エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART2〜
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書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw :
「Zの悲劇」は、決してミステリとしての出来は悪くはないのだが、
巨匠クイーンが萌え狙いを試みて失敗した作品と言える。
HM文庫では抑え気味の訳がなされているが、創元や新潮のペイシェンスの語り
には虫酸が走るものがある。
クイーンは、後にエラリー・クイーンものにもニッキ―・ポッターという女性キャラ
を投入して失敗(作品の出来とは別問題だが、キャラは定着せず効果を発揮しなかった)。
懲りないオヤジである。
この板では何かと評判が悪い森博嗣だが、本来ストイックであるべき謎解き本格ミステリに
「萌え」という異質な要素を定着させたのは、その是非の問題はあるが、
ひとつの「芸」とは言えよう。