78 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
木々は長編ではたいしたものは書いていない。
(「人生の阿呆」は謎解きミステリとして唯一の直木賞受賞作という歴史的意義はある。
これが今現在に至るまでのミスヲタの心の支えとなっているのだ。ちなみに芥川賞を受賞した
ミステリは皆無、作家単位で見てもミステリ作家と言い得るのは松本清張のみである。)
短編「睡り人形」を推す。乱歩的世界の医学博士である木々流の処理、と言うか、
川端「眠れる美女」の木々バージョンなんだよな(w、まあ、2ちゃんねらー好みな作では
ある。
甲賀は謎解き、活劇を多く書いているが、読み応え十分なドキュメンタルなクライムノベル
「支倉事件」が最高の出来栄えと言える。庄司利喜太郎こと正力パパが八面六臂の大活躍。
一読、巨人ファンになることは請け合いだ。
1リーグ制移行問題が佳境に入って来ている現在、是非読んでおきたい作である。
甲賀の本領は、むしろこういう作にあったかに思う。
なお、1リーグ制度移行問題に関しては、ややスレ違いではあるが、「推理」の要素を含む問題
でもあり、後ほど私案を含めてカキコしてみたい。
大下はなんと言っても「虚像」がいい。木々以上に「純文学」に接近し得た作家であり、
生身の人間を描かせたら歴代のミステリ作家で比肩する者はいまだに皆無である。
代表作「石の下の記録」よりも作品としての完成度は本作の方が高い。
美少女にして悪女(?)であるヒロイン千春は、2ちゃんねらーの心を魅了してやまない
であろう。
>>78 ところで君は3人の作品をどれだけ読んでるの?
とりあえず木々の長編で既読分だけ挙げてみな。
「長編ではたいしたものは書いていない」と書いたからには大部分は読破してるんだろうけど。
>>79 >「長編ではたいしたものは書いていない」と書いたからには大部分は読破してるんだろうけど。
こいつ、全然読んでないよ。世評の受け売りで断定口調の書き込みをしているのさ。
長篇が5つしか収録されていない全集を読んだだけ、しかも内容を忘れているという
ことを自分で書いたのが3年前だよ。この後、木々の長篇を何本読んだのかな〜?
まあ、ひとつも読んでないんだろうなw
101 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2001/07/19(木) 01:16
木々高太郎は、もう10年以上前になるが、図書館で新聞社
(3大新聞のうちの1社だったと思う)から出ていた全集を
読んだ。各作品の記憶も薄れているので、是非、読書ガイドを
お願いしたい。
82 :
名無しのオプ:04/07/28 21:28 ID:iYjMw/st
ドーモ、ドーモ先生。トオルです(はぁと)
甲賀スレにまで・・・。ありがとうございます!
もっといり色なスレでトオルたちに講義してくださいね(^-^)
83 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/28 21:39 ID:F0ZMa71u
>>79-82で荒らし乱入だな
木々はこんなに素晴らしい長編を書いていると具体的に反論出来ないのが、
スレ荒らしのみしか出来ない者の悲しさかと思う。
木々そのものは、忘れられた作家であり、2ちゃんねらーの異常性を考慮すれば、
小酒井不木の方がウケそうではある。
俺は「折蘆」が好きだな。木々は決して「異常」さを売りにしてる作家じゃないよ。
一見異常性犯罪を題材にしているように見える「睡り人形」も、木々が意図した
のは犯罪の異常性ではなくて愛なんだと思う。小酒井作品で愛をテーマにしてる
っぽいのは「恋愛曲線」くらいだね。
>>83 >木々はこんなに素晴らしい長編を書いていると具体的に反論出来ないのが、
終戦直後という時代に日常の謎系の心理ミステリを極めてしまった「詩と暗号」
極限状況が効果絶大の輪舞形式サスペンス「十二の傷の物語」
笑うしかないバカトリック炸裂の怪作「熊笹にかくれて」
チェスタトンばりの逆説論理が冴える後期の秀作「光とその影」
面白い作品はたくさんありますが、何か?
で、お前は木々の長篇を何本読んでるんだ? 答えてみろよ。答えられるものならなw
>具体的に反論出来ないのが、スレ荒らしのみしか出来ない者の悲しさかと思う。
そっくりそのままお返しするよ、スレ荒らしくんw