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書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw :
車中にてトマス・チャスティン「ダイヤル911」(ハヤカワミステリ文庫)を読了。
一時期ほんの少しだけ話題になったカウフマン警視シリーズの第2作。
現在ではポケミス、文庫とも絶版状態なのが納得出来る漫画チックな愚作であった。
こういう作品を読むと近作ではストーリーテリング等に衰えが見えるとはいえ
エド・マクベインの偉大さがわかる。
NY市警の警視がいかに陣頭指揮とはいえ、深夜の張込みをしたり、爆弾魔の人質に
志願したりするはずがねえっていうーの。あまりに読者を愚弄した展開と言える。
幹部クラスの警官を主人公にしたシリーズでは、マルティン・ベックシリーズが
思い浮かぶが、NVの町の描写に多く筆を割いているわりには、
あのシリーズにあったような息詰まるようなリアリティも欠いている。
今回からは山田風太郎風にレスを書こうかと思う。
香具師の本は今読んでもつまらないけど、日記やエッセイはまあまあいいじゃん。