『読みました』報告・海外編Part.2

このエントリーをはてなブックマークに追加
886書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
フレデリック・フォーサイス「アヴェンジャー」を読んだ。
ボスニア紛争中にNGOのアメリカ青年を惨殺したゲリラのリーダー拉致を依頼
された元ヴェトナム戦争帰還兵(今はローヤー)は、単身、ターゲットが潜む
南米へと向かった。そして、ちらつくCIAの影…
このように書くと、興を惹くものがあるが、
短編ほどの衰えは感じないものの、初期作品に比較して劇画調で御都合主義に過ぎる
展開は大人の読物、知識人のエンタメとしてはいかがなものかと思う。
主人公の名はキャル・デクスター、若い頃はジェームス・ディーンに似ていると言われた
ことがあるというエピなど、映画「エデンの東」でディーンが演じた主人公の名前が
キャルであることを知っていれば、「ニヤリ」とするところであり、
ヴェトナムの激戦地を称した「ダンテの地獄篇」という兵隊の言葉を、キャルが
「どこか他の部隊の奴のことか」と思う場面等、細かいお遊びは面白くなくはないのだが、
フォーサイスに期待するのは、スリリングで巻を置かせぬ本筋のスリラーなのだが…
887名無しのオプ:2005/12/10(土) 21:50:17 ID:QbXrEgk+
そうか、良かったな