【変格】刑事コロンボinミステリー板part2【倒叙】

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87書斎魔神
お約束の原書ヲタ乱入ってことで(w
まず、シナリオを読み込めばシナリオを書けると思っているのが大きな間違い。
映画の素材であるシナリオを読んでも参考程度にしかならない。
簡単に基本的なハリウッド式シナリオ作法を書いておくと、

1 主要な文学を読破して物語創りの基本構造を体感しておくこと。
  ライターたる者、フョードルのカラマ、罪と罰、レフの戦争と平和、
  アーネストの老人と海等は読んでいて当たり前である。
  これらの文芸作品の名を出されただけで、俯いてしまうライターばかりなのが
  現況の糞ドラマ濫発の主因である。

2 シナリオよりそれ自体完成された形である優れた戯曲を読み込むこと。
  ウィリアム作品は言うまでもなく、ユージン、テネシー、アーサー、ニール等
  ジャンルに囚われず幅広く読むこと。

3 完成作品である映画を吟味しながら鑑賞すること。
  名作の類を頭の中でシナリオ化出来るまで観るとよい。

4 具体的なシナリオ執筆は、「ハリウッド脚本術」のような技術書を読んでおけば十分。
  著者のステータスにこだわる必要はない。「思想」ではなく「技術」を獲れ。
  トランボのような人が本(シナリオ作成の技術書)を書いているとベストだが、
  無い以上は仕方ない。

5 スレタイに沿った話題を書くと、物語を興味深く見せる手法のひとつである
  ミステリタッチで「ホン」が書けるように、ミステリの定評ある名作を
  ある程度読んでおくのも良い。
  この場合に、ミステリに耽溺(いわゆる「ミスヲタ」という人種)し、
  「読書」(「文学」の読解)を怠るようなことがあってならないことに留意しておくこと。
  あくまで「技術」習得が可能な範囲だけにとどめること。