連城三紀彦その２

>>932
番組紹介の「本当は誰が“誘拐”されたのか？」「“動物園の檻”に入れられた人間は、いったい誰だったのか？」
って半分ネタバレじゃないの？

お前の書き込みもネタバレになってんだろ

「私という名の変奏曲」を読んだ。
話の繰り返しはキツかったが、トリックはぶっ飛んだ。
こんなの、絶対合理的に解決しねえだろうってのを
一発でひっくり返す豪腕さに痺れた。
しかも、得意の逆説とかじゃなくて、ガチのトリックってのも凄い。
連城さんのミステリーの長編、これで１０冊目だけど、
これが今のところベストだなー。

花葬シリーズ最終章「桜の舞」の発表はまだか

初連城「暗色コメディ」を読んだ
メ欄が玉に瑕だけど謎がすげー魅力的でおもしろかった
とりあえず戻り川心中は買ったけど他にお勧めある？

長編ならここらへんとか

白光
流れ星と遊んだ頃
どこまでも殺されて
黄昏のベルリン

短編集なら「夜よ鼠たちのために」

>>938
この人の狂気が気に入ったら白光かなりお薦め。
光文社文庫で書店でも買えるし。
他の長編だと私という名の変奏曲、明日という過去にのような
フランスミステリ風のものが安定している。
あとは短編集だと戻り川→夕萩心中→宵待草夜情、
夜よ鼠たちのために、密やかな喪服、変調二人羽織、美女は見つかり次第読んでいけば外れなし。
正直短編の方が評判良い。

暗色コメディが良かったなら長編もたいていはイケるんじゃないか？
白光は俺もおすすめだ。美の神やベルリンと比べてかなりスッキリしてて端的に凄さに触れられる。

>>939-942
うし、全部メモったぞ
サンキュー。戻り川終わったらとりあえず白光読んでみるわ

>短編の方が評判いい
そうなん？

うん。長編だとちょっと発想が奇抜で賛否あるから。
最近の誘拐もの（人間動物園・造花の蜜）は特に。

いや、その二つは評価良い方だろう。
敗北への凱旋とかな。つか、暗色コメディ自体が賛否（ｒｙ

暗色コメディは、謎解きの漏れこぼしがあったような・・・
１０年くらい前だから、うろおぼえだけど。
他の作品だと、面白い・つまらないはさておき、
絶対にそういうミスはしないのに。

あの文章に幻惑されて謎解きどころじゃなかったw

人間動物園はトリックは良いが動機やラストがアレだからなあ
↑の批判に対して答えたのが造化の密だと思ってる
トリックのレベルを上げ、さらに動機やラストも納得いくようにしたというか

ミステリーに限れば、長編は初期より近作の方が面白いな。
短編は初期の方が面白いけど。

WOWOWの「人間動物園」は今夜10時から

見た方、感想宜しく。でも聞くのも怖いなw横山秀夫のドラマみたくなってそう・・・

”連城マジック”って言葉、あちこちのサイトで使われてるんだな。
そういう言い方があるのは一応知ってたが、そんなに広まってるのか。

最近、造花の蜜を読んだんだけど、魔術師としての腕前は、
もう還暦なのに、まるで落ちてないねえ。
山田風太郎みたく、最後まで衰えないまま作家人生をまっとうしてほしい。
晩年はダメになる作家って多いし。

ミス板にスレがある人だと、この人と皆川博子くらいかね。
死ぬまで質を保ってそうなのは。

皆川はクリスティに匹敵する妖怪婆さん（ほめ言葉）だしな。
この人みたく８０歳までとは言わないが、あと１０年は頑張ってほしい。
花葬シリーズの完結も・・・

皆川と連城は自分の中で二大ミステリ作家だ。
どちらも長く質の高いものを書きつづけて欲しいなあ。

アンソロジーで読んだ過去からの声と裁かれる女が面白かったのですが
こういうテイストの話が載ってる短編集でおススメを教えて下さい
「変調二人羽織」は以前読みました「夜よ鼠たちのために」は読む予定です
時代物と恋愛要素が少なめな作品でお願いします

.>>956
「顔のない肖像画」「紫の傷」。
あと、恋愛ものメインの短編集「瓦斯灯」の中で浮いてる
（恋愛ものでない）収録作「親愛なるエス君へ」もぜひ読んでほしい。

連城さんのユーモアミステリーということで凄い期待して、
陽だまり課と、運命の八分休符を読んでみた。
さすがに幻影城時代の作品にはかなわないと思ったが、
十分、水準作で面白かった。ただ、どっちも後になるにつれて、
シリアスになっていって、どこがユーモアミステリーなんだって話も結構あった。
最初は明るく書くつもりだったんだろうが、根が真面目な人で、
ふざけきれないんだろうなと思った。
これ以降、この路線はやめちゃったみたいだし。

あと、処女長編の「暗色コメディ」もやっと読んだんだけど、
これ、ちょっとアイデアを詰め込みすぎじゃないかなあ。
全三巻くらいにしないと、まとまらないくらいの量だと思う。
後の作品だと、謎を詰めこみ過ぎてバランス悪いのは
「美の神たちの叛乱」とかもそうだけど、これは確信犯でやってるっぽいが、
こっちは、若き連城さんの情熱が暴走し過ぎた感じが。

確か初出は幻影城だったっけ。それで力入っちゃったんじゃないかな

「あ・い・し・て・る」

>>961
やめろ、泣けちゃうじゃないか

ベストミステリーに花葬のあれがはいってた

映画「もどり川」観たことある人います？
原作と比べてどうでしたか？
苑田がショーケンってのが、いまいちイメージに合わないんだけど・・・

ミステリ部分がすっぱり全削除なんだっけ＜映画

それ酷すぎだろｗ
単なる歌人の話になっちゃうじゃん（まあそのほうが一般向けにはいいんだろうけど）

それは観る気がしませんですな・・・
確かにあのオチは、文章で説明されると驚くが、
映像的には映えるものじゃないけど。

ドラマのほうは一応ミステリ仕立てになってた記憶があるけど

ドラマ版、８２年だから映画よりも前なのね。
しかも主役の歌人が田村正和。ショーケンよりは合ってるな。

これか。
ttp://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-19556
今土ワイって原作改悪すること多いけどこの頃は違ったのかな。

大野靖子は向田邦子に並ぶ大物だしな。やっぱり脚本家次第か。
でも観るのはもう到底不可能なんだろうなあ。

戻り川心中（ハルキ）を、１０年ぶりくらいに全部読み返してみた。
ミステリーとしての技巧は、白蓮の寺が一番凄まじいけど（なぜ長編に
しないのかとっていう超密度）、やっぱり最高傑作は表題作かな。
ストーリーは単調ですごく読みやすいのに、ただ動機のみで驚愕させられる。

だな
そんな馬鹿な、と思いつつも、あれだけのカタルシスを得られる作品には出会ったことがない

戻り川の良さがいまひとつわからない

ああいうアイディアを思い付きそうで誰も思い付かなかったことでは。

たんぱんやだ

「人間動物園」読みました。
最後まで読んで気になったことが一つあるのですが、
メ欄ってどうなったんでしょうか？

いや、あれっきり触れられていない。

人間動物園は、意味不明な詳細描写がいくつかあったな。
奥さんに欲情する、単なる端役の警官の心理描写とか。

次スレを

>>978
ありがとうございます。読み落としたのかと思っていたもので。

奥さんに欲情とか確かにあったなｗ
まあ連情も年取って多少無駄な描写も出てきたってことじゃね？

最近流れ星を読んだけどこれは面白いね。
連城作品に多い変に装飾過多で読みづらいところもなくて素直に楽しめた。