【幻影の】江戸川乱歩【スレッド】

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678書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
ここで一寸法師関係につき事実関係のみ整理してみよう。
大正15年1月       「踊る一寸法師」が「新青年」に掲載される。
大正15年12月〜翌年2月 「一寸法師」が「朝日新聞」に連載される。
(1) 乱歩起用に至る経緯は、山本有三の連載小説が病気で中断、
代わった武者小路実篤の作品も間に合わず、急遽乱歩が担当となった。
つまり代打の代打である。
(2)連載は好評。しかし、乱歩は連載終了後大スランプに陥り、しばらく筆を絶つことに
   なる。
確認出来る事実はこれだけであり、後は作品論によるしかない。
急遽の新聞連載のための短編キャラ使い回しによる長編執筆、
この事による作家としての自己嫌悪からの休筆、という解釈は理にかなったものと言えよう
かと思う。