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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
「罪と罰」をミステリとして再読中。(「文学」に対する冒涜かもしれぬが)
ドストエフスキー・ブランドといったものが付いていなければ、
ミステリとして読まれても何らおかしくない作品である。
殺人犯たる主人公ラスコリーニコフの鬼気迫る心理状態を描いたクライムノヴェル
であるにとどまらず、理詰めで主人公を追い込んでいく予審判事ポルフィーリィ
(刑事コロンボのモデルと言われる)との対決は、倒叙ミステリとして読んでも十分にイケル。
「文学」とは無縁なミスヲタも尻ごみせずに一読してみること。