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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
執筆のためポール・アルテ「赤い霧」を再読中。
作者の初期作ということもあって、作品全体に勢いのようなものは感じられるものの、
前半の不可能犯罪ネタは、作者が敬愛する本格のマエストロ、ジョンとの歴然とした
力の差を感じさせるものがある。トリックひとつ取っても、はじけ方が足らないのである。
後半は、展開が見え見えなおなじみジャック・ザ・リッパーものであり、
はっきり言ってTの名作短編の水増しに過ぎないものがある。
わざわざ読む価値は疑問の作ゆえ、後ほど十分に改行を入れ、メーン・ストーリー等を
紹介したく思っている。各人、こういった点、心しておけ。