ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part4
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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
オカルティズムの印象が強いカーだが、チェックしてみると、
この傾向の作品(長編に限るが)は、思ったよりは少ない感がある。
カーの長編(合作等を除く)は全部で70作。
なんでも有りな感がある歴史ミステリ(14作)を控除して、現代ものに限ると56作になる。
このうち多少でもオカルティズムのテーストがあるのは、下記の21作ではないだろうか。
率に換算すると、56作中21作(37.5%)となる。
フェル博士もの 23作中10作
「魔女の隠れ家」「マッドハッター」「三つの棺」「曲った蝶番」「震えない男」「連続殺人事件」
「囁く影」「眠れるスフィンクス」「悪魔のひじの家」「月明かりの闇」
H・Mもの 22作中5作
「プレーグコートの殺人」「赤後家の殺人」「一角獣殺人事件」「読者よ欺かるるなかれ」
「青銅ランプの呪」
・ バンコランもの 5作中4作
「夜歩く」「絞首台の謎」「髑髏城」「蝋人形館の殺人」
・ ノンキャラ等 6作中2作
「火刑法廷」「弓弦城殺人事件」
見てわかるとおり、傑作と言われる作品が多い、これがカーにオカルティズムの作家という
イメージが強い所以だろうか。