【山村・因習】横溝正史〜六道の辻〜【本家・分家】

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464書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
人形佐七捕物帳については、前にあった捕物帳スレで叩きに叩いたっけか。
結局、ミステリのマエストロとはいえ、関西人の横溝先生には
「江戸風物詩」たる捕物帳は書けない。
とにかくお色気過剰ぶりはいただけないものがある。
予想外のヒットとなったが、戦時中にミステリの穴埋めとして書かれたのは
氏みずから認めているところだ。春陽文庫の佐七シリーズの表紙は3様。
やはり一番渋い最初のがいいね。
465書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/02 19:29 ID:gKTtosAt
録画済みの「八つ墓村」最終回を見る。
前述したとおり、原作ファンの顰蹙を買うのは承知のうえで、
70年代らしい濃くあざといドラマ作りが貫徹されている感がある。
どうせ原作と異なるなら思い切ってここまでやってしまえ、
ということか、ラストは唖然。
怪奇大作戦「霧の童話」(この話自体が「八つ墓村」がヒントくさいが)
完成稿(映像作品では変更)を想起させるものだ。
怪奇と因習うずまく八つ墓村伝説が、金田一の快刀乱麻(ある意味で)により、
鮮やかに解きほぐされて行くのが原作の冒険ミステリの世界とすれば、
怪奇と因習に最後まで拘ったのがテレビ版という感がある。
世間における横溝作品のイメージは、原作の精緻なミステリや松竹版映画のような
新解釈ではなく、あざとくおどろおどろしいテレビ版によるところが大きいようだ。