エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART3〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
301書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
「Yの悲劇」などは、物語性にも配慮した作りになっている方だと思う。
例えば、ラストのレーンの沈黙。クイーンにしては珍しく謎を残して締め、
物語に含みを持たしている。
日本のミステリ界のマエストロたち、正史、乱歩、清張等は、皆、優れた物語作家
であったので、日本の読者には、初期クイーンやヴァンダインのような極力謎解きに
絞り込んだ設定によるゲームブック的なものを好まない者もいるかとは思う。
鮎川哲也が正史、乱歩ほどブレークした人気が出なかったのも同様な理由かと思う。
これはアーヤやシマソウの人気が遂にミスヲタの範囲でとどまったのに対して、
乱歩の後裔的存在である京極夏彦やみずから清張ファンであることを広言する
宮部みゆきが、広汎な読者を獲得したことを見てもわかる。
302名無しのオプ:04/08/13 21:11 ID:VEAj9pD5
卓見です……。御見それしました。