『読みました』報告・海外編Part.2

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883名無しのオプ
「千尋の闇」ロバート・コダード 創元推理文庫
ブックオフで160円でゲットォーー!
105円のやつ2分冊で210円のところを、
ポイント使って50円オフ。安いねぇ。これじゃ
新刊売れなくなるのも解るわな。

私(主人公)はクビになった元歴史教師。無為に過ごして
いたところを、友人の招きでリゾート地、マデイラ島に
滞在することに。そこで知り合った富豪に、二十世紀初頭に
失脚したある政治家の未発表回顧録を見せられる。私は富豪に
依頼されその回顧録を読み始めた。回顧録のなかでその政治家は
女性スキャンダルに巻き込まれて失脚したわが身の無念を
綴っていたるのだが・・。私は奇妙なことに気づいた。
その女性スキャンダルの当人は、実は私の妻の祖母なのだ。
これは偶然なのか・・・。
陰謀の影を見ながらも、好奇心にかられた私は自ら渦中に
飛び込んで行くのだが。
884883:2005/12/10(土) 00:29:36 ID:c22AFE7O
なにをいまさらのロバート・コダード。
コダードスレでは最高傑作と評価の高いこの小説は、
彼の処女作でもある。

この前に、最新訳の「悠久の窓」を読んでいるが、
むしろ「悠久の窓」のほうが描写も洗練されていて、
作品の円熟味が増しているような気がする。
でも、コダードスレでは評価低いんだよな。
この小説は処女作というだけあって、設定が1970年代
でもあり、俺としてはいささか違和感があったりで・・。
まあコダード最大の魅力、迷路のようなプロットは
この処女作から全開ではあるが。