ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part5

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611書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
>直木賞で本格ミステリ作家が受賞した例は相当数に登る。
ミステリ作家が受賞した例は相当数あるが、(受賞作はミステリではないケースも多い)
本格ミステリの書き手が受賞した例は少ない。
また、横溝正史、鮎川哲也、木彬光等の本格のマエストロが完全にスルーされ、
竹本、シマソウ、アーヤ、ノリリン等も選考委員のアウト・オブ・眼中。
これが、文壇、一般社会では本格ミステリが大衆文学としてさえ、正式に認知されて
いないという何よりの証明かと思う。
>本格ミステリとして受賞した作品は存在しない
つまりこれが現実である。
「本格ミステリの作家」と「本格ミステリも書く作家」という概念、
「本格ミステリ小説」と「謎解きミステリ仕立ての作品」という概念
を混同しないことである。清張の芥川賞受賞作もミステリ仕立てなのだから(w

なお、ハードボイルド・ミステリは、1967年の第57回生島治郎「追いつめる」で
早々と受賞。近年でも、原 ォ 「私が殺した少女」(1989年・第102回)、
大沢存昌「新宿鮫 無間人形」(1993年・第110回)、
藤原伊織「テロリストのパラソル」(1995年・第114回)がある。
ミステリに文学性をというハメット、チャンドラーの遺志は、見事に極東の地で
花咲いたのである。