エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART2〜
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書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw :
エラリー・クイーンが、いわゆる純文学に関してどのように考えていたのかは、
興味深いところだ。
「緋文字」とか書いているところを見ると、ナサニエル・ホーソンが好きだったのだろうか?
「災厄の町」等のライツビルものにはホーソンの作風の影響が覗えないでもない。
ミステリ作家ではないが、ホーソンと共通するテーストを持つのは、スティーブン・キング
かと思う。そう言えば、出身がニューイングランド地方のメイン州、
「呪われた町」の舞台も、魔女狩りで有名なセーラムをモデルにしたと思われる
セイラムズ・ロットという架空の町である。
クイーンが純文学を書くとしたら、アーウイン・ショーのような都会における人間模様を
描いた作品の方がふさわしかった。