【山村・因習】横溝正史〜六道の辻〜【本家・分家】

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489書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
ボリューム、ストーリー・テリング等、金田一東京探偵談の集大成かつ
代表作は、やはり「白と黒」ということになろう。
都会を舞台にした本格ミステリを書きたい、モノにしたいという作者の意欲の
具体的な顕れであり、自信作でもあったようだ。
しかし読めばわかるとおり、この作の基本線は「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」
「犬神家の一族」等の範疇を何ら出るものではなく、「仮面舞踏会」との類似性は自明。
中島氏(*オセロではない)の辛口な評価も納得がいくところである。