エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART2〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
665名無しのオプ
>それより何よりある作品の中では、朝鮮戦争〜
勉強のため作品名教えて?

九尾の猫で自警団の代表軍服姿のフランクバーナーにアメリカ国旗のなかで
「私たちの仲には詐欺師も、ゆすりも、アカもいません」
といわせている。
暴動の部分はストーリー的には取ってつけたような部分だ。
やはりこの作家はなんらかの不穏な空気を察知していたと私は思う。

666名無しのオプ:04/03/26 12:40
アメリカ国旗のなかで > アメリカ国旗のなかの演説で
このあと市長がリベラルな演説を行うが聴衆は耳を傾けない。
そのあと自警団が暴走、暴動が起こる。
死者まで出た惨状に市長の言うとおりだったとフランクバーナーが
反省する。
667書斎魔神 ◆SMz4F/WzF2 :04/03/26 20:06
エラリー・クイーンという作家が、死刑問題以外に関しては到底リベラルとは言い難い
考え方の持主だというのは、「九尾の猫」「ガラスの村」といったミスヲタしか読まない
ようなマイナーな作品を持ち出すまでもなく、代表作であり最高傑作「Yの悲劇」を
見れば歴然としている。
全ての面でリベラリストであれば、あのような特定の病に対する偏見を肯定し助長
するような書き方はしない。
「Yの悲劇」という作品は、ミステリとしては古典足り得る(というか史上NO1の声も高い)
ほどの優れた作品ゆえに批判されることもないが、出来が悪ければ、後年に至っては
その偏見に満ちた内容が問題視され抹殺されていた可能性すらある。
今読むと、ある意味で「毒」を含んだ作品なのである。またこれが魅力でもあるのだ。
ただし、執筆当時はあの病に対するごく一般的な見解であったのかと思う。
この点では、クイーンは進歩的・先鋭的な作家とは到底言い得ない。
やはり高卒と学部卒の従兄弟コンビに過ぎないのである。