければ
と思います」ときたもんだ。あとがきで書かなければ大半の読者はわからな
かったろうし不快な思いさせられることもなかったろうに。そしてさらに破壊力
があるのが伝説のパクリミュージカル「ヴァンパイア・シャッフル」に絡む発言の
数々。
ニフの演劇フォーラム住人からパクリ疑惑を指摘され、PN(中島梓)明記で
同フォーラムに殴りこんだはいいものの、別住人から(他メジャー作品との)
類似点、パクリ疑惑を箇条書きかつ具体的に指摘され逃げ帰ったことは
もう忘れてしまったとでもいうのだろうか・・・? 無意識に他作品をパクリまくる
のは誰でもやることだが、それを公の場で指摘され、反論もせず撤退している
時点で彼女は自作品(ヴァンパイア・シャッフル)=パクリという点を認め敗北
している、ないし敗北した、と周囲は見た筈。それを数年経った今でも無視して
パクリ作品を話題にするその神経が理解できない・・・あとがきで触れなければ
今更こんな不快な記憶を呼び起こされることもなかった、と不平を言うのは
当時の事件を知る一部人間に限ったこと、と余裕を見せているということか。