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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
A・H・Z・カー「誰でもない男の裁判」を読む。
このミス6位、文春5位にランクインした作品集だが、
全体を通しての感想は「甘ったれるな!」、この一言に尽きるかと思う。
作者は同じカーでも、カレッジ中退の米国版司法崩れ、売文業以外にはまともな職歴が無い
J・Dとは大違いのシカゴ大学学士号、コロンビア大学修士号を有し、
大統領経済学顧問まで務めた経済界では大成功したビジネスマンである。
しかし、この程度のものを書いているようではミステリという分野では駄目ぽ。
昨年の「歌うダイアモンド」「ヨットクラブ」にしても、一昨年の「壜の中の手記」
にしても、宝島社も文春も晶文社の海外作家の短編集に評価が甘過ぎる。
これでは、業界内のごっつあん相撲とか思われてしまうぞ。
では、全話講評行ってみよう!
あぼーん