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名無しのオプ:
フェアな伏線がない。
憶測(それも非常に俗っぽい)にもとづいて探偵役が動きまわると
あら不思議!手掛かりが都合よくあらわれる。
基本的に「犯行が可能である」というだけで推理・捜査が進んでいく
ひとつの事象にはいろんな可能性があるのに
無数にある他の犯行の方法、容疑者、動機当に対するまともな検証はなされない
推理・捜査の順番が間違ってるとしか思えない
実際にそんなやり方してたら冤罪・不当逮捕の山だろう
にもかかわらず、事件が解決するからリアリティがない
警視庁の警部が日本全国をとびまわっても、所轄とたいした軋轢もないことが多かったり
一介のルポライターがでかけた先で、都合よく奇怪な不可能犯罪がおこる
それもまた有名な観光地で。そんなわけはないだろう
探偵役と犯人以外の人間が、警察を筆頭に馬鹿揃い
共犯なんかも、犯人や被害者と縁もゆかりもない第三者をつれてきて
「金さえ出せば、なんでもやる人間がいくらでもいる」とか平気でいう
舞台が俗っぽい観光地で、やたら温泉が出てくる
観光案内でこと足りるような情報しか無い
有名列車がよく出てくるわりに、事件に関わる人間がそれについて無知すぎ
結果、鉄道ファンなら簡単に気が付くようなトリックが、平気で使われる
最後に小説として駄目
類型的な登場人物、説明的にすぎる文章。「○○は〜〜と、いった」の乱発はもはや小説のそれではなく
レポートや安いドラマの台本の「ト書き」そのもの
女性の台詞の語尾が「〜〜ですわ」だったりする。普通そんな喋り方はあまりしないし聞かない
探偵役に類型的な美女がやたら惚れる。正直、どこに魅かれてるのかわからないときも多い
これが事件に関わる重要な手掛かりをもってくることもしばしば
にもかかわらず、色っぽい展開にはならない。
やたら改行が多いのはあきらかにページ数稼ぎ
手書きで書くのに楽なよう、登場人物の名前は、画数の少ないものを選ぶ
多くはシリーズものだが、作品間で登場人物の設定につじつまが合わない