そろそろ読了した方も出てきたこの作品思いっきり語っちゃってください
誰も見向きもしないクソスレだが、
とりあえず2ゲットだけしておくか……
じゃ3で
犯人はヤス
作家一人につき1スレッド
以下,放置よろしく
西之園に劇萎えはパート3までいってるわけだが
あげ
>8
ありゃネタスレだろ。
11 :
名無しのオプ:03/07/27 23:11
厚い、あまりに厚い
削除依頼が出ていますので書き込みしないように
犯人は車掌
14 :
名無しのオプ:03/07/28 18:52
「飛蝗の農場」のネタバレスレはよくて京極作品のは駄目なのか。
京極信者って気持ち悪い……。
15 :
名無しのオプ:03/07/28 18:56
アダルトDVDが
最短でご注文いただいた翌日にお届け!
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開店セール1枚 500円より
16 :
名無しのオプ:03/07/29 01:32
この板の、っていうかネットの偏りから考えたら、
結構な人数を占めてると思うよ。
別にタイトルに「ネタばれ」って明記してあるんだから
未読の奴が近寄らなきゃいいだけじゃん。
19 :
名無しのオプ:03/07/30 18:09
あと10日だな。
>>19 (^Д^)ギャハ!↑みなさん、この人のレスどう思いますか♪なんてありきたりなんでしょうね♪
誰もが皆、一瞬つけてみたくなる発想のレスです♪
しかし、賢明な人はその自らの短絡的思考を野放しにする事を嫌がり、
こういうレスは控えます♪しかし、この人はしてしまったのです(^^;
「誰もが思い付くような事」を堂々と♪
この人にとってこのレスは何なのでしょうか♪
このレスをしている間にも時間は刻々と 過ぎ去っているのです♪
正にこの人のした事は「無意味」「無駄」でしかありません♪ああ・・・何ていう事でしょう(^^;ワラ
図星で泣いちゃうかも(^^;ワラ
21 :
名無しのオプ:03/07/30 18:32
あ、出るんだ。知らんかった
>>20 立て読みか、とすら思ったが。
その言動のほうが「無駄」ではないのか。
>>20はネタバレスレが立ったことによって
彼の安息の場所であるヌルい会話だけの京極本スレが
オンモラキ発売以降に過疎化してしまう不安に耐えられないのだ。
今時「♪」「(^^;」を多用する20のほうがサムイ・・・。
っていうかキモイ。
(^^)
29 :
名無しのオプ:03/08/04 22:28
無駄だ!
いよいよこのスレが役目を果たすときが近づいてきたな。
宴以降、どの事件の裏にも堂島がいるんじゃ、アンタ・・・。
長く続いた、京極政権もそろそろ交代か。。。
なんかこのまま活用されそうな雰囲気だな。
>>12が削除依頼出てるとか言ってるけど、嘘だったのか。
削除依頼は出ている。実施されていないだけ。
自治厨は放置されたわけだな。
削除人さんGJ!
あ
37 :
名無しのオプ:03/08/06 22:04
読了!
なんだか、終わった感じがしない。
「陰摩羅鬼の瑕」で、1冊ではなくて、「絡新婦の理」からの大きな流れの一つでしかないような――。
読了2
なんか、犯人も動機もすぐわかってつまらんのう。
京極がどうやって落とすかだけが楽しみだった。
なんというか……“やっぱり”って感じだった。
きっと、堂島が死んでも、そのまた黒幕が出てくるんだろうなぁ。。
41 :
名無しのオプ:03/08/07 11:57
横浜は8日に発売予定。
さっき間違って買いに行っちまったよ。
今日はまだ、7日じゃねーか!
42 :
名無しのオプ:03/08/07 11:59
久しぶりの京極なんで、前からの流れを忘れてる。
前作までの読み返しをしないといかんかのう。
44 :
名無しのオプ:03/08/07 17:57
京極堂シリーズの次回作はあるのですか?それとも今回で完結?
え?じょろうからの流れなんだ・・・。
さすが販売協定。売ってなかった・・・。
榎木津の表記が「礼次郎」と「礼二郎」と二つあったが、
これは意図的なのか、誤植なのか?
京極の誤変換、だろう。
49 :
名無しのオプ:03/08/07 18:58
ラストは、鉄鼠+絡新婦=みたい。(本繋がり)
大変面白かったが、これだけ待たされていると何か物足りない。
講談社に脅かされて、急いで書いたみたいな――。
esbooksで在庫有りになってますね。
今頃みんなゲットして読みふけっているのだろうか。
初期メンバー4人に事件関係者が絡んでくるってのはシンプルでよかったと思うが、
なんとなくいつもより薄まったという感じ。
さまざまな人から見た客観的な関口像がこれでもかという感じ。
>>51 ダ・ヴィンチで京極がウブメと対になるように構想されたとか言ってたが
関口がよかった.回復の加減がよくてほっとしたよ.
動機とかトリック(?)がすぐ分かるのは今に始まったことじゃないので
それはまあよし.っていうか全然OK.
儒教で来られたのが自分的にはツボだった.
羅山かよ~って独り言つぶやいちゃったよ.
なんか今までで一番後味がよかったと思った.もすこし榎木津に
暴れて欲しかったけど,今昔とは読者層分けたかったのかね(ワラ
でも,総じて面白かった.満足.
徹夜で今読了
個人的には今回の仏頂面はツボだった。
ただいま読了。
何とも潤いの無い話だった。
いいから女子中学生を出せ、と。
それはどうでもよいとして、第3章で
結末がほぼ見えてしまったのが残念。
鉄鼠や絡新婦を初めて読んだときの
興奮を感じることができなかった。
私が歳をとっただけかもしれないが。
もう2,3回読んでみようと思う。
面白かったが――5年も待たされた、作品ではない。
こんなの、1年もあれば十分だろ!!
さっさと、邪魅だせ、京極!!!
うーん、なんか物足りなかった
面白かったとは思うけど、けど、わかりやすすぎた。
ここまでわかりやすいのは初めてだよ。
自分が京極になれてきたせいか?そうでもないと思うんだけど。
ただ、今まで味わえたような酩酊感はなかったなぁ。
期待しすぎてたんだろうか……。
敦っちゃんが居ない…。・゜・(ノД`)・゜・。
あのー、みなさんわかったわかった騒いでらっしゃいますが、
途中で犯人を「わからせている」のは当然なのでは?
途中で、犯人解らせないと後半部分を十分楽しめないように
構成されてると思うんですがね。
60 :
名無しのオプ:03/08/08 22:42
>>59 初め21ページまでで判っちゃたら、
1読目の喜びが無いんだよ。
京極作品には1読目に吃驚させられて、
2読目に構成の巧さになるほどなぁと
思わせてもらうのを期待してたのに。
犯人を判らせて、後半で盛り上げるのは
他の作家でも容易にできる事だと思うし。
それだけ期待してたんだよι
読後の感想はやっぱりねという感じ。
21ページまで読んでその後の展開が大体予想できてしまうのはいかがなもんかと。
つーかどっかで見たことあるような内容だなこれ。
>>59 犯人は判ってもその犯罪に至る仕掛けが今までは面白かったけど
今回はそれまでもが直球だったからなぁ。
てか別世界にしか住んでない人を犯人にもってくるのは如何なの?
今までの人達は別世界に行ってしまったかもしれないけど
元々そちら側にいた人じゃないし、だからこそ面白かったと思うんだ。
5人目の被害者は助けられたよなぁ。
犯人に悪気はないんだから「犯人の目星はつきました。婚礼はもう少し延ばして
証拠がためと逮捕を優先して下さい」とでも言えば、あの伯爵なら受け入れたよね。
その後で憑きもの落としやれば良かったのに・・・
探偵(拝み屋)はいつでも遅過ぎるのがミステリーの常だけど
今回は京極堂が出てくるタイミングが中途半端だよ。
1回目読了
まあ今回はすぐ判る様に造ってあるから
今までのモノとは違った楽しみ方を出来るといえば出来るんだが
それにより憑物落としが盛り上れなくなっていたのが寂しかった
京極堂の居間で京極堂と関口が語り合うシーンも無くてがっかり
ハイデッガーについて熱く語る京極堂と関口が読みたかった
(大河内君もいたっけか・・・)
そしてなにより、うへえが無かったのが・・・
読了ー。
232ページ7行目
『だからは、これ仕方がない。』は、『だから、これは仕方がない。』かと。
駆け競べが駆け競(かけくら)になってなかった?
それともそういう言葉があるの?
67 :
名無しのオプ:03/08/09 01:40
関口が京極堂に教えられなくても
陰摩羅鬼を知っていたのには……??
学習したんだな………。偉いぞ。
関口に弟がいる(P111下段)のを初めて知った…気がする
69 :
名無しのオプ:03/08/09 02:45
金田一~で弟の記述の部分は先行掲載されてたぞ。
71 :
名無しのオプ:03/08/09 03:08
それくらい読んどけ。
単行本になったときにどっかーんとまとめて読みたかったんだもーーーーーん
73 :
名無しのオプ:03/08/09 03:46
読了。
面白かったけど、ちと物足りない。
鳥の城、とか連続花嫁殺人、とか、おどろおどろしい要素はあるのに、
それが上手く活かせず、淡白な印象。
(これ、前作から1~2年で出てたらそこまで不満も無かったかもしんないけど・・・。)
ところで堂島なんか出てきたっけ?
はい、こちらも今読み終わりました。
謎解き云々の楽しみはほぼ皆無だったね。でも面白かった。
個人的にはこのぐらいアサーリ風味でも良い。
関口に対する描写がこれでもかという程あるのは、
亡くなられた御友人への供養なのだろうか…
似たようなの読んだことがあるから展開が読めたんだよな・・・。
何だっけ。森か?
知らなかったら最後の方もっと素直に驚けたのにと思うと悔しい。
個人的に毎回楽しみにしている言葉があるんですが
今度は三千世界が滅んだかのような仏頂面ですかwww
武田信玄にワラタ
1つ疑問。
前の事件のとき、誰か(メール欄1)に(メール欄2)のこと聞かなかったの?
>>79 わりと早くに(メール欄1)ってことで聞かなかったんじゃないの?
>>80 レスサンクス。
もし聞いてれば、(メール欄)と思うと納得いかない。
いや、薫子と校長先生が不憫で。
>>81 (メール欄1)に関しては(メール欄2)も警察が調べてるの知ってたんだから
ああ、私が使いましたって言いそうなもんだけどね。それだけズレてたってことなのかね。
そう思うのは僕が眠いからなのかなんなのか。
っていうかネタバレスレだからメル欄使わなくてもよかったな。
あっ、伯爵は死に対する認識と結婚に対する認識が根本的に異なってるんだから
クロロフォルムのことを聞いてもそこに殺人事件との因果を見出せないわけか。
だからクロロフォルム云々を警察が調べてるのは滑稽というか無意味なこととして
彼には認識される。「結婚するのにクロロフォルム使うのは当たり前じゃないか!」
それに加えて警察や使用人に対しても不信感を抱いているわけだから
自分から進んで、「それ使ったのは僕です!」とは言わないわな。
何せ意味が無い。
ということでやっぱり誰も聞かなかったんでせうよ。
>>82 「えー、クロロフォルムがですねー」
「そんなこと調べてる場合ですか!それより妻を帰してください!」
・・・ってな感じですかね?
なんとなく納得。サンクスです。
>>76 森っていうと、(メール欄)ってところで俺は封印再度を思い出したよ。
>>84 同じく堂島は出てきたのか?と思います。
今までの長編とくらべるとやっぱり百鬼シリーズでも良かったかな?
87 :
名無しのオプ:03/08/09 09:58
今回の作品は、犯人が誰か?ではなく
堂島がどこに出てるか?を考えて楽しむ作品。
ネタがわれた仕掛けでは怪異たりえないと思うのですが
関口に憑いちゃった妖怪が読者にも憑いて
それを京極が落としてくれるから面白いのに
今回は関口も(読者も)簡単に真相に至ってしまうからなぁ
89 :
名無しのオプ:03/08/09 10:04
あげ
5年もかけたマツリなのに、薄かったー。
充分楽しんだんですけでね。買いに行って本を読む自分の行為も含めて。
なんかもぅキャラ萌えしか残っておりません。
でも30過ぎた後輩を今さら下の名前で呼ぶという行為には萌えられません。
ageる
バレスレをあげんなボケ。
いつからミス板はネタバレOKになったのだ?
>>「結婚するのにクロロフォルム使うのは当たり前じゃないか!」
禿げしくワラタ
「彼には動機がないんだよ」
これを読んだ時点で、京極小説に慣れ親しんだ人なら
逆説的にネタがばれちゃうのが辛い
榎木津が熱病になった経緯って、なんかの作品にあたっけ?
伊庭の存在そのものがネタバレ。
「伊庭には人を見る目がある」+「伊庭には解決できなかった」=真相
伯爵が嫁たちを「家族」にした後、しっかり交尾していたら
こんなに事件が長引くこともなかったんだろうな
>>100 伯爵の中の人は、視線を交えるだけで妊娠すると思ってるらしいです。
伯爵がバリッと二つに裂けて、中から颯爽と登場する堂島大佐。
「実は伯爵も剥製だったのだよ」
どうでもいいが、一時的に視力を失うほどの発熱だったら
頭のほうにも結構な影響ありそうだが、まさか回を追うごとに
アホ化していくことへの言い訳にしたりしないだろうな。
>103
姦淫してから死ぬのと死んでから姦淫するのは、見分けられる
>>105 頭に影響を受けたなら榎木津の場合
逆に真人間になっていくと思われ
つーか防げたよな今回の事件。
>>103 100じゃないけど、屍姦してたら伯爵の妻は生きていたって
証言が事実でないってわかるからじゃないの?
夫婦のセックスは姦淫でないと思うのだが…
>108
言うまでもなく、探偵の視力が正常だったなら防げた
新婚初夜の出来事を自粛してもらえば防げた(延期だが)
前回までの事件で伯爵にプロットを説明してもらえば(随分「品がない」が)防げた
冒頭の関口と伯爵の掛け合いが時間軸でいう事件の前に起これば(関口が真の意味に気付けば)防げた
京極堂が調べものなぞせずにとりあえず伊庭を良い具合に操っておけば防げた
普通4回覗いていれば気付く
112 :
名無しのオプ:03/08/09 18:50
今回は意図的に前半から解りやすく書いて、
いつも真相を明かしたがらない京極堂の心情を理解させようとしてるのかと思った。
礼次郎と表記することで微妙な伯爵のズレっぷりを表現してるのかと思った。
たぶんどっちも無いね。
>いつも真相を明かしたがらない京極堂の心情を理解させようとしてるのかと思った。
おお。ちょっと「なるほど」とか思ってしまった
死を理解してないことより剥製を理解してないことのほうが驚いた
普通メイドが性教育するもんでしょう?
この冒頭だけで何もかも分かってしまうのを利用したトリックかと
思った。
森の「笑わない~」みたいに。
(この笑わない真トリックもよく分かってないので)
通俗探偵小説も読んでたのが腑に落ちんな
正直、大横溝に萌えた
いくら知識が無くとも性欲ぐらいは自然に出てくると思うが
最後の1行の「私達」が誰を指すのか解らないんですが
伊庭と・・・誰?
奥さんと息子、では。
息子って?
たけすぃ
>119
漏れも大横溝萌え~
それくらいしか、今回印象に残るのがないよ…(´・ω・`)
瓶長で
あんな愚鈍な猿男と二人で旅行したら加藤清正だって下痢をするぞ
と言っていた榎木津だが
猿が来る前から具合悪くなっていたじゃあないか
もっと事件に関わって熱が出たと思っていたのに・・・
>122
やはり妻子なのかな
「~私達はそう思った」とあるので、「思った」以上
「達」は生きてる人を指すのかな~と訳が解らなく・・・
家族というものは家長以外は動いていないとしか認識していなかった
伯爵が、どうやって榎木津一家を認識したのか謎だ。伯爵の論理で
言えば家長の幹麿以外は動いていない、動いていればそれは則ち家族では
ないということになりはすまいか。どっか見落としたのかなあ。
榎木津は男で、いずれ「家長になる者」だと認識してたから。
このままだめになっちゃうのか…
そんなに駄目だったか?
面白かったのは少数派か、やはり
純文学というか怪談というかイエモンチックというか
京極堂シリーズとして異色なのは確かですな
邪悪な殺人者が出て来ないのが、パンチ力不足に感じてしまうのかなぁ。
憑き物落としにならないし。
134 :
名無しのオプ:03/08/09 23:14
>>77 艦隊を全滅させた海軍指揮官みたいな面もしてるね。
徒然袋が本流と違う雰囲気で書かれたのではなく、作風が変化した……のか?
以後、こんな路線だったりして。
良くも悪くもポップになった、って感じなのかな。
個人的にはこれはこれで好き。
でも京極堂シリーズが最初からこんなんだったら好きにならなかった。
それと、柴君の存在意義がわからない…あえて新キャラを出して語らせた意味は?
>>135 儒学を語らせる相棒が必要だった?
それとも単に知り合いをキャラとして登場させたかった?
後者に一票。
主要キャラのほとんどは知り合いで固められてるヨカーン
次作は多々良先生、柴、沼上、京極堂の薀蓄合戦だけで半分は欲しいところ。
トリックはクリスティかクイーンのパクリでいい。
タタラ先生はいいや
京極が関口にひたすら薀蓄を語りつづけるのキボン
140 :
名無しのオプ:03/08/10 00:07
>>135 何をもってポップかどうかはわからんが、ついこの間、鉄鼠を再読したばかりのためか、異常に読みやすく感じた。
儒教の問答も、ちょろいことこの上無かったよ(W
一気に読んだんだが、500ページを越えて人死にが出ないのにさすがにビビった。ウブメ読んだときの「おい、事件はいつ起きるんだ?」って感覚の再来。
142 :
名無しのオプ:03/08/10 00:12
関口が直った、っていうか元に戻ったね。
ってことは、これからまたゆっくり壊していくのかな?
姑獲鳥を読み返すと、榎木津のマトモぶりに驚くね。魍魎からは違和感無いけど。今回はおとなしめだった気がする。
143 :
名無しのオプ:03/08/10 00:52
古庫裏婆はS26.秋の話なのに
5年前ってなってるのは既出?
2年も経ってないぞ??
今回の語り手は伊庭でいいのかな?
なんか、堂島が隠れてるときと同じ語調に思えた。
まさか・・・
今回、謎解き前の扉絵がなかった
それだけでも
シリーズの中で特異な作品なのね。
犯人が途中で分かったって言うより、
・お母ちゃんの剥製とか
・死の認識が違うとか
・結婚の認識が違うとか
娯楽部分を支える重要な因子が、
アホな俺の頭ですら、全部途中で割れちゃった位だから
やっぱり駄作と言われる要素は十分にあると思う。
特にシリーズのファンほど。
つーか事件がちっともおこらないわ、京極堂も途中まで登場しないわ
途中まで榎木津と関口だけで解決するのかと思ったよ。
>>146 敢えて簡単に割れるように書いたんだろうが
だったらその先にもう一工夫欲しかったな
逆に、京極が駄目だって人にはいいかも。
あのいつもの含蓄部分で引く人も多いから。
ただ人物関係はサパーリだろうが…
>>126 漏れもそれをすごくつっこみたかったよ。
読んだ。
最大の疑問は、どうして奥貫薫なのか?ってことなんだが。
関口タンが2階の部屋を全て施錠しろ!と元気になった瞬間――
視聴率30%
楽しめたよ。
だけど、伊庭って誰だっけ?とか思ってる私でも
わかってしまったのはいいのか?
っつーか、台詞の「」が――になるのは、わかりやすすぎだよ。
後味が悪い.長崎の幼児殺害事件に重なる.
あの大鷹っていうのが次への伏線なんだろうなと思ったけどどう?
出来には文句ないけど
5年も待たすほどのことかと思ってしまうなやはり
156 :
名無しのオプ:03/08/10 02:31
大鷹は大首で出したから
仕方なく出た感があった。
柴くんの番外編とか出しそうだ
とは思ったが……。
つまんなそうだ。
大鷹も弟子入りしたりしないだろうな。
わかりやすすぎなのはおいといてももう少し妖怪薀蓄は欲しかったです。
てゆか家長以外は剥製って、自分は含まれてないのがモニョるなあ。
父親は家族じゃないって思ってたわけじゃないんでしょ?
158 :
名無しのオプ:03/08/10 02:37
ラストの「私達は~」のくだりって関口と伊庭の重ね合わせかと
思っていたのだけれど違うんでしょうかね。
どこだか忘れたけど
>子供を「養女」にする
って所で?が出た。
なぜ「養子」じゃなく「養女」?
つか、読了後に初夜のシーンを再読しても、
まったく感嘆符が出なく無い?
今回文章がラノベっぽくなかったか?
云った刹那。頭の中で。
とか
~して。
それでも。
とか。接続語や文の途中の文節で区切ると限りなく、まあ、アレだな。
下手なのを誤摩化そうとしてリリカル調にしてるように見える。
個人的にはもっとねっとりした文体希望。
「皆さんの前では何も申しませんよ」ってのはどーよ?
やっぱ伯爵オカシクね?
163 :
名無しのオプ:03/08/10 03:23
オカシクないと話成り立たないだろ。
家族は家長にのみ話し掛けるってことだろ?
ところで作中作の「獨弔」って、
「死の本」に掲載されたときは旧字体じゃなかった気がする。
覚えてるヒトいる?
話し掛けてるのは妄想なのに自覚できてないってことか?
なんつーか観念的な話に終始してて
イマイチってかんじかなぁ
待望のシリーズ新刊だっただけにちょっと哀しい
鉄鼠と似たようなラインとも思うけど
瑕の方が個人の考え方が前面に出てるね
ちなみに気になった表現としては"勝ち組み"
どこで出たか忘れたけど
ちょっとあの時代設定には馴染まないかなぁ
言葉が新しすぎる気がする
あとはP.320の先例を受けている。
これは多分誤植だね
432~433ページをどう解釈すべきか分からないんだが…伯爵の脳内にだけ薫子の声が聞こえてたってこと?
伯爵の脳内では、薫子どころかあの鳥達の声も聞こえてたんでは
それを当たり前に思っていたと
そー思うしかないらしいね・・・
「脳内の声」のこと考えると、京極堂が伯爵をマトモだって言ってたのには違和感感じる。
おまいらもっと儒学を勉強しる!
全く興味ないので、結構です
173 :
名無しのオプ:03/08/10 04:06
確かに「姑獲鳥の夏」と対になっているとは思ったけど
カタルシスがなかった。薄い。
やっぱ 夏>>>>瑕 かな。
しかし、あれだけページ数があるのに印象が薄いなあ。
犯人、トリックが分りやす過ぎなのは意図的なのかもわからないけど、
それにしては手法が効果的ではないだろう。
シリーズ順に読んで行かないとネタバレしてしまう傾向の強い京極シリーズにおいては、
ウブメを読んでいたらトリックまる解りなこの話って結構辛いのでは。
というのが全体的な感想。
初めて京極堂シリーズ読む人だったら楽しめるかな、と思ったけど、
それもなんだか……。
175 :
名無しのオプ:03/08/10 04:11
鳥達は喜んでいるって表記もあるし、
聞こえてたんだよ。
659ページ最後の1行の「ぱらり」を見て、
京極堂が書架の二階から本をぱらりと捲りつつ登場するのかとマジで思った。
ホントにそうなら爆笑していたところだが。
儒教齧ってると納得するとこがあるな。虎のような眼とか。
儒学よ~ん?・
なんつーか、途中で全部わかるのは、
「読者をミスリードする罠」だと思って、
理級のどんでん返しを期待していたら、
そのまんま終わっちゃって、なんだかなあって感じ。
完徹一気読了
どこを楽しんで読めばよかったのかな
切ない幕切れではありましたが。
関口さんの物語なんですね。
雑誌を持ってきてくれたのは敦子たんでいいの?
正直、つき物落としが辛くて読み飛ばしてしまったようです。
読了ついでに「怪」最新号掲載の「後巷説百物語」五位鷺の回読んだ。これも由良家が題材で。ついでに「狂骨」への伏線にもなってる。
「おんもらき」だけだとちと食べ足りなかったが,これと一緒に読んでそこそこ満足。
「私は父のように振る舞う」ってんだから、
伯爵は、父が○○の母といたしているところも見てるんだよなー。
以前なら、そういうシーンこそねっちりと描いたもんだと思うんだが、物足りん。
いや、いたしてないだろ。
父がおかしくなったのはただ一点、剥製にしたところだけだろ。
>176
おんなじこと考えたよ。
ページめくるときめちゃくちゃドキドキした。
ところで、(メル欄)で人って死ぬものなんですか?
なんか、死体の状況などをみてもいまいちピンとこない。
下手すると後遺症が残るから
「馬鹿な使い方」は絶対にするなって聞いた事あるな。
塗仏をターニングポイントとする一種の鏡像関係推測説が出てますが、
確かに1年目のサイクルがまた夏に戻ったので、2年目。
ためしにずれてますが表にしてみますた。いい加減ですまそ
妖怪 仕組み 季節 4人の誰がもっとも関わったか
姑獲鳥 夏 夏 関口
魍魎 匣 晩夏 木場
狂骨 夢 晩秋 木場 関口
鉄鼠 檻 冬 関口 京極
女郎蜘蛛 理 冬 榎木津 木場 京極
塗仏 宴 春 京極 関口 木場 榎(順番?)
陰摩羅鬼 瑕 夏 関口
邪魅 雫 夏~秋? 木場と関口?
個人的に木場と猫目洞の人の進展きぼんぬ
なんでもやりすぎりゃ死ぬけど。でも死因は(メル欄)でしょ。
190 :
名無しのオプ:03/08/10 12:25
本当に対を成す構成だな・・・あらゆる意味で。
読了。感想をば。
・以前京極が「森博嗣の『封印再度』で自分の使おうとしたトリックを先に使われてしまった」
って言ってたのはこの作品のことだったのかと納得。でも森のあれは現代の普通の家庭の話なんで
京極以上にありえねえと思って読後床に叩きつけたくなったのを覚えている。
・構造がシンプルなくせに文章量が多過ぎる。もっと凝縮できたはず。さすがに事件が起こるの遅過ぎ。
起こらないなら起こらないで読者を退屈させない展開が欲しい。
・榎木津が目が見えなくなった理由がいい加減過ぎ。一番萎えた。もっとその土地に伝わる呪い云々とかで(ry
しかも過去しか見えなくなるとか京極が発売前に言ってるから、他人の過去の映像がのべつまくなしに
常人なら発狂しそうなほど榎木津の視界を漂うとかいうのを期待してたら、見るの避けててそれもないし。つまんね。
・伯爵ほど頭よくて本読んでる人ならなんとかわかりそうなもんだがなあ…。すべての本があれで解釈可能とは
どうしても思えない。新聞読んでたら即わかりそうなもんだけど、まあ読んでないだろうな。
・関口君が妻と買い物に行くというだけで読後感の爽やかさが3倍になったのは俺だけでしょうか。
>>188 一種の館密室物、
そこに榎木津と関口が乗り込んでいくこと、
最初に探偵が真相を見ていること、
榎木津がわりとシリアスなこと(今回はただの嫌な奴って感じだったけど)、
エロい与太者がわりと大事な部分で絡んでくること、
これらの要素もかぶってる>ウブメ/オンモラキ
193 :
名無しのオプ:03/08/10 12:48
でも、読後感はかなり狂骨に似てる気がする。
早くから構造がわかっちゃうメイントリックとか
反魂術&たまよばいの酷似とか
そして期待はずれ感とか・・・
人間の剥製って、実際に作った人いるのかな
対にはなってるんだろうけども、
対になってるからって劇的な効果があったわけではない気がするんだが。
今回は姑獲鳥と比べて夏のイメージがあんまし湧かなかったな。
ただ関口が汗だくになってただけだ。
>>192 伯爵の表情がよみとれないってのも涼子と対をなしている。
とにかく平板な展開に( ゚д゚)ポカーン
薫子と二人きりの時、
何か云ってくれなかったら関口は薫子を犯してたのか?
・公滋、5回も覗いてたら相手が死んでるか生きてるか分かるだろうよ
・伯爵、あの膨大な書物の中に性行為のレクチャーがなかったとは言わせんぞ
・榎木津、視力がなくても視えるならそれを口頭で説明すれば(特徴を言えば)よかったのに
今回、関口と榎木津のキャラがどうにも今までと違うような気がしてならなかった
俺も読んでてこのままじゃ関口はレイプしちゃうんじゃねぇかとドキドキした。
薫子は涼子とかぶるな。キャラ的に。関口もフラッシュバックしてるし。
伯爵と薫子は、初夜にいたしていないんだよね。
じゃああの初夜の描写って?。
「薫子は受け入れた」という文があったけど、実際は触っているだけで
犯してはないわけだ(死んだあとに致しても痕は残るから)
じゃあ覗いていたあいつが気づいてもいいと思うけどなぁ。
あと、「死を理解していない」のに、
クロロホルムを使ったのはわかるのだけど、
そのあと「鼻と口をふさぐ」ってところが
空気を遮断する→動かなくなる と知っているということで、
こいつは本当に死を理解していないのかな、と思った。
まぁでも「動かなくなること=死」とは思っていないんだけど。
でも、鼻と口をふさぐってのは誰から教わったんだろうなぁ。
だいたい、本人の認識が違っても、殺人は殺人。
それを「過失致死」でつかまえるなんて…、ありえるのかな。
それとも伯爵は当時でも優遇されたんだろうか。
>>202 思った思った。生命機能を停止させるための行動だよね。
死=生命機能の停止という概念がないんだったら、そうする必要もなかったような。
ところで、心から愛する云々という伯爵の心情が理解出来ん。
動かない(剥製)が家族という認識を持っていたとしても、
愛する相手と二度と言葉を交わせなくなるのなんて嫌じゃない?
動かなくなった後も脳内補完で会話なり意思の疎通を果たしている(と思い込んでる)
なら、やっぱ電波野郎なわけで。
あと今回文章ちゃちかった。
外界から切り離されて育った犯人による無知ゆえの犯罪っていう設定が
鉄鼠と全く同じでつまんなかった。
>>205 しかもやっぱり、死んでいる「剥製」が「家族」と思っていた、
までは譲るとして、しゃべって、笑っている女性に「ほれて」
家庭を持つことを思うなら、彼女を笑いも、怒りもしない存在に
変えてしまうのはおかしいと思わないのかね。ためらったり嫌だと
おもって、誰かに相談すれば間違いはとけたのに。
だいたい家族の肖像なんて、江戸川乱歩や横溝の本をよんでいても
立って動いている「妻」がでてくるだろうにねぇ。
なのでやっぱり、この話のメイントリックの
「剥製(死者)を家族だとおもう」って気持ちは、共感できないなぁ。
208 :
名無しのオプ:03/08/10 15:06
読み終わったのでやっとここ見える。
>>162 それ京極堂の台詞じゃないの?
>>202 クロロホルムは733ページに
「父が存命中に幾度か使うのを見た」
とあるからその通りにしただけでは?
また734ページに
「しばらくすると~十五分程度で家族に」
ってあったから、死ぬまで押さえつけるのも不自然じゃない。
209 :
名無しのオプ:03/08/10 15:08
読了しますた。
夏が、終わった。。。
しゃべるとか笑うとか怒るとかの認識も違うんだろうけどな。
探偵小説読んでるなら「鼻と口を押さえて窒息死させる」とか
「死体を発見する」というくだりもあるだろうに、伯爵は
どう解釈してたんだろうね。
>>208 15分ってのは、クロロホルムの聴き始める時間だと思うよ。
このスレ、sage進行のほうがいいんじゃないの。
>207
そうそう。それにさ、周りに全く人がいなかった訳じゃなし、
今まで一度も使用人とかの家族の話が出なかったとか考えられないよ。
(あれだけ関口を質問責めにした男が)
蔵書が死ぬほどあるなら、都合よく死や性行為だけ下界との接触がなかったため、
と言われても苦しい…。
君ら速読ばかりして内容ちゃんと読んでないな。
動いている家族や性行為の描写は、
伯爵は全て小説の”比喩”だと解釈していました。
どうやら202の憑き物は落ちていないようだ(笑)
君が納得できないのは此方の人間だからだよ。
>動いている家族や性行為の描写は、
>伯爵は全て小説の”比喩”だと解釈していました。
ほぇー。しかし例えば乱歩の「芋虫」でも
妻がでてきたけど(だよね?)あれは一体どういう比喩だと(略
>>216 えぇ。落ちてないのは俺だけ!?
取りあえず落ちます。
コンピュータが美少女になって家事してくれるとかそういう感じ?
伯爵は、美少女ゲームのキャラクタが恋人というヲタと一緒だな・・・
みんなトリックトリックって言ってるけど、今回の事件はトリックなんて一切ないだろう。
最後に解き明かされたのは動機だけ。
動機がわからないだけでは、誰も犯人がわからなかった理由にはならないと思うがなぁ。
状況から見れば、動機不明でも伯爵の他に犯人はいないだろうに。
なんで、20年以上、誰も犯人に気づかなかったんだ?
202は激しく痛いな
>>221 華族だし、嘘をついてる様子はないし。本気で悲しんでるし。
今回以外は外部から侵入して殺害するくらいの時間はあったし。
中禅寺さん、俺たちから『京極夏彦』という憑き物を落としてくれ!!
そうすれば、俺たちは陰摩羅鬼の瑕を、姑獲鳥の夏を読んだときのように、
新鮮な感動を持って読めるはず…・・・なのかな?
周りの人間が伯爵と同類の人間だったら、一人目やっちゃった時
家族の仲間入りおめでとーと、そのまま死体放置してたんだろうか
……想像するとえぐい絵だな。防腐処理されずに朽ちれていく死体と
それに話しかける伯爵。
榎木津は対象になってる人の見た過去が見えるだけなんだよね?
伯爵のおじさんに「何だってあなたはそんなに驚いたんです」って聞いてたけど
おじさんが驚いてるってのは、そのおじさんを見てる
他の人の目から見ないと判らないよね?
どうして驚いてるって判ったんだろう。
榎木津の能力に感情も読み取れる力があるとしたら
他の人にも榎木津の言ってる事が判り易くなって能力の不安定さが減ると思う。
>>225 そっちの路線の方がいっそ京極イメージに合うかも…怖。
個人的に榎木津失明で京極堂が榎から憑物落とし、とかいう展開を期待していたのですが。
昔昔のスレにあったよね。
今回のはご都合以外の何物でもないだろ。
なにが間違ってるんだ!と手近な人間をどんどん家族にしてみるも
どんどん腐れいく。やはり先達に学ぼうと老剥製師のところへ行くが
だまくらかされて自ら剥製にされてしまう伯爵。
冒頭の哲学問答でお、どこかで聞いたことがあるなと思ったら
駆シリーズの哲学者の密室かと思い出した。
儒教がでているなと思ったらお、公丘先生をもって出してくれよと
思った。ついでに顔回も。
最近酒見賢一の陋巷にありを全巻一気に読んだもので、扶儒の
ことがもっと詳しく書いてあればいいのにな。
家族にするためにお父さんが鳥を窒息させてた、という描写はあった。
>>229 明らかに笠井の理屈へのアンサーを含んでるよね。
本格派へのコビみたいなのがかえって邪魔だと思った
横溝には萌えたんだが・・・別になくてもよかった。
というかあれは省くべきだったと思うけどなー
伊庭さんに何も説明しないでいて、
「花嫁を護ってくれ」は無理だよね。
今回、実際に犯行が行われることが憑き物落としの必要条件では
ないので、先に伯爵を落としておけば京極堂の完全試合。
233 :
名無しのオプ:03/08/10 16:55
>>202 P.734に
「しばらくすると動き始めた」
「動かなくなるまでしっかり押さえた」
「それ以降は十五分程度で家族に」
ってあるから十五分はクロロホルムが効き始めた時間ではなく押さえつけていた時間だと推測できまつ。
私が以前手術した経験からいうと、あっというまに眠りに落ちたような・・・
それにしても(クロロホルム 時間)でググると何でエロビしか出てこないのよ・・・
黒ロフォルムで人を気絶させるのは難しいらしいぞ。
かなりの量を長時間。嗅がせるくらいじゃ駄目だ。
でも多量すぎるとシンでしまいます。
執事の山形さんが気付かないわけないよなぁ、と思った。
>228 それじゃまさに久保だな。
今回、こんなにページ数必要だったかな?
3分の2くらいでよかった気が・・・
んだ、んだ。
短編ネタだな。
239 :
名無しのオプ:03/08/10 17:34
>>228 なにが間違ってるんだ!と手近な人間をどんどん家族にしてみるも
どんどん腐れいく。でも嫌いになれない伯爵。
で、京極が結末で関口に一言。
「僕は伯爵の気持ちが少し分かるよ」
>237
>238
でも、その手のことは姑獲鳥からずっと言われてたんだよね
京極はページを開いたときの字配り等に気を使うから
あんなに長編になるのかなあ?
「姑獲鳥」はあの長さが必要だと思ったよ。
脳の蘊蓄あってこそのあのトリック(?)だと思ったし。
魍魎以降で蜘蛛までも長さには納得してた。
しかし、今回のは…
243 :
名無しのオプ:03/08/10 17:56
妖怪シリーズは本来無駄な部分の
京極堂と愉快な仲間たちの薀蓄が面白いから
長くても読めてたが、今回は無駄な部分がただ無駄なだけだったような。
関口と伯爵の視点で事件が語られることにもさほど意味を感じなかったし
姑獲鳥の時も長さに意味を感じなくて批判する人はいたし、
実際、当時のミステリ評論家の中にもそういう評論をする人はいた。
所詮、冗長かどうかの基準なんてその程度のもの。
今回プロットがシンプルだからね。
今まではあまり感じなかった水増し感が今回は強く感じられた
247 :
名無しのオプ:03/08/10 18:10
まぁ、結局長かろうが短かろうが
読んだ奴が面白いと感じたかどうかなんだよな。
>>247 その意見には賛成だけど、今回は読んでて「長いなーまだ、半分か」とか感じた。
今までは「あと、半分で終わっちゃうよー、残念」とか思ってたのに。
俺も長いと感じた派。
関口センセイの作中作と、妻と一緒に買い物に行くってので
なんとなく満足してたりするがw
かなり前に出来てたのだけど
あえて夏に発行したんかな
今回の事件は、伯爵所有の書籍をぶん取るために、
京極堂が堂島の手法にならい仕組んだこと
こうでも思わなきゃやってらんねー程度の内容の薄さ
だと思う。
内容もさることながら、やっぱ妖怪本なら夏でしょ!
盆休みでゆっくり読めるぞ!
夏のボーナスでみんなそれなりに潤ってるはず!
ってな感じの販売戦略も含めて。
ふーん。
出版社ってそこまで考えてたのか・・・
254 :
名無しのオプ:03/08/10 18:41
出版社の都合だけ考えると
決算前に出した方が得策だと思うがな。
3末は間に合わなかったのか?
まぁ、内容がら夏合わせ説だろ。
花嫁の口と鼻塞いで15分間制止しているのを見て公滋は何してると思ったのか。
私何か見落としているのでしょうか…?
公滋って売春宿で生活を送ってたから
いろんなプレイを見慣れてる訳で。
不思議に思わなかったに投票。
>>256-257 なんと。伯爵ったら…。(つω・)
すっきりしました。有難う御座います。
259 :
名無しのオプ:03/08/10 19:15
新婦はみんな「まぐろだな」って思われてたわけか……
陰摩羅鬼の考察しない京極堂に不満です
京極堂は
アイズオブタイガー
と変換されるようになりました。私の脳内では。
やっぱ由良さんが伯爵なのって「お母さん」を「剥製にした」からなのかな…
999…
>>263 それ、俺も思った。お母さんの剥製。
年がばれますな。
あ、機械伯爵のことか。
ナイス指摘ですね。
人間の剥製ってのは乱歩の「黒蜥蜴」に出てくるらしいな。
なぜだろう、再読する気がなかなか起きないのだけど...
京極堂シリーズは再読の楽しみも十分にあるはずなのに。
いままでと違った脱力感に襲われています。
読みが足りないのかなぁ?
ツッコミどころを探すという間違った再読ならしている。
ところで、20年前会った「痩せた小柄な人物」の礼二郎君、20年前ったら
すでに15歳だろうに、……小さいか?
読了。
物足りなかった。
それにしても人の剥製って、鳥と違って皮膚を覆い隠すモノがないから
変色がどんどん進んで見られたもんじゃなくなると思うけどなぁ
表面を色づけでもしたんだろうか?
それにしても、瑞々しさは当然失われるだろうし・・・うーん
どう考えてもうまくいきそうにない、人の剥製
271 :
名無しのオプ:03/08/10 21:38
人の剥製って、干し首くらいしか思いつかないな
人の剥製と言えば、島田「暗闇坂の人喰いの木」に出てきたな。
水銀を血液に注入すればうまくいくとかいかないとか。
わかった、ぼろくなってごまかしきれなくなったから捨てたんだ。
魚の剥製と同じようにやればいいんでないの。
型を作っておいてぴたっとかぶせる。これで皺は防げる。
上から着色する。これで変色をカバー。
試行錯誤なしにうまくできるとは思えないけどね。
見るの怖いよ。グロイ?
試行錯誤してればよかったんだよ。
伯爵に姉がいてさ。14歳くらいで死んじゃうの。これが剥製1号。
なんで死んだか、っていうと出入りの医師にクロロフォルム使って
いたずらされてさ…。
つーかなんで今回回想にすら美少女が出てこんのだ。
>>276 全然。
美しい、つーか人形にしか見えない。
>>278 ほんとだ。人形にしか見えない。すごいな。
今作の後味の淡白さは艶かしい女の人が出てこないからですね。
伯爵も純真で綺麗な人だしさっぱりしてるなーと。
新しくてありかな、とあのじめじめねっとり感が無いと物足りないヨーが7:3でした。
次回はみっしりしたのが欲しいです。
人里離れたあやしげな洋館だの、伯爵だので序盤は菊地秀行を連想してまいった
>275 この子はパレルモでじかに(とはいえ硝子越し)で見たけど、うまく
死蝋化してるとはいえ、死人だったよ。
BANAN FISHでゴルチィネがアッシュを剥製にするため腕のいい職人を
連れて来る予定だと言っていたなあ。
死蝋とはこりゃウブメですな。
つか、舞台が白樺湖である意味が見えないんだけど、
やっぱ、京極家族の個人的な旅行に、
取材の名目をつけ、金を出させる為程度?
>>286 大横溝の「鬼火」とか「真珠郎」を意識して
信州の湖畔を舞台にしたかったのかな。
「犬神家(ry」も湖畔が舞台だったしな。
次作の舞台は岡山だったりして。
ハワイとかだったら笑うな。
伯爵のじいさんがあんなところに城を建てたのが謎だよね。
地価は安いだろうけど、あそこでも、黒死館のある川崎でもかまわないわけで。
白樺湖が人造湖ってところがポイント。
伯爵視点の時だけ「礼次郎」なのにはどんな意味が?
今日TVのCMで「池の平のペンション」ってやってたけど
ひょっとしてオーナーは山形という人じゃないかと思った。
これ読むまで白樺湖が人造湖だなんて
行ったことはあるけど全然知らなかった。
「日本のレマン湖」を名乗ってるらしいよ。
今回のは真相が読者には早々に判明するが、それからが肝なんであって
間違いなく世界が崩壊しちゃうと知れている予定調和にむかって逆方向に延々と、
伏線(というよりも補強線というべき?)が張られていくのを読まされる無力感や気持ち悪さ、を楽しむ小説ではないかと。
だからいわゆる本格ミステリと思って読むと全然面白くない。そもそも憑き物落し小説なんだから、それでいいんだけど。
トンプスンの『ポップ1280』とか、あるいは全ての真相を知ったうえで頭から読み直す『殺戮にいたる病』みたいな。
まあ、こっちは掛け値なしの基地外が犯人なんだが。
>>294 それが楽しくないから問題なのであって。
タイトルが全てを物語っているということかしら。
>289
公篤があそこに館を建てた原因みたいなもんは
後巷説の第五話にあるよ。
>>295 いや、楽しむってのはつまり『苦しむのを楽しむ』んであって。
それを楽しめない人は面白くない、と。
あーあー、だから違うんだよ、伯爵はそんなこと言ってんじゃないんだよ!話がずーっと掛け違ってるんだって!
あーあーあー、だからお部屋にいったら殺しちゃうんだってば!誰か止めろよ!
(P431上7行目にいたる)いわんこっちゃない、ほら死んだじゃんよー!わーん。
…こんな感じに、手も足もでず苦しむ自分を楽しむ。
>>297 待古庵「さわりだけでも説明して欲しいのです。」
伯爵の表情がはっきりしないのは、嫁を動かなくすることに対する葛藤が無意識に働いていたから、
と好意的に考えておく。
>299
信濃の国の奥深い山中にある湿原で天保の頃、安政の頃と
二度にわたり公房は鳥が光る怪火を見たのであった。
さっき読み終わりますた。
京極堂シリーズで、途中ですんなり読むのを中断できたのは初めての経験です。
今までの作品は、絶対途中で読むの止められなかったもんだがなあ‥‥‥‥。
自分的に、あえて評価する点をあげるとすると、
準レギュラーキャラがほとんど出てこなかったことかな。
キャラ萌え重視の探偵小説ときっちりわけてくれてて良かった。
♪ しっらかっばーりっぞーとー
いけのだいらほってっる ♪
が頭の中を回りだした長野県人他にいませんか。
>303
(^^)ノ 東京都民ですけど
>>303 (^^)ノ 栃木県民ですけど
あの歌は思い出しました・・・
え、あのCMって全国でやってたんだ……?
恥ずかしひ……。ちょっと剥製になってきます。
(^^) 山崎 渉
>>303 お前の所為でスレが死んだんだから
剥製になってる暇があれば、タマヨバイしろ。
>>303 (^^)ノ 長野県民ですけど
あの歌は歌詞変わったよね?
池の平ホテルとファミリーランド
読了しました。
関口君に烈しく自己投影出来て仕舞う自分に鬱にして泣。
最期に買いものに行く関口君を妬ましく思う自分が嫌にして悪。
いや、むしろ314の憑き物落としで
このスレが本当に死んでることを確認。
とんだクソスレだな.とっとと303と314を剥製にしる.
>>316 あのね
関口の鬱描写にまったく自己投影できない奴なんて
単なるリアル莫迦か、探偵の称号を生まれ持った神くらいしか居ないんだから、
君が特別に酷い病気を患ってるわけではないよ。
(^^)ノ 愛知県民ですけど
あれはなぜか覚えている
むしろ関口にもっと憑いてくれないと楽しめない
ついに新作が読める!という興奮を、しょっぱなから鬱トーク全開で冷ましてくれる先生
リアル馬鹿だったのか、俺…
俺は探偵の称号を生まれ持った神でつ♪
関口に嫌悪感しか湧かない私としてはリアル馬鹿で結構です。
今回出ずっぱりだったから読むのつらかった……ハァ
太宰派か三島派かで分かれるかも
なんか犯人も動悸もすぐにわかるんだから、完全に犯人明かした上で、
花嫁や執事の心理描写とかして欲しかったな。
こっちが小説の世界にのめりこまないと憑物落しは面白くもなんとも
無いもんだし。
刊行ペースは落ちるわ、これから先こんな薄っぺらい作品ばかりになったらどうしよう。
しかも堂島が出てくるわけだしな。
読者の勝手な思いとは言え先行き不安。w
329 :
名無しのオプ:03/08/11 03:50
いきなり年2冊ペエスに戻られても気味が悪いが。
330 :
名無しのオプ:03/08/11 03:58
誤植だけが気になって仕方がない
関口はなんでまた若い女にばかり同調するのか。
あんな良い嫁さんがいるくせに。
334 :
名無しのオプ:03/08/11 04:40
伊庭が警察辞めたのって何年前?
8年前には辞めてたとか
即神仏事件の後に辞めたとか
伊庭との再会が5年ぶり~の表記といい
ちゃんと年表作れよ
読者ですら年表作ってンだから
即身仏
なんて言うか・・・今までのシリーズに有った、闇とか負の要素が弱いよな。
「可哀想な伯爵」で終わる童話の残酷性みたいな感じがする。
だから短編向き。
だから水増し感あり。
そういや伯爵って、結局童貞のままなんだよな・・・・
夢精とかもなかったのかな?
関口君が、京極堂に友人扱いされた時点でこのシリーズは終わる予感
今回なんとなくそういう描写あったし
普通は中一ぐらいで本能的に穴に入れるモンだって気付くよな
D島のがマシだったかも
>>334 執筆中は資料に当たらないとどっかで自慢していた。
書き終わってからまずそうなところはチェックするらしいが
今回のを読む限りでは書きっぱなしのやっつけ仕事。
仕掛けも失敗っぽいし・・・やっぱ失敗作かな。
346 :
名無しのオプ:03/08/11 12:18
京極夏彦にとっての「瑕」となる作品なのでは。
この人の生と死の捉え方の見せ方は面白いと思うし、
今回もなかなか面白かった。
伯爵のような人を設定して書いてみたかったんだろうな~とオモタ。
でも今回のはこちら側とそちら側とか言う風に割り切られてしまっていて、
境界上でぐにゃっとなるような部分がなくて
すっきりしてしまってたのが意外だった。
普通に面白かった。京極夏彦好き。
ウブメ=魍魎>>鉄鼠>支度=『オンモラキ』≧ジョロウグモ>>>>>狂骨>始末
塗り仏でこのままドラゴンボールZみたいになったらどうしようと思ってたから禿しく安心しますた(;´д⊂)
事件が薄味なのと京極堂と関口の含蓄会話がないのがちょっと物足りないけど、でもそんなのは次回作以降でいいです。
変な方向に行かなかっただけで満足…
349 :
名無しのオプ:03/08/11 13:48
この程度の小説に横溝正史を出すのが失礼
>>348 あなたは私ですか?
同感です、全てに同感です。
正直塗仏が嫌いだったから救われた気分。
いつもの重厚さには欠けていたっつーかすごくサラサラ読めた。
関口氏も関口氏であれはあれで奥さんを愛しているのかと小一時間(P261)
あと読後感は史上最高にサワヤカ。関口氏が買い物に行くだけで・・・
正直、彼の奥さんに対する不甲斐なさっぷりが痛かったので。川赤子とか。
あと榎さんがそこまで喋らなかったので良かった。出番のわりに。
352 :
名無しのオプ:03/08/11 14:30
小説の程度はどうであれ、実在の人物(故人ですが)を出してくる時点で少しだけ京極に対する愛がさめた感じ。でもやっぱり好きだけどね、京極夏彦。
353 :
名無しのオプ:03/08/11 14:48
面白くなかったなア~。
ほぼ同時期に読み終えた鯨の「ヒミコの夏」の方が面白かったのはどうしたわけか。
>>352 お、言いたいことわかる。
私も横溝出したとき「やめてくれよ」って思った。
榎木津は関口の精神常態が悪い時は虐めないんだね。
横溝特集本に寄稿したとこだったしあまり気にならなかったが
京極堂による、陰摩羅鬼の薀蓄が無かったのが残念っちゃー残念。
ラストの関口が嫁さんと出掛ける描写は良かったな。
ところで、三千世界が壊れるほどの仏頂面ってどんなんだ。
関口がオンモラキを見ながら「私はいまここにいるのだ」と
思ったところで涙がだーーーーーーーーーっと出た。
読了
悪くはなかったしそこそこ楽しめたんだがなぁ……
まあ次回に期待
ラストでウブメを思い出した。救われた…
それにしても関口を普通に心配してくれるのって
木場と鳥口くらいだね。あとの人はひねくれてる。
犯人はまあこの人しか居ないだろ、と思って読み進めた。動機はさっぱりわからずに最後まで進んだ。
読み終わってもまだわからない。
というか納得いかん。
管財人関係で増岡さんが出てくると期待したのになぁ…。無理だけど。
伯爵の話にするならもっと人物を絞った方が、
いつものシリーズならもっと人物がたくさん絡んでいた方がいいなあと思った。
読了。う~ん…まあ面白くないとは言わないけど、
ここで皆の言う通りに、「物足りなさ」は確かだなあ。
不満点
・陰摩羅鬼に対する薀蓄、説明、謎解きが無かった。
・クライマックスでのカタルシスが皆無(てっきり自家発電機とか
燃料とか書いてあったので洋館爆破炎上でもして〆るかと思った。
いやそこまでやったらやりすぎだが)
・どう考えても薫子さんのケースは「防げたじゃん」と思ってしまう。
・全体的な説明不足。
始めは訝しがってた一般人がいつの間にか京極堂の話に乗せられモード
っていう憑き物落としのある意味お約束なシーンが、夏や理の時みたいに
京極堂の行動や作戦で示されてなかった感じがして、ちょっと気になった。
ナレーターが言葉だけですごいすごいって言ってるだけというか。
頑張る関口は良かった。
なんか、映画になるといきなり勇敢なキャラになるのび太を思い出した。
>なんか、映画になるといきなり勇敢なキャラになるのび太を思い出した。
ワラタ
367 :
名無しのオプ:03/08/11 16:58
>>348 >塗り仏でこのままドラゴンボールZみたいになったらどうしよう
大笑いしちまったじゃねーか!
会社で読んでるのに(コソコソ
>>365 > 頑張る関口=のび太を思い出した。
するとあんな猿が雪絵さんと結婚したのも
「そばについててあげないとあぶなくて見てられないから」
と云うわけか!!
クヤシィィィッ!!!
>始めは訝しがってた一般人がいつの間にか京極堂の話に乗せられモード
そこも違和感感じたね。あの現場で皆さん物分りよすぎますよ。
葬儀薀蓄とか長々やってる所にちゃんと感心したり個々の薀蓄披露まで。
370 :
名無しのオプ:03/08/11 17:30
横溝はいいから、百鬼圓先生と関口の邂逅を実現させてほしいぞ。
>>370 うんうん、見てみたい。
振り回されるかと思いきやかえって気が合ってたりして。
百閒といえば…「山高帽子」で何となく京極堂と関口を思い出しました。
中澤みたいなキャラも飽きた。現場責任者で京極に食ってかかるって役回り。
あんなん出すなら鳥口益田あたりがわきで
「いきなり妖怪話キタ━━━━ヽ(゚∀゚*)ノ━━━━!!!」
「ここで哲学話にしていったん煙に巻くんですよ、テクニックのひとつです」
「むう、柳田國男翁の『葬制の沿革について』!」
「知っているのか、雷電!?」
とか憑き物落とし解説でもしてもらいたい。ワンパターンになってきたし。
まあ今回は姑獲鳥との対比ってのがあるから仕方ないか。
犯人については、序盤から分かっていたとはいえ何か寂しかったな。
憑き物落しの件も何時ものなら、京極とっととしるってな感じで読んでいたけど
あぁ、伯爵はそのままにさせておいて。とか変に感情移入しちゃったし。
…つか、泣きそうになってた自分に驚いた。
そういえば関口の言ってた羽音は発電機の事かと思った
関口は帝大じゃないってことはどこだ?
考えてみると京極の仕事は伯爵じゃなくて伊庭を落とすことだったんだよな・・・
>352 >354
自分も、ちょとモニょりました!途端に話が安っぽくなる感じがして。
ここ読んでたら、意外に皆好印象もってたので、あれ?って思ってました。
「いきなり妖怪話キタ━━━━ヽ(゚∀゚*)ノ━━━━!!!」
益田あたりめっちゃ言いそうw
「けぇーーっ」みたいなびっくりシーンとか欲しかった。
大抵そういう盛り上がるシーンがあったよこれまでは。
今回はちょっとあっさり目だなー。
昂允、ルビを探して最初のほうを何度も読み返すもわからず。
何と読むのかな?何通りかあるよね…
こういんタン。
確かにインパクトのあるシーンはなかったね。
でも関口の一人称を堪能できたからいいや。頑張ってたし。
それだけでも待った甲斐があったって感じ。
唐棣之華 偏其反而 豈不爾思 室是遠而で終わったらどうしようと思ったけど
それはなかったか、陋巷に在りになっちゃうしね。顔子が出てきたのは嬉し
かった。
「姑獲鳥」と「陰摩羅鬼」は対の関係
→ここがシリーズの折り返し点
→「陰摩羅鬼」以降は、「姑獲鳥」~「塗仏」並みのペースで出るかも
…と勝手な期待をしてみる。
昂允のルビ、ありました。教えてくれた方、ありがとうございました。
訓読みだろうと思い込んでいたのでちょっと拍子抜け。
いくら京極堂が生きてる人間に一番いい過去を選び取るっても、
あの事件の終わり方はどうよ。登場人物、誰一人殺された花嫁本人
や、親、あるいは親代わりの人間のことについては思いを巡らせないのか。
人が何人も死んでいるのに誰も悪くなかったのに、哀しい事件だ…
といっちゃって、お前ら全員脳味噌逝ってんのか!?と悶々としてしまった。
この作品に限ったことじゃないけど、違和感通りこして腹立たしい。
伯爵ってば、性行為については正しく理解していないくせに
裸にしてしっかりまさぐったりはするんだ…
何だかなぁ
確かに、薫子が死んだときは「校長夫婦悲しむだろうなぁ」と思った。
こっちは絶対薫子が死ぬってわかってるから、披露宴(?)のとこなんか読んでて辛かったし。
なのに事件後彼らには一切触れられてない、ってのが何か引っかかるなぁ。
過失致死で彼らは納得できるのか?
関口は薫子の家族の気持ちも含めて悲しい事件と思ったんじゃないかな
今回の「なんだかなぁ」感って、
未然に防げたかもしれないのに御都合のまま薫子殺された事と、
探偵がわかってて「依頼されてない」と勝手な事を言い続けて
何もしなかった事とで(だから嫌な奴って印象にしかならない)
妙な共犯幻想を読み手が持たされてしまった事にあると思う。
関口君、君は薫子を愛してなどいなかったんだ。微塵もね。
君の根底にあるのは愛情じゃない。同情なんだよ。ただの憐憫さ。
君が薫子に愛情を抱くようになったのは書斎で彼女と話してからだろう。
だがね、その時には君はもう薫子が殺されるのを知っていたんだよ。
幸か不幸か冒頭での君による一人称での語りによってね。
君が薫子に関心を抱いたのは薫子自身の魅力ではなく、その日の夜に
殺されるべきという事実からなんだ。
それが君をもって薫子を特別視させた。
君は死にそうな捨て猫に投げかける憐れみと同じ目で薫子を見ていたに
すぎないんだ。
薫子の経血
この物語の真相は「京極堂が選ばなかった過去」にあるのではないかと勘ぐってみたりする。
木場じゃねえけど、一人くらい
悪党御用だ!って脇キャラがいてくんねーとさみしいね
今回、薀蓄と物語の割合のバランスが悪いんじゃないかと思った。
いまいち榎木津も暴れてないし、メリハリと言うかリズムというか、それが悪かった様に思った。
おんもらき読んだ後、今日の子連れ狼を見てなんだかスッキリした。
ちゃんと悪人が出てくるし、ちゃんと主人公にばっさりやられる。
悪意のない犯人、犯罪ってのはどうもカタストロフに欠ける。
京極夏彦も賞味期限が切れた感じ。
魍魎レベルの作品をもう一度読みたい。
えー!自分は京極夏彦は健在だったって喜んでたんだけど。
>>397 ネタかもしれんがツッこんどこう
カタストロフ=劇や小説の悲劇的な結末。破局
カタルシス=悲劇を見ることによって日頃鬱積(うつせき)している情緒を解放し,
精神を浄化すること。
どっちにしろ、勧善懲悪の時代劇を見た後には使えない言葉だが
「どこまで狙って書かれたのか」が知りたい。
勘繰ろうとすればどこまでも深読みできる。
「あえてどこか不満の残る出来にすることで、今回の作品そのものを『瑕』として表現した」とも言えなくもない。
まぁそれは大袈裟だとしても、誰にでも解りやすい仕組みにしたのは狙いだと思うし…
買い被りすぎてんのかな。
やっとこ読了しますた。
キチ○イじゃが「仕方がない」がテーマですか。
和尚…
>>371 狂骨のP160下段で触れているんだけどね。実は密かにずっと期待している(W
関口が唯一会ってみたいと思う文人は、かの百鬼圓先生くらいのものであり、多分そちらの会見が実現することも、未来永劫ないだろう。
念願叶って、幻想小説の大先達に会見し、うろたえまくる関口が見たい。
家尋ねる。
↓
「客の来るこそうれしけれ、但しお前では無し」の書き付けで被害妄想。
↓
脂汗。
↓
御馳走を供されるけど、味なんて覚えていない。
山高帽子
野口=芥川 と 私=百間 を単純に関口と京極には置き換えられないけど、雰囲気には通じるものがあると思う。
儒学に無知で野卑な大叔父が天皇家には妙に詳しかったりするのはどうも。
もう一人くらい話のわかる小物の部外者がいて、そいつが語る方が好き。
>392
メルカトルかよ。
ラスト手前で少々うるっと来て、そのまますっきり終了。
コンパクトにまとめられてた感じ。
絡新婦と比べると流血の量も遥かに少ないし、
役者の数も少なかったからか。宴も絡新婦も人多かったもんな。
わかりにくいのと言えば血縁関係と似通った名前ぐらいで。
舞台はほぼ館だけだったし。
トリックに関しても、この拍子抜け感はまさに京極の言う
「そんな馬鹿な事があるか」ということなんだろう。
そういう事件性だから。
あの「夏」の「衝撃」は甦らないけど
「未体験」の京極ワールドではありました。
今までとは違うな、と。
一応現代の社会情勢を意識した
「死」とは何かという重いテーマを描くべく
敢えて誰にでもわかるネタの展開でミステリ的娯楽性に背を向け
厨房大喜びのキャラ萌え要素は控えめにして
それでも薀蓄は控えめにしない
夏彦タンの志を高く買いたいと思ったよ。
今回白樺湖が舞台なのは、同じようなテーマを扱った
「哲学者の密室」の著者笠井潔氏が近所の八ヶ岳在住
ってのを意識してるのかな。
内田百閒といえば
姑獲女の最初の方で関口が見てる夢(ノベルスだと126P~)は
何か百閒の小説っぽいと思ってたよ。
>>405 なんで?大叔父は結局華族や爵位にコンプレックスがあったんじゃん。
未だに「ささ」とか言ってるし、実はかつて公家の一員であった事に
誇りも持っていたと思う。
なら天皇関係に詳しいのは当たり前だと思うけど。
なぜこの話にうるっと来る?
一人も悪人がいないのにおこったとか、違和感ありまくりなのですが。
なんかこの話は
現実におこったけれど、作り話にしか思えない話って感じ。
小説なら、現実にはなくても、ほんとうにおこりそうな話を書くと
作中で言っていなかったか。
関係ないけど、あの大叔父憎めないよね。
華族が「ささ」って使うのバカにしときながら、自分が一番言ってたり、何か可愛いw
正直、伯爵より大叔父の方が共感できた。
話がシンプルな分、長く感じる。
榎木津の紹介文なんて、
もう分かりきってるからすっ飛ばちゃったよ(w
薫子って伯爵が死の解釈が人と違う事うっすら
気付いてた?そんな描写があった気がしたから。
悲恋物としてイマイチだったのは最後で周りが理解をしすぎるせいかな~
結局この裏で壮大な事件が発生していて、
今回の事件は堂島が仕組んだことであって、
目的は関口を操るためにあって。
あとで邪魅とか読み返すと複線が色々張ってあって。
なら萎える。
暇だったので半日かけて読了
正直、いままでで一番詰まらんかった
動機から何から初っ端にわかるし・・・
わからんかったのは剥製屋が誰かってくらい・・・
本当に無意味に長かった、内容は短編
これなら、短編集の宴のほうが
>>413 全く気づかず
>>414 花嫁のキャラ薄すぎだからじゃない?
名家に嫁ぐプレッシャーとか、親戚の嫌がらせとかもないしね…
>>412 大叔父は華族が「ささ」って言うのをバカにしてないよ?
バカにしてるのはその息子だよ。
418 :
名無しのオプ:03/08/12 03:31
先ほど読了。シンプルな割に長いし、薄味だねえ。
駄作とまでは言わないけど、これに5年待ったのかと思うと…うーん。
初期の京極だったら、2/3の分量で書けたと思うなあ…。
でも、次作は「魍魎」と対をなす作品だから、複雑怪奇で猟奇度満点になる!
…といいなあ。
「過剰に期待すると必要以上につまらなく感じる」の法則。
小説然り、映画然り。
いまいち不満だった。
はなからネタバレ同然の展開だからこそ、「京極堂がいかに落とすか」に期待して読んでたんだけど、
結局のところ「伯爵が賢かったから(ちょっと説明しただけで)落ちた」だけじゃん、と。
もっと生と死について語りまくって、伯爵の死生観を揺さぶった上で落とすとか、
なんかそういうのがあって欲しかったな。
多少の対話はあったけど、あっさり落ちすぎだと思った。
あと、今回特に、文体がレイアウトの犠牲になりすぎみたいな気がして仕方なかった。
いくらレイアウト綺麗にしても、改行整えるために流れが冗長になったり文体が崩れたりしたら、
「本」としては綺麗じゃなくなってしまうと思う。
「京極の新刊」というだけで、今度の年末や年度末のミステリベスト10とかのランキングで、
これが軒並み上位入賞するのだろうか、と思うといちファンとしては何だか鬱。
しかし、スレ見てるとわりと肯定的な評価する人もいるみたいなんで、
もう一度頑張っていいところを探しながら読んでみます。
読了。
これはありだと思われ・・・
楽しかったです。
ひとつだけ。
伯爵の「かあさん」は勘弁
乱歩の「白昼夢」とか読まなかったのかねえ?伯爵。
「蟲」とかも
やっぱ納得いかなさはあるよな。
殺意や悪意が無くても人は殺せるし、では過失か?事故か?と言うと
「彼はアルコールを飲むとうまく運転できない事を知らなかったんです」
「私有地しか運転してないので免許も無いし交通法も知らなかったんです」
みたいな話されて加害者に同情できるかって言うとやっぱ違うだろう、みたいな。
スマンちょっと例え違うかも。
>>424 少なくとも、校長夫妻は憑き物落としの場に呼んでほしかった。
娘同然の子を殺されて、過失致死、って言われても納得いかんだろう。
426 :
名無しのオプ:03/08/12 10:07
先祖の祭祀が重要視されている儒教をモチーフにしている割に、
語り手が伯爵、関口、伊庭という妻に対してコンプレックスを持った3人だというのは、
テーマとしての一貫性がないと思う。
むしろ父との関係が重要だと思うが、榎木津のような特殊な例とは対比されようがない。
榎木津何しに行ったんだよ
いらねーじゃねーか
伯爵が「亡くなった」をわざわざ「無くなった」と言い換えてる
時点でモニョった。
ケレン味を期待しすぎた漏れがヴァカだったよ…
すまんが、本スレでもそうだが、「モニョった」っていう言葉使っている人。
その言葉が良く使われる板は俺も知ってるが、ミス板ではあまり使われない
言葉だっていうことは知っておいてほしいと思う。
431 :
名無しのオプ:03/08/12 10:52
>424
故意=罪を犯したことの認識(この場合は「人を殺した」ことね)がなければ過失として扱わざるを得ないし、
実際に人を殺しても過失致死になる例は多い。
俺は逆に、刑法の体系書まで読んでるのかと思って感心したよ。
使用可と不可な言葉があるのか・・勉強になるな。
433 :
名無しのオプ:03/08/12 11:02
読了した。
うーん、面白い事は面白い。ああ、伯爵が犯人だろうなあと薄々わかりつつ
母の剥製によって「死」を認識していた事の説明のくだりは良かったし。
が、
やはり前半が長過ぎるかなあ。バランス悪いというか。まあ魍魎なんかと違い
屋敷の内部だけで事件がおこるぶん動きはつけ辛いのかも。
産女と対をなすというのはわかるんだが、自分は何となく鉄鼠を思い出した。
犯人が罪の意識なく殺人を純真に実行しているあたりがそう思わせたのかしら。
>>426 憑き物落としになんか納得がいかないんだけど、
具体的に指摘できないでいた私。
426の意見を読んで「それだ!」と思いました。
私の違和感って、それだったんだと今更ながらに。
ぶっちゃけ今回誰も「憑いてない」感。
妖怪の名前つけて落としてないせいだろうな。
>>420 お前は俺か?
100%同意、故に書くこと無い。
最後の関口の奥さんとのシーンが読めただけでもオッケーっていう意見を
チラホラ見たが。そういうのもキャラ萌えなのか?
自分は、そんな事じゃ5年間待たされてこの作品という感じはぬぐえないのだが。
「5年間待たされたのに」ってのは読者側の勝手な意見だからなぁ。
それが無かったとしたら(始末の直後なら)もうちょっと好意的な
評価も多かったと思うのも事実なれど。いや、納得してないけど(w
ガイシュツすぎる意見ですが、
テクストで評価という点でいえば、5年云々を言い出すのは酷かと。
それに、私もラストシーンのしめは秀逸だと思う。
でもそのシーンだけで物語全体を高く評価することはできないという点で>437に同意。
表紙の「次作予定」は罪だよなw
塗仏読み終わってちょっとついていけないかなという感じだったんで、
今回軽めだがホッとひと息って感じだった。
展開が遅くて途中ちょっと辛かったけどね。
しかしあの分量で「軽め」と感じてしまうあたりがオソロシイ。
本は重たいのだが、内容は軽いんだよな・・。
さて、盆休みに一冊選んで読み返そうと思ってるんだが
何にしようか・・・・テッソかなあ・・
正直、なんというか消化不良な点もあったけど、総合的には面白かったよ。
偶にはこう言う犯人?と結末ってのもいいかなって思った。
伯爵、キャラ的には良い感じだし、後々殺さないでほしいなぁ。
今回は、猿でもわかってるんだから読者がわかってないとウソだろう、
みたいな新パターンの実験だったと思う。悲劇と判っていてそれを
暴かなければいけない拝み屋の心境を少しは理解しろ、と。好意的解釈だけど。
論語ネタ出てきたけど、結構勉強したみたいだね作者。まあ呉智英とかに
突っ込まれると痛いかもしれんけど、ゴチエーさん読まないだろうし。
チキショー、今取り逃がしたのでふと思ったんだけど。
伯爵は蚊に喰われたりしなかったんだろか?
ぺちっと叩き潰したりは?潰した状態は伯爵にとっては形が壊れてるから「死」?
・・・よくわからん。でもこんなにも身近に生と死を学べる機会はあるじゃないのさ。
過去一度も蚊に刺されたこと無いってのは納得できんし。
そもそも蚊を殺すなんて思いつきもせずに喜んで血を分け与えてたんじゃろか。
・・・だったら神。あああかゆいかゆいよ~!(;´Д⊂)
蚊取り線香を使って家族にしてたんじゃないの
いやな家族だな。
緊張の夏
姑獲鳥の夏。
大鷹の「理解できません。」ってのがもの凄く理解できた。
俺も昔、バイトの後輩の女の子が事故で亡くなって、
初めて身近な人の死体を見たとき、
まるっきり同じ事を思った。
解剖後の死体って、ただの死体と違い、
じめじめしてて、冷たくって、
ホルマリンや厭なたんぱく質の匂いがするもんですが。
今までの妻たちは、まだ死んだばかりで警察に引き渡されたから、
伯爵にとって違和感がなかったのかもしれないけど、
薫子の場合、解剖後に対面したわけでしょ。
剥製した後のママンと、あきらかに様子が違うってこと、気付かなかったのかね。
つーか、人間の剥製って、エパーミングみたいなもん??
良く分からないんだけど。
サンクス
倒叙モノを読んでいるような気分だった。
455 :
名無しのオプ:03/08/12 21:01
微妙に倒叙、微妙に叙述、って感じが。
全然駄目だと思うんですが、肯定的な方多いですね~
熱狂的ファン&キャラ萌え系の人たちが多いのか?
漏れはシリーズ小説としても面白くなかった。
関口好きだったが禿しくキャラ変わってるし・・・
辛うじて情報小説として機能しているかもしれんが
それも中途半端だし・・・
理までは
長編>>短編だったが
宴以降は
短編>>長編ってかんじだね
って宴は短編か
理から7年たって、これしか出せないってことは
もう長編に期待しないほうが良いかもなぁ。
ジョロウグモは完成度は高いけど自分の読みたい妖怪シリーズじゃない。
オンモラキはその逆。こっちの方が好き。
何百という書物を読んで育った伯爵に「死体」の概念がない
あまつさえ死体が腐乱することを知らないというのが胡散臭すぎてどうにもこうにも。
伯爵は一応、和書も儒学書に限らず読んでるんでしょ?
「小町九相図」や「飢饉」を描いた図巻を一度も見たことなかったのか?
本草学の本もあったんだろ?博物学者の父がいたなら
「死体に蛆が湧く」ということを記した書物が一冊も無かったのか?
何より探偵小説を読んだなら必ず「脈をとる」描写があるはずだろ。
伯爵は「息をしない」「脈がない」をどう捉えていたのか。
心臓は何のために動いていて、心臓が止まるとどうなると思っていたの?
P705~706にかけての文章が意味不明。意図的に話しを逸らしてるように思える。
今回一番笑ったところ。
儒学を心得た博物学者が捏造
チョーセンジンかおまいは(w
>>459 いいこといった
京極大先生はそれが言いたかったのか
だとしたら瑕が最高傑作だな(W
>>457 今回、妖怪色濃かったかなぁ?
薀蓄は以上に長く感じたが
テツガクの入り口として
「ソフィーの世界」みたいな感じで
>>456 同感。つまらなかった。
関口が奥さんと買い物に行くとかどうでもいい。
自分は普段キャラ萌えも含めつつ好んでいることを自覚していたけど
今回萌えも全く感じなかった。
関口も榎木津も上手く言えないけど何か人格違ってるよね?
紛い物っていうか、安っぽくて胡散臭い。
榎木津も関口も、ただの嫌な奴だよあれじゃ。特に探偵。
関口がイヤなヤシとは思わなかったなぁ…
榎木津は終始機嫌が悪い感じはしたけど
たった今読了しました。
これまでのシリーズ作品とは面白さの質?が違うので、
ランクは付け難いですが、満足してます。
京極堂の憑き物落としの辺りで
かなり伯爵に感情移入してしまい、泣きそうになりました。
かなり悲しい気持ちで読んでいたのですが、
皆さんは悲しくならなかったんでしょうか。
けっきょく伯爵のずれっぷりを許容できるかがポイントなのかね
>>66 うん。おしくらが「押し競べ」だったら変でしょ。
>>166 勝ち組って本来この時代の言葉じゃないのかな。ブラジル勝ち組とか。
意味は現代的につかってるけど。
誰かも書いてたけど、森が好きそうな話だなぁとは思った。
いかに真相にせまるかではなく、みんな(読者)がとっくに気づいた真相を
伯爵がどう知りえるかがテーマだろ。
ただ、これほど幽霊の正体や剥製の長い毛や犯人まですべて初期でバレバレ
ってのはどうもなぁ。
読了後、ハードカバー版で『姑獲鳥の夏』読んでみた。
何か登場人物が皆今と違う人のようだった。
特に榎木津。数倍マトモ。
似つかわしくない最新式の電話って同じ機種か?
呼び方が「関君」だもんなあ
短編集とウブメ再読してみたんだけど、
榎木津のキャラがまるで違うとる!!
別に自分はキャラ萌えで読んでいるわけではない・・とは
言い切れないけど(藁
ウブメは普通に依頼人とやりとり出来ているのに、
新作に至ってはなんじゃありゃ。
『鳴釜』なんかは「原作者、余程このキャラ
壊して書くのすきなんだろうなー」位にしか思わなかったけど。
関口はまだ、壊れたり戻ったりしているから分からなくもないけど。
再読してみて結構「瑕」があると思った(w
>>468を読む前に投稿しちまっただ。
同じ事思う人はやはりいるのですな。
>>462 やっぱり、変わってますよねぇ。
関口も榎木津もかなり普通になっているような気がする
折角、これまでの長編と短編で形成してきたキャラが・・・
これが次作の伏線かもしれませんが・・・
>>464 漏れは感情移入できませんでしたねぇ。
三人称で示された登場人物だしなぁ。
夏とか、ハコのときは関口に感情移入できたから良かったけど
今回の関口には出来ませんでした・・・
>>465 ずれっぷりが描かれていなかったからねぇ
ずれっぷりを出すなら、最後のシーンも軽すぎだし・・・
母や鳥に対する態度をもっと描いても良かったのではないかと思われ
どうせ、最初から最後まで伏せてない線が張られまくっていたし・・・
>>471 漏れは短編がデフォルトだと思っていたよ。
探偵が順調に行くにしたがって探偵ごっこに飽きてきて地が出てきたと
>>463 榎木津は仮にも失明しているので機嫌が悪いのもうなずけるけど・・・
いや、自分も今回の彼の言動には引いたのだが。
榎木津の能力が扱いづらいというのは分かるが、せっかくの「失明」という
状況をあまり活かせてないような・・。
読了。
あいかわらす薀蓄が長いねぇ。
今まではその薀蓄もおもろかったし、薀蓄部と本編のバランスもよかったと
思うんだがなぁ。
しかし、今回はあの凶器本の半分過ぎてもまだ薀蓄かい。
今回はあえてムダと言わせてもらおう。あと既出だがキャラの扱いも今一つ。
>>474 ああ、確かにそう考えれば納得できるかも。
何にしろ人物の描き方というか、立ち回り役みたいなのが
見えてしまうようで次回作が面白くなくなるような気がした・・。
自分も伯爵に感情移入できなかったからダメだった口。
京極もさー、なんとなくでも分かってたんなら
過去帳なんかで証拠固めしてる場合じゃないじゃんとか
そもそも柴某なんかほっといて関くんの代わりに榎さんとこ行ってればとか
いろいろ思っちゃってさー
ところでここでは薫子さんて評判悪いの?
自分は薫子さんかなり好きだったから真相分かって以降読むのツラカッタ…
性関連のネタが無かったよね。
校長が出てきたときは、この人が薫子を…?なんて思っちゃったけど、いい人で良かった。
かなり不評だけど、姑獲鳥の次ぐらいに好きかも(まぁ『好き』と『面白い』は別)
なんつーか、お祭りなんだなーと。夏で鳥なら産女ですなぁ。
なんとか短くする努力をして欲しいのだが。すくなくとも、産女の経緯はいらんだろう。羅山だすにしても回りくどすぎ。
もし、何千年後かで、体の一部でも残っていたら
人間を生き返らすことのできるような時代なら
伯爵の死の考え方は、そんなに変ではないかも。
人が死んでいるという認識の常識は、(脳死とか)
時代で変わっていくんだろうから
何千年後かの人がこの小説を読んだら
どう思うのかな。
未来なんてない。 なんて突っ込みや病めてね。
本当に無知でご免なさい…
レス内に度々出てくる、百というのはいったいどなたの事なのでしょうか。
小説家?激しくきになるのです
読了。
京極なりの鮎川哲也への餞か?
陰摩羅鬼の名のとおり、各章は男の一人称なのはわかるのだが、構成が絡新婦ママなのは如何か。
伯爵がさ、通常考えられる死(脳死、呼吸停止、心臓停止による死)を理解した上で
肉体の損壊こそが最終的な死だ、という結論にたどり着いたほうが、面白かったんじゃないのか?
現代の脳死問題の暗喩っぽくてさ。
ただの無知&誤解かよ!とがっかりしたよ。
なっちも踊る大捜査線見ていたとは!
ハルバッハ哲学
読了。でもこれだけの厚さの本を読んで短編感覚というのもな・・・。密度は低いかも。
いや、低いんだ、たぶん。しかし479の言う通り、好きと面白いは違う。私は結構好き。
ただ、事件が起こる→憑き物落とし というお約束のために、
(作者が)無理矢理薫子を死なせちゃったよなぁというのがすっきりしない気がします。
名探偵は殺人を防げないって言うけどね。
そんな誤謬はありえない、と激しく突っ込みつつ、憑き物落としのシーンでは伯爵が可哀想になった。
これは甚だしい認識のズレを許容できるか、そもそもそういうことがありうるのか
という話ではなく、ただの感情論。実はちょっとだけ泣きそうになってしまった(恥)
「姑獲鳥」で涼子よりも梗子を可哀想と思う私はそのへんの感覚がズレているのかもしれない。
公滋のものすごい大恥を晒して「この人は犯人じゃねぇよ」と言う漢っぷり(違う)にワラタ
伯爵が関口を見て軍人たちに怒りを買っただろうと考えたり
木場が関口のことを上官と思ったことがないと言ったのは
次作への伏線なんだろうか。
関口の軍人受けが悪い話や
木場の関口を上官と思ってない話は
前作以前にもちらほら出ていたが。
うーん
一番の違和感はこんな同じ事件が五度も起こってることかな
伯爵が死について間違った認識を持っていたとしても
花嫁を動かなくさせたら警察が花嫁を持って行ってしまう
ということを何回も繰り返したわけだよね?
学習能力が無いっていうか、それについて少しも疑問を
持て無かったのがどうもなあ
あとは上の方でも言ってるが伯爵にクロロフォルムのことを
聞かないのはありえないだろ
関係者全員に聞くと思うがなあ
刑事「奥様の遺体からからクロロフォルムが検出されたのですが」
伯爵「はい私が使いましたがそれが何か」
―完―
遺体からから∧||∧
∧||∧
なにこれ。ネコの頭?
||
Λ||Λ
(´・ω・`)
| | |
∪ ノ
| ||
∪∪
(´・ω・`)を吊るしたのは、私なのだと思う。
何故なら、私はここに立っている私を見ているからだ。
そして私はここから逃げたのだから。
犯人は曹操
>>482 内田百間。
最後の間は、正しくは「門構えに月」だけど、環境によっては出なかったり化けたりするので、ネットで表記する分には「間」で良いと思う。
夏目漱石門下の文学者。
幻想的な短編と、ユーモラスなエッセイを多数のこしている。
代表作は、冥途、旅順入場式、サラサーテの盤、ノラや、阿房列車、御馳走帳など。
作者本人のキャラが立ちまくっているのも良い。
黒沢明監督の「まあだかい」のモデル。
福武がお亡くなりになって、読めなくなるかと思いきや、ちくまや新潮が出版しだしたのでかえって手に入れやすくなった。
できれば旧かなの中公、岩波、旺文社(絶版)で読む方が良いと思うけど。
伍
百
伯爵は独語か仏語で育っていて
日本語は頭の中で訳した上で理解しているってことか?
>>485 やっぱあの時代に県警本部を「本店」、所轄を「支店」とは言わなかったん
じゃないかなと思たw
読者に対して「存在と時間」を説明しきれなかったんじゃないかな。
結構そことからめてる感じ。
ダーザインて現存財て訳されてるけど、ニュアンス的にはもっと簡単な
「今いるところの僕ちん」くらいの言葉だとか、文学部唯野教レベルな前提を
もとに成り立ってると思う。
なんか変な文。酔っ払ってるんでスマソ。
よするに儒学よりハイデッガーの方を主題に組み立てたんではないか、と。
結局、京極堂は陰摩羅鬼という妖怪にたいして
殆ど語らなかったのは何故?
なぜ陰摩羅鬼が黒い鶴として仏典にしるされたのか、とか
陰魔(五蘊の魔)と摩羅と鬼の読み解きとか
それが一番の不満。
あと、伯爵の母親って五蘊鶴捏造の後に死んだんだよなあ?
なぜその剥製の中から骨が出て来るんだよ・・・
>506
剥製ってそういうの可能なの?
508 :
名無しのオプ:03/08/13 10:46
京極堂の語り口が何となく丁寧になったね。
まあ敬意を払うべき相手ばかりだったからなのか。
いままで
・京極堂酷すぎ
・関口廃れすぎ
・探偵壊れすぎ
と非難を浴びていて、それは改善されてたのかもしれないけど・・・
何か違うよなぁ・
>>505 そうそう。いつもなら、おんもらきの形成過程を説明するよな。魂魄の話したんだから、そこから敷衍してきゃいいのに。
森みたく放置プレイなのかとおもったり。
五蘊鶴ってのもまた、ずいぶん自虐的な名だとおもったり。学名に苗字をつけたんか?
本スレからよそへ飛んでしまったので…こっちにも。
すいません。
一本道。なのに散漫な印象。それに尽きる。
京極シリーズは、フーダニットじゃないと思っているので、その点は良いんだけど。
伯爵の感覚が倒置している(っていうのかな?)ことに起因する悲劇、
という肝は、正直短編ネタだ。
これを長編とするには、枝葉をいかにうまく組み上げるかなんだと思うけど…
関くんが良くなったのは、本当に良かったと思うけどね。それだけじゃないか。
伊庭元刑事の妻のエピソードも、後出しじゃんけんだ。
ある少女漫画家の短編に、目もくらむような庭園を持つ英国貴族と、画商の話がある。
殺人事件がその庭園で起こるんだが。
同じとか何とかではなくて、その庭園と、おのれの意思と関わりなく
そこにとらわれざるを得なかった青年の葛藤が、
短編だからこその余韻を残していい話だった。
これを、今回思い出したよ。
料理方法を間違えたのか、素材を使い損ねたのか……ううむ。
>>511 倒錯て言いたかったのかな?
今回又一が出てくれたら100ページくらいで終わったのにな。
「悲しいやねえ・・・」とか言いながら
最後の”私達”って、塗仏のように堂島が居たのかと思ったけど
やっぱり伊庭の家族を指してるのかな?
伯爵ってドクター中松をイメージして読んでたんだけど、駄目?
515 :
名無しのオプ:03/08/13 11:35
奥貫薫ファソでつか?
エンジェルスのCDもってまつ。
伯爵についての疑問。
過去4回、花嫁は「警察のせいで無くされている」にも関わらず、
何故今回の5回目に「警察にも警護を頼んだ」のだろうか?
「花嫁を無くした犯人=警察」と伯爵が思っているなら、
とにかく警察にだけは婚礼の情報を知らせない方が良かったんじゃ?
一読しての感想は胡乱だったなぁ>陰摩羅鬼
おんま【陰魔】
仏教語。四魔の一つ。色、心の五蘊(ごうん)はさまざまな苦悩を生ずるところから、
これを魔にたとえたもの。蘊魔(うんま)。
>>516 警察に知らせたのは伯爵の親戚のオッサンじゃなかった?
まぁそれにしても今回も警察の警護を受け入れてるし、
花嫁を守ろうとするはずなのに肝心の時に目を離したりしてるね。
そうか、
分かったぞ
きっと京極夏彦の妻がマグロなんだよ。
だから公滋は不思議に思うことすらなかったんだよ。
それが当たり前だと思って書いてあるから。
520 :
名無しのオプ:03/08/13 12:24
>>513 > 最後の”私達”って、塗仏のように堂島が居たのかと思ったけど
それに、京極堂が白樺湖行きを決めるときのせりふ、
「どうも招かれている」って堂島の糸引きを察知したのかとおもた
今回は陰摩羅鬼に関しての薀蓄が無かったから正直ガカーリ
339頁の
「鶴が鷺?」というのは「靏(鶴)の林うぐめの化け物」のことで良いのかな?
それから、鶴と死体ってのは
鶴の林=鶴林=釈迦入滅の拘尸那城の阿利羅跋提河の辺に生えていた沙羅双樹の異称のことだよね。
大蔵経『大般涅槃経』に出てくる言葉。
釈迦入滅のときに娑羅双樹が白鶴のように白く変色したという。
転じて釈迦の死。また一般に、僧寺や、僧寺の樹林、あるいは臨終の意などにいう。
つまり「黒い鶴」は「白鶴」の反対、釈迦のような悟りを得ていない人間の死体に現れるという意味?
そして「靏の林うぐめの化け物」でウブメが五位鷺に転じたことから「摩」が「魔」へ転じたという洒落?
で、「陰魔」は>517のいう「五蘊の魔」という意味を含んでいて
五蘊五識は唯識説に基づいて「根源の識はすべての現象を蔵する」と。
陰摩羅鬼とは蔵識と蔵経を掛けた洒落になってるというオチ?
>>512 『御行乞食vs漆黒の拝み屋 ~真夏の憑き物大合戦~』
東映まんが祭りのように、いつかクロスオーバーでやってくれたら面白い。
今回、ハゲが多かったのは
「つるっぱげ」というシャレですか。
>>511 >ある少女漫画家の短編に、目もくらむような庭園を持つ英国貴族と、画商の話がある。
坂田靖子?
>524
ビンゴ。
題名忘れたんだが、絶版だっけか。
オンモラキが何だったのか最後までわからなかった。
伊庭さんが何を落とされたのかも。もう一回読まなきゃ。
榎木津の失明の原因もどこかで話に絡むのかと思ってたが
絡まなかったなあ。
528 :
名無しのオプ:03/08/13 15:15
>499
黒沢明監督の映画は「まあだだよ」かと。
これから長編では毎回榎木津が失明することになりました。
榎木津の存在が生きてくるのは周りの人間が何かに憑かれている、
場合だから、今回のようなずれてはいるが一様皆さん常識人では
榎木津の影が薄くなる、というかただの意味不明な人だ。
531 :
名無しのオプ:03/08/13 17:10
なんか榎木津のいる意味がわからなくなりつつある・・・。
いなくてもいい人?みたいな。
タダ単にアイドル的な存在でしかないの?みたいな
いろんな意味でわかりやすい回だった。
説明しないでいいことまで説明されてて、京極初心者は
これを最初に読んでかたうぶめにいくのはありかな、と思った。
伯爵は家族を、動かない意志を持たない存在である、と認識していたのなら
意志を持って動き、話す薫子をそんな家族にしたくない
という風に思い至って欲しかった…
動きも話もしない、意志を持たない鳥や母親を、
外を飛ぶ鳥や家族でない人と比べて、
話しかけたりしても応じてくれないのは寂しいとか思わなかったんだろうか。
薫子がそんな存在になるのは嫌じゃなかったんだろうか。
嫌じゃなかったのなら、伯爵の愛し方を好きになれない。
あるいは剥製の鳥の声が、本当に聞こえていて、話し掛ければ応じてくれる
と認識していたのなら、やはり伯爵はどこか狂っていると思う。
何らかの理由で、剥製の母親(あるいは剥製の鳥でもよいのだけれど)
が話したり動いたりしたと認識せざるを得ないような所を見てしまった、
(→動かなくなった家族はまた動く)
というくらいのインパクトのある体験が欲しかったなぁ…
その辺がもやもやしていて、消化不良だ…
外を飛ぶ鳥は話しかけても応じん罠、阿呆なこと言ってしもた
剥製の鶴から子供が生まれてないのに、伯爵は薫子が家族になれば
子供を生んでくれると思ってたんだろうか。
伊庭さんには悪いが、警察無能すぎ。
伯爵が何をやったか聞くのが当然だろ。
嫁とりの秘事だろうが、体位から何発やったかまで聞いて当然。
そこまで聞けば伯爵が何をやったかも見当がつくだろうに。
>533
あー、自分の感じているモヤモヤが何か分かったよ。
全てに同意。無理矢理納得させられているようで不快。
>533
薫子を家族にしてから(殺してから)、伯爵が薫子と(妄想で)話してる描写あったし、
自分の前以外では薫子は話さないみたいなこと中禅寺が棺見せたあと言ってなかったっけ?
>>537 うーん、そこを家族マンセー儒学で補強していたんかなぁ。伯爵は何度も確認した、とあるし。
つまり儒学を学ぶとアホになるってことか
アホな儒教国国民への皮肉なのか?
542 :
名無しのオプ:03/08/13 18:33
>>533 おお、結構納得してしまった。
フォローするなら……「家族のあり方」に関しては、伯爵は自分の理解が
一般的だと思っていたわけで、薫子のそれとはずれてたわけだよね。
だから、伯爵は「(動かない)家族になってもいいのか」と重ねて聞き、薫
子は承諾し、儒教が「家族」というものを非常に重要に考えるなら、伯爵に
とって愛する薫子を自分の家族の中に加えることは一種の愛情の証明と
いえるわけで、伯爵は苦悩しながらも決心した、というのはどうだろう。
(この場合の伯爵の苦悩とは、もう薫子とは会話を交わすことができない、
とかそういう部分に限定されたものになるんでは、と)
やっと読了しました
薫子さん全部納得ずくで死亡→それを知って伯爵壊れる
みたいなのを期待しながら読んでました 残念
伯爵50歳だけど周りの反応が少年犯罪的なものを感じました
親の育て方が悪かった、知らなかったんだからしょうがない
でいいのか?おい!
ん?伯爵は家族が動かなくなっても脳内で会話してたと思ったんだが違うの?
余裕で鳥たちの声を聞き、妻達の声を聞いていたよね?その伝で母親とも会話してたんじゃ
ないかなーと予想。
だから彼としちゃ家族にすることに何のためらいも無かったと思うんだけど。
私の中じゃ伯爵はものすごく頭の良い狂人。妄想ドリーマー。
京極堂が伯爵は狂ってない、齟齬があっただけと判じたのは「選び取った過去のひとつ」なだけで
あって、実際は狂ってるんだと私は思った。
(不自然だけど)あんな特殊な環境で育って、歪まないわけがない。
読了。
要するに、ネタが早く割れるくせに、薫子が殺されるから、
全部上っ面だけのものに見えるんだよな。
そのくせ語り手を変えて時間が戻ったりするから、もどかしい。
京極だったら、ネタが割れない書き方も出来ただろうに。
まあ、値段分は満足できたからいいや。
546 :
名無しのオプ:03/08/13 19:03
>>505 陰摩羅鬼
陰=女陰=まんこ
摩羅=ちんぽ
って言う謎解きも無かったね。
>>545 それだけ言ってるのに値段分は楽しめたのか。やっぱ京極は凄いね。
チンマラキンのカス読了
関口君がかっこよかったのでもうどうでもいいです
542のフォロー部分に一票。
>この場合の伯爵の苦悩とは、もう薫子とは会話を交わすことができない、
>とかそういう部分に限定されたものになるんでは、と
この点に関しては苦悩していたと思うよ。「家族になる前」の最後の食事なのに
大叔父とかそういうつまらない人達が列席しているのを悲しむという描写や、
「家族にする」前に2時間ぐらい話した、薫子の声をしっかり覚えておきたい
みたいな描写もあったし。苦悩しながらもそれ(愛する人を家族にすること)を
諦めることはできないぐらいに伯爵の認識のずれは確立していた、とそういう解釈をしたよ、私は。
愛は惜しみなく奪う
551 :
名無しのオプ:03/08/13 20:24
「死の本」の「独弔」って関口名義なの?
まあ、都合のいい狂人だよな、伯爵は。
警察のツッコミ少なすぎってのには
動機がない
華族である
遺族である
執事とかの証言
とか、一応理由付けはされている。
クロロホルムについては
都合のいい狂人なのでどんな状況でも説明がつく
読了したけど不満だけが残った。
トリックはすぐに分かっちゃうし、伏線もすぐにわかっちゃうし、
最後でひっくり返されるような驚きもなくて、蘊蓄も楽しめなかった。
もっとわくわくしたいです。
>>528 > 黒沢明監督の映画は「まあだだよ」かと。
すまぬ、本の方のタイトルと混同した。ああ楽しきかな摩阿陀会。
・陰摩羅鬼
やっぱ、いつも京極堂が感じているモンモンとした気持ちを、読者に感じてもらうって趣向だったのではないかな?
>>552 1回目ならともかく、2回目以降は理由として薄弱すぎだと思う。
>>554 そうか、それかも知れない!>いつも京極堂が感じているモンモンとした気持ちを、
読者に感じてもらうって趣向
読者はいつもの中禅寺と榎木津の中の気持ちを味わえ、と。
激しく納得してしまった。
>いつも京極堂が感じているモンモンとした気持ち
あー、それは十二分に味わったな(苦笑)
榎木津の気持はわからなかったけどね。
「この読者(神)の俺に分かることは皆(登場人物)には分からん!」
「だからそうじゃないってば、分からないならもういい、君も寝たまえッ!!」
「バカオロカがたくさんだ!!わはははははは!!」
…こんな感じか?
ガイシュツかも知れませんが
邪魅って、どんな妖怪んのでしょうか?
どなたか教えて下さい
この話、里村をもっと絡ませるってのはだめかなぁ?
死体を日常的に見てて「モノ」とも捕らえる人物として
死の境界を伯爵と違う場所ではっきりと引いている里村を
メインで絡ませると面白くなると思うが。
>>559 ほぼ魍魎。
邪魅は魑魅の類なり。妖邪の悪気なるべし。
だと。
読了。
言いたい事は既出意見ばかり。
榎木津があそこまで壊れてなければ殺人は防げたのになあ。
なーにが「依頼されてない」だよ。
腹芸通じないと言ったってなぁ・・本当は解ってる癖に、と思って読んでしまう。
>>556 成る程なー。確かに京極の気持ちは少しばかり解った気がするよ。
なるほど。分かりました。
ありがとうございました。
567 :
名無しのオプ:03/08/13 22:00
>本当は解ってる癖に
本当にどうしようもない。こんなに榎木津に腹が立ったのは初めてだ。
>565
禿同。事件を起こすためとはいえ榎木津壊れすぎ。
目が見えなくなっているから、というのをあまり活かせてない気がする。
関口は壊れかけながらすげー頑張ってたので、なんか応援してしまったw
すると邪魅の次は女郎蜘蛛の同類が来るのか。
物足りない要因のひとつに、京極堂が怒ってないのがありそうだ。
犯人が純粋無垢で聡明だろうと、被害者は理不尽な死に方をしたろうに。
小品ですよ。これ。
でも京極堂はいつも女には妙に甘いというか同情的なように思うので、
一度男の犯人にこういうスタンスを取ってみて欲しかった。(当方♀)
番外編でもっとコンパクトにやったらよかったような気がするけど。
読了。
また、どうしてこいつらはそんなかんたんなことがわからないのだろうと読者が思った時点で罠にはまっている、ですか。
馬鹿三人衆&木場の会話シーンが大好きなんだけど
今回は木場と関口がちょっと喋っただけで物足りなかった。
でも面白かった。
伊庭の初一人称の章で、木場が出てきたときの安心感。
あれがこの作品でもっとも喜ばしい思い出。なんでだろう。
探偵叩かれまくりだが、別に間違ったこといってないだろ。
実際ヤツはナニを依頼されたのか判ってなかったわけだし。
そもそも誰が誰だか判ってないんだし。
動かない幽霊のような女が座ってるのが視えたり、誰かが睦言らしきものを覗き見してたり、
誰かがハンカチみたいなので口覆ってるとこ(けど相手は抵抗してる様子ないので殺人かどうか判らん)
は視えてるが、それでナニを解決すべきなのかは知らんのだ。
それぐらい頭働かせよ、というのは無し。そういうキャラだからしかたない。
みんな榎木津、買い被り過ぎ。前からこういうキャラじゃん。
榎木津の存在価値がわからなくなってきたな。
それに反して関口の頑張りはとても良かった。
737pの京極の傷云々の喋りはものすごい早口で言霊載せて放って欲しい。
憑き物落としのクライマックスという感じで良かった。
そもそも今回良かったと感じた所が少ないんだよな・・。
京極の蘊蓄を読む事が目的でもあったんだが、少なかったし、
その蘊蓄が物語に絡まってくる過程も好きなんだが、それも少なかったと感じる。
>>573 京極夏彦がどこまで確信犯なのかハッキリして欲しいよな。
とか言ってる時点で駄目読者なんだろうか・・。
579 :
名無しのオプ:03/08/13 22:33
長編シリーズぢゃ最も駄作だろう。
桜庭も終わったし、京極も終わっちゃったかな。
個人的には「始末」の方が駄作だと思う。
>>577 榎木津は、妙な独り言(「それが幽霊ですカ?」等)言ってないで、
> 動かない幽霊のような女が座ってるのが視えたり、誰かが睦言らしきものを覗き見してたり、
>誰かがハンカチみたいなので口覆ってるとこ
が視えるんだけど、と素直にそのまんま言えば話は早いんだよな。
少なくとも関口は信じてくれるかもしれないんだから。
まあ、そういうキャラクターだけれどもな。
だけど、それ言っちゃうと話が終了してしまうでしょ。
話膨らましたいからこういう所でぐだぐだ言ってるわけで。
まぁ…そういうキャラだけども…。
人間の剥製って動物の技術で作れるのだろうか
皮膚が格段に薄いような気がします
関口が依頼料うんぬんじゃなく
さっさと「依頼」受けれてばよかったんじゃないの
と思ったけど。
薫子守るのが目的と勝手にしっかり伝えるか。
まぁ榎木津関口のコンビじゃ仕方ない。
でも京極堂は薫子助けるためにもっと保護を訴えるとか
色々出来ただろ。いつもならしてるだろ、と思った。
依頼はあっさり受けるし人の命かかってんのにのんきだし・・
剥製とミイラってどう違うんだ?
587 :
名無しのオプ:03/08/13 22:53
敦子たん、出なかったナァ
>>584 関口は言ってなかったっけ?<薫子を守るのが目的
>586 剥製は表皮(毛皮、羽付)&骨格と詰め物。
ミイラは脳髄と内臓を抜いて詰め物して乾燥。だと思う。
腐乱死体とかが出てくる本は山形に隠されちゃってました。
坊ちゃまの教育に悪いので…
高尚な伯爵様は探偵小説など読みません。
読むとしても腐乱死体の出てくる小説は山形の検閲でストップします。
ということで、
m9(*o*) 山 形 が 真 犯 人
591 :
名無しのオプ:03/08/13 23:00
ミイラだと脂肪が脂蝋になるわけだ
ミイラと剥製で姑獲鳥と対になってるのね。
サーファー風のルックスの少女ですがオマンコはかなりグロイです。
うっそうと生い茂ったマンゲの奥に黒ずんだビラビラが男根を待っています。
顔がかわいいだけにそのギャップにかえって萌えるかも・・・
吸引力のありそうねフェラもいいですよ。
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箱に対で雫ってことは。
みつしりから溢れるってノリになりのかな。
つーか、姑獲鳥でまずは人命が一番だろうが!と
被害者見捨てて逃げた内藤を罵声した榎木津はどこへ……
今回お前が一番防げた立場だろうがよ~~~
>>588 探偵には言ってなかったと。関が脳内で高らかに宣言してただけ。
P492でやっと探偵が飲み込む。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」がなかったね。
京極堂が陰陽師じゃなかったのも初めてのような?
この作品が異色なのかこのシリーズが変わるのか、、、
冒頭の問いを本屋で斜め読みして
「これは京極堂の悲しみに言及した作品なのか!?」
名作の予感。
実は問われてるのが関口と知って、さらに名作の予感。
『この人の論旨には瑕がある』
この時点で名作に認定。
そこで読むのをやめてれば。
>594
そんなこともあったねぇ(笑 今思うと「ウブメ」の榎木津はまとも過ぎ。
榎木津も昔は父親に「その人は偉いんだよ!」とかたしなめて(呆れて)たりしてなかった?
漏れの中では関口も榎木津も「ウブメ」がデフォルトなので(やっぱり一番最初に読んだからかな)
関口はあまり壊れすぎないで欲しい。「宴」みたいになるとちょっと辛い。
榎木津もあまり壊れないで欲しい。別の意味で。
ところで伯爵の「かあさん」はいかがなものか。「おたあ様」と言えとはいわないけど、
「お母様」ぐらい・・・。「大叔父様」って言ってるんだしさぁ。
そういうあまりに無神経な記述が今回多かったような気がする。
現在を背負わされたかのような仏頂面
>599
仏頂面チェックマニア的には「瑕」はどうでしたか?w
>602
ヘルシングコピペが死ぬほど引っ掛かったでしょ?
「三千世界」は私もツボ。
三千世界を超える言葉はこの世に存在するんでしょうか?
京極堂には、木遣をやって欲しかった・・・・
もう叶わんか。
606 :
名無しのオプ:03/08/13 23:47
そういや、おまいら木場の台詞回しに違和感感じなかったの?
確かに伊庭は木場にとって大先輩だろうけど、
同じく大先輩の長門にはいつもの木場節で喋ってるわけで。
>>604 仏教の世界観だと、あと宇宙を表すのは十方微塵世界くらいかな?
>>606 ん?敬語使ってるって事?
伊庭さんは警察を辞めた立場だからかな。
一般人で年長者だから、敬ってる、とか。
で、儒教の敬うだの敬わないだのに繋がってる、とか。
関係ないかね。
>>467 読者が気づいている真相をどう落とすかってのが憑き物落としの醍醐味とすれば
なんとか納得できるのでは
そんなに毛嫌いするなら妖怪シリーズ読めない気がするが
なんか今回憑き物ってあんまり関係なかったように感じた
>>606 伊庭と警察時代につきあってなかったのだから
タメ口はきけないだろーよ
今回身内で回し読みしてる人にはつらいものがありました。
中々読み終わらなかった…
題名を漢和辞典で調べて
紅玉蜂鳥に何か意味付けがあるかも
とかなり途中まで思ってました…
>>613 伊庭さんのは落ちたんだけど、もっと壮大な憑き物落としを想像してたんだ。
久々の新刊に期待しすぎてたのかな
関口、頼むから立ち直らないでくれ!
不安定なあんたに感情移入したいんだ・・・
617 :
名無しのオプ:03/08/14 00:20
>>616 ラストの妻と買い物に行くっていう関口に救われた読者は多いと思われ
不安定な人間に感情移入などできん。
普通の人に戻ってくれて一安心。
619 :
名無しのオプ:03/08/14 00:22
>>611 伯爵の憑き物をメインとせずに伊庭の憑き物を落とすってところに価値があるよなないような・・・
620 :
無料動画直リン:03/08/14 00:23
読み直してやっと「三千世界」の記述を探せた。
邪魅は三千世界の上を行くのかそれとも陸軍関係になるのか?
関口が安定してると酩酊感を味わえなくない?
戻りすぎてまともになりすぎちゃった感じだよね。
関口は…
夏とハコくらいがちょうど良い。
関口が真相を理解するようになったらおしまいでしょ。
関口は真相を感じないと・・・
まあ、作者がそう書いているんだから漏れたちがウダウダ言っても仕方がないが・・・
>>622 探偵の不甲斐なさからくる暴走という意味では不安定と思われ
揺り幅が大きいのも不安定の要素
あと、自分の作品が恥ずかしい恥ずかしい言っているわりに
今作では全然恥ずかしそうじゃないね、漏れの感覚だけど・・・
前は本当に恥ずかしそうだった。
横溝さんも伯爵も本人直接素直に褒めちゃ駄目だよなぁ
今回の関口はそんなに安定してるとは思わなかったけどな
鉄鼠の時なんか幻想を楽しんでる感もあったし、狂骨の時も
そんなに壊れてなかったし。
>>625 目眩のときもかなり褒められてたよ。
>>627 禿同
沈んだり浮き上がったり激しかった
躁鬱いったりきたりって感じ
あれで行ったり来たりしているつもりなら、それこそ人間が書けてない
まあ、新本格だからしかたないか
何様?
欝にしろ欠陥人間にしろ、それを強く自覚する時点で関口らしくはないね
関口、躁転はしてないと思うけど。
鬱のふらふら感は結構リアルだと思うけどな。
ただの鬱気質なのではなくてこの人は病なんだなぁ、と思うよ。
そんな事より今、まるい月の左下に火星がすごい明るさで輝いてます。
綺麗だー。
>>633 あの頃は真人間たることにこびりついてた気がする。
そういう意味じゃ人間性に固執しはしてたね。
今回の関口は姑獲鳥の時と同じで、薫子に肩入れし過ぎて(結果的に伯爵にもだけど)
事件にのめりこんで行くという役回り。かなり不安定だと思うけど。
がんばってるからちょっとまともに見えるのかな。
関口に関してはいい感じだと思ったのが、自分がわりと陰摩羅鬼を好きな理由のような気がする。
>>630 あんまり怒ると皺が増えるぞ
笑っても増えるんだけどな
>>632 榎木津に代わって漏れがと思うところとか
警察官が誰も追いつけないダッシュとか
伯爵の前で変に雄弁になるところとか
を躁状態といってるんじゃないの?
いままでのタツミならやらなかっただろうし・・・
>>635 肩入れ具合が弱い気がするなぁ。
相手側に対するモチベーションも自分自身のモチベーションもそれほど深くなかった。
まだ、魍魎の手袋とのやりとりのほうが濃かったし、インパクトがあった。
しかし、初期の強烈なインパクトは物珍しさからきてたのかなぁ。
まったく、インパクトのない小説を800ページも読まされるのは勘弁…
まあ、これを前後編にされなくて良かったが・・・
>>636 俺の夕べの夢はオンモラキ読了した所で実は前後編だった!とわかる夢だった。
あと一冊あんのかよ~しかも出るの半年後?という、そんな夢を本当に見たんだ。
先ほど無事読了。夢で良かった・・。
ふ~、ようやく読み終わったのでこのスレ一気に読んだ。
やっぱ皆なにかしら消化しきれないものを抱えちゃってるね、今回は。
自分もいろいろ言いたいことあったけど、ほぼ語りつくされてるようなのでやめる。
でも、皆がまじめに語り合ってる中で、
>>446-449のアホらしい流れに思わずワロタw
今回の関口はウブメの時とちょっと似てる。
ウブメのときも雑司が谷から武蔵清明社までダッシュしたり
たがが外れて物凄くガンガッてた。
今回の関口も同じような感じだったけど、所詮は自分の事件ではないし
仕掛けも少ないので衝撃が少なかったんだね。読者的にも。
それでも面白かったからいいけど…
ウブメは自分が過去に直接関わったことが絡んでいるんだから、
今回もそれと同じぐらい入り込んじゃっていたらその方がおかしい。
肩入れ度合いに差が生じるのは寧ろ当たり前では?
>>640 うん。そういうつもりで書いたんだけど…
>641
あ、ごめん。反駁ぽいのは636に対してです。レス番つけなかった自分が全面的に悪い。
というかリロードしてなかった。(串規制でうまく書き込めんのよ)
というわけで、衝撃が少なかったのは仕方ないよね、に同意。
自分は関口作品の数少ない愛読者が、また一人
減った事が気になったわけで
死の認識が改められた後に読むと、やはり感想は
違うんだろうな
しかし関口って少年向けの科学冒険雑誌にも書いてたんだよな
ちょっと想像つかない
次が大磯ロングビーチの事件なのかな
関口が粘菌の研究している事はもう出て来ないのだろうか…
>>643 久保といい伯爵といい、関口読者ってどうしてこうもアレ揃いなのやら。
久保と比べると伯爵は毒のないキャラクターだったね。
憎めないというか。
薫子は健康的だし、死の認識さえ誤っていなければ良い夫婦になれただろうに。
アマゾン奥地千五百哩!
テラプレータの密林に謎の猿人ジュンマは実在した!
>>646 降旗と内藤も関口読者だね。確かにアレ揃いだ
伯爵のキャラいいと思うし好きなんだけど、関口やら伊庭やら周囲の
人間(作中登場人物)が「清廉」とか「純粋無垢」とかやたらと言ってる
だけで、読者が「ああ純粋な人なんだなぁ」と感じられるような描写が
少ないのが気になった。
上手く言えないんだけど、キャラを描き切れてないというか…。
凄い下手な絵の漫画で、登場人物があるキャラを指して「彼はハンサム」
「美形だ」とかのセリフや、ファンクラブがあるとかのエピソードで
「(絵が下手だから全然美形に見えないけど)これは美形キャラなんだな」
とわかる、みたいな。
そういう表現方法もあるだろうけど、伯爵の性格は話上重要なんだから
他に描きようがあるだろうにと思った。
>>621 > 邪魅は三千世界の上を行くのかそれとも陸軍関係になるのか?
とりあえずは海軍じゃないのか?
もしくは、酷いミスやっちゃった系とか。
陰摩羅鬼読了後、納得いかなくて姑獲鳥を読み返したけど
「対になってる」って気はしなかったな。
「姑獲鳥の説明・追補版」ではあったけど。
つーか話の密度がもう、ぜんぜん違うー(w
うーん。微妙。つかこの事件、最期のは防げたはずだろ。
姑獲鳥と陰摩羅鬼の対比
どちらも鳥の妖怪
どちらも性交をすっとばして夫婦になろうとした。
母親の教えに従う涼子と父親の教えに従う伯爵
ホルマリン付け標本とクロロフォルムの剥製
キャラクターの相似性特に関・榎木津が洋館の犯罪現場に入るとこ
昨日読み終わった所なんで読まずに書き込み
・薫子殺害は絶対防げただろう
(榎木津はそこまで人の言ってる事の真意が(重大な事だったら)解らない人間じゃない)
・公滋は一体何を見てたんだ
(それまでにだって四人も見てれば明らかにおかしい時もあっただろう。
第一ヤってないのに)
・黒鶴制作理由がはっきり言ってショボい・現実的
(もっともっとドロドロとしたタブーな存在や
それでいて馬鹿馬鹿しい、荒唐無稽な理由になつひこならこじつけまくって出来た筈だ!)
シリーズ読んでる人間にはそりゃそれなりに楽しめたかと思うけど。
とうとう妖怪シリーズにも地雷作誕生かあ。
おすすめ出来ないチョコボだね。
655 :
名無しのオプ:03/08/14 09:36
とにかく誤植が気になった。
656 :
名無しのオプ:03/08/14 10:24
今回は京極が版下もつくってんだから、誤植じゃなくて誤記だろ?
島荘、暗闇坂の「怪奇美術館」が頭から離れん
字がいつもと違っていて気になった。
読みにくいッス
>>660 心の底まで真人間の横溝なんてつまんねーよな。
やっぱりアレだ。
確かに違和感があった>活字
これまでのノベルズに対する慣れなんだろうなとは思うけど、
版型変わればここまで違和感ないと思う。
だから、こだわりたいんなら、
ハードカバーとかそういう時にやって欲しい。
内容で気持ちよく酩酊状態だったら
活字なんて気にならなかったんだよなーきっと……
>649
伯爵のキャラが描ききれていないというのに同意。
なんか概念的には好きなんだけど、感情的に好きにはなりにくい。
まぁ、伯爵の一人称も多いしやりにくいのかもしれないけど。
しかし京極夏彦は、次回以降登場するかもしれないレベルの脇キャラのちょっとした描写は
うまいけど、事件のメインになるキャラクターの描写は今一つという印象があるなぁ。
礼次郎と礼二郎
伯爵視点の、しかも会話文のときのみ「礼次郎」なんじゃ?と思ってた
これが伯爵の瑕かと
これも仕掛けかと
が再読すると冒頭部分でもちゃんと、
伯爵は礼二郎君と呼んでいる
会話文でも
やっぱりただの変換ミスのようだ
それも、君がつくと、ことごとく礼次郎になっているという、
ある意味統一性のある誤変換・・・
(礼二郎、礼次郎君)
レイアウトにこだわるなら、
こういうところにも気を遣い、こだわりを見せて欲しかったよ
作者、校正、編集者
今回のは全て比喩なのです。
礼次郎じゃなくて礼治郎とかで、
伯爵視点の時全て なら意味があると思ったんだけど。
礼次郎じゃ喩え誤認識でも次男には変わらないもんな。
やっぱりただの誤変換か。
オンモラキは関口うたたね中の夢でした。
>>667 >礼治郎
ワラタ 一気に庶民臭くなったな
>669
礼滋郎 礼爾郎 礼璽郎 ・・・なんか変だ。難しいなw
ちまちま読んでやっと読了したが、いつまで経っても京極堂は出てこないわ
探偵は全然役に立たないわ、伊庭の嫁の話は進まないわで
最後の方で『こんなに薄いのにきちんと纏まるのか?』と心配になりながら読んだ。
なんだかもう駆け足でしたね。サッササッサと進んで終わった感が否めない。
もう少し練って厚みを持たせて書いて欲しかった。
内容も、トリックも、伊庭さんの嫁の人となりも、厚みを持たせようと思えば出来た筈だ。
それともおれが京極夏彦を買い被り過ぎているのか。
>>649も言っていたが、伯爵の純粋さも他のキャラに語らせるのみで進んでいるが
純粋ならではのエピソードがあっても良かった筈。
やっと、読み終わったー。
今回は読みにくかった。
でもそれなりに楽しめた。というかやっぱり面白かった。
それでも、今回は(というか、俺にとっては初めて)アラが目立ったなー。
まぁ盲目的なファンだからいいけど。
自分用に不満点を上げておく(既出だろうけど)
1、今回の薀蓄は伏線として十分に機能していなかったので、無駄に長い印象。
今迄はどんなに長くてもその全てが伏線になっていたような実感が確かにあったのに。
どうも儒教の薀蓄が最後の憑き物落としにうまくリンクしてないような気がするな。
2、京極堂が薫子殺害を未然に防がなかったのには得心がいかない。
おかげで「伯爵は犯人じゃない」というアンフェアなミスリードに陥りそうになった。
3、今回は榎木津は出すべきじゃなかった。ファンサービスのために出した感が強い。
無理やり出したせいで、「一時的な失明」という苦しい設定になったし、今回の無策さは
榎木津の「無能さ」に繋がり、逆にファンをがっかりさせる事になったと思う。
4題名の「オンモラキ」が主題と全然関わってない。お約束でもいいから京極堂が今回の事件と
「オンモラキ」を絡めた憑き物落としなり薀蓄語りをすべきだった。
これだと、ただ黒い鶴が出てきたからオンモラキを引き合いに出しただけで、薄っぺらい。
まだあるけどまぁいいや。
冒頭でも書きましたけど、それでも俺は楽しめたし、京極さんは相変わらず大好きっス!
榎木津、番外編で奇天烈だったり破天荒だったりする分には構わないんだけど
本編でこんなに意味不明だといる意味がないんじゃ・・。
なんというか、話を動かすためのコマとして描ききれていないというか。
添え物としても変な味を出し過ぎているというか。
他の味を阻害しまくってるというか。
全体としては薄味でしたね。あまり好きな作品ではないです。
縛りを用意しても防ぎようなし。
これが所謂ひとつの「キャラが勝手に動く」って奴ですね。
京極は、いっそ思いきって榎木津を抹殺した方が良いのじゃなかろうか。
今回、伯爵の動機が納得できないとかストーリーが平板とか言われてるけど、
関口と横溝の会話を読むとその辺りはナッチーが狙ってやってると思った。
狙ってやって失敗もしくはスカ ってことか……
大幅加筆して文庫版の売上増を狙う作戦です
…なんてな
榎木津わりとまともだと思ったけどなあー
俺、結構『雨』も好きなほうなんで、
今回榎木津&関口がメインで来るって聞いて
すげえ暴れっぷりを期待したんだけどなぁ・・・。
680 :
名無しのオプ:03/08/14 17:27
いまさらですが読み終わりました。序章で犯人・動機(?)ふくめ作品の世界観がだいたい読めてしまいました…。京極堂の薀蓄も少ない! 不満。
あとエノさんどんどん奇人になってく気がするんですが気のせい?
日本語通じて無いじゃん。ウブメの頃も変ではあったけどまだまともだったよね。
誤植は言語道断。講談社っておかかえの校正がいるんじゃなかったっけ? ちゃんと仕事しろ!
榎木津の気持ちは解るような気がするのは私だけなのか!?
花嫁の体内から精液が出なかったのって
剥製だったお母さんの体を、伯爵のお父さんがいろいろ触ってて
それを見てしまった伯爵が、その行為を夫婦のスキンシップ
と思ったから、裸にさせて体を触ったんだけど
実際の子作りの仕方は解らなかった(誤解してた)という事ではないんだろーか
榎木津は関口を伯爵に引き合わす以外、役に立ってない。
探偵は探偵らしく事件を引っ掻き回さなきゃ。
今までの定番を意図的に外してる気がするね。
684 :
名無しのオプ:03/08/14 18:04
相手の常識が自分の抱いている常識と違うって気づいても、
「この人の考えには瑕がある」とは思わない。
瑕
の使われ方が無理やりっぽかったなー
箱、檻、理
がうますぎたのか
いっそ伯爵が完全に一般社会から隔絶されて育ち、無知無学故の事件ならまだ納得出来たのに。
無理して誉める気もしない……もうダメポ
大穴で「もしや犯人は執事?」と思っていました。
688 :
名無しのオプ:03/08/14 18:13
木場なんて説明の為にしか使われない
かわいそうだ
689 :
名無しのオプ:03/08/14 18:17
横溝はもっとアレでも良かったのになー
黛RAMPOくらいアレしてくれてたらヽ(`Д´)ノウワァァァン
何作かたまったら、また「塗仏」のようにオールスターキャストの長編が出るのでしょう。
じゃなきゃ、中休みか繋ぎってトコでしょう。
ゃっぱ、読者を待たせるワケいかないもんねぇ~。
こういうのもアリとして、個人的には許せます。
りちぎに発売日に購入した甲斐はあったと思ってます。
ゃきもきして期待しすぎた人には、物足りなかったのかも知れませんね
?
自分はウブメの頃からお話だと思って読んでるから今回も楽しめたよ。
ミステリーだと思って読むと犯人も動機もバレバレで拍子抜けするだろうね。
692 :
名無しのオプ:03/08/14 18:30
なんだかんで今頃になってようやく読了
ちょっとパワーダウンかなとも思うが、要所要所で楽しめた。
姑獲鳥から比べると関口も成長したもんだ。今回の話を読んで
そのうち関口が憑き物落としをするんじゃないかと思ってしまった。
>693
そんな関口嫌だw
695 :
名無しのオプ:03/08/14 19:05
あるサイトがサブテクストとして挙げてたんだが、昨日の「ののちゃん」って、どんな
話だったの?
その「ののちゃん」って四こまのことですか?
っていうかどういう取り上げ方をされていたんだ。
>>697 たぶん四コママンガの「ののちゃん」だと思います。
そのサイトの8月14日の日記で、簡単な感想の後に
>あと昨日の「ののちゃん」は、サブテクストとして必読かも。
と書かれてたんで、少し気になって。
時期的に、お盆ネタでなにか関わりがありそうな話だったのかな。
由良伯爵=ドラキ「ュラ」なのか?
まあ確かに吸血鬼は血を吸う(=死体にする)ことで
仲間にする(=家族にする)訳だから、
辻褄が合うといえば合うような。
榎木津が「そこに人殺しがいる」と言った時
何故、伯爵は詰め寄らなかったんだろう。
身内に犯人がいるんじゃないかと思ってるんだから問いただすはずだよね。
伯爵一人が榎木津に近づいて問いただしたのなら
探偵の目が見えなくても「何言ってるんだ?あんたじゃないか」で終わる気が・・・
なるほど。確かに13日のののちゃんはお盆ねたではありますが
私には瑕とどう関係するのかさっぱりです。
話しとしてはののちゃんとお母さんとおばあさんがお墓参りに行くと既に
本家の人がお花を供えていたので、死んだらお隣さんだから、
と隣のお墓に花を供える話です。
>>700 そんなことは礼に失します。
それより薫子を守りたいならさっさと榎木津か関口に依頼すべきだった。
小説や死生観談義なんて後回しにして。
>>701 ありがとうございます。
確かに、特に関わりのない話みたいですね……。
最後の一行の「私達」ってだれ?
値段分は楽しめたです。
でも、こんな奴はいねえだろ。
と思ったら、昨日のトリビアの泉で中国ではパンダに性教育ビデオを
見せるという話をきいて、こんなこともあるかもしれぬと
思い直しております。
>>705 伊庭って多重人格じゃないよね?まじでわかんない…
伊庭と伊庭の心の中にいる奥さんだよ。
伊庭と堂島
とか言って、人を混乱させてみる。
>>708 ありがとう。もう一度最後のところを読んでみます。
>>709 それもちょっと考えたw 違ったみたいでなにより。
>709
藻前は俺か!
同じ事書き込もうとしてたよ(w
お盆頭載せだ
榎木津の「面白くねえ」には萌えたが。盆はいらん。
公滋が覗きを告白するシーン
物凄くみっともないんだけどちょっと男気を感じた
それは楽だ。究極の白樺湖だ!
この事件、堂島はかかわってないと言い切れるかっ!
>>699 同じ事を思った。
血の気が無く、唇が血のように赤く、伯爵と呼ばれるなど
吸血鬼を思わせる表現が目にとまった。
ある意味、生ける屍を花嫁にする(=家族にする、一族に加える)って所が
吸血鬼的ではあるし
伯爵の設定はここからか?とも思ったし
ドラキ由良伯爵
>>702 伯爵は知りたい事の答えを持ってる関口にしつこい位に問いかけていたよね。
自分の知りたいことを追求する為に色んな小説家に会いに行ったりしてるし。
知りたいという伯爵の欲求はどんな場合でも発揮されると思うんだ。
「今までの花嫁を殺したのは誰か?」って疑問は長年のものなのだから
それに対する答えを持ってる榎木津にそれは誰なのか問い掛けないのはおかしくない?
礼を欠くとかの問題じゃないと思うけど。
伯爵も馬鹿じゃないんだから、我々のいう死と自分の考える死が異なる
ことがわからなかったとは、考えづらいのです。
京極堂が説明したら、あっけなく理解したじゃないですか。
聡明な伯爵が、死に対して特異な考えをもち、それを修正できなかった
のは何故でしょうか。
頭かちかちのかっちゃんか?
それが、Dの意志なのよ。
723 :
名無しのオプ:03/08/14 22:15
725 :
名無しのオプ:03/08/14 22:17
8年前の事件をもみ消したのは堂島。
特殊な環境で生きる人間の実験の一環で。
うふふふ。Dといっても、あのDじゃないのよ。
727 :
名無しのオプ:03/08/14 22:20
404に気をつけろ!
>>702 >伯爵は知りたい事の答えを持ってる関口にしつこい位に問いかけていたよね。
そのしつこさに「・・・・・・夏厨」と思った俺の脳は2chなのか。
童貞ひきこもり無職うぜえ。
柳沢教授を連想しましたね、俺は。
>>725 いっそそうであってくれたほうがすっきりするよ…
私は伯爵を許さない
733 :
名無しのオプ:03/08/14 22:35
姑獲鳥 医学・憑き物筋・ロリコン
魍魎 科学・御筥教・近親相姦
狂骨 心理学・密教&古代神道・輪姦
鉄鼠 禅宗・ホモ
絡新婦 フェミニズム・キリスト教&ユダヤ教・売春
塗り仏 洗脳・道教・レイプ
陰摩羅鬼 ハイデッガー・儒教・屍姦
邪魅 進化論・イスラム教・スカトロ
でどうだ?
亀だが
>177
虎のような目の説明きぼん。
くりくりお目目
>>733 > 狂骨 心理学・密教&古代神道・輪姦
輪姦じゃないだろ、一回につき一人だし。
> 塗り仏 洗脳・道教・レイプ
レイプなんてないぞ
> 邪魅 進化論・イスラム教・スカトロ
進化論はありそうだな、優生学や社会進化論に絡めて。
イスラム教は接点がなさ過ぎ。
738 :
名無しのオプ:03/08/14 23:16
>>736 > 屍姦してないだろ
屍姦っつーか死体愛好だな。ネクロフィリアだ。
食堂の掛け軸ってどういう意味ですか?ほんの中に出てきたっけ?
そもそもなんで伯爵もっと外に出て人と関わらないんだろーってオモタ。
なんであそこで満足できるんだろう。
本で得る知識より人と話した方がいろんな知識が手に入るだろうし。
しかもわざわざ推理小説の作者に会いに行くぐらいの行動力のある人が。
>>714 同意。今回大叔父と公滋はそれなりに面白く書けていたキャラだと思う。
伯爵はダメダメだったけどなぁ。
最初の関口と公滋の会話で、由良家の外界とのずれを時計の針にたとえた話はよかった。
今回、何故だかわからないけど薫子が助かるのを期待して読んでた。
息を吹き返さないかなと…文章にいつもの独特のねちっこさ(誉め言葉)が
少ないし、どろどろした情念も少ないし、なんかさっぱりしてたから、
これで薫子が助かって、伯爵は8年前の殺人がまだ時効じゃないからそれで
しょっぴかれるが、薫子が何年経っても待ってます、みたいな……
殺人事件の話のありきたりな最後を期待したというか。
京極夏彦の本を読んでる感じがしなかったな。
大叔父と公滋はまた出して欲しいくらい結構好きだ。
いや、本当にまた出してきたらムカツクけど(夏彦に)
大叔父の憎めないキャラは上手く書いてるのに、
本当に伯爵の描写はダメダメだなぁ。
読了しますた。うーん直球ですな。
ネタ割れと見せかけて更なる深みへ・・・てな展開を期待したのですが。
京極が妙に伯爵に対して優しげ・・・というか理解を示してるのが
ちょっとなぁ。彼の置かれた特異な環境を考慮するとしても彼に
よって理不尽な死を遂げた花嫁たちのことを考えるともっと厳しく
あたっても良かったと思う。
たとえ真相を知って一番傷つくのが伯爵自身だと知っていたとしても。
今回のテーマは
儒教と捏造、少年犯罪、ひきこもりだな
さすが、社会派
陰摩羅鬼って死にたての死体絡みの妖怪だときいて、
次は絶対アレだ、ネクロフィリアだ!・・・キツー と思っていたのに
想像していたようなねっとりグログロのネクロフィリアではなかった。
でもそれは「大首」でやってたのだね。さすがだ、京極。
今回は陵辱がなかったからまぁいいや。
まあ、ルー=ガルーの次くらいの駄作だな
>>740 俺はその時計云々が、トリックの一つになると期待したものだ。角度とかで。
そうか、この作品何かが足りないと思ったら
『由良伯爵は里村医師が専門外にも関わらず腕によりをかけて作った薫子の剥製と鳥の城で
幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし』
というイエモンチックな展開を俺が勝手に無意識のうちに期待していたからだったのか。
ネクロフィリアつーか伯爵は死体だと思ってなかったんでは?
第三者から見てか?
>>746 宴最悪派とルガル最悪派とオンモラキ最悪派はほぼ同数だと思うが、
実際のところはどうなのだろう。一度アンケートとりたいな。
俺はオンモラキはそこまで悪くないと思う。逆に宴は(ry
いや、作品のネタというかモチーフとしてのネクロフィリアという意味でしょ。
>743
蜘蛛で茜に優しかった京極には「ハァ?なんでこんな奴に情けを?」
と理解不能だったけど、伯爵に対して優しい京極の気持ちは
なんとなくわかった。
何が違うのかはわからんが。
>750
宴(始末)最悪派
堂島というラスボスみたいな宿命のライバルみたいなキャラが出てきたのに萎え
>743
同好の士への優しさw とかいってみる。
私は寧ろ「理」の時にそう思った。もっと厳しく当たってもいいかなって。
つまり752に近いということだね。
>742
久遠寺の院長(夏)増岡弁護士(ハコ)宇田川先生(夢)山下捜査主任(檻)
あと今回は大叔父、公滋。あたりのポジションのキャラの描写が好きだ(笑
>>755 久遠寺翁と増岡はいいね。
ところで公滋と内藤を重ねたのは俺だけ?
>756
オレもキャラかぶるかなとオモタ。生い立ちとか含めて。
しかし告白シーンが対照的だね。
オレ的には公滋イイ(・∀・)!内藤はマズー(゚д゚)
ルガルはザウルス当たったから最高。
ところでダビンチ見た?
ルガルがだめ。
おんもらきはがっかりはしたけど、駄作ってほどではないかも。
待ったのが5年じゃなくて1年2年くらいなら、また違った感想だったかも。
761 :
名無しのオプ:03/08/15 02:52
読後に、聖飢魔Ⅱの歌が頭から離れない。 「お前も剥製(臘人形)にしてやろうか」だっけ!?あれ… たすけて…
大首ってどんな話というか、オンモラキのキズと関係してるの?
官能小説て触れ込みだから読んでないんだが。
>>761 魂を奪われた人造人間たちが 悲しみさえ手探りで拾い集める夜
>>761 霧の立ち込む森の奥深く 少女を運ぶ謎の老人
誰も知らぬ秘密の館
生きたまま蝋人形の如く 震えて眠れ明日はもうないさ
今夜もひとり生贄になる 手足も口も動かぬままに
身の毛もよだつ悪魔の芸術 裸の少女に迫る惨劇
窓に映る殺人儀式
壁にとび散る生き血のしぶきが 助けてくれと叫んでいるのさ
今夜もひとり人形になる 墜ちてゆく恐怖のうちに
夜 残酷な時 悪魔は笑い
神々悶え 人形は泣き
元に戻せと今日も叫ぶ
"You shall never return home ha! ha!"
生きたまま蝋人形の如く
震えて眠れ 明日はもうないさ
>>733 こうだろ。
姑獲鳥 ロリコン
魍魎 ロリコン
狂骨 ロリコン
鉄鼠 ロリコン
絡新婦 ロリコン
塗り仏 なし
陰摩羅鬼 なし
宴と瑕の人気の無い秘密はここだ。
きょうこつはロリだっけか?
768 :
名無しのオプ:03/08/15 08:11
狂骨も人気無いからな。
<『由良伯爵は里村医師が専門外にも関わらず腕によりをかけて作った薫子の剥製と鳥の城で
幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし』
もしその結末だったら私はキズを手ばなしで絶賛してた。最高。
犯人を最初から分からせるのは構成上ほぼ意図したものだと思うけど、
彼の論旨の「瑕」をもっとハイデガーと結び付けるものかと思ってたよ。
ハイデガーのナチズム加担批判が盛んだった時、ハイデガーの思想における
他者というものの存在の希薄さが、他者を排撃するナチズムへハイデガーが
傾倒することを助長したという議論があったと記憶してる。
伯爵の「瑕」とハイデガーの「瑕」がうまく結びついてないのが不満だなあ。
読者(自分含む)はやっぱり「意外性」を求めながら「お約束」も大切なんだね。
で今回は、その意外性もお約束もなかった点がいちばん「意外」だった、と。
京極堂がどうして薫子の事件をもっと積極的に止めなかったのか、が
はっきりしてくれれば、俺はすっきりこの作品を好きになれるな。
本来、初夜を先延ばしにしてくれ、ですむ話だよな?
伯爵が犯人であることの細かい説明は、直接行かないと無理だろうけど。
大叔父はいいキャラだったね。
ウブメから宴までで入念に潰された関口が生き返るための750頁と考えれば、
これはこれでありなんだけど、そう考えると伯爵と薫子があまりにも気の毒。
シリーズものの犯人や被害者はシリーズキャラクターのための道具にすぎないのか(´・ω・`)