【夜の夢こそまこと】江戸川乱歩第四夜

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975書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
大乱歩自身も愛着を持っており、言わば自他共に認める代表作である「押絵と旅する男」だが、ミステリではない。乱歩らしい巧い語りの作だが、さほど面白いものとは思えない。
ただし大乱歩が「日本のホフマン」と言われるゆえの作ではある。
こういった傾向の作品ばかり書いていたら、幻想文学のマエストロとして記憶されて
いたかと思う。前述したとおり、映画化作品は名脇役、故浜村純の鬼気迫る大熱演が
印象的。天本英世、多々良純も出ており、別物として見るべきであろうが、自分としては
原作よりも好きなくらいである。