ジョン・ディクスン・カー/カーター・ディクスン Part2
あぼーん
>1
新スレ乙〜
「プレーグ・コートの殺人」再販うれしいage
スレ立て御苦労様です。
自分も特にプレーグコートは好き(だが引っ越し以来見つからない)
なんで買い直します。ありがとう。
あぼーん
ビロードの悪魔の再販は、今度はいくらになるんだろう?
1000円は越すのかな?
>1 乙ー
あぁ、先越された…(;_;)
「史上最低のカー問答」ってスレ立てようと思ってたのに…
ともかく乙カレ。でもせめて「…ディクスン・カーター…」とするぐらいのセンスは持ってほしかった…
愚痴スマソ。
古典作家のスレタイはシンプルなほうがカッコいいと思う
>6
プレーグ・コートは740円。
ビロードの悪魔は940円だったと思う。
早川のカー再販もまめにされるようになったな。
次は『疑惑の影』『騎士の盃』あたりキボン。
「死者のノック」も。
皆さん御存知かもしれませんけど、今、ミステリマガジンでポケミスと早川文庫の
復刊希望アンケートをやってますよ。
僕は歴史物が好きなので、『ハイチムニー荘』と『引き潮の魔女』に入れときました。
14 :
名無しのオプ:03/04/26 03:15
浮上します
あぼーん
カーが手に入れやすくなるとは、いい時代になったもんだ。
自分はハヤカワの文庫本を全部、手に入れているのがひそかな自慢なので
(ここに書いた以上、思いっきりの自慢になってるけど)、ちょっと悔しいけど。
ただ、そういうファンは古本屋で見つけただけで嬉しくなって、
冷静な評価ができなくなったりもする(苦労した分、駄作だとは思いたくない、みたいな)。
そういえば、「剣の八」が新訳で出るらしいけど、訳は田口さんかなー
ポケミスで読んだ時は、わけわからんかったもんな
文庫だと「疑惑の影」と「眠れるスフィンクス」再版キボン!
青銅ランプも絶版?
どこ探しても見つからない。
>18
「青銅ランプの呪」は97年に再版されてますぜ(4版)、神田のでかーい本屋、
はたまた、でかーいブクオフに行けばあるかも
そういや「殺人者と恐喝者」ってのは新訳出んのか〜
20 :
名無しのオプ:03/04/29 22:50
緑カプセル読了!次は曲がった蝶番
21 :
名無しのオプ:03/04/29 23:33
>>1 立ててくれたのはありがたいけど、
このタイトルでは検索できん。
すれたいには半角や機種依存文字や特殊名称禁止なりよ。
22 :
名無しのオプ:03/04/30 01:05
1は神奈川県警か?
プレーグ・コートの再販ってもう出まわってるの?
>23
4月中旬くらいから並んでる。
といっても、一部の書店だけみたい。
両方とも入荷してないところもあれば、
「ビロードの悪魔」だけのところもあった。
>>24 さんくす!
じゃあ早速今度の休みに神田とか回ってみるか。
買ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ついでにビロードもGETでウハウハ。
「剣の八」も新訳で文庫化かぁ、楽しみ。
27 :
名無しのオプ:03/05/03 01:34
カーやフェラーズのリレーミステリで『殺意の浜辺』っていうのあるよね。
ハヤカワ文庫の、カーの緑の背表紙で。
以前、本屋で見かけて買ってみて、家で奥付を見て驚いたよ。
初版1986年なのに2版が2002年…。
『喉切り隊長』もそんな感じで。
明日(つうか今日)は本屋に行って、カーの重版げとしてくるぞー
もっと手に入りやすくなるといいねえ。
>>27 クリスティのマイナーな作品でも10版20版当たり前なのにねぇ・・
カーはこないだのプレーグ・コートですら5版だYO
結局現在の推理作家やマンガ描き(コナンとか)が紹介しても
クリスティやクイーン(クイーンも無いとこは無いけど)みたいに
書店に在庫があるわけじゃない、あっても翻訳の出来はどーなのよ、
てな具合の悪循環で結局読む人も少なくなるわけだ。
本来ならもっと読まれてもいい作家なんだけどな。
29 :
異国のカーヲタ:03/05/06 07:05
>>12 亀レススマソ 傑作とは言いがたいが、カーマニアにとってはそれなりに満足できました、はい。
30 :
異国のカーヲタ:03/05/06 07:13
そういえば『殺意は同じ』って出たのかな? 遠くにいるとどうも…………。
スレ違いでスマソ。
31 :
名無しのオプ:03/05/06 08:35
「殺意の浜辺」のこと?「恐怖は同じ」のこと?
再販のものってどれも表紙がタロットのなんだよね〜
あれも悪くないんだけど、やっぱりこわ〜いイラストの表紙の方が好きだな。
「プレーグコート」が再販されたからか、
ブクオフに講談社版の「黒死荘」が100円であった。
訳はどっちが良いのか、ゆっくり調べてみようと思う。
32 :
名無しのオプ:03/05/06 18:54
>31
「黒死荘」100円は安いんじゃないのか?プレミアムついてもいいような・・・
私「カーキチ」ですが、「毒のたわむれ」と「五つの箱の死」が特に好きという
マイナー中のマイナー
あぼーん
35 :
名無しのオプ:03/05/08 11:58
毒のたわむれはいいよね。
須永朝彦も誉めてたぞ
賛同してもらえるとは思わなんだ。ありがとうございます。須永朝彦って知りません
が、いい人なんでしょうね。
私は論理が破綻してようが、トリックが荒唐無稽だろうが「フーダニット命!」
真犯人さえ意外なのを用意してくれればそれで満足なのです。「たわむれ」は意外
な真犯人に加えて、意外な動機に虚をつかれた。ジョージ・レーゼンビィ的な存在
のパット・ロシターもいい。
あげたりなんかして
>>32 「五つの箱の死」はどのへんを評価してるの?
あぼーん
40 :
名無しのオプ:03/05/10 11:20
そういう話なのか・・>五つの箱の死
親切な
>>39のお陰で未読な俺には全然意外でもなんでも無くなったわけだが。
>39
レス削除依頼出しておきました。
未読なので結構ショック・・・。
>>43 乙・・・
なんかもう、バカミスに出てくる珍トリックよりも脱力
45 :
名無しのオプ:03/05/11 02:06
オレは既に瀬戸川にネタバレされてたけど、
>>39は氏ね。
まあまあ、
>>39も悪意があっての書き込みではなく、ついうっかりという
感じなので、皆さんそこまでキツい言い方をしなくても……
47 :
名無しのオプ:03/05/11 20:23
>>46 いや、徹底的に言っとかんといかん。万全を期するためにな。
何度も言うが
『皇帝陛下のかぎ煙草入れ』
どこにも売ってねー!
49 :
名無しのオプ:03/05/11 21:30
>>48 何度も言ってたか・・?勘違いなら失礼。
「皇帝」かぁ、カーを置いてる本屋なら比較的見る機会の多い
タイトルだと思ってたのだが(うちの地元にもあるし)
あれはカーっぽくないとよく言われるが内容は
面白いのでなんとしても読んどけよー。
50 :
名無しのオプ:03/05/11 21:35
ブランドの「ジェゼベル〜」とカー「プレーグコート〜」
買ってきたよ なんか持ってたかどうかもわかんなくなってきたんで
一緒に並んでた「弓弦城〜」も買ってきたけど
でさ 「貴婦人として死す」てはまだ生きてる文庫?
「魔女が笑う夜」気がつかないで2冊買ってた(;´Д`)
52 :
名無しのオプ:03/05/12 14:10
>48が探しているのはハヤカワや創元のではないのかも・・・
デジタル書店とか言うのにもあるけど、こういうのは全部読めるの?
54 :
名無しのオプ:03/05/12 14:42
たまーに年イチくらいで復刊されるハヤカワ文庫のカーとか
もそんときに買っとかないと買えなくなるんね・・・
ビックボウとかもね
「カーはあるうちに買っとけ」
これ鉄則。
56 :
名無しのオプ:03/05/12 22:09
このあいだ実家に帰って倉庫の段ボール箱をあさっていたら
『バトラー弁護に立つ』だの『ロンドン橋が落ちる』だの『エレヴェーター殺人事件』だのマイナーなカーの作品がぞろぞろ出てきた。
たぶん厨房の頃買ったのだろうが、そんなことはすっかり忘れて、後年古本や復刊を喜んで買ってしまった。
「あるうちに買っとけ」は正解だが、何を買ったかを忘れないようにしよう。
俺みたいに魔女笑夜2冊買っちまったりな(´∀`)
>>52 折角なので読書用と保存用にしますw
是非自分で買ってハヤカワのカー復刻の礎にしてくれ
「剣の八」が新訳で、というのは前スレで出てたけど、
「仮面劇場の殺人」と「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」が
創元から文庫化予定だそうです。(2003年のいつか)
どうせなら国書刊行会の残りの3作と
原書房の「月明かりの闇 フェル博士最後の事件」も
文庫で出してほしい。
「悪魔のひじの家」もね。
カバーイラストはやっぱり山田維史さんなんでしょうか。
どんな絵になるのか、今からとても楽しみです。
『ゴドフリー卿』は文庫にするとけっこう厚くなりそうですね。
青銅ランプ以上アラビアンナイト未満ぐらいかな? >ページ数
61 :
名無しのオプ:03/05/17 20:20
ミステリチャンネルの
ルパンシリーズに「皇帝の嗅ぎタバコ入れ」という回があるようなのだが
気になるのでみようかな。
テレ朝は土ワイでやった「嗅ぎタバコ」を再放送汁!
二階堂黎人って「火刑法廷」はさほど高く評価してないんだね。
カーの後継者と自負していたけど、そんな器じゃないような。
「カー全作品を論じる」でも的外れの批評ばっかだし。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
67 :
名無しのオプ:03/05/28 18:21
浮上
68 :
名無しのオプ:03/06/01 01:03
皆さん、フェル博士やHM以外で好きなキャラっていますか?
>68
キャラなんかで読まねえよ。ライトノベルで萌えてろ。
>>68-69、別にキャラで読むわけじゃないが、
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」のダーモッド・キンロスが良い。
ラスト、(メール欄)ですごいうれしかったんよねぇ。
71 :
名無しのオプ:03/06/01 21:15
カーのキャラと言えば「パリから来た男」に出てきたパリから来た男もよかった。
ケン・ブレイクおよび似たタイプのキャラ。
73 :
名無しのオプ:03/06/01 23:28
マスターズがいい味出してると思います。
74 :
名無しのオプ:03/06/02 00:13
名前忘れたけど、「死人を起こす」の冒頭に出てくるヤシもよかった。
フェイ・シートンがいい。
アメリカから来た若者あるいは外国から来た国際人的若者。
カーの自己投影的で。
アンリ・バンコラン、嫌いなのかよ!?
カーあげ
ぐあっ、くせで下げてたことに今気付いた
こんどこそ、カーage
80 :
名無しのオプ:03/06/14 20:00
じゃあ、俺もageで。
前スレでカー作品の人気投票ありましたけど、個人的な好みでなく、世間一般的には
カーの代表作って、結局どうなんでしょう。
俺的にはフェル博士が『三つの棺』、H・M『ユダの窓』、非シリーズで『火刑法廷』、
歴史ものから『ビロードの悪魔』が四天王かな、という印象なんですが。
ハヤカワばっかですけども。
長篇ではないけど、「妖魔の森の家」は外せないような。
いや、好みだけでなく。
82 :
名無しのオプ:03/06/16 19:42
ぬおおおおおおおおおおおお。
赤後家の殺人をよんだんよ。
三ヶ月前に、最初の殺人が起こるまでのところを。
そこまでは凄く面白かったから、わざとそれ以上よまなかったんよ。
「部屋に人が殺せるのか?」という命題。
その部屋に一人で入った人は、2時間生きていられないと言う伝説。
ゲームの参加者がトランプを引いて、
一番強かったカードの人が、代表でそれを実験するという状況。
そして、見に行くと、案の定死体が!! って奴。
凄く本格本格してて、個人的に壺だったから、ドキドキしながらこの三ヶ月色々な事を考えた。
ああいうトリックなのかな? こういうトリックなのかな??? って。
しかし、、、、、今日、読むと、
があああああああああああああああ。
カーのあほー。
83 :
名無しのオプ:03/06/16 20:32
カーと話した日本人て田中潤司だけ?
84 :
名無しのオプ:03/06/16 20:36
ドイルの伝記ってどう?
近所の古書店で発見。今購入検討中
85 :
名無しのオプ:03/06/16 22:12
86 :
名無しのオプ:03/06/17 08:09
あほーなカーのトリックを見破れなかった>82は
藤原某のトリック本から出直した方が良い。
皆さんからすれば今さらだと思いますが、初めて「火刑法廷」を読みました。
「面白い!」と言うよりも「ウマイ!」という感じでしょうか。
あれやこれやの話題をうまく構成して、見事な物語に仕上がってますよね。
思っていたよりもトリックは小粒な印象でしたが、あれだけのモノならもっと長い
話しでもよかったな〜。(まあ、長すぎてもアレなんでしょうけど)
ところでメ欄ってどんなもの?カメ?
>>87 俺は、なんつったらいいか、真ん中がベコって膨らんでる、普通の(メ欄)を
想像してたんですが。
実際的にはどうか知らないけど、ビジュアル的にかっこいい気がしないっすか?
>>81 レスどうも。確かに、「妖魔の森の家」は知名度・出来栄えともに、最高クラスですね。
人気の点でも、短編の中では「パリから来た紳士」や「B13号船室」を抑え、頭一つ
抜けていると思います。
ところで、知名度・人気という面では、
>>80で俺が挙げた中では、『ビロードの悪魔』が
一段か二段落ちると思うんですけど、略歴などでカーの代表作を挙げるときは、歴史ものを
外して欲しくないので、あえて入れたんです。カーのキャリアの中で一つの流れを形作るものだし、
傑作も多いし。
で、各社がカーの代表作に何を挙げているのか、気になって手持ちの本をちょっと調べて
みたんですが、まず、どこでも見かけるのが『三つの棺』と『火刑法廷』。
他に挙がっているのは『プレーグ・コートの殺人』『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』『連続殺人事件』
などでした。『帽子収集狂』が見当たらなかったのは、乱歩の威光が消えてしまったようで、
ちょと寂しかったり。
『ビロードの悪魔』は、国書刊行会や翔泳社はちゃんと押さえてくれてて、ホッとしました。
(これ以外の歴史物の名は皆無ですが)
ただ、作品名として『ビロード』の名は挙がっていても、作風の紹介文の中では、やはり
不可能興味がクローズアップされていて、歴史ミステリに言及しているのは創元推理文庫
ぐらいですね。偉いぞ創元!
ちなみに、国書の『九人と死で十人だ』では、カーター・ディクスン名義の代表作として
『プレーグ・コート』『一角獣』『ユダ』『貴婦人として死す』の4作が挙げられていました。
こうしてみてみると、やっぱりカーって、作品数の割りにメジャー作の層が薄いなあ…と
感じてしまいまつ。
カーの本ってたとえ駄作でも楽しめるので好きです。
買って損したと思ったことないし…。
「楽しませる」ことに気をつかっている作家だと思うのです。
本人が心底好きなんだと思います
その結果 他人を楽しませるんでは。
92 :
名無しのオプ:03/06/20 23:50
プレーグコートの殺人のトリック、、、、
なんじゃそりゃあああああああああ。
カーのあほー。
93 :
名無しのオプ:03/06/21 00:11
犬のお告げ 読んだ。
はあ??
プレーグコートあたりで
あほーーなんて。。。。
もっと あほーーーーー なトリックがいっくらでもあるのよん。
でも はまってくのよ
97 :
名無しのオプ:03/06/23 10:35
ミステリ初心者です。
今まで読んだ海外ミステリはクリスティとクイーンばかり、
そろそろカーにも挑戦したいのですが玄人向けっぽくて
なかなか手が出せません。
初心者におすすめのカー導入本があったら教えて下さい。
火刑法廷は別スレでネタバレ見てしまったのでできればそれ以外で・・・。
98 :
名無しのオプ:03/06/23 11:33
まあわかりやすく「白い僧院の殺人」「皇帝のかぎ煙草入れ」「三つの棺」「ユダの窓」
ちょっと慣れてきたら「爬虫類館の殺人」「プレーグコート〜」「テニスコート〜」等
この辺はチョイアフォw
カーのバカっぷりにハマったなら
「魔女の笑う夜」「連続殺人事件」
99 :
名無しのオプ:03/06/23 12:36
>>97 「帽子収集狂事件」…良くも悪くもカーの特徴がほど良く入っているから
「白い僧院の殺人」…分かり易くインパクトのあるトリックだと思うから
「ユダの窓」…オカルト色は少ないが、法廷ものとしても読めるから
「貴婦人として死す」…名作だし、いまならまだ手に入るから
「赤後家の殺人」…漏れが初めて読んだカー作品だから
カーの作品の場合、
犯人が裏でかなり必死になってるのが笑えるつか。
どう考えても実際的な計画犯行じゃないんだよな。
入門なら「緑のカプセルの謎」や、「囁く影」、
それと短編集も奨めたい。創元の「カー短編集(短編全集)」
の主要な作品が集中する1〜3巻
(不可能犯罪捜査課、妖魔の森の家、パリから来た紳士)
あたりは、トリックメーカーぶりの妙味が味わえると思う。
バカっぷりが顕著なカー長編いえば「死者はよみがえる」
「読者よ欺かるるなかれ」あたりも加えたいな。
>>99 「貴婦人として死す」はもう品切れじゃないの?
>>97 とりあえず1〜2冊読んで様子を見よう、と考えていられるなら、
『三つの棺』『ユダの窓』をお薦めします。カーのマニアのみならず、
一般のミステリファンにも知名度の高い人気作です。
クリスティとクイーンはどんな作品がどんな風に面白かったのか、
できれば好みの傾向なんかも教えてほしいです。
『そして誰もいなくなった』のような、派手な設定、遊び心満載の
黄金時代らしい作品がお好きであれば、『三つの棺』が一番いいと思います。
『ユダの窓』はインパクトはそれほどでもないですが、シンプルイズベストな
筋立て&設定と、話の起伏がしっかり作られていることで、いつまでも忘れがたい
味のある作品になっています。
もし、これからもミステリをガンガン読んでいくつもりで、カーも多少の
当たりハズレはあっても数冊は読もうという求道的な心構えでしたら、既に
皆さんが多数作品を挙げられていますから、その中から気に入ったものを
チョイスしていけば間違いないと思います。
僕もまだ「三つの棺」は未読ですが、この作品、翻訳がいまいちという話も
よく聞くんですが、初心者に薦めて、大丈夫ですかね?
「ユダの窓は」は読了済。こっちは僕も初心者に向けて薦められると思います。
それと個人的好みで、「連続殺人事件」も是非薦めたい。
103 :
名無しのオプ:03/06/23 23:03
>>64 俺的には「火刑法廷」はカーの作品にしてはつまらんと思ったし、あの作品の
評価が別れるのは仕方ないと思う。
それに二階堂は「火刑法廷」を結構評価してるのでは?
「名探偵の肖像」の中では「手品師カーの技巧が最大限に発揮された作品」と
評しているよ。
>>82 どこが気に入らなかったの?
俺にとっては「赤後家」はカーの最高傑作なのだが・・・・。
みなさんレスありがとうございます。
本屋に行ったところ、「皇帝のかぎ煙草入れ」「三つの棺」
「貴婦人として死す」があったので買ってきました。
タイトルは「ユダの窓」が惹かれるものがあったんですが、
本屋になかったので取り寄せて読んでみます。
「連続殺人事件」「赤後家の殺人」もぜひ読んでみたいです。
これからさっそく読書に取りかかります。本当にありがとうございました。
105 :
名無しのオプ:03/06/23 23:47
>>104 あんまり期待しすぎるなよw
「なんじゃこりゃー!」っての多いからw
まあとりあえずその3冊は悪くない・・・
って「貴婦人として死す」?新刊書店じゃないよな・・・
106 :
名無しのオプ:03/06/23 23:54
>>104 クリスティを読んでいるということであれば、「皇帝のかぎ煙草入れ」から
入ってはいかがでしょう?
ある意味クリスティ風ですし(実際にクリスティが絶賛したらしいです)。
107 :
名無しのオプ:03/06/23 23:55
「貴婦人として死す」をもし新刊書店で買えてたら
すごくラッキーですね
108 :
名無しのオプ:03/06/24 00:25
赤後家はやめとけ。
普通の人はまず放り投げるぞ。
帽子収集狂事件か皇帝のかぎ煙草入れあたりが一番。
109 :
名無しのオプ:03/06/24 00:29
おれもカー初心者だけど、我慢して、「皇帝のかぎ煙草入れ」「三つの棺」
「火刑法廷」「読者よ欺かるるなかれ」「緑のカプセルの謎」読んだ。
1.「皇帝のかぎ煙草入れ」はだれにでも薦めれると思う。カーらしくないらしいけど。
2.「三つの棺」は和訳がつらすぎる。薬と思ってよんだ。
3.残り...う〜ん展開がよくてなぜか読んでしまう。エラリイのような解決編の爽快感はなかった。
でもそこがいいんだろうな。
今度ソロアルバム出すらしいね。
ローラースケートも語っていいの?
緑カプセルあたりの時期の作品は、初期作品と比べるとまとまりがよく
確かに面白いんだがイマイチ物足りない。
MYSCONの海外ミステリ企画でカーの話したとき、カーファン十数人が上げたベストが全部違うので笑った。
癖が強いがつぼにはまると実に至福を味合わせてくれる作家だよ。
赤後家、創元のじゃなくて、別冊宝石のカー特集の島田一男訳が案外面白い。
好き嫌いがかなりはっきり分かれる作家だよね。
好きな人はもうどんな作品でも嬉しいというとこがあるけど
一方ではカーという名前を聞いただけで顔をしかめる人もいるらしいから。
115 :
名無しのオプ:03/06/24 23:31
魔女が笑う夜、読んだ。
ある意味小説ならではの作品。
そして確かにカーらしい作品。
だが、ウルトラDをやろうとして着地に失敗して、
首の骨を折った、という評がいいかもしれない。
それとは別に、HM卿の行動は好きだな。
>102
初心者には絶対にすすめないほうがいいと思う。
トリックの複雑さ+翻訳の悪さで、わけがわからなくなるんじゃない?
すすめるなら、よみやすい「皇帝のかぎ煙草入れ」「緑のカプセルの謎」
あたりがいいと思う。
118 :
名無しのオプ:03/06/25 21:11
そう思います。
中級者でも放り出してた。
119 :
名無しのオプ:03/06/25 21:12
人間には2種類あって、カーファンとそうでない人だから。
はまるやつぁなに読んでもはまる。
121 :
名無しのオプ:03/06/25 23:56
>帽子収集狂事件か皇帝のかぎ煙草入れあたりが一番
>>108 そうかなぁ〜。
帽子収集狂やかぎ煙草入れには、カーらしい雰囲気が感じられなかったから
あまり面白いとは思わなかったが・・・。尤も、人の好みはそれぞれだけどね。
やっぱり「赤後家の殺人」が最高でしょう。
いわく付きの部屋、謎めいた羊皮紙、トランプ、死者の返事などなど。
これ以上のミステリーはこの世に無いと思うな。
>>121 うん。帽子とかぎ煙草については自分もそう。嫌いという訳では無いが。それほどイイかな?と。
尤も夏目漱石が鬱になった程のロンドンの霧
(まあ霧のせいは一説に過ぎないけど)を実感してない
おいらには帽子の真価は実感できないのかも知れない。
いや、訂正。イイはイイんだけど、カーの代表とするにはちょっと・・にしとこう。
124 :
名無しのオプ:03/06/26 00:29
>>121 赤後家を面白いと思う気持ちは理解できるが、
他人に勧めるという時点で、やう゛ぁい。
赤後家は、人によったらかなりの確率で投げつけ本だよ。
125 :
名無しのオプ:03/06/26 00:45
>>124 >赤後家は、人によったらかなりの確率で投げつけ本だよ。
これが分からないのだな。
上のほうでも『赤後家』に関して「カーのあほ〜」といっている人がいるけど。
フランス革命のエピソードだけでも充分読む価値はあると思うんだが。
赤後家あたりの初期の怪奇趣味は人によっては
受けつけないと思うけどなあ。
入り口は万人向けがいいと思うので初心者さんにおすすめは
やはり無難に「ユダの窓」かな。
>『三つの棺』
確かに、訳がまずいという話は聞いたことがあるっす。オレはそれほどとは
思わなかったので、スッカリ忘れてました。
『三つの棺』を推薦したのは、純粋に、強烈な面白さのある作品だからです。
”その八方破れが魅力”(by泡坂妻夫)といわれるカーですが、『三つの棺』は
その中でもある種の突き抜けた魅力を持っていて、少々訳に難があろうが、
複雑なトリックが紛れ込んでいようが、そんな些末なことはどうでもいい、
という気にさせるほどのパワーを持っていると思います。
もちろん誰もが絶賛するわけでないのは分かっていますし、スマートというよりは
いびつなイメージのあるミステリですが、決して中途半端な作品ではありません。
特別カーに興味があるわけでないミステリファンにも、おっと目を向けさせるほどの
メジャー作の素質をもった、(「佳作」「秀作」でなく)「傑作」と称されるのが
相応しい作品だと思います。
長文ついでに>『赤後家の殺人』
>赤後家あたりの初期の怪奇趣味は人によっては
>受けつけないと思うけどなあ。
いやいや、カーの怪奇趣味はドライですから、そんなに障害にはならないと
思いますよ。
『赤後家』はとにかく、序盤の吸引力が素晴らしいですよね。
「も〜いいかい?」「ま〜だだよ」(w な趣向とか、小道具のトランプの使い方とか、
>>121さんの書かれている通り、ことごとく絶妙の効果を挙げていると思います。
トランプの札が舞い散るシーンなど、眼の前にありありと状景が浮かんでくるほど、
鮮烈なインパクトがありました。
フランス革命の挿話も相当面白いですが、オレ的にはそれ以前、この段階までだけでも
十分に読む価値はあると思いまつ。
『赤後家』が壁本だって言うのは、こうした前半の演出の盛り上がりに比べ、解決が
物足りなく感じてしまう、ということなんでしょうけど、投げつけた後はちゃんと
拾ってくださいっす、それだけの値打ちはある作品ですぜ。
私は「かぎ煙草入れ」を一番最初に読んで、これむちゃくちゃ面白かったので、
カーらしくなくてもこれが一番好きなんだよなあ…。
カーを読みたい、と言う人はそれなりの覚悟があるはずだから、良くも悪くも作者の特徴が現れている作品を薦めるべきだと思うけどな。
>>101さんの『三つの棺』と『ユダの窓』のchoiceには賛同します。
決して読書の初心者やミステリの初心者じゃないんだから。
130 :
名無しのオプ:03/06/26 08:25
正直、見つけたものから読んでけ
「三つの棺」は、2冊目のカー作品だったが普通に楽しめた。
ただ、その後もカー作品を読んでいくと、
「三つの棺」はある程度カー作品を読んでからの方が
楽しめたんじゃないかと思ってる。
131 :
名無しのオプ:03/06/26 12:00
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」が面白いなんて言ってる奴は低脳。
>>129 >決して読書の初心者やミステリの初心者じゃないんだから。
その決め付けはどうかな。これだからカーの読者は・・・
133 :
名無しのオプ:03/06/26 16:28
そうだね、何か特別なものの様に扱ってる人っているね。
マニア向けの作品のように。
★あなたのお悩み解決致します!!
●浮気素行調査
彼氏、彼女、妻、夫の浮気を調査致します!!
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あらゆる手段を使ってターゲットを別れさせます!!
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135 :
名無しのオプ:03/06/26 18:59
マニア向けだろ。
本格推理を求める読者が圧倒的に減ってる現在、
その中でも特濃とも言える濃さなんだから。
>>125 赤後家は、盛り上げ方は最強だけど、
着地に完全に失敗してるよ。
盛り上げ方だけでミステリの良し悪しが決まるのなら、
人狼城シリーズなんて最強の部類にはいるとおもうんだが、
現実の評価は低いっしょ?
それと同じで赤後家はすすめられないと思うよ。
ただ、カー好きなら一度は読んでおくほうがいいかも。
途中の謎の提出までは確かにトップクラス。
137 :
名無しのオプ:03/06/26 19:23
138 :
名無しのオプ:03/06/26 19:36
>>135 だからさ〜
>着地に完全に失敗してるよ。
とは思っていない人がいても良いじゃない?
あなたの方が少数派なのかもよ。
確かにカーを読もうって人は初心者とはいえんな。
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」はアガサもほめてるみたいだから低脳とは思えないけど。
おれはこれを最初に読んでもうちょっと読んでみるかと思ったんだけど。
あと、「ユダの窓」みつからない...
140 :
名無しのオプ:03/06/26 21:07
アガサがほめたのは「帽子収集狂」のほうではなかったか?
141 :
名無しのオプ:03/06/26 21:24
確か「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」だったと思うが
142 :
名無しのオプ:03/06/26 21:29
「帽子収集狂」を誉めたのは江戸川乱歩
143 :
名無しのオプ:03/06/26 21:36
145 :
名無しのオプ:03/06/26 22:31
>>139 初心者でないとは限らないんじゃない?
カーといえば一応クイーン、クリスティとならぶ黄金時代御三家として
有名な作家なんだから初心者も手に取ろうとするんじゃないかな。
>>128 『皇帝のかぎ煙草入れ』はどういうとこがイイのか、もっと語ってホスイっす。
俺は未読、ていうか、トリックも大筋も知ってんし、一つくらい有名作の
読み残しがあってもいいかなと思って、わざと読まずに取ってあるんですけど。
ただ、これぐらい「らしくない」「アクが薄い」と言われながら、しょっちゅう
名前の出る作品っていうのも珍しいですよね。
江戸川乱歩は、「カー問答」で『帽子〜』を一位にしてるけど、『皇帝〜』も
三位というかなり高い評価。「物理的に絶対に為しえないような不可能を、
不思議な技巧によってなしとげさせている」と絶賛しています。
アガサ・クリスティーも「このトリックには脱帽する」っつってますし、
小林信彦も海外ミステリの古典ベストテンに入れている。
「これほど単純で、だからこそストーリーの奥行きが出ているミステリーは
ないと思う」(by松坂健)という意見もある。
インテリのジュリアン・シモンズも『三つの棺』『孔雀の羽根』と、この『皇帝』
が好みだ、っつってましたね。
松田道弘は「新カー問答」で『皇帝』を「トリックの単純化のひとつのお手本」と
誉めた後で、「このメイン・トリックはなぜかミステリ作家たちのトリック魂を
ゆさぶるものがあるようだ」と言ってますけど、こうしてみてみると確かに、
みんな謎なぐらい揺さぶられまくっている(笑
俺的には優等生タイプの秀作、というイメージがあったんですけど、よくよく
考えてみると不思議な作品ですよね。
ダグラス・グリーンはカーの評伝の中で「カーが女性の視点を取り入れて成功した
唯一の例」と評していますから、異色作であることは確かでしょう。
トリックを先に知ってしまった俺としては、その辺のほうがむしろ気になったりも
するんですが、どんなもんなんでしょうか。
147 :
名無しのオプ:03/06/26 23:00
>>138 レスをさかのぼってみると、
>>125で、
人によったら、と書かれている部分につっこんでるのがワロタ
なら、失敗している、と思ってる人がいてもいいのでは?
かぎ煙草は、そつなく秀作ってところが逆にカーらしくないんだな。
別に悪いとか良いとかの話ではなく。
カーじゃなくてもいいだろうと。
149 :
名無しのオプ:03/06/26 23:09
夜歩くをすすめる人は誰もいないんだ。
150 :
名無しのオプ:03/06/26 23:17
>>148 それ以前に、かぎ煙草入れは、
ミステリ史上に残る名作の一つだとおもう
151 :
名無しのオプ:03/06/27 00:12
『皇帝のかぎ煙草入れ』が実はクリスティを意識して書かれたという話が
あるけれど、言われてみれば成る程と思える。
『殺人者と恐喝者』 1941
『皇帝のかぎ煙草入れ』 1942
『貴婦人として死す』 1943
こう並べてみるとどうでしょう?詳しくは書けないけれどカーなりの
クリスティへの挑戦の試行錯誤の後の様にも思えるんだが。(ウガチスギカナ?)
ところで、どうしてこの作品の探偵役がフェル博士ではなくてダーモット・キンロス
になったのですかねぇ?
152 :
名無しのオプ:03/06/27 00:17
何か皆示し合わせたように嗅ぎ煙草誉めまくってるが、ありゃ明らかに短編レベルだろう。
探偵役やヒロインのフィアンセに対する評価も厳しすぎると思うし。
153 :
名無しのオプ:03/06/27 00:19
なぜか「火刑法廷」がまだ挙がってないようだが。
>151
メル欄をやりたかったのでは
155 :
名無しのオプ:03/06/27 00:22
>>154 なるほど。とすると、(メール欄)の設定も含めて意外な結末への
計算された布石だったと考えると面白いな。
>>153 このスレッドを「火刑法廷」で検索してみては如何でしょう。
157 :
名無しのオプ:03/06/27 00:56
意外と「青銅ランプの呪」なんて初心者向きでは・・・
んなわけないか。
>>157 あまり本を読んでいなかったうちの妻は、「青銅ランプの呪」でカーにはまりました。
やはり、意外と初心者向けなのではないかと思います。
(現在品切れ中のようですが)
160 :
カバーイラスト:03/06/27 04:16
>60
「仮面劇場の殺人」の表紙絵、山田維史が描きます。構想はこれからですが、
楽しみにしてください。(本人)
おやおや
162 :
名無しのオプ:03/06/27 08:37
>>151 ほおほお、感心しますた。言われてみれば・・・
>146
「きれいな一本背負い」とでも言えばいいのかな。
「やられた!」って感じを味わえる。
>152
うん、中編程度でいいよなあとは思う。前半が長いネ。
>>163 さんくす!
やはり、
>>148さんの言われるように、そつのない秀作タイプな感じですね。
確かにカーには珍しいかも(笑
きれいにまとまってると返って「らしくない」「物足りない」と思ってしまうのは、
ファンがひねくれているのか、カーの日頃が罪作りなのか…(笑
>>152 >皆示し合わせたように〜
というのは、たぶん俺の長文のせいでそう感じるんだと思います。もちろん
誉められてる方もいますけど、全員が全員絶賛、というわけではないかと…
>探偵役やヒロインのフィアンセに対する評価も厳しすぎると思うし。
未読の俺が言うのもなんですが、グリーンの評伝から判断する限りでは、
それはカー本人に帰するところが大きいような。自分の信念に忠実というか、
善悪の観念については容赦ない独断をする人ですから。
そう考えると、『皇帝のかぎ煙草入れ』も、やはりカー印の作品だったんですね。
>>160 ラジャ!
すまねっす、書いた後で気づいたんですけど、(一応メル欄)を混同してまつた…。
恥 ず っ ! !
>>157 いや、漏れは「青銅ランプ〜」は地味ながら、端正な
作品なんで面白いと思ったよ。カーらしいギミックが無いせいで、
いま一つの印象強そうだけど、人間消失トリック物と思ってたら、
意外な展開するし。話自体も冗談めかした所が少ない。殺伐とした
所もないから、後味もいいし、無難な作り。まあ普通無謀っぽい、身の隠し方とか、
ちょっとご都合主義で、突っ込みたくなるその辺はカー作品の特徴が出てるかな。
カーは怪奇趣味の粉飾が主に語られるけど、短編で済むような
アイディアを、巧みなストーリーテリングでさも複雑で絡んだような筋を
作り出して、読者を煙に巻く隠蔽テクが凄い。これとか「ユダの窓」
「アラビアンナイトの殺人」「盲目の理髪師」「囁く影」など、その好例。
さりげない伏線の張り方は感心するが、「孔雀の羽根」みたいに細かすぎて、
インチキくささを覚えてしまう作品もあるが。
それと暗闇の描写が最高。「死時計」「緑のカプセル」「火刑法廷」
「魔女が笑う夜」とか、ランプないし蝋燭の揺れる仄かな灯が影を
落とすシンとした空間の中で、あのさもこれから異変が起こるぞ、
起こるぞという溜めの雰囲気が大好きだ。
しかし、青銅ランプ、最近見たような気もするんだが、
もう品切れになっちゃってたか。
167 :
ピータン卿:03/06/27 21:31
「読者よ欺かるるなかれ」文庫版読了、以前ポケミス版で読んだ時は
さっぱりわけがわからなかったが、こちらはなんだかえらい読みやすい。
宇野訳ってもっと読みにくかったような・・・
登場人物も少なく、単純な話と思いきや結構入り組んだプロットでそこそこ楽しめる。
トリックというか真相ははあ〜?だけど、こんな趣向がやりたかったのね〜と一応納得。
「三つの棺」ほどじゃないけどダブルミーニングもあるし。
「皇帝」は好きな作品だけど、単純なプロットなのでずーっと真相を覚えている。
したがって「あれ、これどういう筋だっけ」という再読の楽しみがないんだなあと(w)
>>167 理由はちょっと違うのかもしれんが、
漏れも「読者よ欺かるるなかれ」は、分厚い割にストレスなく読めた。
翻訳苦手読者を意識してるんか、早川も最近の文庫じゃ、
活字を大きく段落を取って、息継ぎがしやすいようになってるし。
大きい活字は逆に嫌いという人もいるだろうが、漏れはこういう
措置は助かる。早川の古くからの既刊翻訳は創元以上に細かい印象があって辛い。行間に余裕が無いから、余計にそう感じる。
活字大のデメリットは紙面を取る分、コストが上がるという部分だろうが・・・・
カーらしいって意味では、
「爬虫類館」はどうでしょう?
反発する男女が お決まりのようにお互いひかれ会っていく。
あの ドタバタシーンは苦手な人もいるけど
トリックはスゴイし
「青銅ランプ」も好きですが・・・
そんな私は「死の館」も大好き
170 :
名無しのオプ:03/06/27 23:30
>>167 ダブルミーニングというと何のことだったけ?
メ欄で教えて。
171 :
名無しのオプ:03/06/27 23:42
昨日から今日にかけてにぎやかだな。
172 :
名無しのオプ:03/06/27 23:47
魔女笑でのHMと少女が語り合うシーンは
胸が熱くなった・・・。
>>169 『爬虫類館の殺人』は、(メル欄にしとこう)がいいですよね。
あの手のキャラって、カーのトラウマもあって、いろんな作品に名を変え姿を変え
登場しますけど、実際スッパリ(メル欄)として、あそこまで気持ちのいい扱いを
されてるのは『爬虫類館』ぐらいじゃないですか(笑
ただ、『爬虫類館』もプロット的には、密室を核にシンプルですっきりとまとまった、
「らしくない」印象がありますよね(笑
謎の演出は相変わらず流石だと思いまつ。目張りの部屋を切り札に取っておいて、
そこに辿り着く前の、館の中を手探りで探検していく場面、
>>166さんの言う
”溜め”の部分ですけど、凄い上手いですよね。
>>168 俺も読むの遅いんで、ページあたりの密度が薄くなって早く繰れるように
なってるほうが、爽快感があっていいっす。落ち着きのない性格なもんで…
私は小さな活字でぎっしりつまってるのがいいなあ。
ページを繰る回数も減るし。2段組なんて最高。
最近は文字も行間も大きくなる傾向で個人的には残念。
>>170 別にメル欄使わんでもいいような用語だよ。
知りたきゃ、ぐぐれば出てくるんだろうと思うけど。
まあマジレス。
ダブルミーニング(Doble Meaning)=二重の意味。
ミステリに限らず小説においては、一つの主題の内に、
二つの象徴的な意味合いを持たせた暗喩になってる文法手法。
>>175 >>170は「読者よ欺かるるなかれ」におけるダブルミーニングが
何だったのかを知りたいのじゃないかと
>>176 うわっと、早とちり!
なるほどメ欄・・・・突っ込まれてみりゃ、そうだ。
ゴメソ、初心者の話題になってたから、ついつい、
単純な意味で受け止めちゃってたよ。
時間がアレだから、思考が鈍ってるんだな。
おとなしく、殺人寝台に逝ってくるわ・・・・・
赤ッ恥晒した直後、ふと思ったんだが、
図らずも
>>175の質問はどっちの意味にも取れるような
ニュアンスがあるという意味では、これぞダブルミーニング・・・w
>>178 また寝ぼけた・・・・漏れが漏れ自身に突っ込んで、
カーも顔負けの喜劇っぷりだわ。ワリィ
前レス 訂正→
>>170
なんか最近レスが増えて嬉しい。
>>178 赤っ恥ついでに上手いこと言うなあ(笑
俺も、どっちを聞いてんのかなと思ってたんだけど、まさかメタにダブルミーニングを
仕掛けられてたとは思い至らなかったよ。いや、不覚(笑
で、『読欺』のダブルミーニングだけど、(メール欄)じゃね?
昨日、近所の爬虫類館行ったんです。爬虫類館。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、H・M来る、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、H・M如きで普段来てない爬虫類館に来てんじゃねーよ、ボケが。
H・Mだよ、口癖の「Oh My Hat(おやまあ)」が「おお、私の帽子よ」と直訳されてしまう。
なんかドイツ空軍の爆撃機とかもいるし。ドイツ軍総出で爬虫類館か。おめでてーな。
よーしパパ、カーの家に爆弾落としちゃうぞー、3度目だぞーとか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、(メール欄)やるからその席空けろと。
爬虫類館ってのはな、もっとのほほんとしてるべきなんだよ。
ライバルなはずの奇術家の3代目同士がお互い顔も知らない、で、会ったとたんに一目ぼれ
ぶつかりながらも最後は抱擁、そんなご都合主義がいいんじゃねーか。女子供にこそ読んでほしい。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の奴が、オカルティズム大盛で、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、オカルティズムなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
『カー問答』読んだだけの得意げな顔して何が、オカルティズム、だ。
お前は本当にカーにオカルトを感じたのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、(昔の)「三つの棺」の表紙絵見ただけちゃうんかと。
俺から言わせてもらえば今、カー通の間での最新流行はやっぱり、
「亡霊たちの真昼」、これだね。
ニューオリンズ3部作の真ん中。これが通の頼み方。
「亡霊たちの真昼」ってのはノスタルジーが多めに入ってる。そん代わりストーリーが良くわからん。
つーか、相当のカーキチでも内容を覚えてない。これ。
で、ついでに未訳のPapa La-Bas。これ最強。
しかしこれを頼むと次からS.T.ジョシに奴隷制擁護を指摘されるという危険も伴う、諸刃の剣。
「キャンベル家の宿命」同様、素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、ローソンの「この世の外から」でも読んでなさいってこった。
ほんとにスレの流れと関係ないんですが、久々に作ってみたくなったので。
スレ汚し失礼。
いうなれば、
>>182は『爬虫類館の殺人』をネタにしている。
H・Mのドタバタを皮肉ってみせ、ラブラブな恋愛を奨励し、『爬虫類館』には
登場しないオカルティズムまで俎上に乗せる。
元ネタはいわゆる「吉野家」のたぐいで、要所には全て明快でカーマニアな話題が
振られるが、そのうちのいくつかは通に過ぎて中級者でもついて行けない。
「キャンベル家の宿命」が突然出てくるのも疑問があるし、私の知る限りでは
「おお、私の帽子よ」はH・Mではなくフェル博士の口癖である。
とはいえ、あちらこちらに独創的なタッチは見られるし、クレイトン・ロースンとの
競作をいまいましいほど見事に使用したことで、氏のひとつならざる罪は見逃すことにしよう。
と、こうしてなぞってみるとセイヤーズはほんと偉そうですね(笑
俺もスレ汚し失礼、ていうか182さんすみませんっす!
>>182、最高に面白かったス!!
こんなカーのパロネタまで読めるというのは、板に来るたび検索をかけて、いつまで
たってもレスの伸びないこのスレをageようかどうか迷っていたオールドファンとしては
平凡な感想でお恥ずかしいかぎりですが、隔世の感としか表現のしようがありません…
って、もういいんですね、はい、分かっておりますです(笑
それにしても最近のこのスレ、盛り上がりすぎ。
>>182-183 ワロタ。後者の合いの手も絶妙。
しかし、両者とも自ネタに謙虚な態度で、
なんだかんだいって、カースレ住人は、
マターリ連中多いんだなあw。
実は昨夜「爬虫類館の殺人」読了したとこだったんだけど、
あくまでマスターズ警部に対して勝ち組でいたいH・Mの
見栄坊な本音の吐露が可笑しかった。バカトリックも
微笑ましいけど、二人のレギュラーの信頼関係の程が
伝わってくる作品だね。ラヴコメにも味がある。伝奇味は
少ないのにもかかわらず、蛇の存在が怪談挿話の代わりを
果たしてるし(窓のシルエットとかの演出性はやっぱりカーならではの味)、
カーが自作に好んだ要素(恋愛、ドタバタ、密室、スリル)が程良くつまった
長編という意味では、楽しめた。
密室トリックを看破できただけでは、即座に犯人を特定しにくい人物の
配置も本格としてぬかりないし。荒は目立つけど、
カーの欠点であるゴチャゴチャした構成をとらず、読みやすいのも、
評価したいね。そういや、脇の男女と探偵のユーモラスなトリオなんて、
クレイグ・ライスのマローン物長編を彷彿とさせる所があるね。
185 :
名無しのオプ:03/06/28 23:45
<182-184
大きい活字でお願いします。
186 :
名無しのオプ:03/06/30 11:30
実は「爬虫類館の殺人」のトリックは、
ネタバレ本で知ってしまっていたんです。
あの手の本はトリックの周辺部分しか書いてないから、
なんて馬鹿馬鹿しいトリックを使うんだろ?と思ったわけ。
それで後回しにしてました。
当然、その間にロースンとの因縁話や、
「この世の外から」を読んだりしたわけですが、
単にトリック比べをしたら、断然ロースンの方が良いと思ってました。
でも、満を持して「爬虫類館の殺人」を読んだ時はショックだったな〜
トリックは知ってるけども、面白い。
トリックへの持って行き方が上手いんです。
でもひとつ言わせて。
これ絶対、原題を直訳した方が変わってて良いと思うんだけどな。
何とかの殺人というパターンを使いたいのは分かるけど。
>>186 同意であります。
戦時であることの雰囲気の盛り上げ方、マッジ・パリサーが真相に気づく瞬間とか、
推理小説がトリックだけでは成立しないことの良い例でしょうね。
ついでに、「この世の外から」も(メール欄)に前例が有りますが、演出で別物になってますし。
文章のタイトルって雰囲気があっていいですよね。
「そして誰もいなくなった」「野獣死すべし」「技師は数字を愛しすぎた」「サディーが死んだとき」
カーだったら「貴婦人として死す」「かくして殺人へ」「奇蹟を解く男」とか。
これを書くのに、カーの作品リストを見てたんですけど、タイトルのつけ方もうまいですね。
個人的には「連続殺人事件」の原題「Case Of The Constant Suicide」(連続自殺事件)が好き。
爬虫類館は、「彼はペイシェンスを殺さない」、うーん、なんか違う。
Wouldn'tをうまく訳せるといいんですけど。
余談ですが、クリスティの「なぜエヴァンスに頼まなかったか」が新潮文庫で
「エヴァンス殺人事件」になっていたのがかなりかっこ悪かったです。
まあ、新潮は全部「〜殺人事件」で統一してるのはわかるんですけどね。
>>182 >なんかドイツ空軍の爆撃機とかもいるし。ドイツ軍総出で爬虫類館か。おめでてーな。
>よーしパパ、カーの家に爆弾落としちゃうぞー、3度目だぞーとか言ってるの。もう見てらんない。
ここが特におもろいっす、不謹慎ですけど、何度読んでも笑ってしまう。
カーが爆弾落とされまくった話は結構いろんなとこで書かれてますけど、
俺は『ヴァンパイアの塔』の序文に出てくる、カーがハーパー・アンド・
ブラザーズ社に語った体験談のカタコト訳が好きで、このネタ読んでて
思い出しました。
「かーノヤツノ家具ノノコリヲ木っ端微塵にしてマイリマシタ!」
「ヨクヤッタ! オマエニ鉄十字勲章ヲヤルゾ! ハイル・ヒトラー!」
っていうやつ、なんか人形劇的なユーモラスなノリで、カーってタフな人
だったんだなーって改めて思いまつw
>『爬虫類館の殺人』のタイトル
創元の作品集(12巻揃い)では、『彼が蛇を殺すはずがない』になってたんでしたっけ?
これも、イマイチのれない感じですね。
俺も『爬虫類館の殺人』っていう訳題は好きじゃなかったんですけど、最近はそれほど
悪くもないかな、と思うようになりました。少なくとも、『エヴァンス殺人事件』ほど
没個性じゃないし(笑
カーのタイトルのセンスは良いですね、内容に即してて、特徴が捉えられているので
個性あるし、作品に対する自信というか自負も感じます。
邦訳にしてたったの五文字で、ただ足跡がないだけの不可能状況とは違うことを
アピールし、場景まで想像させる「空中の足跡」、陰惨な監獄と華やかな新婦の
コントラストが絶妙な『ニューゲイトの花嫁』など、まさにセンス・オブ・ワンダー。
「〜殺人事件」という愚直なタイトルは、やはりクラシカルなイメージがあるのか、
流石に近年のミステリでは見かけませんね。
『ボトムズ殺人事件』とか、『ミスティック・リバー殺人事件』とかあったら、
むしろ泣けそう(笑
作品のメインテーマが、殺人事件そのものだけではなくなってきた、という
ことなんでしょうね。
『爬虫類館』とは関係ないですけど、『ユダの窓』より前のH・Mものは原題に即して
『〜の殺人』で統一してくれ、と禿人さんが言ってましたね。ヴァン・ダインや
クイーンの国名に対抗してるんだから、ってことでしたが、『ユダの窓』で縛りを
解いたってのは、カーもなんか思うところあったんですかね。
>>190 原題「〜 Murders」のことだな。
ディクスン名義初期6作では、邦題で統一性を欠いたのが、
「一角獣殺人事件」「孔雀の羽根」「パンチとジュディ」
がそれにあたる。自分などは、邦題に関しては、無理に統一しなくても
いいとは思ってるのだが。クイーンの場合はシリーズとしての、
共通項としての国名が象徴的に使われている分、また作中も、
国名にちなんだ要素が肝である以上、シンプルな直訳でも
自然なんだけど、カーの場合では、象徴とする名詞がいまひとつ、
穂並が整わないというか、変に従わせても、少なくとも邦訳ではしっくりこないと思う。
だいたい、統一しようにも、複数の出版社で作品を持ち合ってる
(早川、創元、国書)状態で刊行がまとまってない段階で、それをやられても、
よほどのこだわりがない分、そこまで読者に意向は伝わるだろうか。
統一題といえば、J・D・カー名義でも中期作では、
「The Problem of〜」(の問題)を続けざまに用いてる
「テニスコートの謎」「緑のカプセルの謎」といった長編もあるが、
前者などは原題もそれほど反映されてない。
ついで「連続殺人事件」に関しては、読んだあとで思うことは、
やっぱり、
>>187のように「連続自殺事件」ないしは、
「連続自殺者の謎」とか意味に即した題であってほしい事。
今のままを活かして「連続殺人事件”?”」とでもつけくわえれば、
含みが加わって全然性質が違ってくると思うのに。
最後に、
>>187に突っ込んで悪いが、
「suicide」と単数じゃなくて「suicides」だぞ。>原題表記
カーはミステリ読み始めの頃読んで良さがわからなくて
そのまま放置してたんだが、ある程度ミステリ読み慣れてから
もう一度読んでみたら面白すぎたw
昔買った本捨てずに取っておいて良かったよ。
193 :
名無しのオプ:03/07/01 08:32
カーの題名の付け方はけっこうそそられるものが多いが、
一番ださっ!と思うのが、DEATH-WATCH
話自体もあまり好きじゃないな〜
>>193 『死時計』(でも『死の時計』でもどっちでもいいけど)は、
前半は面白いんですけどね。かわった凶器とか…。
セイヤーズも誉めてる時計のチクタクいう効果音、カーはああいうの
活かすの上手いし、まあ悪くないタイトルだとは思うんですけど…
やっぱダサッ!(笑
出来栄えも、なんかアレですよね(笑
館ミステリとして悪い方にいっちゃったような…
デパートとかを活かしてもっと街の空気を出してたら、バランスが取れた
作品になったんじゃないかとも思うんですけど。
けど、前半の山場、(メール欄)場面では、おおっ!と思いました。
油断して読んでたらまんまとやられた、俺的に『死時計』のピークです。
あのテンションが持続してたらなあ…
あと、ポルノのシーンはなんかなごみました(笑
人間いつの時代も一緒やな、と。
195 :
名無しのオプ:03/07/02 01:59
カーってさ、いつも雷鳴とどろくじゃない。
下手と言えば下手じゃないか?
196 :
名無しのオプ:03/07/02 08:26
むしろ 待ってました! という感じです。
雷鳴が悲劇を運んでくるというか・・・
雷鳴轟くといえばクーンツだな。
198 :
名無しのオプ:03/07/02 12:46
ださっ! ってことなら、創元の「アラビアンナイトの殺人」の表紙絵。
緑カプセルに関して疑問が。
後半のメール欄って何の意味があるの?
私見だけど、あれは一応ミスディレクションだと思う。
「ぼかぁ、撃たれたぁー」の人は本当に狙われたのか?
持ち主の言っていることは真実なのか?なら、誰が装填したか?
メインの話がかなり面白いので蛇足には思えるが、
決して邪魔にはなっていないと思う。
あそこが無いと「実験」と「フィルム」の謎だけで終ってしまうので、
物語として少し淡白に感じた作者が
いつものようにサービス精神で入れたとも考えられる。
まあ、この辺をそつなく入れる事ができる所が
カーのストーリーテリングの妙だと思う。
201 :
名無しのオプ:03/07/03 17:56
そういえば、「黒後家蜘蛛の会」で、カーの話題が出ましたよね(「秘伝」でしたか)。
「第三の銃弾」の読後感から、アシモフ(ルービンの口を借りて)のカー評が語られます。
曰く、密室物はすべてカーが書いてしまったから書かない、
大御所ではあるけれども文章が仰々しい、見たいな感じでしたっけ。
手元に本がないので引用できませんが、アシモフもやっぱり好きなんだなあ
というのが分かる文でした。
で、そこで出てきたのが、「○○を除いて一番は?」という遊び。
「シェイクスピアを除いたヴィクトリア朝一番の戯曲は?」とか
「ヨハン・シュトラウスを除いて一番のワルツ曲は?」とか、いかにもな薀蓄のあとの問い、
「ジョン・ディクスン・カーを除いて一番の密室(不可能犯罪)ミステリは?」
ちなみに自分は、伏線・演繹推理(小枝、ね)・トリックの豪胆さ(力技なところが良い)を
含めて「秘密の庭」(チェスタトン)を挙げておくかな。
クイーンの「帝王死す」とかも好きなんだけど、ああ、きりがない。
>>201 アシモフは確か『ユダの窓』が好きなんですよね。
オールタイムベスト10にも入れてたと思う。
あの作品が、SF作家&学者の心をくすぐるってのは、何となく分かるような。
>「ジョン・ディクスン・カーを除いて一番の密室(不可能犯罪)ミステリは?」
まあこんなこと言うとあれだけど、オレ別に密室て、そんな好きでもないんだよな…(笑
ありえない、出来っこないことの象徴としては凄い好きだし、カーの想像力や凝り性なところが
遺憾なく発揮されてる、という点では愛着を感じるけど、正直、他の作家の密室にはそんなに
興味がなくて、あまり読んでない。
『三つの棺』が一位になったホック主催のアンケートでは、ヘイク・タルボットの
『魔の淵』が二位につけたんでしたっけ。『魔の淵』は面白く読んだけど、雪山と
降霊会の話だったという印象が強くて、あんまり不可能犯罪ものって感じじゃないような。
他に思いつく密室ものといえば、エド・マクベインの『殺意の楔』。
まあ密室はサブストーリーなんですけど、主人公が密室事件を捜査してるときに、
仲間の刑事たちは別のとこで密室に閉じ込められてた、っていうマクベインの
ユーモアセンスは流石というか(笑
改まって聞かれると意外と難しいけど、
読んだ時のインパクトの強さで
「そして死の鐘が鳴る」エアードと「見えないグリーン」スラディックかな。
どっちも大技だけど。
「ビッグ・ボウ」にも「黄色い部屋」にも読んだ時は感動したけどね。
>>202 >>203 レスサンクスです。
>オレ別に密室て、そんな好きでもないんだよな
ぐはっ、言われてしまいました。カー好き=密室好き、というこちらの単純な思い込みを
あっさり覆す一言。そして、
>ありえない、出来っこないことの象徴としては凄い好きだし、カーの想像力や凝り性なところが
遺憾なく発揮されてる、という点では愛着を感じる
大人の読み方だなあ。
でも、結局、ここに尽きますね。カーにとってもエンターテインメントを構成する一要素であったと
(特に思い入れはあったでしょうけど、他の要素も濃すぎるし)。
他に挙がっている「魔の淵」にしろ「殺意の楔」にしろ密室だけでは、記憶に残るものには
ならないですもんね。
>>203 「そして死の鐘が鳴る」、それ読んだことないなあ。
検索した限りでは、お話としても面白いもののようだ。古本屋でさがしてみよう。
「殺意の楔」みたいに、意外なところに出てくる密室というのも味があります。
自分が覚えているのがビル・プロンジーニの「名無しのオプ」物(タイトル失念)。
状況のすべて自殺に見える事件にでくわしたけれど、どうしても腑に落ちないオプ。
それを見て警察官が「どうやって外から鍵をかけるんだよ」みたいなことを言う。
そこで一言
「分からないよ、おれはディクスン・カーじゃないからね」(こんな感じのせりふ)
カーの名前が出てきて妙に嬉しかったですね。
長文及び、ほとんど関係ない話で失礼。
「そして死の鐘が鳴る」は そこまで面白いとは思わなかった。
登場人物も今ひとつって感じで、
全体的にだから何?って感じ、
でも あの昔風のミステリ自体はよかった。他の作品が読みたいとは思った。
好きな密室、(密室なのか?っていわれると困るけど)
ブラウン神父の「奇妙な足音」
あ、でもこれは消失ものかなぁ
207 :
名無しのオプ:03/07/04 21:42
好きな密室か。
クリスティの「ポワロのクリスマス」
読んだのが厨房の頃だからかもしれないが
えらく驚いた記憶がある。
クレイトン・ロースンの「帽子から飛び出した死」
密室トリックはいずれ解き明かされる運命にあるものだが
この作品の場合は種明かしされてからの論理展開が面白い。
ストーリー全体としては終盤の殺人トリックはいただけないけれどね。
>>209 ロースンのそれは序盤の語りがいいね。
カーの密室講義を補足するくだり。
>>205 >「殺意の楔」みたいに、意外なところに出てくる密室というのも味があります。
最近お気に入りのジョナサン・ラティマー『処刑六日前』を忘れてた。
未読の方いたら、これはお薦めですぜ、真相はヘボめだけど(笑
一応ハードボイルドなんだけど、密室謎解きありーの、死刑囚サスペンスありーの、
という、ミステリマインドぎゅう詰めの作品。
陽気で呑んべえのハードボイルド名(迷?)探偵が、「皆を集めてさてと言い」まで
やっちゃう。もうプロンジーニも真っ青。
密室の謎は、まあ『ビッグ・ボウ』とかクロフツの『二つの密室』並みの、ほんと
シンプルなやつなんですけど、オ レ は 解 け ま せ ん で し た 。
カーファンとして深く反省しております(藁
けど、疑問点なんかちゃんと整理されてて、解決編の手際もいいんですよ。
単に本格の真似事をしたんじゃない、「こいつ分かってんなあ」って思わせる佳品です。
それから、M・シューヴァル&P・ヴァールーのマルティン・ベックシリーズ第8作『密室』。
シリーズの中ではあまり好きな作品ではないし、お勧めもしないけど、完成度は流石の感があります。
これも、もちろん密室そのものが主眼ではないんですけど、社会派警察小説の雄である作者は、
密室の何たるかも熟知している。矛盾に満ちたスウェーデン社会を、ほとんど倒錯したギャグ話
すれすれのきわどさで描いたこの作品、密室という道具立てが見事に効果を挙げています。
ここまで狂った密室の使われ方は他にないと思う。で、ここまで密室の倒錯した側面を上手く
利用した作品もないと思う。社会派ならでは。社会への怒りのパワーは凄えな、と思ったでつ(笑
『見えないグリーン』も面白かった。
でも、騒がれるほどしらけてしまう性分なせいか、既にカーに毒されてたせいか、
有名な最初の密室のインパクトはそれほどでもなかったです。
一番感心したのは二番目の密室。ビジュアル的にも一番、虹の七色が活かされてる
シーンだし、素直に盲点を突かれました。
そういえば、プロンジーニの『迷路』も密室が三つ出てくる話ですね。
ストーリー的には、シリーズの流れも手伝って、後味悪い作品なんですけど…。
最初の密室がまだ解決しないうちに、別の所で全然関係ない第二の密室に出くわしてしまって、
そっちを先に片付けちゃったりする。ヘンで楽しかった。
プロンジーニの密室ものはいくつか読んでるけど、カーの名前が出てきたのは
覚えてねっす。『殺意の楔』にも出てましたよね。あと、全然関係ないけど
ブレイクの『野獣死すべし』にも出てくる。けっこう有名人じゃん(笑
ありました、ありました「処刑六日前」
あらすじ部分の煽り文句に「アイリッシュの『幻の女』と並ぶ
デッドリミットサスペンスの傑作!」とかありませんでしたっけ。
それを期待して読んだら、なんか呑気。酒場で女口説いてるし(確か)。
おいおい、そんなヒマあるのかよ、と違う意味ではらはらしっぱなし。
作品に罪はないが、創元よおまえ『幻の女』って言いたかっただけちゃうんかと。
いや、202さんの言うように面白いんですけどね。
アイリッシュにもありましたね密室物の中篇が。
そのホテル部屋に泊まると必ず死人が出る、というまるで「灰色の部屋」か「赤後家」か
みたいな話だったような(ああ、うろ覚えばかりでだらしがない)。
解決編で図まで入っているけっこう大掛かりなトリック。
でも、ちゃんとお話に哀愁が入っているのがアイリッシュならでは。
そういえば、クロフツの「シグニット号」も密室状態でなかったでしたっけ?
>>213 ウールリッチのそれは
「(913号室の謎)『自殺室』『殺人室』」の
2中篇かな。
漏れは、アラン・グリーンの「くたばれ健康法!」とか
なんか、あの不可能状況のためにセッティングされた
人工舞台のつくりとか、好きだなあ。
真相の絵面のバカさ加減は、カーに相通ずるものが
あるというか。最後のやりとりがまた人を食ってて面白い。
初めてカー読んでます。
三つの棺です。
翻訳が読みにくいです。なかなか進みません。(泣
>>215 三つの棺は翻訳もわかりにくいし内容的にもわかりにくい。
カーらしいと言えばらしいけど、初めて読むならもっと読みやすい作品の方が
良かったかも。
>>97以降に初心者にお勧めのカー本が出てるから三つの棺で
挫折しそうになったらそっちをチェックしてみては?
ハマると面白いですよカーは…。
「シグニット号」は寡聞にして知らねっす…。
けど、なんか201さんとオレは読書傾向似てるような似てないような。
「913号室の謎」は集英社の『ホテル探偵ストライカー』の看板作ですね。
世界の名探偵シリーズなくせに、レギュラーの探偵を持たないウールリッチから、
無理やりこの作品一本にしか登場しないストライカーが抜擢されて、カーは
マーチ大佐もフェル博士もシカトされたという(笑
クリスティーなんかポアロとマープルの2冊あるんだよ?
創元の短編集では3巻に「ただならぬ部屋」というタイトルで収録されてる。
こっちは2つに分かれてない、中編一つの形式ですけど、中身は一緒です。(翻訳は別)
この密室も凄いですよね。今の作家がやったら張り倒されそうなんだけど、
いかにもウールリッチ(アイリッシュ)節にマッチしてる大時代なトリック。
舞台は大都会の片隅のホテル。
時折訪れる宿泊客たちが、9階の913号室に泊まると、深夜に次々と身投げをする。
自殺か殺人か。ウールリッチ版『連続殺人事件』な感じもしますね。
館ミステリだと、だいたい登場人物全員、一族とか、知り合いの知り合いとかで、
繋がりがあるんですけど、ここは違う。ホテル住まいの人たちも、みんなひっそり生きてる。
『幻の女』『暁の死線』なども、都市の夜に生きる人々の物語を綴った、短編集のような
趣がありますけど、これもそんな匂いのする作品です。
一人一人が、壁で仕切られた自分のカラーの部屋をもっている。913号室も、
泊まる人間によって姿を変える。本来なら人前には明かされない、その一つ一つの物語を、
捜査のためという名目で、闇の中から垣間見るような話。
探偵は謎を解き明かすためにあの手この手を考えるけど、ことごとく失敗する。
彼は次第に孤立無援となり、ついには仕事を解雇され、ボロボロになりながら、
それでも意地で独自の捜査を続ける。孤独と執念の物語。
犯人のキレっぷりが、また恐いんですよ。冷静にトリックだけ取り出すとバカ密室
かもしれないけど、見事にストーリーに溶け込んで、独特な作品になっている。
密室トリックが直に明かされるシーンの迫力。
こんな個性と力を持った作家は、もう二度と出ないでしょうね。
…と、スレ違いになるところですた。
ところで、ウールリッチて、けっこうカー読んでますよね。
「さらばニューヨーク」ていう短編では『墓場貸します』のアレをやってるし、
『読者よ欺かるるなかれ』のトリックを使った短編もある。
有名な「裏窓」が『皇帝のかぎ煙草入れ』からのインスパイアではないかと
勘ぐるのは穿ち過ぎ?
うげ、分割したのに、また長くなっちまいました。すまねっす。
そろそろ名無しに戻りまつ。
>>207 『ポワロのクリスマス』は、去年のクリスマスの時に読もうと思って
購入したんですけど、ついついタイミングを逃してしまいました。
今年のクリスマス待ちっす(笑
クリスティと密室って、なんか珍しい組み合わせな感じがしますね。
>>214 『くたばれ健康法!』は殺人があってすぐに(60何ページだったかな)、
謎が解けてしまいました。ふっふっふ、ちょいと本気になればこんなもんっすよ!
で、犯人もわかってしまったわけですが、それでも最後まで楽しく読めました。
ユーモラスだけど、その馬鹿馬鹿しい話を手を抜かずに作ってある、良い作品ですよね。
ただ、訳題で思いっきり損をしてるような。西山くに子さんのカバー絵も、この
作品に限ってはイマイチ乗れんというか、俺的にダメだったっす。
ところで、西山絵といえば、最近ではホックの『サム・ホーソーンの事件簿』。
オレは2巻の巻頭の「伝道集会テントの謎」が好きなんですけど、世間的には
賛否真っ二つな感じですね。
「長方形の部屋」は、都筑道夫さんも書いてるけど、ポテンシャルを発揮しきれ
なかった惜しい作品という気がする。ただ、密室ものの短編として出色であることは
間違いないですね。
ところで、国内の密室作品が挙がってないですけど、読んでる人少ないのかな。
ああ、そうなのか。
アイリッシュの密室は創元で読んだので、
>>214さんのレスに「あれ、2編もあったっけ」と???でした。
>>217を読んで納得。
アイリッシュのカーからの影響って考えたことなかったなあ。
「夜は千の目をもつ」は「読者よ〜」の影響だったり?似ているのは予言者が出るくらいだけども。
ホックはベタだけど「長い墜落」かな。
でも、ホックのあまり不可能犯罪物ってあまり好きでないんですよ(あーあ、言っちゃった)。
まとまりが良すぎるというかね、教科書どおりで、「いっちょ、やったるで」みたいな
山っ気が足りないような。もちろんそれがホックの個性でもあるんだけど、うーん。
怪盗ニック物なら、罪の無いアメリカン・エンタテインメントとして楽しめるんだけども。
スレ違いでだらだらと失礼。自分も名無しに戻りますわ。
えーと、名無しに戻るとか言っておいてオレなんですけど(^^;
ちょっと調べたところ、「913号室」は集英社と創元以外にもけっこう翻訳が
あるみたいです。ポケミス版も「自殺室/殺人室」なので、
>>214さんの指して
られたのはこっちだったでしょうか。
何故この話に執着するかというと、今回「913号室」を読み返したら、
むちゃくちゃ面白かったんです。昔読んだときはそれほどでもなくて、トリックも
(メル欄1)を使った無茶なもの、という印象しかなかったんですけど、今回
読んで、スッパリ忘れていた(メル欄2)が人々の儚い夢のメタファーになって
いることに気付き、それが分かると(メル欄1)も窓からの飛び降り自殺という
シチュエーションも、意味が違って見えてきて、感動しました。
つーか昔のオレは、何故これがわからなかったのかと小一時間…(ry
こんな密室もあるんだなあ、としみじみ思って、マジで泣けた。
アイリッシュは天才だと思います。
スレ違いもたいがいにしとかないとオレが張り倒されそうですが。
あと、「裏窓」と『皇帝』は発表時期がほぼ重なるので、どっちがどっちを
パクったとか、そういうのはなさそうでした(藁
>アイリッシュのカーからの影響って考えたことなかったなあ。
まあ影響かどうかはともかく、けっこう好きだったんじゃないかと思うフシは
ありまつ。正反対なようで、根っこの方では似てる二人だと思う。
カー→密室→現実的にありえない→誰も信じてくれない→孤独→アイリッシュ
我ながら無茶すぎる論理ですが(笑
『ユダの窓』「B13号船室」のような針のむしろ状態はアイリッシュ好きそう。
最後にお詫びの小ネタを。
アイリッシュ短編集4『シルエット』収録の「殺しのにおいがする」という短編。
別にカーぽくないし、出来のいい作品でもないですが、「この二人の同棲はありえ
へんやろ!」と笑うこと必定です。
222 :
名無しのオプ:03/07/08 00:24
久しぶりにきたら、カースレが新しくなってた・・・
プレーグコートとビロードの復刊は本当に嬉しいです。
ついでに貴婦人も復刊きぼーん!!
早川の人、もし見てたらお願いします!!
223 :
名無しのオプ:03/07/08 03:15
復刊は、何部くらい刷っているのだろう
漏れは「疑惑の影」の復刊ぎぼんぬ ぼろぼろなんです・・・
密室ミステリの所で「そして死の鐘が鳴る」をあげたんだけど、
それ読んで、期待して高値古本を買って怒るかもしれないから言っておくけど、
作品としては「中の下」って所だよ。いやもっと下かも・・・・
あくまでも密室トリックがとんでもない大技だったので
記憶に残ってると言う意味ですからね。
ブクオフなぞで100円で見付けたら読んでね、程度の話ですから。
今号のポケミスで、編集部の方が「カーは売れるから、(アンケートとかに
関係なく)復刊しますよ〜」みたいなこと書かれてましたね。マジかよ!!
と思ったけど、ガンガン復刊してくれたらホント嬉しいです。
『疑惑の影』はじめ、『眠れるスフィンクス』『騎士の杯』『引き潮の魔女』の
ような、品切れ・絶版になって久しい作品を復刊・重版してホスイ…。
『赤い鎧戸のかげで』や『喉切り隊長』が手に入るようになったんだから、期待して
いいのでしょうか?
それにしても『貴婦人として死す』や『ビロードの悪魔』のような名作の誉れも高い
作品でさえ浮き沈みがあるというのはつらいですね。安定して見かけるのが『火刑法廷』
『三つの棺』『ユダの窓』、あと何故か『弓弦城』くらいという…。
カーの作品は 古本でゲットしたとたんに
復刊されることが多くて
個人的には「殺人者と恐喝者」を希望
>>225 >今号のポケミス
今号のミスマガの間違いっす…(藁 なにをごっちゃにしてんだか。
あと、『囁く影』のアンケート2位復刊や、『青ひげ』『魔女笑』『雷鳴』の
トリプル復刊など、考えてみれば、ここんとこ早川には随喜の涙を流させられ
っぱなしですから、本当にありがたいっす。
フランシスのように書棚の一角を緑で埋め尽くす日が来るのも遠くはないかも、
などと…(*゚∀゚)=3
とりあえずは『剣の八』の新訳を楽しみに待ってます。
原書房もいつまで待たせるんですかね。
カーはあるうちに買っとけ、これ鉄則。
古書店でみつけて 家にあるかないか分からないから
とりあえず買った。同じ本が2冊あるとか
友人に貸して返ってこない。
で仕方なく買う。返ってくるで2冊。
なら まだ許せるが、ハードカバーで買う。
創元から出た。
なんてことも
今回のハヤカワの復刊のアンケート結果は前回より魅力がないな〜
しかし、カーの復刊の中には「何もこれを復刊せんでも」と、思うのもありますが。
個人的には「青ひげ」なんて、どうかなあと思うのですが。
ただ、人が駄作と決め付けているものに限って、それを偏愛する読者がいるのが
カーの強みでもあるんでしょう。
異能大関(By松田道弘)の多いカーですが、幕内八枚目クラスもまた多い。
その手のものでは「魔女が笑う夜」が妙に世評を高めてしまいましたが、
自分の偏愛の作品は「九つの答」と「バトラー弁護に立つ」
特に前者なんかは、ラジオドラマの流用から、「ゼンダ城の虜」の設定を使い、
脚注で読者を煙に巻き、ラストはベーカー街という、カー節のてんこもり。
一読の価値有りです。って、今手に入るのかしら。
それにしてもカーは脚注好きですね。「読者よ〜」や「九つの答」はもちろん、
「白い僧院」や「死の館」で見せた「ここで証拠は強調しておいたのだ」であるとか、
作品中随所にある「ここでの彼の証言は一切嘘の無いことを強調しておく」であるとか。
メタフィクションというほど大げさではないですが、「我々は小説の中の人物である」と
フェル博士に言わせてしまう、豪快さんの面目躍如の感があります。
ただ、「九つの答」には変な脚注もあって、恋人(A)のいる主人公の前に妖艶な美女(B)が
現れるという、定番の展開があるのですがそこで
「彼が物語の最後で本当に愛していたのは(B)であることに気づき、(A)と別れるという
よくある展開を想像された読者がいるかもしれないが、それは違う。彼が常に愛しているのは
(A)である。誤った第○の回答を捨てられよ」
これなんか、「第三の銃弾」の最後のセリフに通じるものがありますが、これもカー節であります。
大書店(支店も含めて)をこまめに廻れば、九つの答は入手できるかも。
運が良ければってレベルだけど。
オンライン書店も「品切れ」・「絶版」ではなく、
「1〜2週間以内に取り寄せ」になってるところもあるし。
「青ひげ」の見どころ
1 ゴルフ教師とHMの珍妙なやり取り
2 この頃から頻出する二組のロマンス
3 エピローグ後におこる(であろう)主人公カップルの被る災難
カーのファース物好きにとっては5指に入る作だと思う。
「青ひげ」は復刊したから他のをおながいします
引き潮の魔女が読んでみたいです。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
同じく、引き潮の魔女キボンヌ
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
カーの本はたいていどの本も楽しめるんだけど、火刑法廷だけは
どうしても理解できない。
しかもなぜかカーのベストって言ったらこれを挙げる人多いし、
火刑法廷の良さが分からないものはカーキチではないとか言われ始末。
この作品のどこがそんなに素晴らしいのか誰か教えて。
241 :
名無しのオブ:03/07/20 21:33
>>240 同感。
いまいち面白さがわからなかった。
あるミステリー雑誌にも、火刑法廷が1番よいとかかれていたが、
どこがいいのかいまいちわからなかった。
ちなみに、カーの作品は好きなほうである。
どこがいいのか教えて。
243 :
名無しのオプ:03/07/20 21:44
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244 :
名無しのオプ:03/07/21 00:22
火刑はラストで評価されてるんだろな。
「今まで論理的解決につとめていたカーが…」ってゆー。
純粋に作品として評価した場合中の上ぐらいだと思う。
>>244 そだね,火刑法廷は(メール欄)的な終わり方だもんね.
なんとなく奥が深いように思えるってとこじゃないかと・・・.
カーを読もうと思っていきなり火刑法廷を読んだらなんじゃこりゃ!
と思うのも無理は無い気がします.
火刑法廷は1937年の作品ですね。
今ではこういう落ちを持ってくる作品も珍しくないですが
その当時では新鮮な驚きだったのでしょうか?
247 :
名無しのオプ:03/07/22 00:56
ああいうオチを思いついたって事が
凄いと思うがな。
火刑法廷はカーにしては珍しく先を読む気が全くしない作品だったな。
ラストのアレで評価されてるんだろうけど、こと面白さの点では落ちると思う。
最後で「へぇ」と思うことはあっても全然面白くはない。
三つの棺の方が良いと思うけどね、カーらしくて。
でもどちらもカーを初めて読む人には勧めづらい…。
249 :
名無しのオプ:03/07/25 19:42
今更言うまでもないことだけど、カーって怪奇的状況作るの上手いよなぁ。
死者が電話に出る話とか。
あと「めくら頭巾」に出てくる怪奇状況は現代の日本ホラー映画でも充分使えると思う。
250 :
名無しのオプ:03/07/25 21:26
初めて読む人には「夜歩く」だと思うな
251 :
名無しのオプ:03/07/25 21:28
正直言って、読んでいる間は楽しくない
だけど、読了後しばらくすると気になりだし、手にとってしまう
252 :
名無しのオブ:03/07/26 22:16
カーの作品は訳がいまいちなのが多い。
「三つの棺」(ハヤカワ)も読みづらかった。
訳は何とかして欲しいね。
「皇帝のかぎ煙草入れ」は読みやすかった。
「魔女が笑う夜」もまあまあ読みやすかった。
253 :
名無しのオブ:03/07/28 22:17
「曲がった蝶番」
面白かったです。
テンポがいいし、人と人とのやり取りがドキドキします。
お勧め。
>>253 「曲がった蝶番」はハッピー・エンドがいいよね。
今「盲目の理髪師」読んでるんだけど
これも棺に負けず劣らず読みにくいな・・・
「曲がった蝶番」をこれから読んでみようと思ってる人!
あとがきから読もうとするなよー
最後のページを見たら台無しになるよ! ああそうだよ、漏れは見ちまったよ
以前読んだカーものの中でタイトルを覚えてないのがあるんですが、
(メール欄)はいったい何と言うタイトルの作品ですか?
よければメール欄で教えて下さい。
259 :
名無しのオプ:03/07/29 19:24
ペットの犬にバンコランって名前つけようとしたら、家族に反対された
そんな俺は「夜歩く」と「連続殺人事件」「魔女が笑う夜」の大ファソです
初めて読んだカーの本が「テニスコートの謎」でした。
テニス部員だったんだよ!!ヽ(`Д´)ノウワァァァン
>258
メール欄
>>261 再読してみたいと思ったのにタイトルがわからなくて困ってました。
ありがとうございます。
263 :
名無しのオプ:03/07/31 12:09
>260
ほほえましい。
オレは中学3年の時、当時復刊された『夜歩く』と『火刑法廷』立て続けに読んで、
カーの虜になったくち(あ、年齢がバレる)。だからこの2作はオレのベストだけど
『夜歩く』の評価がそう高くないのは何故だろう。あの淫らな雰囲気が大好きなんだけど。
265 :
名無しのオプ:03/07/31 23:22
>264
「夜歩く」漏れも好き、と言うより偏愛してます。
高校の図書室で創元の旧カバー絵に惹かれて借り、一晩でとりこに。
>あの淫らな雰囲気が大好きなんだけど
はげしく同意。
あの退廃的なクラブの描写がいいです、何か酒と煙草のにおいが
漂ってそうで。死体発見のシーンもおどろおどろしくて印象に残りますね。
カーのオカルティズムって、道具立てに目が行きがちだけど
雰囲気描写が優れてるんですよね、他にも「蝋人形館の殺人」や
「髑髏城」なんかも偏愛してしまいます。
ただクドイ所があるから(雷鳴とか)そこんとこがうけにくいかも。
>>264のメル欄
『夜歩く』とは傾向の違う話で申し訳ねっすけど、
『ユダの窓』って結構ジュブナイル向けの作品だと思うんですよ。
けど、それを見たことないってのは、やっぱりアレ(メル欄)のせいなのかとw
267 :
名無しのオプ:03/08/01 16:31
東京創元のメルマガで見たのですが、来月あたり
創元推理文庫で『仮面劇場の殺人』が出る模様。
(^^)
269 :
名無しのオブ:03/08/02 22:17
「貴婦人として死す」
面白かったです。
ヘンリ・メリヴェール卿が良かった。
あのユーモラスな行動、事件の解決。
トリックは、それほど凄いものではないが、
ストーリーがよかった。
3種類の足跡トリックってどれとどれとどれのこと?>貴婦人
>270
長編だと
『テニスコートの謎』
『白い僧院の殺人』
だな。あと
『引き潮の魔女』もある意味で足跡もの。
短編だと・・・『空中の足跡』とか・・・。
「貴婦人として死す」はマイベスト。
こういう話好きだ。
「嘲るものの座」が2番目。
>266
それはあるかも。『嘲るものの座』なんて初っ端に父親が娘に(メール欄)なんて言ってるし、
けっこうアダルトな描写はいろいろな作品に見られますね。クイーンとかクリスティならそう露骨には書かない
と思う。
「プレーグ・コートの殺人」が復刊されたらしいので
買おうかどうか迷っています。
というのは、(メール欄)がトリックに使われているらしいことは
ウワサで聞いて既に知っているのです。
ただ、それ以外のことは何も知りません。
そのトリックを知っているだけで、
犯人や事件の全容がほとんど見抜けてしまう作品なのでしょうか。
それとも、他にも小さなトリックが組み合わされて使われていて、
(メール欄)を知っていても、ある程度まで謎解きを楽しめる作品なのでしょうか。
もし後者なら、都心の本屋さんまで
足を伸ばしてでも買いたいと考えています。
どなたか、ご意見をお願いします。m(_ _)m
275 :
名無しのオプ:03/08/04 15:45
>>274 漏れも読む前にそのトリックは知ってたけど十分楽しめたよ。
だってそのトリックが直接犯人に結びつかないし、
その犯人自体にも一ひねりしてある。
何よりあの濃い雰囲気はこの時期にぴったりだしね。
ちなみに「ユダの窓」もメイントリック知ってたけど楽しめた。
>>276 感謝!!
それが知りたかったんです。
買って読んでみることにします。
278 :
名無しのオブ:03/08/04 23:17
「墓場貸します」
面白かったです。
上手いですね。トリックを上手く絡めている。
事件(トリック)がおきて、読者に大きな謎を残しながら、
トリックがメインというわけではなくて、ストーリーでも楽しめる。
ストーリーのなかにトリックが存在するような感じですが、トリックは
なんなのか気になってしょうがなくなる。
HM卿が出てくるものは、「貴婦人として死す」にしても、
ストーリーがいいですね。
カーの作品は、密室などのトリックがすごいと言われているが、
トリックばかりに目を向けずに、こういうストーリーに目を向ければ
違った感じで楽しめる。
>278
そうでしょう、そうでしょう。
一般に、カーのトリックはかなり無理やりなものが多く、それだけで楽しめるものは非常に数が少ないです。
むしろストーリーテリングや演出に長け、トリックのチープさを味に変えた異形の作家というのが世間的な評価でしょう。
つまり大概の読者はあなたのように読んでる。
読めば読むほどトリックだけの作家じゃないというのが
分かってくる感じ。
273のメール欄ミスった。スマン。
カーって基本的に「これが書きたい」てテーマがよく見えますね。テーマというか「オチ」というか。
「パンチとジュディ」はあのラスト。「ニューゲイトの花嫁」では決闘シーン。「震えない男」では
解決で犯人が驚くシーン。「ビロードの悪魔」では(メール欄)。なんかカーの筆が踊ってるのが
翻訳からでもわかるのですよ。
あと「他人をビックリさせること」と「男は愛した女性のために騎士になるべきだ」という信念が感じられます。
だから中期の作品はトリックがすごくても犯人がすぐわかる、でも楽しめる。カーはまさに「少年っぽさ」
を持った名作家ですね。
で、僕の好みは「夜歩く」「火刑法廷」の他、通常他人が挙げない「赤い鎧戸の影で」とか「髑髏城」とか
「アラビアンナイトの殺人」ですね。どれも登場人物があっちこっち動き回って、勝手に物語を構築していってる
雰囲気の作品です。
「墓場貸します」はメインより改札トリックの方しか覚えておらんよ
>>281 『テニスコートの謎』なんかもメロドラマ色の強い作品ですね。
ただ、カーの描く恋愛は、なんか分かるような、わからないような…という感じですよ。
頭で理解できても、諸手を挙げて賛同はしかねる、というような。
>「男は愛した女性のために騎士になるべきだ」
という、騎士道物語的なスピリットはわかる。
恋愛はミステリアスでロマンチックなものでなければならない、ていう主張もわかる。
一目惚れしてまっしぐら〜てなノリにもついていける。
けどそこに、母親のトラウマから来る、深層的な女性恐怖症?ていうか「女とは
理解しきれないものだ」という拒絶感が絡む。更に、不倫以降に顕著な、二人の
女性の間で揺れる男性像が描かれたりする。
本当に、自分の人生をストレートに作品に詰め込む作家ですよ、カーって人は(笑
本格ミステリ作家って、何となく理知的、思索的な人たちっていうイメージがあるんですけど、
カーはとても情熱的で、行動的な人ですよね。
思ったことを全身で表現せずにはいられないっつーか(笑
俺のカーのイメージは、ボンボン育ちの酔っ払い騎士サマ、という感じですw
正義に燃える、トンチンカンな直情型。愛するものは、死んでも守る。
けどホント、自分に対して、作品に対して、正直で誠実な作家ですよね。
本能丸出しで節操が無い、ともいえますけど(笑
そういうとこがまた、大好きで。
>僕の好みは「夜歩く」「火刑法廷」の他、通常他人が挙げない「赤い鎧戸の影で」とか「髑髏城」とか
>「アラビアンナイトの殺人」
なんでこう、カーのファンてのは人と違う作品を挙げたがりますかねw いや、悪い意味じゃないですよ。
オレは全作好き、駄作でも愛してるというタイプですが、ベストを挙げろっつわれたら、
やっぱオーソドックスな顔ぶれを並べちゃいます。
ああ、また長文になっちまったよ…_| ̄|○ 失礼致しますた。
「アラビアン・ナイトの殺人」は、普通に佳作だと思うが。
英米の批評家の間での評価は高いし
アラビアンナイト読むなら創元・早川どっちでもOK?
>285
これはハヤカワポケミス版がいい。創元には現場見取り図がついてないんですよ。
もしかしたら今はあるかもしれないけど…。あれがあるのとないのとじゃ理解が全然違う。
>283
カーって、故瀬戸川氏が書いていたように、本質的にはヤンキー気質の強い性格ですね。
僕としてはその(いい意味でも悪い意味でも)「情熱」にほだされちゃんうですね。
ところでカーの「火よ燃えろ!」って実は最大の(メール欄)? 既出ならスマン。
とにかく本格への並々ならぬ愛情が感じられていい
『アラビアンナイトの殺人』は、大作なぶん評価に困るような感じですね。
カーにしては比較的ロジックな解決で、結構本格度は高いと思うんですけど、
いかんせんそれ以外の部分に割かれてるページ数多すぎw
281さんが
>登場人物があっちこっち動き回って、勝手に物語を構築していってる
と書かれてますけど、確かに近い年代の『白い僧院』や『死時計』なんかと
比べたとき、登場人物たちの動き回った結果が、ヘンな付け髭や牧師の
奇天烈な言動になって表れたりして、摩訶不思議な雰囲気を醸し出してる分、
『アラビアンナイト』は旨味があると思います。
味も素っ気もないただの推理小説は書かねえぞ、って人なのがよく分かる一編ではないかと。
3人の語り手が順々に事件の輪郭を述べていく趣向とか面白いし、死体が出てくるシーンなんかも、
何気に凝った演出が用意されてて、印象に残りますよね。
カーを初めて読みました。緑のカプセルの謎です。謎解き自体は結構良くて
時計の謎を解くときなどは、おおすごい、なんて思ったんですが、読み終わって
の感想は解説にあるように「ストーリーに起伏がなく、オカルティズムもない」ので
退屈でした。とばしとばし読んじゃいました。
もう1冊挑戦しようとおもうので、オカルティズムがあって、最後の謎解きだけじゃ
なくて、話の中盤もおもしろい(とばしたくならないような)本を教えてください。
290 :
名無しのオプ:03/08/05 20:46
赤後家の殺人を薦める
赤後家の殺人は人によってはどうなんだろう…
自分はこういうの好きだけど、怒り出す人もいるかも…
前の方のレスでカーのアホーとか言ってた人いなかった?
>289
だから「夜歩く」がいいですよ。そんなに長くないし。
>>289 「魔女の隠れ家」「曲った蝶番」「赤後家の殺人」「プレーグコートの殺人」
「連続殺人事件」「ユダの窓」を薦める。
あと、「三つの棺」はネタバレの嵐なので、当面は読まないが吉。
294 :
名無しのオプ:03/08/05 21:53
>289
オススメは妖魔の森の家とか、火刑法廷とか
皇帝のかぎ煙草入れ、読者よ欺かるるなかれ、白い僧院もいいかも。
「囁く影」なんてどうだろう。
オカルトの要素もほどほどにあるし、推理面の出来もいいので
バランスはいいと思うが。
「囁く影」「妖魔の森の家」は良き選択ですな。
ちょいとマニアックになりますが「曲がった蝶番」はどうでっしゃろ?
魔夜峰夫センセ最大のお勧め作品でっせ!
297 :
名無しのオブ:03/08/05 23:04
「眠れるスフィンクス」はどうですか。
「囁く影」はカーには珍しく後味悪い結末が気になるのでは?
意外なトコでは「弓弦城」なんて味があるよ。
299 :
名無しのオブ:03/08/05 23:20
「黒い密室 」なんてどうよ。
300 :
名無しのオブ:03/08/05 23:20
300げっと
じゃあ、ここまでのみんなの意見を総合して、
「死者はよみがえる」と「喉切り隊長」が
おすすめということで。
>299
「黒い密室」って知らない人なら本当に探しまくるぞ、きっと。で何とか手に入れたら(メール欄)。
>>289 オカルトということなら、まずは「火刑法廷」なんだろうけど、
この作品はある程度カー作品を読んでからの方が楽しめると思う。
ですからここでは「夜歩く」「魔女の隠れ家」「プレーグ・コートの殺人
を薦めます。
長編でなくても良いなら「幽霊射手」という短編集はオカルト色が強いと思います。
305 :
名無しのオブ:03/08/06 13:09
「青銅のランプ」
トリック自体は聞いてしまうと、なーんだと思ってしまうが、
人間の心理を利用したトリックで、なかなか思いつかないものである。
ストーリーは、ランプの呪いと人々のそれぞれの心理が絡み合って
複雑になっていき、真相は動機がポイントになる。
ものすごく薦められないけど、ちょっとお薦め。
289です。皆さんありがとうございます。結構いろいろあって迷ってしまい
ますね。とりあえずみなさんが挙げてくれた本のうち、本屋さんにあるのを
1,2冊選んで読んでみます。
カーの作品はオカルト的なところなど、結構僕の好みに合いそうなので、のめり
こめる作家になるのでは期待しています。では。
307 :
名無しのオプ:03/08/06 21:01
カーは良いんだけど、現場見取り図が無いのが多いからな
「死時計」なんて面白いけど、見取り図ないんで、
屋敷の構造や密室トリック解明が???度高かった
308 :
名無しのオプ:03/08/06 21:42
ぶ
見取り図でもないと非常に解りにくい作品
・死の時計
・アラビアンナイトの殺人
・弓弦城
311 :
名無しのオプ:03/08/07 00:53
「三つの棺」は見取り図を見ると余計納得しづらいんだが。
313 :
名無しのオプ:03/08/07 00:59
314 :
名無しのオプ:03/08/09 01:39
日本人作家 力一(ちから いち)を語るすれはここですか?
力一(つとむ・はじめ)
「盲目の理髪師」昨日読み終えた。
面白かったけど、初めのころはイライラしたよ、激しく。
”『ブラインド・バーバー』にしろ『素晴らしき犯罪』にしろ、
翻訳にするとダメですね。あれはやっぱり原書で読まなきゃダメね。”
という横溝正史の言葉がひっかかり、
15年ほど前に『ブラインド・バーバー』(『盲目の理髪師』)の
原書を購入したはいいが、いまだに手をつけられていないヘタレな俺。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
319 :
名無しのオプ:03/08/16 01:34
『読者よ欺かるるなかれ』の第三部の終盤に『ユダの窓』について言及する所がありますが、
ネタバレを含んでいますか?
私は、『ユダの窓』は未読です。
320 :
名無しのオプ:03/08/16 19:30
今日古本屋で、緑のカプセルの謎を買った。宇野訳。105円。
フェル博士だ。楽しみ。
321 :
名無しのオプ:03/08/17 22:51
「連続殺人事件」と同じトリックを使った作品が
ロースンにあると聞きますが、何という作品か
ご存知の方はおられますでしょうか?
あと、
>>319にも興味あります・・・
「読者よ」は「ユダの〜」より後に読むべき?
なにぶんにも、作品中での他作品のネタバレには
気を使ってしまいます...
御聞きしたいのですが「連続殺人事件」と同じトリックを使った作品が
ロースンにあると聞きますが、何という作品なのでしょうか?
9月下旬に創元推理文庫から「仮面劇場の殺人」が出るようだす
323 :
名無しのオブ:03/08/18 21:57
「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男
を読んでいます。
324 :
名無しのオプ:03/08/21 00:43
「月明かりの闇」「悪魔のひじの家」も
どこか文庫で出してくんないかな。
文庫化以前に、既刊の復刊を先にしてほしい。
復刊激しくきぼん。
最近読み出して面白くてたまらないのに入手困難なんだよ〜
全作品読みたい。
327 :
名無しのオプ:03/08/21 18:05
既刊の復刊希望
できれば 殺人者と恐喝者 ハイチムニー 希望
328 :
ミステリ初心者ですが:03/08/21 22:41
「皇帝のかぎ煙草入れ」読んじゃったよ
最初はさ、なんじゃこりぁーーーfjkdぅvhn!!!
なんて思ったけど、結局あまりの味のよさ(ホント、味としか言いようがない)
に何度も思い出し笑いしてしまった・・・
カーの毒を知ってしまったよ。
もう生半可な代物じゃあ満足できないね。
お前ら、もっともっと、この毒を堪能できる作品を教えてください
330 :
名無しのオプ:03/08/21 23:10
偶然、漏れもこの間「皇帝〜」読み終わったよ。やぱーり本格はいいね!早速、赤後家〜か帽子収集〜を購入してきたんだけど、
先に読んだほうがいいのはどっちなんでしょうか?カーってすごい予感
331 :
名無しのオプ:03/08/21 23:15
早川書房さま、「貴婦人として死す」の復刊を
お願いします!!お願いします!!お願いします!!
>>327 「殺人者と恐喝者」
原書房から出ると予告されてから幾年月・・・
>>330 正直どっちからでも良いと思う。オカルト色が強いのが「赤後家」
>>328 カーの味は好きな人には病みつきになると思う。
カーって駄作が多い作家なんだけど、たとえミステリとしてはダメでも
この味のおかげで十分小説として楽しめるんだよね。
まあ駄作っぷりの凄さも楽しめるようになったら永久に抜け出せないでしょう。
かくいう私もカーだけは別格でどんな作品も面白く読めてしまいます。
「皇帝のかぎ煙草入れ」好きなら「白い僧院の殺人」とか「貴婦人として死す」
とかいいんじゃないかな。
あと「ユダの窓」とか。
ついでに、カーは一度読んだあともう一回読むとさらに楽しめるよ。
時間をおいて再読するのもいい。
もし「つまらない」って思った作品でも売ったり捨てたりせずに取っといて
後で読み返すと思わぬ面白さがあったりする。
335 :
名無しのオプ:03/08/22 11:19
爬虫館殺人事件もだね。
どうせなら全部復刊してくれ。
ポケミスで買わんでも・・・
みなさんレスありがとです。とりあえず、赤後家〜片っ端しから読んできます。さーて、ユダの窓探さなきゃ
hayakawaのカーは、なんか意味の無い復刊だな。
蝶番も爬虫館も創元で現役だし、ハヤカワのは訳が古くて評判もよくない。
妹尾彰夫と村崎敏郎だろ・・・。
>>339 ミステリマガジンでの復刊投票上位をそのまま復刊らしい。
だから投票する方に問題があるんだな。
341 :
名無しのオプ:03/08/22 21:29
>>329 なんで批判?優良サイトですよ。私も堪能しました。オススメです。
URLに「ひろゆき」が入っていりことからもわかるでしょ?
ありがとうございました
色々読んでみます。
過去ログを読む限りでは「曲がった蝶番」も面白そうですねw
>>340 でもカーの今回の復刊2作はアンケート結果
上位20位には挙がってないんだよ。
実際にランク入りしたのは「疑惑の影」と
「恐怖は同じ」だったのに、、、
「疑惑の影」は文庫になってるからスルーも
分かるんだけどね。
にしても、なんでまたルブランのルパンなんて、
全然現役のが混じってるんだか。
曲がった蝶番は いいですよぉ〜〜
345 :
名無しのオプ:03/08/23 00:25
>343
いま出せば喜ばれるのは、『パンチとジュディ』とか『ニューゲイトの花嫁』とか、『騎士の盃』とかかな・・・。
妹尾と村崎は「カーは訳者に恵まれず・・・」という話になったとき、よく名が出るひとだね。
今度改訳版が登場することになっている『剣の八』の旧訳は妹尾だし、村崎の訳もよく改訳の対象になる。『三つの棺とか』『墓場かします』とか・・・。
早川はクリスティを新訳で全部出し直すらしい。
カーも全部出し直す(旧訳)野望でも抱いているのでは?
347 :
名無しのオプ:03/08/23 01:12
とりあえず「三つの棺」と「火刑法廷」の二大名作を
新訳で読みたいなあ。
>347
しかしその二作はハヤカワ的には新訳扱いだよ。黎人なんかも言ってるけど、『三つの棺』は改訳したにもかかわらずいまいちなんで、直して欲しいけどね。
『三つの棺』は妹尾アキ夫のポケミス版から、
『火刑法廷』は西田政治のポケミス版から、
――の改訳版。
もっともそれが行われたのは70年代なんだけど。
つまり、妹尾の『曲った蝶番』は70年代に直されていてもおかしくなかったものということ。
とにかくその訳は昭和26年に雄鶏社から出ていたやつを自身で手直ししたもので、どえらく古いのは確か。
>348
347じゃないけど、『三つの棺』ってあれでも改訳だったの!?
元はもっとひどい訳っつーことだろうか…。
この作品をまともな訳で読みたい。
350 :
名無しのオプ:03/08/23 08:03
なぜ「貴婦人」を復刊しないのだ!
>>350 禿同。あれはカーの作品の中でもかなりの傑作の部類に入るのでは?
352 :
名無しのオプ:03/08/23 08:24
>>343 『恐怖は同じ』は、40周年の時に復刊されている。
フラナガンと同じですな。
結局、一部の有名作品・有名作家にしか票は集まらないということで。
あたりまえか。
>349
すまん、間違えた。『三つの棺』旧訳は村崎敏郎だった。
この人はとにかく逐語訳で有名で、文章の味わいが無く、
何を言っているのか解らないことが多い。
しかし、それゆえに「完訳」であることは間違いなく、
『三つの棺」については、黎人は旧訳の方が良かったのではないかと言っているね。
ついでに言うと、西田政治(横溝の知人)と妹尾アキ夫は文章を勝手に切り詰めたり、変更したりすることで有名。
ともに「抄訳」なんていうものが、スタイルとして認知されていた世代の訳者。
森英俊に言わすと、『蝋人形館の殺人』などは、オリジナルよりかなり短いらしい。
354 :
名無しのオプ:03/08/23 15:36
「疑惑の影」がランクインしてたのなら文庫のを気を利かせて復刊しろよ。
どーせ「アデスタ」はまた今回も一瞬にして売り切れるんだろうな・・・
356 :
名無しのオプ:03/08/25 21:11
緑のカプセルの謎を読んだ。トリック重視の作品で、
人物の描き方に深みがない。オカルト色も無いし。
もっと犯人の狂気性や、じりじりと迫ってくる恐怖を
描けばよかったのにと思う。トリックの解説が中心なんだよね。
横溝やヴァン・ダインと比べると物語性や人物の描き方、
文章力などでかなり劣る。
( ゚Д゚)ポカーン
ヴァン・ダインって人間が描けてたっけ…?
カーは物語性という点ではかなりのものだと思うんだがな。
読めば読むほどトリックだけの作家ではないと思うよ。
緑のカプセル以外のものも読んでみたら?
トリックの解説が長いのはカーが一生懸命考えたトリックなんだから
いいじゃないか…
まあカーは合わない人には合わないしね、名前見るのも嫌って人が
いるくらいだから。
文章力うんぬんって原書で読んだのかな?
それだったら凄いが。
カーはかなり文章に凝ってるから日本語に訳すの難しいんだよ。
>>358 グリーン家や僧正など、すごく怖かった印象がある。ブルブル
>>359 翻訳は宇野で見事ですよ。文章に凝ってるかどうかは関係ない。
緊張と緩和が無い。起伏が平坦だと思う。
>>360 怖いの好きならクリスチアナ・ブランドとかPDジェイムズとか読めば?
女流作家は怖いよ。
文章も気に入るんじゃないかな。
362 :
名無しのオプ:03/08/26 00:54
とにかく読者にサービスしようという心意気がよい。
まあたまに悪乗りしすぎと思うときもあるけどね。
>>362 激同。
楽しませることに熱心だよね。
それとカーって言いたいことはっきり書くからスッキリする。
あと、
>>356さんは横溝やヴァン・ダインと比較してるけど
カーはオカルト色よりファースの方が強いよ。
求めるものが違うんじゃないの?
トリック解説なんて私なんか垂涎しちゃうんだけどねぇ。
364 :
名無しのオプ:03/08/26 01:12
カーはファンの間でも作品の好みがわかれるね。
俺はどうしても火刑法廷の良さがわからんが、
一般には傑作ってことになってるし。
まだ三つの棺の方がマシだと思うんだが。(でも三つの棺も嫌い)
366 :
名無しのオプ:03/08/26 01:46
「火刑法廷」はやっぱりあのネタを最初に思いついたってのが
すごいと思う。それこそサービス精神旺盛なカーならではじゃないかと。
「三つの棺」に関しては嫌いではないが、言われるほどすごい傑作かなあ
という気がする。
「三つの棺」は評価が分かれるところですね。
Yahoo掲示板のカートピによれば、
現在の海外での評価は意外と低いとか。
かつては海外で密室ミステリ歴代1位に選ばれたこともあるそうですが、
やはり「密室講義」が評価されたのでしょうね。
「三つの棺」は密室講義がありながら
その内容は密室で評価するべき作品では無い様に思う。
カーの作品って原書で読むと「古い」表現多いのですよね。わからない単語、辞書ひくと(古)なんて
注釈よくついてる。しかもそれが「悪魔のひじの家」とかだったりする。たぶん本国で子供が読んでも
なかなかスムーズに読めないのではないか? 「三つの棺」もちょっと難しいもんね。そこが
カーの評価をいまいち抑えている要因ではないかと思う。
海外でのカーの評価は高いと思うが…
>>370 >>367が言ってるのは「三つの棺」のことではないか。
>>368 そういう「分裂」は感じる。
なぜあそこで密室講義しなければならないのかが、
さっぱり解らない作品。メインはむしろ一種の叙述トリックなのに。
わからにくくって何だ…
わかりにくく、だね。
氏んでくる。
イキロー
>370
言葉足らずでスマン。もちろん海外での評価は低くないが、カーはもっと読まれて語られていい
と思ったうえでの言です。でもアメリカの本屋じゃ(古典では)セイヤーズやナイオ・マーシュなんか
けっこう簡単に買えるのにカー・クイーン。ヴァン・ダインは絶版も多い。やはり感覚が違うのだろうか?
>>376 アメリカ人はカーはともかく、クイーンすら全然読んでないようなので、
本格よりクライムノベルの方が好きなんじゃないの?
378 :
名無しのオプ:03/08/28 15:20
むしろ昔のアメリカでヴァンダイン、初期クイーンが
ベストセラーのなってたことのほうが凄い。
今あれを読み通すのは、普通の読者にとっては
ほとんど罰ゲームといっていいほど、つらいだろう。
(オレは好きだけど)
アメリカはチャンドラーが本格こきおろしたから
それ以来ずっと本格は無視されてるんでは。
381 :
名無しのオプ:03/08/28 18:45
チャンドラーの影響力がそんなに強いとは思えんが(笑
ドイル、クリスティのほうが、ずっと売れてるだろうに
382 :
名無しのオプ:03/08/28 19:39
そもそもアメリカには本格という概念がないのでは
>>381 少なくともクイーンに与えた影響は大きかったはず。
今のアメリカは謎解き小説ほとんど売れないらしい。
チャンドラーの影響力は馬鹿にできないよ。
日本でも松本清張なんかが本格批判したから一時期悲惨な状態だったんだから。
384 :
名無しのオプ:03/08/28 21:09
>日本でも松本清張なんかが本格批判したから
別に、清張の批判のせいではないと思うが。
清張の本格ミステリ批判なんて、一般人は誰も知らんだろう。
一時期の本格ミステリの凋落は
単に流行の風向きが変わったからではないか。
けど清張が日本の本格探偵小説ブームを衰退させる原因を作った張本人で
あることは否定できない。
>>385 だからなぜ、一般人?
松本清張が本格批判したから、「社会派以外のミステリは価値なし」
ってことになって本格を出版することさえ難しくなったってのに。
特に横溝なんかほとんど名指しで批判されてるし、鮎川もコテンパンに
叩かれたっての知らないの?
空気読んだ作家が本格書かなくなっちゃったからな、作品が出なければ
衰退するのは当たり前。
双方の言い分共に一理ある。よってここで〆。
カーの話に戻しましょう。
>>387 それは本格衰退の「原因」というより、その「結果」ではないか?
まず清張ブームありき、だと思うが。
社会派が売れたからこそ、清張の出版社への影響力が増大したわけでね。
もし本格が社会派と同じくらい売れてる風潮だったなら、
いかに清張の癇にさわっても、出版社は本格ミステリを
社会派と同じくらい精力的に売り出し続けただろう。
実際、社会派が飽きられるや、清張存命中でも
70年代の横溝ブーム、80年代の赤川ブームは来たわけだし、
新本格派なんて連中も出てくるわけだしね。
しかし、その時代の売れっ子作家が「誰々のような傾向の作品は好かん」
と言ったら、空気を読んで従わなきゃならない同時代の作家も大変だね。
もし今、宮部みゆきあたりが「清涼院の作品は許せん」と主張しだしたら、
清涼院は干されるのだろうか?(・・・干されても全然かまわんが)
>>388 スマソ。カーに話を戻してください。
>>389 宮部みゆきはそんなこと言わないし。
清張も何で必死になって本格叩いてたのかワカンネ。
ミステリの地位向上に尽力した、とか思ってたのかなぁ。余計なことを。
カーはミステリの文学性・社会性にはあんまり関心がなかったのかな。
内容もどっちかとういうと荒唐無稽だし、あまり高尚なものを書こうという
気はなかったように思える。
まあ高尚である=レベル高いなんて思わないが。
当時の清張の意見は、本格派も文章などにもっと気を使い、小説としてもうちょっと
読めるものにしてほしいというものだったと思う。
けっして謎やトリックを否定してたわけじゃないんだよね。
カーは、ミステリはそれ自体文学であるというような考えの持ち主だった印象。
決して高尚ではないけど文章はうまいと思う。
392 :
名無しのオプ:03/08/29 20:49
横溝の白と黒なんて、社会派の作品だけど、清張より面白いと思う。
清張は内面の話が多いので飽きる。動きが少ない。まったりしてる。
まあ本格よりは現実味あるけどね。
宮部みゆきはこの辺の名前が挙がってる人とは比べられない。
数ページ読むと嫌になる。下手。レベルが違いすぎる。
宮部みゆきは普段あんまりミステリ読まない人に人気のような。
俺も宮部は苦手。
本買って最後まで読まずに投げてしまったのは宮部だけ。
どうにも読む気がしなかった。
395 :
名無しのオプ:03/08/29 21:07
俺達は大変な思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。
◎清張に現実味などない。あれを実話と思うやつは絶対いない。
◎しかしホームズを実話だと思ってる奴は世界中にいる。
つまり、ホームズこそリアリズムだったんだよ!!!
な、なんだってー(ry
397 :
名無しのオプ:03/08/29 21:21
だいたい宮部ってミステリなんか?
ミステリじゃないと思う。
ミステリ嫌いの友人が宮部だけは読むから。
>>395 現在の世界観からすれば確かにそうかも。
400 :
名無しのオプ:03/08/30 02:38
ミステリも宮部も好んで読んでる漏れって一体・・
401 :
名無しのオプ:03/08/30 17:51
何かもめてるようですが
清張が「本格」を批判した、という歴史的事実はないと思います。
また清張の活動は幅広かったので推理小説は作品の一部に過ぎず
…けれども「推理小説」を意識して書いたときは「時間の習俗」な
ど、トリック重視の作品が多く本格愛好者からも好評だったことが
小林信彦や渡辺剣次のエッセイからうかがわれます。
清張が清張以前のミステリーを批判したエッセイ(私は全集
で読みましたが、「黒い手帖」にまとめられてたみたな)
清張編集の「新本格推理小説全集」の各巻解説(もっとも
清張名義ですが中島河太郎が書いてるふんいき)
都筑道夫「黄色い部屋はいかに改装されたか」のなかの
「本格」の退行をそれでは清張以前にもどってしまう、
というようないいまわしをしていることなど、もう一回
検討なさったうえで別スレで議論されたほうがよろしい
かと思います。早い話が半可通の知ったかぶりは失せろ
っちゅーの!
カースレなのでカーの話題を。
カーで好きなのは「夜歩く」「九つの答」と
「曲がった蝶番」の前半でーす。
都筑道夫は古くさい本格の例として
何回かカーを批判的にあつかっていますが
「七十五羽の烏」の中で「九つの答」や
「読者よ欺かるるなかれ」のテクを応用
しているやり方はカー好きにも楽しかったです。
>>401 都筑道夫はなんだかんだ言っても
カーを愛してるから、許せる。
あの人の文章は、見ゑない(笑)マークがついてると思うようにしてる。
「日本のカーファンにとって最大の不幸は、
江戸川乱歩によって紹介されてしまったことです(笑)」みたいに。
すみません、いきなり話変わりますけど…
カーの歴史物ミステリってどうなんですか?
やっぱりオカルト風味?
何かおすすめがあったら教えて下さい。
ちなみにカーの中ではユダの窓と貴婦人として死すが好きです。
>>403 「ビロードの悪魔」と「喉切り隊長」が双璧ですかね。
(どちらも早川文庫で入手可能)
前者は、厳密には推理小説ではなく「推理小説風のSF」ですが、
カーの歴史小説では最高傑作とも言われます。
後者は意外な犯人ものとして有名(個人的にはこっちのほうが好き)。
大体清張って骨子は本格じゃん。
かなりトリッキーな作品が多い。
むしろ本格オタに不当な評価を受けてると思うんだがなあ。
×清張って骨子は本格じゃん。
○清張って骨子はクロフツじゃん。
>>405 清張は砂の器読んでハァ?と思って以来他の本読んでない
ってか清張ネタもういいし。
残りは清張スレで語ってくれ。
クロフツは鮎川じゃないの?
いやクロフツの本質は「スパイ・冒険小説」だとオレは思ってる(マジに)。
「列車の死」「チェインの謎」「海の秘密」なんて特にそう。カーとクロフツって
実は似たトコあるんではないかと、年齢くってから思うようになった。「パンチとジュディ」
「赤い鎧戸の影で」「九人と死人で十人だ」なんて題材をクロフツが書いたらどうなったろう
とオレはワクワクしてしまったりするんだが…
何気に「樽」も冒険小説的要素が大きいよね。
411 :
名無しのオプ :03/08/31 17:20
>>400 別にいいんじゃないの。
宮部は宮部で面白いし、ミステリーだって面白い。
>>404 ありがとうございます。
どちらも面白そうですね。
意外な犯人もの好きなので、まずは喉切り隊長から読んでみます。
宮部は数冊挑戦したけどダメだったな。
別にミステリじゃなかったからというわけではないけど。
なんか甘ったるくて気持ち悪いんだよな。
414 :
名無しのオプ:03/09/01 00:29
仮面劇場読みました。
ストーリーもトリックもいまいちかなぁという感じでした(´・ω・`)ショボーン
仮面荘ですた。゜д゜)鬱死・・・
416 :
名無しのオプ:03/09/01 14:11
我孫子が「『樽』はハードボイルドなんですよ」と言ってたな。
>416
納得。またあの犯人の往生際の悪さ(これは「英仏海峡」にもいえる)は特筆。
『樽』が「ハードボイルド」なら『火刑法廷』は「怪談」であろうか?
じゃあ本格って一体何なんだろう…
419 :
名無しのオプ:03/09/01 16:48
原書房版すら未読のまま、
文庫化を迎えてしまた、、、欝
>>416 瀬戸川猛資の受け売り。
カースレなんだから、いい加減クロフツの話題はやめれ。
原書房で買ったんだけど
また 文庫で買っちゃうんだろうなぁ・・・・
場所ふさぎだから文庫にしたい
でも 年とったら文庫は見にくいよと 友人におどかされた
我孫子によると私立探偵が出てくればハードボイルド
なんだとか。
>420
同志・・・。オレもハードカバーを積読中だったよ。
さらに言うと『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』も積んである。なんかこれも出るみたいだし・・・。うう。
425 :
名無しのオプ:03/09/02 00:52
もう止めてるのに、出典を指摘したいがためにカキコしてくれたとっても自治厨なEnigmaさんにもう一度盛大な拍手をどうぞ
426 :
名無しのオプ:03/09/02 01:38
仮面劇場、晩年ではよい出来のほうなのかな?
前に語られてるかもしれんが、カーは基本的に故瀬戸川氏が言う所の「男の子っぽさ」を持った作家と思う。
女王陛下のため、愛する祖国のため、そして愛する女性のため命ををかける志士って感じ。
特にカーは愛する女性に永遠の忠誠を誓うナイト願望があったのではないか?
彼のミステリでもある主人公がいて、その主人公が心惹かれた女性とその恋人(あるいは婚約者)が
事件に巻き込まれる。そして(メール欄)、結局は主人公はハッピーエンドになるという
パターンが多い。極論すれば「謎」とか「犯人」とか「解決法」とかカーにとっては二の次なのでは
なかったろうか? そういうカーの姿勢に俺は惚れちゃうんだけどね。
あと読者を何とかびっくりさせようという精神も際立ってるが、そういった意味での最高傑作は
「曲がった蝶番」。あのトリックの「力技」には正直ひっくりかえった。
長文スマン。
>二の次
それはちと極端すぎると思う。
「貴婦人として死す」が好き。
430 :
名無しのオプ:03/09/03 12:08
「剣の八」はいつ頃出るのだろうか?
今月がライスの「マローン御難」だから、
当初の刊行ラインナップを見てみると、
残るのは、「セントラル・パーク事件」と
ウールリッチ「黒い天使」、クイーン「ハートの4」
とカー「剣の八」の4つ。一月1冊として、最低1冊は来年刊行
に繰り越す予定か。クイーン、ウールリッチは後回し
でいいから、年内には出て欲しいなあ。
10月予定に期待。
432 :
名無しのオプ:03/09/03 22:39
ポケミスの復刊決定
『曲った蝶番』
『爬虫館殺人事件』
...正直嬉しくない。もっと他のがいいのに。
433 :
名無しのオプ:03/09/03 22:44
編集部はバカか?
売れるわきゃないだろうに。
434 :
名無しのオプ:03/09/03 22:49
うん、微妙だよね。
435 :
名無しのオプ:03/09/03 22:53
俺はそれ2冊ともに未読なんだけど
創元とどっちが読みやすいのかな?
>435
ぶっちぎりで、創元だよ。っていうか過去ログ嫁。
437 :
名無しのオプ:03/09/04 01:12
「引き潮の魔女」あたりを復刊してくれればいいのに。
期待するは今HMMで募集してる文庫の方の復刊。
みなさま「疑惑の影」を応援してください。
ボワロー&ナルスジャックの「死者の中から」でもいいですが・・・
439 :
名無しのオプ:03/09/04 18:02
「貴婦人として死す」にも、清き一票を!
440 :
名無しのオプ:03/09/04 18:53
貴婦人ってそんないいか?
>>440 カーのミスディレクションの巧妙さでは、
白眉といえる作品だよ。
盲点のつきかたが巧い。
443 :
>>440:03/09/04 21:04
評価は人それぞれだろうけど、現在絶版の作品の中では、復刊に値する作品だと思われ
ただ、つい数年前まで現役だったからなぁ
貴婦人はベストではないかもしれないけど、かなり面白い。
446 :
名無しのオプ:03/09/05 00:44
でも貴婦人って、古本屋でよくポケミスみかけるから、比較的入手容易なんでは?
447 :
名無しのオプ:03/09/06 13:50
ハヤカワ文庫さんには、
火刑・プレーグ・ユダ・貴婦人・読者よ・喉切り・三つ棺は
固定にして、
それ以外を定期的な絶版・復刊で回すようにしてホスイ
「仮面劇場の殺人」千円って高すぎ!
>448
カーだと許せる私…
>448
だけどオレ、もう1900円払ってるんだけど・・・。この上さらに900円かよ。
多分買うけどね・・・。
この際「ドイル」もどっかで文庫化してくれないかな・・・
「貴婦人として死す」は犯人の意外さではカーの中でも1、2を争う作品だと思う(言い過ぎ?)
でも漏れはそれ以上に、結末でのH・Mのホロリとさせる言動が好きなんだよね…。ミステリ読者失格だな(苦笑)
「犯人の意外さ」だと、他にどの作品が優れてるかな。
個人的には、「三つの棺」とか「曲った蝶番」とかかな。
>454
『囁く影』もけっこう・・・、あと『五つの箱の死』なんかも案外悪くない。作品そのものが優れている気はしないが。
457 :
名無しのオプ:03/09/12 21:22
よく覚えてないが、赤後家とかプレーグコートも
犯人が意外だった覚えがある
うろ覚えなので、違う作品と間違えてるかもしらんが
>454
意外と言ったら「死者はよみがえる」
あれは参った!
「喉切り隊長」は意外というより卑怯な犯人
意外な犯人といったら「震えない男」も候補。「ビロードの悪魔」の犯人は(メール欄)の
パクリのような感じがするので個人的にはそう思えないが、けっこう多くの友人達が意外な
犯人ミステリーに挙げていた。
>460
未読なのにメル欄見ちゃったじゃないか。書き方に気をつけてくれ!
>>461 メール欄でならネタバレしても良いことになってるから
メール欄は見ないようにする自衛が必要だよ。
文面から未読ならメール欄見るのまずいのくらいわかるだろ…
>>461はおそらくメ欄のほうが未読だったんだろう
>>463 俺はその可能性考えてメル欄見なかったぞw
以前Jane使い始めたときデフォでメル欄見える仕様なのにはまいった。
「五つの箱」は意外すぎないか?
>>461 いや、オレはどっちも読んでるが、ぜんぜん違うような・・・。
気にしなくてイイと思うよ、マジで。
>>466 とゆーか、よく言われてる(メール欄)って狙いがいまいち
よく分からないんだが・・・
469 :
名無しのオプ:03/09/15 22:09
「皇帝」の犯人も何気に意外。
470 :
名無しのオプ:03/09/18 00:12
あえて上げ。
オレも意外といえば「死者はよみがえる」
あの真相を読んでオレはも〜バカ笑いして、
んで、カーが大好きになったんだけど、
人によっては壁に投げつけるよな。
ほんとに人を選ぶ作家だ。
471 :
名無しのオプ:03/09/18 17:48
意外といえば「青銅ランプ」の結末も意外だった。
流れと全然関係ない話で申し訳ないのだけど。
カーって、よく犯人を見逃すでしょ。「帽子収集狂」「曲がった蝶番」「猫と鼠の殺人」等々。
あれってどう思うんだろう。ダグラス・G・グリーンなんかは気に入らないみたいで、
「こんな理由で殺人者を見逃すなんてけしからん」みたいなことを書いてるんだけど。
個人的には、あれが好きなんですよね。カーらしい男気というか。
まあ、「猫と鼠」あたりは無理もあるような気もするけど、目くじらを立てるほどじゃない、
と思います。言い方は悪いけど所詮エンターテインメントなわけだし
(その分、余計に許せないのかもしれないけど)。
なんだか変な書き込みになった。sageます。
>>472 ただ「帽子蒐集狂」は犯人の言い分を全面的に認めて見逃してるけどほんとに信じていいのか、もしや嘘があるのでは?と思ってしまう。
>472
H・Mも、モロに見逃してはいないが、
結果的にそれと同様になる話が多いような気がする。
『魔女が笑う夜』とか、『貴婦人として死す』も、そんな感じ。
>>472 あれはチェスタトンの影響を強く受けてるから、とか何かに書いてあったような。
個人的には嫌いじゃないんだけど、見逃しちゃっていいの?って思うこともある。
でもまあ、警察に引き渡したところで裁くのは所詮人間な訳で。
476 :
名無しのオプ:03/09/18 22:18
俺その手の偽善的解決絶対許せないんだよね。
上記とは逆に遺族による私刑を黙認してやったりとかするのも許せない。カーは知らないけどアルテである。
レスサンクス。
チェスタトンの影響って、納得のいく答えかも。初見だったので感心。
「見えない男」とかも見逃してるもんな。
ただ、チェスタトンの場合、探偵が神父なだけに「赦し」という部分で納得させられたと
思うんですよね。
カーの場合は警察に協力してるわけだから、その辺で説得力に欠けてしまうのかも。
もちろんカーも読者も納得いくように書いてるはずなのですが、作品によって
ばらつきがでてしまう。
違和感があるのが「帽子蒐集狂(やっぱりこの字の方がいいですね)」であり、
うまくいったのが、「貴婦人」あたりでしょうか。
>>476 クイーンの(メール欄)とか読んだら怒りそうだな。
まあ、ミステリ(特に本格)の基本には混沌→秩序みたいな感覚があって、
そのなかに勧善懲悪がある以上、476さんの考えは筋が通っていると思います。
自分は生温い人なんで、同情してしまうんですけどね。倒叙物なんて読んでて
つらいですもん。
元をたどればホームズもよく罪を見逃してたよな。
>>477 確かに、探偵役が全く違うからね。
ただフェル博士だかHMだかのモデルはチェスタトンらしいから、
相当その思想に傾倒していたんでしょう。
犯人を見逃したから作品自体に傷が付くとは自分は考えないので、
カーの思想が現れてる部分としてだけ解釈してますが。
そのへんのリアリティはカーを読んでる時は
あまり意識しないから俺はそんな引っかからないがな。
既にグロッキーな相手に追い討ちをかけたりはしない
という感じとは違う? 上手く表現できないが、これも騎士道の現われみたいな。
色々な意見ありがとうございます(まあ、すべて自分へのレスではないですけど)。
結局、気になっていたのが472でも書いたように、ダグラス・G・グリーンなどが
あそこまで気にする理由は何だったのか、ということだったんです。
突き詰めてしまえば「好みの問題」ということになってしまうのですが、
何なんでしょうね。道義上、許せないのかな。
だから、476さんにもっとそのあたり聞きたいところなんですが。
「かくして殺人へ」ようやく読了。
大して期待してなかったんで、結構満足。
とにかく何が何でも意外性をひねくり出すプロ根性には脱帽。
>472
自分としては「曲がった蝶番」の「あの犯人」が(メール欄)ということに
何ともシュールな読後感を抱いたものですた。あのラストあってこその
作品だと思いますデス。
いや、単純にムカつくじゃん。
人殺しといて無罪放免なんて。
探偵は裁判官じゃないんだから、裁く権利などないでしょう。
「帽子」の場合も、犯人の配偶者が気に入ってるからとか信じられん理由だった気がするし。
486 :
名無しのオプ:03/09/23 16:24
ねえねえ、カーの描く「恋愛」についてはどう思う?
オレは「連続殺人事件」が割とお気に入りなんだけど。
逆に気に入らなかったのは「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」
>探偵は裁判官じゃないんだから、裁く権利などないでしょう。
警察官でもないので、別にとっ捕まえる義務もないわけで。
ホームズがそんなようなこと言ってたが。
カーの場合、恋愛に関してはどーもこーもないな。
添え物って感じ。
489 :
名無しのオプ:03/09/24 02:06
>>487 とっつかまえなくても警察に知らせるのが市民の義務でしょ。
カーの作品には市民は出てこない。
491 :
名無しのオプ:03/09/24 23:56
ハァ?
新刊で出てる「密室大百科」とかいう分厚い文庫に載ってる
ラジオドラマ「デビルフィッシュの罠」、もう読みました?
読後すごくいやな気分になったミステリのスレで火刑法廷が
ちょっと話題になってるね。
>>485 それ言うなら裁判官も裁く権利なんてあるかどうか怪しいけどね。
あれは人間が便宜上あることにしているだけで、本当に裁けるのは
神様だけ、ってのが向こうの人の考え方だと思う。
>>493 >火刑法廷は最後の章をどう評価するかで全体の評価も変わるね。
あふぉやね
火刑法廷は駄作。少なくても俺にとっては。
498 :
名無しのオプ:03/09/25 17:25
火刑は奇跡のような傑作。折れにとっては。
500 :
名無しのオプ:03/09/25 20:29
またバカがそういうこと言う。
501 :
名無しのオプ:03/09/25 20:38
あれはトリックなんかなく
要は呪いのせいだったんだろ
ばからしい
違うよ
最後に女がおかしくなっちゃったんだよ
503 :
名無しのオプ:03/09/25 23:29
>>502 そうなの?
奥さんは毒殺犯の魔女の生まれ変わりを
におわせる終わり方じゃなかった?
ネタバレやめれ
パニック イン ボックス しぃ
なんでも仮面と訳すのやめて
506 :
名無しのオプ:03/09/27 23:21
「青銅のランプ」が増刷されましたね。
すでに持っているので買わなかったけど。
「仮面劇場の殺人」が発売されましたね。
こちらは買ってしもうた。
「火刑」は一度読んだ時はわけがわかんなくて、再読してみて
伏線に感心した記憶あり。文庫の解説はネタバレみたいなもんで感心せず。
カーは誰かも言ってたけど、意外性のある「趣向」をひねり出すことに
命をかけてたような人だから、あーこういうことがやりたかったんだ、
毎度毎度ごくろうさんだねってな感じで読んでけば、作品としては失敗でも
そこそこ楽しめると思う。その「趣向」の追求度において「火刑」と「三棺」は
俺的には東西の横綱なんだよな〜。
長レススマソ。
>>485 ちょっと思ったが、それからすると陪審員制ってかなりおかしいよな。
法律知識もない一般人に判断をまかせてるんだし、判断力だって
あるかどうかわからないのに無罪or有罪を決めてるんだよね。
そう。素人の感情論で判決出されちゃたまらん。
アメリカって野蛮な国だよ。
なぜそこでアメリカ?
陪審制を採用してるのはアメリカだけじゃないよ。
他にイギリス、カナダ、オーストラリア、
スコットランド、アイルランド、スペインなど。
日本みたいにほぼ検察の主張が通る裁判も見る国が見たら
「野蛮」に映るということを忘れるなよ。
代表して言ったまで。深い意味は無いよ。
冤罪だったなら問題だけどさ。それ意外なら別に野蛮じゃなくない?
>>512 冤罪かどうかなんて本人にしかわからないからな…
一度起訴されたら有罪率97%を越えるってのはある意味では異常だから。
ちゃんとした弁護をしてもらえないことも多いからね。
公にならないだけで冤罪はかなり多いと思うよ。
痴漢事件なんてほとんど被害者の言い分だけで決めてしまうからな。
他にもいろいろ例があるけどスレ違いなのでこの辺で。
514 :
名無しのオプ:03/09/30 16:42
517 :
名無しのオプ:03/09/30 19:39
↑これが日本人なんですね。
518 :
名無しのオプ:03/10/01 02:24
古典の基本だと聞き、早速適当タイトルを購入。
ページに目を落とす。……これがあの有名なカー?
B級ノリのマニアック倒錯的世界観についていけない……。
そんなに古くないし……。
よく調べて見ると、
……フィリップ・カー。
まぎらわしいんだよ!!カーは1人でいいよ!!
519 :
名無しのオプ:03/10/01 02:37
すみません、ポケミスで曲がった蝶番なんかが復刊されてるんですが
ポケミスでしか読めないんでしょか。あと国書刊行会のとか
>>518 A・H・Z・カー ってのもいるから気を付けて!
>>519 「曲がった蝶番」は創元推理文庫から出てるよ。
「剣の八」の方はポケミスのみ。
国書のも他からは出てないね。
「エドマンド・ゴドフリー殺害事件」が創元推理文庫から出る予定ではあるけど。
>519
ポケミスの『蝶番』は訳が古いので、創元版を薦める。
っていうか少しは調べろ。
>>520 グリン・カーってのもいるなw
まあハードカバーでしか訳されてないから、
まず混同することはありえないだろうし。
「曲がった蝶番」は折れ的にカーのベスト。
次点が「火刑法廷」
ホラー映画のダリオ・アルジェント監督ってカーの愛読者じゃないかな?
「サスペリア」の天井裏から落とす絞首刑は「絞首台の謎」のラストに似てるし、
「サスペリアPART2」で自動人形が突然ドアを蹴り開けて部屋に走り込んでくる
シーンは「曲がった蝶番」にそっくり。
>>521 「剣の八」も文庫で出る予定だけどね。
知ってたらスマソ。
>>525 つまり、あれですな。
あの「サスペリア2」の(メール欄)を使ったトリックも
「わらう後家」を拝借してるというわけですな。
528 :
名無しのオプ:03/10/02 10:05
>>523 歴史推理もの書いてるせいなんだろうが、おともだちが「カーって岩波からも本出してるんだ!」
と指さす先には岩波新書のE・H・カー「歴史とは何か」が・・・もう10年から前のこと
>>526 文庫版「剣の八」いつ出るんだろう。
早川クラシック・コレクションの当初の
刊行予定からすれば、今月含め
残る4ヶ月中には出る流れだったのが、どうも
ここらでイレギュラーが発生したというか、
クイーンやウールリッチあたりが来るかと思ってたのが、
今月はブランドの「ハイヒールの死」が文庫化
なんて聞いて意表外だった。
しかも11月の文庫化予定はホックの
「怪盗ニックの事件簿」らしいし・・・・・つまりカーに
代わる候補が3冊から5冊になってしまったので、
12月も違うタイトルなら年内の刊行は無理かも。
「引き潮の魔女」も出しとくれよー。ケチ。
>>529 「剣の八」は新訳らしいからね。そのへんも関係あるのかな。
まあ当初挙げられてたやつ以外にもいろいろ出ることは期待してたので
別にいいんだけど。
>528
ほほえましい話だ。
しかしまたよりによって「剣の八」なんてあんな駄作を…
>533
うん、たしかに『剣の八』はよく駄作として名が挙がるね。
しかし、これは今回直される以前の旧訳のせいなのではないかという声もあるんだよ。
そもそも妹尾韶夫の訳は良くないので有名だし、完訳であるかどうかかなり怪しい。
それに、海外ではとりたてて評価の低い作品というわけでもない。
まあ、新訳で読んでみないと分からないんだけど、そういった意味で『剣の八』は隠れた期待作なんだよ。
同じようなものに『蝋人形館の殺人』があるけど、これも同じ訳者だ。
「五つの箱の死」あたりも新訳で読んでみたいもんやね。
あの狙いももっと明確になるかも。
536 :
名無しのオプ:03/10/04 16:39
「テニスコート」以外はどれも大好きだなあ。「剣の八」も「パンチとジュディ」も
みんなクリスティとかより好き。
あ、「絞首台」もダメだった。
むしろテニスコート好きですが何か。
映画の「ナイル殺人事件」でポアロ役やってるピーター・ユスチノフって俳優が
いるけど、あの赤毛のモジャモジャ頭と、でっぷり太った巨体を見るとポアロ
よりギディオン・フェルを演れって言いたくなる。
ユスチノフはフェルって感じでもないよ。
もちろんポアロにも合わないけど。
俺はスーシェより好きなんだが・・・
アンリ・バンコランの初期三作品も結構好きだな。「夜歩く」「絞首台の謎」「髑髏城」。
なんとも荒削りでザラザラした雰囲気。オカルト色よりも殺しの手口の残虐さの方が
際立っていて、何かヤバイものを読んでしまったという気にさせられる。
ところが四作目の「蝋人形館の殺人」でガクッとつまらなくなって、バンコラン最後の
事件の五作目「四つの凶器」になると、ほとんど陳腐。
>541
いやいや、だから『蝋人形館の殺人』も訳のせいかもしれないんだよ。
抄訳だし。
543 :
名無しのオプ:03/10/06 16:27
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
544 :
名無しのオプ:03/10/06 16:43
Σ(`Д´;≡;`Д´)!!!
545 :
名無しのオプ:03/10/06 20:19
(`Д´)9m ソコダ!
仮面劇場出てたんですね。
買おうかな。
547 :
名無しのオプ:03/10/07 21:40
やっぱ一番好きなのは「ビロードの悪魔」かな。繰り返し読めるし。
カーってベストの作品が人によってばらけるね。
最高傑作?の火刑法廷も否定派けっこういるみたいだし。
創元版で「夜歩く」「皇帝のかぎ煙草入れ」読みました。
どちらも良いですね。
がいしゅつでしょうが「皇帝」の(メール欄)って、ネタバレぎりぎり
だと思います。
550 :
名無しのオプ:03/10/11 06:59
>>548 1つというとバラバラだが、ベスト3とかだと「三つの棺」「ユダの窓」がほとんど
必ず入ってて、あと「火刑法廷」とか「白い僧院」とか入るよね。僕にとっての最高
傑作はまた別になるんだけど、「最高傑作」がいろいろ挙げられるってことは守備
範囲が広いのかなと思うと、カー・ファンは決して多いとは思えないし
カーの場合、一般的に傑作といわれる作品にしてもかなりクセがあるから、
評価しない人はまったく評価しなかったりする(たとえば「火刑法廷」)。
それから(意地の悪い言い方だが)通を気取ってやたらとヒネった選択をする
人が他の人気作家に比べて多いのでは。
>>550 ベスト3なんかにすると、むしろ1つだと挙げにくいようなマイナー作品が
ゴロゴロ入ってくる。それがカーファン。
人によってベストの作品が違うのは良いと思うよ。
いろいろ読んで自分にとってのベストを探す楽しみがあるし。
クイーンやクリスティだともう上位に来るのが
毎度お決まりだもんな。
ただクイーンやクリスティにしても、カーほど極端じゃないけれど
古典ミステリ好きならベスト級作品を5作くらいは簡単に挙げられるんじゃ
ないかな。やっぱりこの3者は凄いよ。そもそも作品数が多いし。
ヴァン・ダインなら「グリーン家」か「僧正」、クロフツなら「樽」、ブランドなら
「はなれわざ」か「ジェゼベル」、フィルポッツなら「レドメイン」、ロスマクなら
「さむけ」。大御所でも普通はベストといえば1〜2作でしょ。
まあ比較的万人向けといえばやっぱユダか。
「九人と死で十人だ」3/4まで、まあ犯人は見当つくけど、おもろいねえ
やっぱカーはいいわ。
557 :
名無しのオプ:03/10/12 23:51
558 :
名無しのオプ:03/10/13 00:36
>>557 ピータンはボンボンだから気にするな。
俺はいつも図書館だぜ!
国書なんてかさばるもん買う奴の気が知れん。
>>557 >他にもパトリック・クェンティンの『女郎ぐも』『俳優パズル』、
>クロフツの『フレンチ警視最初の事件』、
>マクロイ『幽霊の2/3』などを出品しますので併せてご覧下さい。
金が敵の世の中か・・・
|武富士| λ............トボトボ
>>551-553 世界のミステリ史上のベスト10を選ぶ時、カーからどれを取るか、となると
「火刑法廷」「曲った蝶番」「三つの棺」「プレーグ・コートの殺人」
「赤後家の殺人」「ユダの窓」「貴婦人として死す」「皇帝のかぎ煙草入れ」
「帽子収集狂事件」「緑のカプセルの謎」「読者よ欺かるるなかれ」
「夜歩く」「白い僧院の殺人」「ビロードの悪魔」「死者はよみがえる」
あたりのどれが入っててもおかしくはない。
つまり史上ベスト3級の名作はせいぜい「火刑法廷」くらいだが、
ベスト10の下の方に入りそうな佳作が非常に多い作家なんだと思う。
562 :
名無しのオプ:03/10/13 07:12
>>561 個人的にはアレも入れてほしいが、ほぼ隙のない選択ですな。「読者よ」は
個人的にちょっと・・・だが。
>ベスト10の下の方に入りそうな佳作が非常に多い作家なんだと思う。
そういう言い方ならむしろクリスティのほうが多いような気もするがな。
クリスティは「アクロイド」「そして誰も〜」「オリエント急行」の3作が知名度ダントツで、
だいぶ離れて「予告殺人」「白昼の悪魔」「ゼロ時間へ」「ABC」あたり?
カーの場合、3作というと「火刑法廷」「三つの棺」「ユダの窓」ってとこだろうけど、
>>561で挙げられてる他の作品との差がクリスティほどはないような気がする。
代わりにどれが来てもそれなりに納得できるというか。
人気投票をやれば、クリスティがベストテンの真ん中へんに2〜3作入ってきて、
カーはベストテン下位から30位くらいまでにボコボコランクイン、それ以下は
両者が競り合う、みたいな感じ。
「ナイルに死す」「鏡は横にひび割れて」あたりも。
ちょい古いデータだけど、全日本大学ミステリ連合とかいうところで1982年に行なった
アンケート集計結果の海外ミステリベスト200。大学のミス研限定だから偏りはあるだろうけど、
159人も参加してるからそれなりの結果ではないかと。
クイーンも含めて、この3作家でなんと全体の1/4、50作がランクイン。
このスレ的にはカーやや苦戦、ってとこか。
クイーン 19作
(1)『Yの悲劇』
(7)『エジプト十字架の秘密』
(9)『Xの悲劇』
(21)『災厄の町』(22)『ギリシア棺の謎』
(33)『オランタ靴の謎』
(49)『途中の家』
(52)『生者と死者と』(62)『レーン最後の事件』
(86)『九尾の猫』
(98)『Zの悲劇』
(106)『フランス白粉の謎』(128)『シャム双生児の秘密』
(135)『ハートの4』
(163)『ガラスの村』(168)『ニッポン樫鳥の謎』(179)『チャイナ橙の謎』
(179)『顔』
(190)『十日間の不思議』
クリスティ 15作
(2)『そして誰もいなくなった』
(5)『オリエント急行殺人事件』
(6)『アクロイド殺人事件』
(24)『ナイルに死す』
(26)『ABC殺人事件』
(41)『予告殺人』
(57)『カーテン』(67)『ゼロ時間へ』
(67)『葬儀を終えて』
(69)『謎のクィン氏』
(115)『スタイルズ荘の怪事件』
(135)『バートラム・ホテルにて』
(168)『ポアロのクリスマス』
(196)『白昼の悪魔』
(200)『大空の死』
カー(ディクスン) 16作
(8)『火刑法廷』
(17)『皇帝のかぎ煙草入れ』
(20)『三つの棺』
(27)『プレーグ・コートの殺人』
(53)『一角獣の怪』
(75)『読者よ欺かるるなかれ』
(78)『白い僧院の殺人』
(98)『緑のカプセルの謎』
(98)『曲った蝶番』
(106)『ビ□ードの悪魔』
(121)『連続殺人事件』
(121)『ユダの窓』
(141)『貴婦人として死す』
(147)『夜歩く』
(179)『帽子収集狂事件』
(179)『赤後家の殺人』
ごめん、改行ヘンになっちまった。
569 :
名無しのオプ:03/10/13 20:46
>>561 火刑法廷は全会一致の代表作じゃなかろ。
さりげなく自分の嗜好を押しつけないように。
火刑はカーファンの間ですら賛否両論だもんね。
しかしその火刑が唯一のトップ10入りか。
カーの本は順位関係ないと思うの漏れだけ?
↑で出てるカーの16作はどれもベストに推す人がいそう。
トップの火刑と一番下の赤後家でそう出来の差があるとは思わないし。
赤後家をカーのベストにあげてる人いたよね?
文春でもハヤカワでもカーで一番得票数が多かったのは「火刑法廷」だった。
やっぱり一作となると現状ではこれなんだろう。
ただ、カーという作家自体賛否両論あるし、カーファンの中でも「火刑法廷」には
賛否両論あるので結局一般投票では「Y」や「誰もいなくなった」には勝てない。
別に勝てなくてもいいけど。
まあ、Yやそし誰を認めない人はまずいないよな。
574 :
名無しのオプ:03/10/14 11:15
俺はそして誰も〜よりアクロイドのが傑作だと思うよ
575 :
名無しのオプ:03/10/14 11:32
「ユダの窓」がこれほど低いとはちと意外
オレも『Y』より『X』の方を高く評価するし・・・。
「一角獣」が異様に高いな。
これ、誰か評価してたっけ?
579 :
名無しのオプ:03/10/14 23:50
個人的な意見だけど、Xってイマイチどこがいいのかわからない・・・
ダイイングメッセージは好きだけど、メイントリックは
何のヒネリもない、あからさまなメール1だと思うのだが。
メール2やメール3などより前の時代ならともかく、
1932年にアレはバレバレなのではないか。
同年のメール4のほうが
トリックだけなら、ずっとヒネっていると思う。
ってスレ違いスマソ。
すまん、メールを入れ忘れた。
いつも思うんだけど、このスレって、現役作家のスレのように伸びてるよね。
他の古典作家と違って。
>>581 クリスティスレとかはけっこう伸びてるような…
まああっちは人数が多そうだからか。
カーってカーキチと言われるほど信者なファンもいるし、
面白い作家だよね。
気に入る人はとことん…って感じか。
583 :
名無しのオプ:03/10/15 06:33
>>582 >気に入る人はとことん…って感じか
そうなのよ。俺クリスティーって、何作読んでもピンとこない。カーには
ゾッコン
自分もカーは大好きでどんな話読んでも楽しめる。
他作家も好きでよく読むけど最愛はカーだな。
ファンの絶対数はカーが一番少ないんだろうな。
でもクイーンスレは伸びないねえ。
586 :
名無しのオプ:03/10/15 18:21
カーはなんというかカー自身に萌える
588 :
名無しのオプ:03/10/15 19:00
特に女性のカー・ファンってのは世界に何人いるんだ?超稀少でない?
クイーンは、いい意味でも悪い意味でも金太郎飴的のイメージがある。私に
とっては「いい意味」なんだけど
>>586 買わないと…
最近読み始めたのに代表作くらいしか本屋に置いてないので
もっと読みたくてしょうがない。
どんどん復刊してホスイ
>588
ここに一人。
そんなに少なくもないんじゃないかなあ、という気が。
うん、実は女性ファンもいる。
実はバンコランに萌えてたりする
『四つの凶器』はひなびたバンコランがいい。
漏れの回りには20代前半くらいの若い女のミステリファンが
結構いるのだが、皆が皆カーは全く受けつけないと言っていた。
>>594 ふざけてるように思えるのかな?
20代前半の女ミステリファンって京極とか好きそうだなー
正直に言おう!俺も最初は全然カー受け付けなかった。
クリスティ、クイーンと並び称されるくらいだから凄いんだろう、
と思っていたが読む本がどれもこれも駄作ばかり。
すっかり見放してしばらく放置してたんだが、あらかた他の作家
読み尽くしてから退屈しのぎにもう1度読んでみたら、それまで
駄作としか思えなかったカーの本が面白いのなんのって。
びっくりした。
今では立派なカーキチですよ、ええ。
あの過剰なサービス精神が逆にマイナスになってしまうのかな。
女友達にテニスコートの謎を貸したときは受けてたけどな。
あと、火よ燃えろ!とか貴婦人として死すはわりと俺のまわりの
女ミステリファンの間で評判良かった。
女はキャラで小説読む人多いからなあ。
そうするとカーはちょっと不利かもね。
うーん、私は二十代前半の女ですが、カー好きですよ。
ミステリ初心者が手を出しづらいのかな、というイメージはある。
上でも言われてるけど、「これ一作!」ってのがないし。
ていうかみんなミステリファンが回りにいていいなあ…。
カー作品についてリアルで熱く語りたいよ。
>596
何をもう一度読んだのか気になるw
教えてください。
逆に言うと、カーの場合全作品が「この一作」なんだよなw
ファンにしてみると
602 :
名無しのオプ:03/10/16 18:49
>>601 うまいこと言いますねー。カーはサービス精神旺盛だから、どの作品でも
「新機軸」を編み出そうとするんだよね。それが成功したり失敗したり、ま
た鼻についたりもするので好き嫌いが分かれるのでしょうね。
私がカーを好きなのは、密室トリックとかドタバタとかじゃなくて、伏線
の貼り方なんですよね。他の作家だといくらさりげないつもりで触れてい
ても、「あ、これ伏線だな」と感づいてしまうんだけど、カーのはあまりに
もさりげなさすぎて気がつかない。まあ、この辺は個人個人違うでしょう
けど。
>>602 それ私も思います。
伏線貼るのうまいよね?挑戦的だし。
犯人がわかってからもう一度読むときに
伏線をたどるのが楽しくて仕方がないです。
私も女性のカーファンです。
昔からミステリが好きで、クリスティから入り
いろいろ本格を読みました。
その昔、若い頃 恋愛とかに悩んでいた時は
クリスティがとっても心のよりどころになりました(笑)
カーは読んでみて あまりのバカバカしさに・・・・
しかし、年月がたって 一応(?)幸せになり(????)
ある時 すごくカーのバカバカしさ
トリックへの愛情に気が付き
いまでは
どっぷりカーの虜
何を言ってる。
恋愛で悩んだらカーを嫁。
稚気とか少年ぽさがあるよねー。
そこがいい。
607 :
名無しのオプ:03/10/17 00:35
今601がいいことを言った
『仮面劇場の殺人』創元推理文庫 訳:田口俊樹ゲト
一緒に『黒蜥蜴』江戸川乱歩も刈ってきた。
が、他の読んでるんでしばらく積みそう(w
ほ〜、やっぱカー好きな人は乱歩と横溝なんかも好きなんですかね?
この前、カーター・ディクスン&ジョン・ロード共著の
『エレヴェーター殺人事件』を読んだ。納得がいかないw
あのトリックはどうヒイキ目に見ても反則技だろう!面白かったけど。
しばらく来てないうちになんか
華のあるスレになっとるなあ。
611 :
名無しのオプ:03/10/17 06:36
>>609 「エレヴェーター」のトリックって、どんなんだったか忘れたけど、「反則技」
の大家(冗談)カーと、荒唐無稽技の大家(こっちは本気)ロードが組んだんだ
から、仕方ないかなと
>>609 基本的にミステリ雑食。
乱歩は光文社文庫からシリーズが出ているので、収集予定。
でもミステリはポプラからだから、刷り込まれちゃったのかな?
カーに走ったのは、乱歩が紹介してたというのはやはり大きいね。
613 :
名無しのオプ:03/10/18 01:05
「赤後家の殺人」(創元、宇野訳)読了!
ウーム、これを絶賛する勇気は出てきませんでした。
「ユダ」「皇帝」は大好きなんですが。
次は何を読もうかしら?
この選択のドキドキもカーを読む醍醐味?
614 :
名無しのオプ:03/10/18 01:10
火刑法廷を傑作だという人の内訳
・純粋に単独で傑作だと思っている人:2%
・瀬戸川の言に踊らされている人:18%
・他作品との差異点を優れている点だと思い込んでいる人:30%
・リドル・ストーリーだから傑作なのだと思っている人:50%
>>613 中期あたりの作品があなた向きのような気がする。
「緑のカプセルの謎」とかどうかな?
616 :
名無しのオプ:03/10/18 01:53
613です。
615さん、アドバイスありがとうございます。
「緑のカプセル」、チャレンジしてみます。
私には「曲がった蝶番」は地雷でしょうか?
あらすじを読むと、「赤後家」同様非常に惹かれるんですが。
こうしてカーにはまっていくのね・・・
ガイシュツかもしれないが、カーって初期の「怪奇性・オカルト風味」中期の「ラブロマンス」
後期の「歴史ドラマ」(ラブロマンスはいつでもあったようではあるが)の部分がけっこう好き。
カーも楽しんで書いてるような気がする。皆の評価は低いかもしれないけど「深夜の密使」なんて
歴史モノでは面白く読めた。あまり語られてない作品にもそれぞれ見所はあるからカーはやめられない。
618 :
名無しのオプ:03/10/18 12:32
偶然だな。
俺もその2%の中の1人だよ。
620 :
名無しのオプ:03/10/18 15:57
さて嘘つきはどっちでしょう?
621 :
名無しのオプ:03/10/18 21:59
俺は、最後のオチを度外視しても
トリックの出来だけでカーの最高傑作の一つだという
江戸川乱歩の意見に賛成だ。
>>614の分類にはないので、0%の一人だな。
622 :
名無しのオプ:03/10/18 22:02
623 :
名無しのオプ:03/10/18 22:25
>>613 >>616 「曲った蝶番」は「三つの棺」と同様、
不可解で奇怪な事件の展開、カーの無駄なうんちく、
そしてお馬鹿なトリックを楽しむ作品です。
カーの体臭を、良くも悪くもタップリと楽しめます。
ただシンプルな完成度という意味で、「ユダ」や「皇帝」に及ばないかも。
カーが日本に紹介されたとき、評判が良かったのが
「曲った蝶番」と「皇帝の〜」だったそうです。
また、海外のミステリ・ファンによる「密室もの」の人気投票の結果、
「三つの棺」が1位で、「曲った蝶番」がカー作品としては2位でした。
ちなみにヘイクラフトがカー名義の作品の最高作として
「曲った蝶番」を選んでいたような記憶もあります。
もっと最近の話でいうと、ミステリ板住人達によるカー・ランキングを
前スレで誰かが集計した結果、なんと1位でした(笑)
機会があったら、読んでみてもよろしいかと。
訂正
なんと1位でした→なんと1位が「曲った蝶番」でした
625 :
名無しのオプ:03/10/19 00:54
火刑法廷か。
俺はすごく好きな作品だな。
パズラー部分を単独としてみても完成度高いし
あのオチが加わることで物語としても抜群に面白くなる。
よくあんなオチが思いつけたもんだと素直に脱帽。
物語作家としての本能が思いつかせたんだろうね。
>>622 「江戸川の言に踊らされている人」という分類だから、入らない。
627 :
名無しのオプ:03/10/19 11:23
>>614 「瀬戸川の言」てのを俺は読んだことがないのだが、そんなに激賞しているの
か?それ読んでなくても傑作と思っている俺だから、是非読んでみたい。
>614 は俺が、ブランドの「ジェゼベルの死」を山口雅也がベタ褒めしている
のを読んで興味を持って買って読んだら全然面白くなかった、と同じことを
「火刑」で体験したのだろうか
ジェゼベルはすぐ犯人わかった…
しかもつまらない方の理由で。
同じ作家ならはなれわざや緑は危険の方が好きだな。
>>627 『夜明けの睡魔』かなぁ。
『火刑法廷』を激賞と言うよりは、カーという作家を激賞してる文章だが。
630 :
名無しのオプ:03/10/19 13:42
>>627 ジャゼベルはヒロインがひどくて犯人どころじゃなかった・・・。
>>628 つまらない方って?
>>629 アクロバティック過ぎてそれに気付かないほどだとかなんとか言ってたような
631 :
名無しのオプ:03/10/19 17:19
乱歩も最初は火刑を最高に評価していたけど、再読したらそうでもなかったと
言っている。俺は最初面白かったものは再度読んでも面白いし、最初つまんな
かった作品でも、再読したらまあまあだったということはある。でも乱歩みた
いに、再読したら前より評価が下がったということはない。特にカーに関して
は、繰り返し読むほど評価が増す
>>631 ミステリ読み始めの子供の頃面白かったのが再読してがっかり、
なんて話ならよく聞くし、いかにもありがちだと思うけど。
それはそうと、乱歩が「火刑法廷」再読して評価下げたって話は
知らんなあ。もし覚えてたら、出典を知りたい。
>>631 自分もカーの本はだいたい読むほどに評価が増すけど、
火刑法廷だけは全然ダメだ〜
あれの良さだけはサッパリわからん。
>>614 カーの他の作品を読んだ人の方がラストは楽しく読めると思ってるから、
・他作品との差異点を優れている点だと思い込んでいる人:30%
ここに入るのかな?
びみょー
637 :
名無しのオプ:03/10/20 19:01
「火刑」がダメって人は、ラストの部分がダメなのか、それを除いても
純粋に本格探偵小説としてダメなのか
638 :
名無しのオプ:03/10/20 20:09
その両方だろ
これだけメタ的な作品が溢れかえってる世の中
いまだに物議を醸してるってのはすごいな。
カーも作家冥利につきるだろう。
640 :
名無しのオプ:03/10/21 06:24
>>638 両方っつーことは、カーの他の作品もダメなわけで、つまりカーファンじゃ
ないんだな
641 :
名無しのオプ:03/10/21 06:25
「アクロイド」とか「レイトン・コート」とか「ロートレック荘事件」も
ダメなんだろな
>>640 俺は火刑は両方ダメだと思うがカーファンだぞ。
>>641 アクロイドやロートレックは大丈夫だったが火刑だけ嫌い。
最初から最後まで嫌い、まだ死時計とかの方がマシ。
火刑好きな人には悪いが、カーの本の中で唯一気に入らないのが火刑。
もちろん主観入りまくりなので、火刑が糞だと断言するつもりはない。
「火刑法廷」は、
ミステリの味付けのある怪奇小説というスタンスで読めば良いのではないかと・・・
あ、それだとオチが生きてこないのか。これは失敬。
要するに、自分のお気に召さない「火刑」の極端に高い評価が気に食わないんだろ。
それが嵩じて、「面白いとは思わない→嫌い」となる。
「アクロイド」嫌いのクリスティファン、「Y」嫌いのクイーンファンみたいなもんだ。
なんか火刑の否定派って常軌を逸してる印象だよね。
結局あのオチが引っかかるのかな?
パズラー部分だけを抽出すれば明らかにカーとしては
アベレージ以上の出来だと思うがな。
だからオチは無視するか、オマケのようなものと考えればいいんじゃないかな。
やたら火刑を最高傑作だと推しまくる肯定派もどうかと思うが。
なんかどっかで火刑好きじゃない奴は真のカーファンではないとかいう
痛い書き込みを見たぞ…
>なんかどっかで火刑好きじゃない奴は真のカーファンではないとかいう
>痛い書き込みを見たぞ…
そんな奴、見たことない。そんなレアケースを持ち出されてもな。
「火刑法廷」を完全否定してる奴なら、現にこのスレにいるが。
(といっても、これもレアケースなのかねぇ)
648 :
名無しのオプ:03/10/22 06:35
>>645 >パズラー部分だけを抽出すれば明らかにカーとしては
>アベレージ以上の出来だと思うがな
禿同
>>647 >>640は「火刑好きじゃない奴は真のカーファンではない」といってるように思えるが・・・
642は「主観入りまくりなので」ってことわったうえで感想言ってるんだから
それに対してどうこういうこともないでしょう。好き嫌いは人それぞれ。
なんかこのスレ見てると「火刑法廷」を認めない奴は許さないっていう雰囲気になってるし、かなり宗教じみてる。
あと
>>644が「『火刑』の極端に高い評価」ってどさくさにまぎれて書いてるけど
一般的に「火刑法廷」って他のカー作品の中でも突出した作品って評価されてる?(ベスト5に入る作品ではあると思うけど)
「火刑法廷」の評価が極端に高くなるのはこのスレの625以後からだし、実際どこまで自演かわからないし
まぁマターリと逝きましょう
三つの棺の方が好きかなあ。
いかにもカーっぽいから。
火刑法廷は落ちがいつもと違うせいか、別の作家が書いたような気になる。
普段のカーと違う火刑法廷がカーのファンの間で人気が高いのはちょっと面白い。
651 :
名無しのオプ:03/10/22 11:46
まあ火刑を認めないなら真のカーファンではないってのは
言いすぎだとは思うが、ファンならあの狙いは理解してあげてほしい
とは思う。好き嫌いはともかくとして。
652 :
名無しのオプ:03/10/22 12:01
じゃあもう一つの異色作である「皇帝」はどう?
これは弁護の余地なしだと思うんだがな。
あんなの長編でやるようなトリックじゃねーよ。
ゴタゴタに紛れて女かっさらった探偵役も嫌いだし、
フィアンセの動揺を理解してやらなかったヒロインも好かん。
皇帝はあんまり人気ないようだが好き。面白いよ。
確かに長編でやるようなトリックじゃないけど、やけに挑戦的なところが心惹かれる。
これとか白い僧院の殺人とか、読者よ欺かれる事なかれとか。
「わかるかい?」って自慢げ?なカーが想像できて楽しい。
俺のこと言ってるとは思ってなかったもんで。
俺が言ったのは、ラストの部分を抜きにしても「火刑」がダメってことは、他の
作品もダメなんだろな、てことです。「真のカー・ファンとは何ぞや?」なんて
語るほどおこがましくはないつもりですが。
>>649 俺は逆に好き嫌いはそれぞれなんだ、てのを無視して「火刑」は絶対駄作なんだ
って声が異常に多い(自演?)ような雰囲気を感じてたんですがね。
655 :
リサーチャー:03/10/22 19:19
結局ラストや他作品との比較で傑作とか言ってる奴に違和感を感じたので…
そんなことミステリーとしての評価には関係ないだろ、と。
純粋にトリックがいい!と言ってる人には何の文句もないわけで。
656 :
名無しのオプ:03/10/22 19:20
「皇帝」はどうしても「クリスティーが絶賛」てのが先走りするからなー。でも
フツーに良い作品だと思うよ。「弁護の余地なし」と思うのは「テニスコート」
だな。漏れ的には
657 :
名無しのオプ:03/10/22 20:34
やっぱりカーのベストを選ぶのは難しいんだよな
どうしても一般的な名作佳作を決定する必要があるなら、
火刑・蝶番・三つ棺・ユダあたりで妥協してもらうしかない罠
658 :
名無しのオプ:03/10/22 20:35
>>656 「テニスコート」は俺の周りで今も語り継がれるケッサク。
>>655 「火刑法廷」はトリックもいい出来だと思うよ俺は。
特に1つめのが好き。
つーかミステリとしての評価はトリックだけが対象じゃないよね。
660 :
名無しのオプ:03/10/23 00:57
カーの初心者です。
議論白熱の所、恐縮なんですが。今『火刑法廷』(小倉多加志訳、ハヤ
カワ文庫、4-15-070351-5)を読んでます。第1部第3章まで読みました。
なんだか日本語がこなれてない様な気がして読み難いんですけど。翻訳
のせいなんでしょうか。それともカーの文体が私に合わないんでしょう
か。皆さんはこの訳をどう思いますか。或いは別の訳を読んでるんでし
ょうか。
既出でしたらすみません。
661 :
名無しのオプ:03/10/23 01:41
それがカーです(笑
いや実際火刑は読みにくい方だと思うよ
カーは翻訳に恵まれない作家なんで…
作品によっては読みにくいこともあります。
そのうち慣れるけどね。
翻訳がまずくても、それほど読みづらくないものもある。
カーの場合、やっぱり原文に問題があるんでしょう。
と、英語で読んだことのない人間は思っておるのですが。
カーは文章に凝ってるせいで読みにくい(訳しにくい)と聞いたことある。
韻をふんだ単語を使ったりとか、全体的に非常に凝っているらしいので
原文で読んでみたいんだけどね…
そういうのはやっぱり翻訳では活きてこないし。
↓ はい、ダミアンから一言 どーぞ
6をひっくりかえすと
9になる
667 :
名無しのオプ:03/10/24 19:15
665のおかげで盛り下がったわけだが、
映画化するとしたら、ロリポップの役 誰にやらせたい?
>>660です。
>>661-664 成程、相ですか。気を取り直して『火刑法廷』を読んでいく事にします。
因に「メール欄」と印象が似ているという意味の事をミステリー板の
どこかで見たので、読み始めた次第です。
実際の所、似てるんでしょうか。ネタバレになる様でしたら、スルー
して下さい。
ああ確かに似てるな
カーの短編・中編ってどうですかね?「妖魔の森の家」とか「パリから来た紳士」なんて
よく語られるけど、他の作品はあまりよくないのかなと。「連続殺人事件」は長編ですよね。
カーは短編苦手なのでしょうか?
私はカーの短編・中編も好きですよ。
ただ、作品を語るとなると長編中心になってしまうのは仕方がないかと。
672 :
名無しのオプ:03/10/25 14:30
>>671 短編は「めくら頭巾」が印象に残ってるなぁ。
同じ短編集にのってる消える凶器の話も犯人の末路にゾクッとした。
673 :
名無しのオプ:03/10/25 14:35
ケレン味では長編に及ばないが、短編カーもイイ。
トリックの創意にも気を遣ってるし、話のまとまりもいい。
カー短編って不可能犯罪課のマーチ大佐とか、
小シリーズものがあって面白いし。
自分は「不可能犯罪捜査課」でカーに入門だったりするんだが、
「不可能犯罪」って表現をミステリ読むようになってから
はじめて強く意識した作家との邂逅だったよ。
だからキャラ造形的には類縁でも、フェル博士やH・M卿
(と、バンコランw)よりも、マーチ物は個人的には思い入れあったりする。
けっこう少数派なケースなんだろうな。
クイーンやクリスティのような長編肌の作家だって、
良質な短編集をまとめてるけど、
話題は決まって長編ばかりだし、似たようなもんだと思う。
短編は「妖魔の〜」以外だと、バンコラン物が良かった。
あと、ラジオドラマね。
中篇版「第三の銃弾」はよかった。
冒頭の謎がどんどん不可解さを増していく
くだりは圧巻だった。
677 :
名無しのオプ:03/10/25 22:21
カーってどう考えても短編向きのネタを無理やり長編に
仕立ててるの多くないですか?
678 :
名無しのオプ:03/10/25 23:03
皇帝はそうだね。
>>676 あれはカーのはじけっぷりが凄かった。
カーを読み始めに読んだのでこういうノリの作家なのか、って思ったよ。
でも面白かった。
皇帝は短編でやると単なる推理クイズ程度になってしまうのでは…
長編だといろいろごまかせてけっこう読めるけど。
カーのファンって本当に皇帝嫌いな人多いね。
681 :
名無しのオプ:03/10/26 01:22
俺はカーファンだけど、皇帝は好きだよ。
火刑法廷や曲がった蝶番に次ぐ名作だとすら思う。
皇帝にせよ、あるいはユダの窓や緑のカプセルあたりもそうだけど、
短編でもできなくはないトリックではあるが、長編のオチとして使われることで破壊力を持ちえたんだと思う。
皇帝がもし短編だったら、クリスティーや乱歩にあれほどの衝撃を与えたかどうか。
短編って推理クイズでよく見るネタが多くない?
684 :
名無しのオプ:03/10/26 12:45
短編ネタを無理やり長編化した例といえば
皇帝よりむしろ真っ先に魔女笑が思い浮かぶ。
さすがにトリック1本であんな長いの読まされるとちょっとなあ。
685 :
名無しのオプ:03/10/26 12:54
「プレーグ・コート」のトリックがいいって人に言ったら滅茶苦茶否定された…(*_*)
法月も完成度高いって言ってたのにから安心してたのに(笑
686 :
名無しのオプ:03/10/27 08:36
>>685 自分を信じましょう。
ここのカーのファンの人は、トリック重視で読んでる人が多いんですね。
トリックメーカーとしてのカーで判断してるようですね。
漏れはむしろ、短編に向いてるようなトリックでもそれを長編にしあげる
カーのストーリーメーカーとしての技量を高く評価しています。
たとえば「皇帝」においても、ドラマとしての中にあのトリックがあるということが
評価できると思います。
>>686 俺もカーはストーリーテラーとして評価してる。
トンデモなトリックも多いけど、お話として面白く読めるので好きです。
ディクスン名義の「仮面荘の怪事件」のトリック(シチュエーション?)ってカー名義の短編で使用されたことあるよね(作品名失念)。
そうするとカー自身も短編のネタで長編を書くということは自覚してたのかな? たしかに歴史ものなんて時代背景や当時の文化の描写でけっこうページ割いてるし。
独断でスマン。
>>688 「軽率だった夜盗」ですね。
あれもメイントリックは短編でこそ生きるような物でしたが、
長編にする際に探偵役を代えてドタバタを入れたり、
絵自体についての小ネタを入れてみたりと長くするにあたって
色々と工夫してますよね。
まあ、少し長いとも感じますが・・・少し長い中篇といった感じでしょうか?
690 :
名無しのオプ:03/10/27 12:37
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691 :
名無しのオプ:03/10/27 20:12
692 :
名無しのオプ:03/10/27 20:34
えぇ〜
それはいくら何でもおかしいのでは。
いや、確かにロマンスとかストーリーも大事とは思うけどさ。
別におかしくないでしょう。
トリックに興味がないとミステリ読んじゃダメってわけじゃないし。
694 :
名無しのオプ:03/10/27 22:03
いや、おかしいよ。
「悪」くはないけどさ。そこまで断言して欲しくない。
つかトリックに興味ないならわざわざミステリー読まなくても他にストーリーテリング優れている小説はいくらでもあるでしょうに。
>>694 断言して欲しくないと言いつつ自分は「おかしい」と断言ですか。
何をどんな基準で読もうがその人の勝手では?
何で他人がいちいちおかしいだの口突っ込むのかわからん。
696 :
名無しのオプ:03/10/27 22:34
カーの味が好きだって人もいるから、一概にストーリーテリング目当てなら
他の小説読めってのもアレだと思う。
697 :
名無しのオプ:03/10/27 22:37
トリックはストーリーの重要な一部だろ。
犯人がこういう手段で犯行を行い、
こういう手段で犯行を隠蔽した、という部分なんだから
その出来はストーリーの出来でもある。
カーのような本格系作家の場合、
多くの話がトリックの露呈をクライマックスにして
話を組み立ててるから、ストーリーとトリックは分けられないよ。
プロット自体がトリックへの伏線で一杯だしね。
698 :
名無しのオプ:03/10/27 22:39
>>697 いや、実際トリックに興味がない人でも楽しめてるわけでしょうが。
それを「こうじゃないと!」っておしつけるアンタはいったい何者?って話だよ。
まあまあ。
楽しみ方なんて、人それぞれなんだから。
視点は違ってもカーファン同士、マターリしる。
トリックに興味ない、とか言ってる奴は、単なる天邪鬼だろ。
でもカーはトリック二の次の冒険活劇みたいなのも書いてるし。
正直カーのトリックややこしいんでそこだけ読み飛ばしてる。
密室講義とかは面白かったけど。
702 :
名無しのオプ:03/10/28 00:09
ストーリーの一部を読み飛ばすのが悪いとは言わないが、
話を一通りきちんと読んでないと
ストーリーテーリングがうまいか下手かを議論することすら、できないのではないか。
ましてラストの事件の真相の部分は、それまでのストーリー上の伏線が一気に収束するクライマックスだけに、
読んでももらえない作者がかわいそうだ。
>>695 全く、100パー、トリックに興味ないというのはどう考えても不自然。天の邪鬼と言われてもしかたないと思うな。
ちなみに
>>697は俺じゃないよ、念のため。
トリックには興味ないけど周到に張った伏線が好きってのは?
不自然か?
どっちかというと、どうやって殺したかよりも作者の張った罠の方に興味がある。
伏線もトリックのうちに入るのかな。
なんかカーのファンって粘着多いね。ウザ
694必死だな
人それぞれだろうに何をムキになっているのやら
必死だよ(笑
人それぞれで片づけられる範囲を越えてると思ったもので。
本心とも思えんし。
とりあえずレスは止めます。
708 :
名無しのオプ:03/10/28 06:06
フーダニット至上主義。しまいまで読んで、真犯人が全然意外じゃなかったら
そりゃ怒るよ。
こっちは別にトリック重視の人を否定してはいないのに、ずいぶんキャパの狭
い人が多いですね。
709 :
名無しのオプ:03/10/28 06:20
>>707 >人それぞれで片づけられる範囲を越えてる
ぜーんぜん越えてない
>本心とも思えんし
本心だってば。トリックが記憶に残ってるってのは1つか2つしかない。
自分の価値観に反するものは全く理解できないの?
うーん、俺は読みながら「どういうトリックだろう?」とかあんまり考えないから
トリックに興味ない派かも・・・
711 :
名無しのオプ:03/10/28 06:48
連カキすまん
トリックと真犯人って切り離せないよね、確かに。でも「今回の真犯人は誰か?」
を楽しみに読んでいる私にとっては探偵が真犯人の名を告げる瞬間がクライマック
ス。至福の時。あとの「どう殺ったか」の解説は流し読み。
そういう人もいるんだってこと。そういう読み方を否定してもいいけど、「本心じ
ゃない」と決めつけないでほしい。
713 :
名無しのオプ:03/10/28 07:39
トリックや真犯人こそがストーリーの中枢なんだけどな
まあ、自分の価値観と合わないものに対してはとことん
拒否反応を示す人は多いものだけど、理解できなくてもいいが
「そういう人もいる」くらいにとらえてもらえないかと。
いかに「不自然」なことであっても、存在さえ
否定されるとこっちも良い気分はしないのでね。
あまり頭が堅いのも考えものだよ。
自分の考えが絶対だと思いこむのは勝手だが、それに反する人を
「おかしい」扱いはちょっとないんじゃないの?
>>713 だから何?
価値観なんて人それぞれ。
社会に出ればイヤと言うほど思い知らされるよ。
お子様が多いんですかね?ここは。
ミステリの場合、中枢にあるのは「謎」だと思う。
トリックの範疇・定義が人によって違うだろうけど、
物理トリックとか、叙述にしても大技の物が無くても、
ストーリーの巧みさ、細かな伏線だけで
十分その「謎」を深めていく事は出来ると思う。
多くミステリを読んでいると、そういうミステリこそが
真に謎めいていて、名作と呼べる物なんだろうと思えてきた。
途中でも書かれてあったけど、作者の提出するトリック解き合戦見たいのに
飽きてくる事はあるよね。そんなのどーでもいいよ。
どうせこねくり回してんだろ?みたいな。
最近はどうだか知らないけど、数年前からの日本での本格ブームが
トリック重視の物ばかりになったので辟易した。
むしろ、「ありえない」といって批難するよりも、
トリックの良し悪しだけで判断せず、ストーリーを楽しんでるんだな。
と、少し羨ましくも思えるな。
そして、その「謎」とストーリーだけで楽しませてしまうカーの力量にも感心
せざるをえない。 …長文スマソ
717 :
名無しのオプ:03/10/28 10:41
もうミステリに求めるものが違うとしか思えんな。
ちなみにトリックに興味がないというのは俺も理解の範囲を超えている。
まあ読み方に正しいも悪いもないとは思うけど、
たまたまそういう人達にとって興味のあるポイントがカー作品に
備わっていたというだけのことで、それが必ずしもミステリである必要は
ないって事なんだろう。
ミステリと銘打ってるものを読んでるからミステリファンと名乗ってるみたいな感じかな。
新本格で開眼したようなわりと若い人達だろうか。
718 :
名無しのオプ:03/10/28 10:58
ミステリは物語の一つの構成として魅力的だから
読んでるって人もいるんじゃないかな?
謎が提示されて、探偵役がいろいろ行動して、最後に解決が示されると。
普通の小説は登場人物の心象描写中心だから、登場人物に
共感できないととたんに読む気がなくなるが、ミステリだと謎の部分で
引っ張っていけるし。
映画でアクションものをよく見るからアクションが好きってわけでも
ないようなのと同じじゃないだろうか。
719 :
名無しのオプ:03/10/28 14:04
別に揉めることはないと思うんですが。
結局、みんなそれぞれカーのストーリーが好きなんだと思いますけど。
「山場の謎解きやどんでん返しを含めたストーリー全体が好きな人」と、
「冒頭から山場までの途中のストーリーの展開が好きな人」
それだけの違いなのではないでしょうか。
それぞれの読み方があっていいと思います。
いわば全体肯定派と部分肯定派といった程度の違いではないかと。
実際、カーって話の全体の筋がわからなくても、
前半だけで十分面白いと思いますし。
というか途中までの話の展開は面白いのに
ラストまで読んでむしろがっかりするストーリーの方が多いですし(爆
720 :
名無しのオプ:03/10/28 16:54
「ストーリーテリングがいいと思うな」で止めときゃいいのに、
強調しようとしたバカが「トリックには興味ない」なんて言うもんだから右派を刺激したんだろ。
721 :
名無しのオプ:03/10/28 17:19
>>720 「右派」なんだ(笑
あるトリックをそれが短編向きか長編向きかなんて考えたことも
なかったね。短編向きのトリックを長編で使ったことを非難する
より、短編向きのトリックひとつで長編1作をものにしてしまう
ストーリーテリングの妙というか力量を讃えることも可能だろ
722 :
名無しのオプ:03/10/28 17:22
「批難」だった
723 :
名無しのオプ:03/10/28 17:23
724 :
名無しのオプ:03/10/28 17:38
>>721 うまくごまかせてると思ってないからこそ批判してるんじゃないの?
「ストーリーを重視するならミステリ読むな」は話がおかしくないか
あと自分に理解できないものは存在自体を否定するというのは、お年寄り特有
の症状か
726 :
名無しのオプ:03/10/28 17:58
>>724 ストーリーテリングで読ませることは「ごまかす」ことになるんですか
727 :
名無しのオプ:03/10/28 18:40
>>725 読むなと言うわけじゃないけど
謎解き、トリックは興味なしと言われると
ミステリを読む必要はないのでは?と思ってしまうんだよな。
聞きたいんだけど、ミステリとそうでないものとを
区別するポイントってあるの?
728 :
名無しのオプ:03/10/28 18:43
区別するポイントが自分で分かってもいないのに「ミステリを読む必要はないのでは?」
なんていえるの?
729 :
名無しのオプ:03/10/28 18:44
>>727 必要があるかないかは各人で判断することだろ?
ところで、ここにいる人はいわゆるフツーの小説なんかはあまり読まないの?
ミステリとその他をわける必要なんてそもそもあるんだろうか。
730 :
名無しのオプ:03/10/28 18:51
クロフツ「樽」のアリバイ・トリックに実は欠陥があるというのはミステリ・ファンに
は有名みたいだが、それがどんな欠陥なのか知ろうとしたこともなかった。話が面白か
ったんだからいいじゃん、と
731 :
名無しのオプ:03/10/28 19:00
>>725 誰がそんなこと言ったの?
年寄りの被害妄想は止めなさい
>>726 ならないの?
言葉は悪いがそういうことじゃん。
>>730 ミステリーの場合ストーリーとトリックを切り離して考えるのは無理だと思う。
俺だっていちいち検証はしないが。
732 :
名無しのオプ:03/10/28 19:08
>>729 私は、20世紀初頭の怪奇小説と、あとたまにSFも。
ジャンル分けについては、ロック板でも出たことあるけど、「売る側」にとって
便利ならしい
>>731 で、君はなんでそんなに必死なの?
例えば焼肉食いにいったら、野菜ばっかり焼いてるやつがいたとしても、
オレは別におかしいとは思わない。
ふーん、そういう奴もいるのかぁと思うだけ。
肉食わないのに焼肉屋に来るのはおかしいだろ、なんて言わないよ。
だから別にトリックにそれほど関心持たない人間がいても
いいんじゃない?
オレは自分じゃ、トリックにも大いに関心がある方だけどね。
734 :
名無しのオプ:03/10/28 19:28
>>731 >言葉は悪いがそういうことじゃん
まあ、トリック重視の人に言わせれば、そうゆうことなんだろな
735 :
名無しのオプ:03/10/28 19:33
>>733 いやそんな奴実際にいたらおかしいだろ(笑
736 :
名無しのオプ:03/10/28 19:42
>>735 俺、肉嫌いだから焼き肉屋行ったら野菜ばかり食ってるよ。
>>735 いや、これはオレの知り合いに実際にいるんだ。
あ、
>>736もそうなの?(w
で、そいつ曰く、この雰囲気が好きなんだということだ。
だから人の好みは好き好きだと思うわけ。
ていうか、トリック以外でカーが好き!という人がいてくれて
オレはむしろ嬉しい。
そういう人がいないとカーの作品は、ますます刷られなくなっちゃう気がするし。
ま、フェル博士萌えだけで読んでます!とか言われたら、ちょっと引くかもしれないけど。
いないよね?それともいるかな、やっぱり(w
738 :
名無しのオプ:03/10/28 20:53
HMにはちょっと萌えるが。
それを理由に読んだりはしないなw
739 :
名無しのオプ:03/10/28 21:09
謎、トリック、ロジックなどが一切なければ、もはやそれはミステリではないよな。
あってもショボかったらミステリとしての評価は下がる。
それでもお話として面白ければ否定する必要は全くないけれど。
>>739 あのさ、元々はハウダニットには興味ありませんっていう話じゃないの?
誰も「謎、トリック、ロジックなどが一切なければ〜」なんて話はしてないよ
741 :
名無しのオプ:03/10/28 22:14
ミステリは初心者ですが、書店で見かけた
「三つの棺」ハヤカワ文庫・三田村裕 訳 を買ってきました。
この中にある「密室講義」というのに惹かれて…
742 :
名無しのオプ:03/10/28 22:50
>>741 ちょっと読みにくいかもしれないけど
面白いから頑張ってね。
743 :
名無しのオプ:03/10/29 05:49
広義の意味のトリックは必要というか、それがない本格は存在しないけど、
狭義の意味のトリックは必要ないと思っている
どちらのトリックを指して必要か不必要かを論じているが知らんが、
カーは本格という要素を…フーダニットやトリックなどの「謎」を用いて、
ストーリーテリングをしていたという見方も出来る
特に後期の作品は、それが顕著かな
一応断っておくけど、そういう見方も可能というだけで、
実際のところは本人に聞くしかないというのが本音…もうカーはいないけど
744 :
名無しのオプ:03/10/29 20:44
本格ミステリにおいて、(謎や推理を含めた広義の)トリックは、
映画にとっての脚本みたいなもんだからな。
このスレは、喩えるならば
「あの監督の映画は、脚本よりも、むしろストーリーのほうが好き」
「なにを!脚本に興味ないなら映画を見るな」
「脚本を好くか、ストーリーを好くかは個人の勝手じゃん!」
と議論しているようなもので、ほとんど論理的に意味不明だ。
「ストーリーやトリックよりも、キャラクターや文章力、描写がすごい」
と言えば、よくわかる。映画でいえば
「脚本やストーリーよりも、映像や俳優の演技がすごい」
と言うようなものだから、意味が通る。
つまり、トリック派vsストーリー派、という呼び方がおかしいわけで、
トリック・ストーリー派vs文章・描写・キャラetc派、と考えればよい。
このスレでやたらストーリーテリングにこだわってる人ってさ、
ミステリをミステリ以外の部分で楽しんでるけど
それでもミステリファンと呼ばれたがってるみたいな印象を受ける。
>本格ミステリにおいて、(謎や推理を含めた広義の)トリックは、
>映画にとっての脚本みたいなもんだからな。
どう考えても違うだろ、馬人さん
747 :
名無しのオプ:03/10/29 21:56
>>744 ミステリーで映画音楽にあたるのは何ですか
>>745 それじゃミステリファンじゃなくてカーのファンだって言えば満足かい?
ミステリファンと呼ばれたがってるのはそっちの方じゃないの?
何か、「自分こそ真の本格ミステリを理解してる」みたいな印象を受けるが。
749 :
名無しのオプ:03/10/29 23:14
>>745 そんなこと考えてるのはミステリファンであることに優越感を感じているお前だけ。
どこにミステリファンと呼ばれたがってるような記述があるんだ?
750 :
名無しのオプ:03/10/30 00:09
トリックに興味ない
と言った奴が全ての元凶。
トリックに興味ない=とんねるず信者
752 :
名無しのオプ:03/10/30 06:34
>>750 違うね。「本心とは思えない」と簡単に存在否定した奴だよ
753 :
名無しのオプ:03/10/30 06:47
「トリックの良し悪しこそが作品の優劣を決める」という自分の信念を
他の人間にも押しつけようとしている奴が長引かせてる
754 :
名無しのオプ:03/10/30 07:38
これだけは言える
トリックを読み飛ばしいるヤツは
どういうストーリーか理解できてない
伝言ゲームみたいだ。
なんか論点が微妙に変わってきてる人がいる。
756 :
名無しのオプ:03/10/30 09:45
757 :
名無しのオプ:03/10/30 10:24
ミステリー読んでてトリックに興味ないなんてあり得ない。
ストーリーとつながってるんだから。
誇張していった奴が元凶でしょ。
758 :
名無しのオプ:03/10/30 10:37
>>757 ホワイダニットミステリなんかではトリックは全く重要視されないことも多い。
>ミステリー読んでてトリックに興味ないなんてあり得ない。
それが勝手な思いこみって言ってるんだよ。
759 :
名無しのオプ:03/10/30 10:44
>>753 禿同。
別にこっちはトリックを否定してるわけじゃないのに、
そういう人間が存在するのもイヤだ、というのはわがまますぎる。
自分と他者を分けて考えることが出来ないのかな?
760 :
名無しのオプ:03/10/30 11:05
>>756 じゃあ、具体的に、トリックを読み飛ばしてストーリーを
理解できた作品を教えてください。
761 :
名無しのオプ:03/10/30 11:12
>>760 ほとんどの本で理解できると思うが…
っていうか、ストーリーを理解するってのの定義がわからん。
逆にトリック飛ばすと絶対にストーリーが理解できない作品を
挙げてみてくれ。
そしてどこがどう理解できなくなるのか説明してくれ。
そもそもの定義が食い違ってるのかもしれないし。
762 :
名無しのオプ:03/10/30 11:23
ここは薄気味悪いインターネットですね。
>>762 「あやしい」と言ってください。
これこそカーの作品、そしてファンに対する賛辞なのです。
764 :
名無しのオプ:03/10/30 18:58
トリックに全く興味持たずにミステリ読むことを批判するのはその人の勝手
だが、「本心とは思えない」だの「ありえない」だの、嘘つき呼ばわりするよ
うなことはやめてもらいたいね
765 :
名無しのオプ:03/10/30 20:14
いや、正直そうだろ?みとめろよ。
ストーリー重視が悪いとは言ってないんだからさ。
766 :
名無しのオプ:03/10/30 20:18
火よ燃えろとかの冒険活劇っぽいのが好きなので
トリックなんかどうでもいいですが何か?
というかカーのトリックで覚えてるのってテニスコートの謎と
ユダの窓とプレーグ・コートくらいだな。
767 :
名無しのオプ:03/10/30 20:33
>>766 「火よ燃えろとかの冒険活劇っぽいの」だけ読んでるのなら信じるけど、
ユダもプレーグ・コートも読んでるんじゃん。
それらはどうして読もうと思ったんですか?トリックじゃないなら。
768 :
名無しのオプ:03/10/30 20:58
>>767 火よ燃えろが面白くてカーのファンになったから。
好きな作家はとりあえず全作読むもので。
全作って言っても俺が入手可能なもの全部ってことね。
770 :
名無しのオプ:03/10/30 20:59
ほーう。
作者にとってこれほど有り難い読者はいませんね(笑
771 :
名無しのオプ:03/10/30 21:04
気に入った作家だったら読むでしょう。
それとも評判がいいのしか読まない人も多いのかな。
それだと「一般に駄作とされているが自分には面白い」作品を
逃すことになりかねないのでできるだけ読むようにしてるけどね。
ちなみにカーの他には冒険小説ばっかり読んでるからミステリファンでは
ないかもしれないです。
結局、どんなトリックだったか三日も覚えてられないから、
トリックの話で盛り上がってるところに参加できないのが悔しいんだろ?(w
773 :
名無しのオプ:03/10/30 22:07
ミステリをミステリとして読まなければならない義理は無し
トリックに興味が無い奴って何を求めてミステリ読んでるの?
それが不思議なの。
「こーじゃなきゃミステリじゃない」っていうようなこだわりは全くないの?
単に面白い話が読みたいだけ?
それなら、「それがミステリである必要ないじゃん」って言われてもしょうがないんじゃないの
776 :
名無しのオプ:03/10/31 01:12
トリックにしか興味がない悲惨な人がいるスレはここですか?
778 :
名無しのオプ:03/10/31 01:24
>>775 >トリックに興味が無い奴って何を求めてミステリ読んでるの?
俺の場合は犯人が誰かってこと。
どうやって殺したかは興味ないが、誰が殺したかは大いに興味がある。
それと一度読んで犯人がわかったあと、作者のはった伏線をたどるのが面白い。
>それがミステリである必要ないじゃん
普通の小説よりミステリが面白いんだよ。
他のが面白いと感じてればそっち読んでるって。
ここでトリック重視してる人は心理ものとかには全然興味ないのかな?
登場人物の心理描写を重視したミステリはたいていトリックなんかは
ショボいけど、面白いと思うが。
779 :
名無しのオプ:03/10/31 02:07
ここで言ってる「トリック」ってのがどの範囲まで
指しているのかが不明。
カー的な物理トリックのみならず、フーダニットなどで使用される
ミスディレクションのようなトリック、というかミステリ的な仕掛け
までをも興味ないというなら疑問は湧くな。
780 :
名無しのオプ:03/10/31 03:07
俺はフーダニットもトリックに入ると思ってるんだが…
だから信じられなかったわけで
781 :
名無しのオプ:03/10/31 06:29
「興味ない」と「要らない」が同義でないことくらいわかるよな
誰一人「トリックは要らない」とか「トリックはとばして読んでる」とは言って
ない。
ゾッコン入れ込んでる女優が出ているドラマをHDD内蔵DVDレコーダーに録画
したとする。その女優が出てるシーン以外は興味ないわけだが、わざわざそこだけ
削除してから観たりしない。一応観る。それと同じだ。
人を嘘つき呼ばわりするなと、も1回言っておく。そろそろ「楽しい」話がした
くなってきたので、あんたの「いいがかり」につきあうのはこれで最後にする
782 :
名無しのオプ:03/10/31 06:51
>>779 >フーダニットなどで使用される
>ミスディレクションのようなトリック、というかミステリ的な仕掛け
>までをも興味ないというなら疑問は湧くな。
いや、もうそれには興味多ありです。ただ通常「トリック」と言った場合はもっと
狭義の意味で使われているでしょう。今、論点になっているのは狭義の意味での
トリックだと思います。
>>780 の言い回しがビミョーに変わってますが(笑
実際「皇帝」のトリックがしょぼいと言っていたときの「トリック」は明らかに
「狭義」のトリックのことでしたね。
784 :
名無しのオプ:03/10/31 18:05
>>779 ミスディレクションにはミスディレクションという名前がついているので、
あえてトリックに含めなくてよいと思います。強いて言うなら「作者のテ
クニック」に含まれるのではないでしょうか。
785 :
名無しのオプ:03/11/01 01:36
皇帝はアレがアレをアレしたと錯覚させるという話なので、
トリックを読み飛ばしたら
結局どんな話だったのかさっぱりわからないと思われ
786 :
名無しのオプ:03/11/01 01:40
>>701 >カーのトリックややこしいんでそこだけ読み飛ばしてる。
>>781 >誰一人「トリックはとばして読んでる」とは言ってない。
この矛盾はいったい?
787 :
名無しのオプ:03/11/01 02:05
カーはカバー裏の顔写真だけ見れば十分だ。
789 :
名無しのオプ:03/11/01 07:11
>>786 失礼!それは私も読み落としてました。とばして読んでる人もいるんですね。
私より上手です。でも、トリックとばして読んでもストーリーがわかる人がいる
ってことの証左ですね。
ちなみに
>>781 はトリックへの「興味」のレヴェルの例え話ですよ。
>>786 またまた伝言ゲームが始まるヨカーン
「読み飛ばす」は内容を理解できるか否かに関わらず一応読むこと
「とばして読む」はその部分だけ読まないこと
全然違うでしょ。
>カーのトリックややこしいんでそこだけ読み飛ばしてる。
というのはトリックの解明部分はややこしいからあんまり考えないでサラッと読むということでしょ?
つまり作中で解明されたトリック(密室とかアリバイとかの狭義のトリック)が
はたして実現可能か?とか、伏線との整合性とかの検証はせず、
なんとなく「犯人はこういうことをしてたのかぁ」ということがわかれば良いということじゃない?
791 :
名無しのオプ:03/11/01 12:26
792 :
名無しのオプ:03/11/01 12:44
逆に、トリック重視な人ってトリックがショボかったら
他の要素がどんなに面白くても評価しないの?
「自分に理解できないからあり得ないことだ」
ってのはひどく傲慢な言い方だと思う。
しかも全く自覚してなさそう。
794 :
名無しのオプ:03/11/01 14:19
>>792 オレは基本的にトリック重視だけど、ロマンスとかが良いと思ったらある程度
評価はするよ。
カーの「連続殺人事件」
マクドナルドの「鑢」
フリーマンの「赤い拇指紋」
ベントリーの「ありふれたヘアピン」
などはトリックよりもロマンスや雰囲気が気に入っているし。
>>793 そこだけ抜き出せばね。
795 :
名無しのオプ:03/11/01 16:08
トリック対ロマンス、なら議論にはなりそう。
そもそもトリック対ストーリー、という言い方が悪かったんじゃないかな。トリックとストーリーってかぶってるもん。
796 :
名無しのオプ:03/11/01 17:32
>>792 他の要素で面白がることはあるよ。
ただトリックがショボければミステリとしての評価では
マイナスになるね。
>>790 いいじゃない、トリックに興味ないならないで。
ジャンルにも読み方にも優劣なんかないんだから。
トリックが楽しめないからってお前のこと見下したりはしないよ。
ただ、本格ミステリなんだからトリックは評価の上での重要な要素の
一つな訳で、その出来不出来を語る人が多いのは
当然ってことは理解してほしいな。
798 :
名無しのオプ:03/11/01 18:41
狭義のトリックとロマンスなら、俺はロマンスを取る。
広義のトリックとロマンスなら、俺はトリックを取る。
799 :
名無しのオプ:03/11/01 19:42
>>797 いや、そういう話じゃないぞ。
どっちかというとトリックに興味がないやつがミステリ読むなんて
信じられない、そんなやつ存在しないって言ってるやつがいることが
問題なんだろう。
トリック興味なし派はトリックを否定してないんだよ。
よく過去ログを読んでくれ。
800 :
名無しのオプ:03/11/01 20:02
いや、違う。
トリックとストーリーを無理矢理分離して
対立させてるのが問題なんだよ。
トリックとストーリーは相補的なものなのに。
ストリック
斉藤栄かよ
>トリックとストーリーは相補的なものなのに。
カーの場合は特にね。
日本酒を飲む
(#>▽<)<カー
>>691が一言「ちょっと大げさに言ってしまいました。すいません」
って言えば荒れずに済んだのになぁ・・・。
荒れてるのはトリック信者がトリックに興味がない人間の存在を
信じられないからだと思うが。
「トリックに興味がない人間の存在」は信じてるよ。
そういう人間がミステリ好きで、しかもカー好きだってのは
少々不自然だ、ってだけでね。
「カーはトリックがつまらなくてもサービス精神を発揮して
オカルトやドタバタや冒険活劇で楽しませてくれる」
「ストーリーテラーとしても一級で、無理がある話でも
語り口が上手くて読ませてしまう」
という言い方なら、よく聞くけどね。
>>807 >「カーはトリックがつまらなくてもサービス精神を発揮して
>オカルトやドタバタや冒険活劇で楽しませてくれる」
>「ストーリーテラーとしても一級で、無理がある話でも
>語り口が上手くて読ませてしまう」
>という言い方なら、よく聞くけどね。
だったらトリックに興味ない人間でも読んで楽しめるってことじゃん。
何が不自然なの?
>>808 >だったらトリックに興味ない人間でも読んで楽しめるってことじゃん。
違うだろ。
トリックに興味ある人間が読んで、トリックはあんまり面白くないんでガカーリ、
となるところを他の要素で何とか持たせる技を持ってる、ってことだろ。
最初っからトリックなんぞ興味なし、っつーのとは根本的に違う。
それと、上のトリックうんぬんの意見には異論があるかもしれないけど、
>>805も言ってるように、「もうちっとものの言い方に気をつけろよ」ってことだろ。
「こういう言い方なら荒れなかったのにね」と。
810 :
名無しのオプ:03/11/02 01:04
もうトリック云々はどうでもいいから
どうでもいいことを一つ言わせてくれ。
>>790 >「読み飛ばす」は内容を理解できるか否かに関わらず一応読むこと
>「とばして読む」はその部分だけ読まないこと全然違うでしょ。
この
>>790の決め付けは、明らかに間違い。
「読みとばす」という日本語は、基本的には「ある部分だけ読まない」
という意味で、「とばして読む」のと同義。
たしかに「一応さっと目を通す程度に読む」という意味に使う場合もあるが、
国語辞典など見ても、まず「読まない」という意味を説明して、それから
さっと読むという意味にも使う、と補足するのが普通。
811 :
名無しのオプ:03/11/02 01:15
>>809 では、初めからトリックには興味がないが、カーは
読んで楽しめるという人間の存在についてはどう考えてるの?
やっぱり「そんな奴いるわけない」で一貫してるわけですか。
どうして信じられないのさ?自分の理解を超えるから?
それだと
>>793の言ってるように傲慢だと思うが。
812 :
名無しのオプ:03/11/02 01:28
>>811 「そんな奴いるわけない」なんて一言も言ってない。
焼肉屋で野菜ばっか食っててもビールばっか飲んでてもいいよ。
けど、そこは一応「焼肉屋」と銘打ってて、メニューのメインは
焼肉で、焼肉が目当てで来る客が大半だとしたら
不自然といわれても仕方ないだろ?
悪いとは言ってないんだよ。
それだけのことをどうして認められない?
813 :
名無しのオプ:03/11/02 01:32
>>812 いや、不自然であるとか言われてることに反発してる訳じゃないよ。
過去ログでは「そんな奴いるわけない=嘘つき」呼ばわりされてるから
反論してるんだってば。
>>813 「何が不自然なの?」と
尋ねられたもんで・・・
815 :
名無しのオプ:03/11/02 03:02
>>814 ワロタ
真面目に答えてやったのにバカみたいだよな。
つか冒険モノならトリックに興味なくても楽しめるかも知らんが、
たとえば「プレーグ・コートの殺人」とかはどうだ?楽しめるか?
全作品が楽しめるみたいに言うから疑いたくもなる。
816 :
名無しのオプ:03/11/02 03:26
>全作品が楽しめるみたいに言うから疑いたくもなる。
どこにそんな記述が?また思いこみか?
817 :
名無しのオプ:03/11/02 04:34
>>816 思い込み思い込み必死だな(笑
だって特に「どの作品について」という注釈もつけずに「全然興味ない」って言ってるから。
そうとるでしょ普通。
818 :
名無しのオプ:03/11/02 04:47
>>817 いや、とらないよ、普通。
思考が極端すぎ。
819 :
名無しのオプ:03/11/02 05:10
>>817 君がそれで恥ずかしくないんだったらもう何も言わないよ。
>>817 ようやく「思い込み」という言葉を覚えたか
次は「引き際」という言葉を覚えろ、損はないぞ
しつこい高田
822 :
名無しのオプ:03/11/02 12:46
823 :
名無しのオプ:03/11/02 13:08
>>815 だーかーらーさー、トリックには興味なくても犯人には
興味あるって何度も出てるじゃない。
「プレーグ・コート」には犯人が登場しないとでも?
フーダニットを楽しむ人にとっては問題なく楽しめるだろ。
たとえトリックに興味なくても。
実際、プレーグ・コートはトリックがばれてもまだ犯人当ての
要素が残っていたと思うが…。
相手は荒らしなんだから、もう取り合うなよ。
カーだってそんなに読んでるかどうかも怪しいもんだ。
試しに具体的な作品名をあげて深くつっこんだネタに絡めて
何か質問してみるといいかもね。
馬って臭いよね。あー臭い臭い。
825 :
名無しのオプ:03/11/02 13:16
>>822 今度は「恥ずかしい」呼ばわりですか。
嘘つきとか恥ずかしいとか、よく臆面もなく言えるね。
しかもその根拠が「自分には信じられないから」っていうんだから笑えるよ。
トリックに興味がなくミステリを読んでいる人はい・ま・す。
フーダニット、ホワイダニットを重視する人だって多いよ。
トリック自体は素晴らしくても犯人がバレバレだと評価を下げる人も当然いる。
それでそういう人でもカーは楽しめるって話だろ。
それを「そういう人がカーを楽しめるとは信じられない」っていうのは、
カーの作品はトリックしか読むところがないと言っているようなものだよ。
不毛なのでやめます。
ああ、やめろやめろ。
>い・ま・す。
なんて書く奴、キショいし。
トリックついでに。
カーの作品の中でトリックベスト3みたいなの選んだら
どれになるかな?
やっぱり密室トリック中心になるんだろうか。
個人的にはバカ系トリックもけっこう好きなんだけどね。
俺は最初に読んだカーの本がテニスコートの謎だったから
今でも鮮明にあのときの衝撃を覚えているよ。
「金返せー!」って。
まわりのミステリ好き連中に貸したらみんな大笑いしてた。
やっぱり岩塩弾丸発射かなぁ
トリックベスト3だとネタばれになっちゃうかな?
トリックが良かった作品ベスト3なら問題ない?
あとトリックがひどかった作品ワースト3とかも聞いてみたい。
白い僧院とかのトリックは地味だけど良かったような。
なにぶんかなり前に読んだから記憶があやふやだけど、
当時感心した覚えがある。
833 :
名無しのオプ:03/11/02 14:50
>>825 ワザと話をズラしてるのかな…?
単純すぎって…それ以外解釈できないじゃない。
あなたはどう解釈したのか教えてほしいな。
834 :
名無しのオプ:03/11/02 14:58
トリックに興味がなくミステリを読んでいる人は
やがて自分が本当はミステリ好きではないことに気付く。
トリックのないミステリなど幾らでもある
トリックのない小説など幾らでもある。
838 :
名無しのオプ:03/11/02 18:27
トリック軽視派って自分達に都合の悪いレスは
きっちり無視してますねw
839 :
名無しのオプ:03/11/02 18:42
プレーグコートは2回読んだけど、どんなトリックだったか思い出せない。でも
2回とも楽しかった。トリックのベスト3とかワースト3とかの話をするのはや
っぱりマズイっしょ。
それにカーはトリックだけの人じゃないし。「ジョン・ディクスン・カーの毒殺
百科」って本が出てるんだけど、こんなにあったっけって思うくらいあるんだな。
私に思い出せるのは赤後家くらい。
840 :
名無しのオプ:03/11/02 18:45
>>839 思い出せないのはオマエが単に興味ないからだろ?
841 :
名無しのオプ:03/11/02 18:48
>>839 >トリックのベスト3とかワースト3とかの話をするのはや
>っぱりマズイっしょ。
いや、まずくはないよ。個人的評価のベスト3とかワースト3だし。
絶対的な評価するわけじゃないんだから。
この作品のトリックが良かった、と聞くと読む上での参考にもなる。
ワーストならワーストでどんなトリックなのか楽しめるし。
カーがトリックだけの人でないってのには同意だけど、
だからってトリックのベスト選んではダメってわけでもない。
>>841 ネタバレにつながるので絶対にやめてください。
>>842 これまでもトリックについてはメール欄で語られていたが、
なぜにいきなりネタバレうんぬん言い出すの?
>>831みたいにトリックが良かった作品ベスト3ならいいんじゃない?
「テニスコートの謎」はヨカタと思います。
でも僕はNEWSの中では襟裳こと森ジュニアが一番カコイイ!と感じる人間なので
普通の人とは審美眼がズレてるかもしれませんのであしからず・・・
845 :
名無しのオプ:03/11/02 20:32
>>844 へえ〜 僕は「そりゃないぜ!」て思ったけどね
評価する人もいるんだね。
テニスコートの謎は受け狙いだろあれ?
全体的にファースっぽくなかったか?
847 :
名無しのオプ:03/11/02 20:58
テニスコートの謎か。
あれはすごいバカトリックだったな。
ワースト3には入るだろ。
とか言うとまた「トリックでしか評価してない」とか
決め付けられるんだよなw
ローラーで足跡を消しながら歩いて「足跡の無い殺人!」ってカーだっけ?
>>848 それ読んだことないけどネタバレだからせめてメール欄
使うとかしろや。
850 :
名無しのオプ:03/11/03 13:09
二階堂犂人〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉カー
851 :
名無しのオプ:03/11/03 13:13
>>850 さすがにそれはない。
吸血の家>>>>>>>テニスコートの謎
なら同意するけど。
テニスコートの謎はバカトリックというより
メール欄
853 :
名無しのオプ:03/11/03 16:25
二階堂はストーリーもトリックも
ロマンスも文章も人物も全部駄目なので、
「トリックがいいかロマンスがいいか」みたいな
議論も起こらないから、うらやましいな。
854 :
名無しのオプ:03/11/03 19:31
二階堂はカーの後継者とか名乗らなかったら
生暖かく見守ってやるんだが
855 :
名無しのオプ:03/11/03 19:38
−−早帝明筑慶体青立
早稲\−−−−−−−
帝京−\−−−−−−
明治−−\−−−−−
筑波−−−\−−−−
慶應−−−−\−−−
日体−−−−−\−−
青学−−−−−−\−
立教−−−−−−−\
856 :
名無しのオプ:03/11/03 19:53
−−関法流東日大中山
関東\−○−○○○○
法政−\○○○○−○
流経●●\○−−○○
東海−●●\○○−○
日本●●−●\○○−
大東●●−●●\○−
中央●−●−●●\○
山学●●●●−−●\
857 :
名無しのオプ:03/11/03 20:03
−−早帝明筑慶体青立
早稲\−−○−○○○
帝京−\−○−−○○
明治−−\−○○○○
筑波●●−\○●−−
慶應−−●●\○○○
日体●−●○●\−○
青学●●●−●−\−
立教●●●−●●−\
このスレは急に静かになるね
実は書き込んでるのは2〜3人なんだろう
860 :
名無しのオプ:03/11/04 21:09
859を差し引くと、1〜2人だな
861 :
名無しのオプ:03/11/05 01:21
カーは密室トリックの人だよな。
なんか文句ある?
862 :
名無しのオプ:03/11/05 02:22
もうどうでもいい
それより「曲った蝶番」と「三つの棺」だと、どっちが凄い作品か決めてください
863 :
名無しのオプ:03/11/05 02:23
やなこった
864 :
名無しのオプ:03/11/05 02:26
へっ!
キョヒられてやがるダセー
866 :
名無しのオプ:03/11/05 06:17
煽り もしくは 粘着
867 :
名無しのオプ:03/11/05 07:44
離れたところからムチを巻きつけて絞殺して「足跡の無い殺人!」ってカーだっけ?
カーじゃないよ
869 :
名無しのオプ:03/11/05 19:11
じゃ「意外な真犯人ベスト3」てのはどうだ?これもダメか
俺は「一角獣」「皇帝」「たわむれ」
藤本ひとみ>>>>>>>>>>>>>カー
871 :
名無しのオプ:03/11/05 21:40
873 :
名無しのオプ:03/11/06 09:00
>>869 意外な犯人と言われると「五つの箱」「バトラー」「喉きり隊長」を
思い浮かべたんだけど、この話題もなんか微妙だね。
昨日、駅のコンコースに出てる古本露店で「喉きり隊長」の初版文庫が
あったので買いました。ポケミスの方しか持ってなかったから安いので購入。
訳はポケミスの方が村崎敏郎で、文庫が島田三蔵。
村崎氏の方は流石に漢字も旧漢字を使ってたり、言い回しも古臭い。
読み易さからいうと島田氏の方が良いんだろうし、訳も正しく訳されてると思う。
でもカーの作品の場合、現代的な言い回しより古臭い物があってるとも思うので、
村崎氏の方を一概に酷いとは言い切れないと思った。
五つの箱は犯人が意外すぎる
>873
どうも70年代にされたハヤカワ文庫版の改訳はあまり成功していないのが多いね。
『三つの棺』には誤訳があるというし、『火刑法廷』も文が硬すぎる。
『喉きり』もそのひとつだよね。また文庫版にはポケミスに無い、微妙な誤訳が・・・。
ん?「喉きり〜」って「喉切り〜」が正しいよな。
もしや古い版にゃ平がな表記のがあんの?
877 :
名無しのオプ:03/11/07 00:57
織れはトリック派だけど
好きな冒険活劇・ロマンスシーン・その他ミステリ要素以外の見所
ベスト3なんてのはどう?
>875
>『三つの棺』には誤訳があるというし
これは気になる。
詳しい話知ってる人いたらきぼんぬ
879 :
名無しのオプ:03/11/07 12:42
>>878 「三つの棺」「誤訳」で検索すると出てくるよ。
880 :
名無しのオプ:03/11/07 12:49
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>>877 歴史物は読んでないんだが、私の知ってる範囲では
「盲目の理髪師」「赤い鎧戸のかげで」「騎士の杯」が気に入っている。
それぞれドタバタ、アクション、ホームコメディーの傑作だと思う。
>879
サンクス!
わかってすっきり。
883 :
名無しのオプ:03/11/07 17:07
ドタバタで好きなのは「魔女が笑う夜」だな
ロマンスなら「青銅ランプの呪い」かな。
何、「喉切り隊長」にも誤訳あんのか?
しょうがないな〜 早川は。
885 :
名無しのオプ:03/11/09 19:32
ここらでムカツク登場人物ベストテンとかやんねー?
オレは「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」のイヴ・ニール及び探偵役!
886 :
名無しのオプ:03/11/09 20:50
>>885さん、カーの作品に登場しているなんて凄いですね。
888 :
名無しのオプ:03/11/12 06:13
保守 保守新党は解体吸収
青銅ランプは好きだな。
890 :
名無しのオプ:03/11/13 17:25
漏れも青銅は傑作だと思っている
891 :
名無しのオプ:03/11/15 01:48
今週の「相棒」でトリックがパクられてた
892 :
名無しのオプ:03/11/15 01:58
くだらん
藻舞ら舞城読んで文学とは何か勉強しろ。
893 :
名無しのオプ:03/11/15 11:11
うーん、「文学」には興味ないからなあ
894 :
名無しのオプ:03/11/17 02:44
文学読むと、なんかいいことあるの?
895 :
名無しのオプ:03/11/17 03:34
896 :
ネド・ボーモン:03/11/22 14:19
>むかつくヤツ
「恐怖は同じ」の敵役、「火よ燃えろ!」の敵役‥‥
ガブリ、ガブリ。
898 :
名無しのオプ:03/11/25 16:41
899 :
ネド・ボーモン:03/11/26 11:54
>>898 さようでございます。
共通点:権力を笠に着て、肩書きで女をモノにできるって思ってるヤツ。もしくはやたらと人を見下すヤツ。
カーって保守派・王党派なんだけど、貴族コンプレックスかなんかあるんでしょうかねえ。
晩年の歴史物になるほど、露骨にカーの嫌いなタイプが出てきますね。
>>899 そういうタイプの人はフツーに嫌われると思うが…
ミスマガを読むと
先頃募集していたミステリ文庫の復刻希望の結果が出ています。
「騎士の盃」「疑惑の影」「夜歩く」
が上位に入っています。
上位に入った作品は確実に、ということではありませんが
かなりの確率で復刻がされることと思います。
「火刑法廷」も12月に重版されるとの事です。
よりによって俺の持ってるのばっかり。。。
902じゃないが俺は「引き潮の魔女」
905 :
名無しのオプ:03/11/27 00:30
「剣の八」はどーなったのか
「深夜の密使」創元推理文庫、復刊きぼーん!
創元はこれだけ無いんだよな。
907 :
ネド・ボーモン:03/11/27 01:19
復刊なら「ハイチムニー荘の醜聞」。
ポケミスの村崎訳しか持ってないし。
それから復刊じゃあありませんが「Papa Labas」読みたいっす。
原書で読まれた方、いらっしゃいますか?
>>900 確かに仰有るとおり、フツーに嫌われますね。
カーが嫌いなタイプとしては、他に周囲(特に親)に甘えて、世の中をナメた若い男。
自分の娘に言い寄ってくるイイ加減な男も嫌いだったんでしょう。
当然、作品中ではこれも嫌われ者として扱われています。
「パパ ラバス」は原書房から出る予定になってるんだけどね〜
いつのことやら・・・
910 :
名無しのオプ:03/11/27 23:55
『火刑法廷』小倉多加志訳(ハヤカワ文庫)読了。
悪訳の見本。カーの代表作の一つ(なんでしょ?)の翻訳がこんな有様と
は。日本語圏のカー・ファンは早川書房に相当バカにされていると言える。
訳者はとうに亡くなっているのだから、新訳を出すのに何の遠慮や不都合
があるのか。小説の内容はいいものなのだろう。まともな日本語で書かれ
ていれば。
なんかもの凄く虚しいことを書いてる様な気がするなあ。まあ、いいや。
この先もうカーは読まないだろうから。
>この先もうカーは読まないだろうから。
ここだけを言いたいがためにご苦労さん。
俺も最初に読んだカーの本が火刑法廷だったら
二度とカーの本は読んでないだろうな。
そうじゃなかったので見事にカーキチとなったが。
火刑は別人が書いたんじゃないかと思うくらいだ。
913 :
名無しのオプ:03/11/28 06:29
んで、俺のように「火刑」読んでますますカーが大好きになった人もいると。
世の中バランスとれてるね
最初に読む本としてはどうかと思う。<火刑
だってあれ、ある程度カーがどんな作風なのか把握してないと
意味が無くないか?最後のオチとかさ。
単なる(メル欄)になってしまう。
またアンチ火刑が現れたか。
自分が楽しめないのがそんな悔しいの?
おれも「火刑法廷」がカーの初読だったな。そんなにひどい訳だったかな。
ミステリの古典ってみんなあんなもんじゃね?
クイーンとかもえらい読みずらかったし。
確かにその後カーを読みまくると
カーにしては変った作品ではあるとは感じるけど、
単品で面白く感じたから問題なかったな。
ま人それぞれ、という面白くもなんともない結論でどうよ
>>915 自分が面白かったから他人にも面白いだろうってのはどうかと思うぞ。
好みが違えば評価も変わるのは当たり前じゃないか?
ことにカーは作品の評価がわかれやすい作家なんだし。
>>916さんも言ってるように人それぞれだよ。
915 はそんなこと言ってないと思うけど...。
>またアンチ火刑が現れたか。
ってのは別にいいけど、っていうか同意だけど、
>自分が楽しめないのがそんな悔しいの?
は痛いと思う。。
>>914 火刑法廷は先入観なしで読んだ方が
普通にエンターテインメントとしてのどんでん返し
ということで素直に楽しめるんじゃないかな。
むしろカーを何冊か読んだことある人のほうが
評価は分かれると思う。
別にカー好きが集まるナアナアのスレにしろとは言わんが、
わざわざ下らない貶しの書き込みする奴の神経が分からん。
まあこんなこと言うとまた「自分が分からないからって
他人のことを決めつけるのはよくない」とか言い出す奴が
出てくるんだろうな。
>>920 どんでん返しの衝撃の大きさで言えばカーの本読んでた方が大きいかも。
だからこそ評価が真っ二つになるんだろうが…
923 :
名無しのオプ:03/11/29 07:06
>>921 いや、あなたの言うことが正論ですから誰もそんなこと言いません
瀬戸川の言に踊らされてる奴って実はアンチの方
なんじゃないか。
925 :
名無しのオプ:03/12/01 07:50
火よ燃えろ!と貴婦人として死すを 復刊してホスイ
926 :
名無しのオプ:03/12/02 21:32
早川と創玄どっちで集めたほうがいいんですか?
どうせ読まないんなら原書で集めろ
928 :
名無しのオプ:03/12/02 22:37
どちらでもいいから持ってないのはすぐ買え。
どうせまた入手困難になる。
>>926 カーの場合、クリスティやクイーンみたいに早川と創元で重複している作品は
それほど多くないと思うが。ていうか今普通に書店に並んでる作品について言えば、
全然重複してないんじゃないの。どちらにも有名作・良作が均等に入ってるし、
気に入った作品から出版社に関係なく集めるしかないねぇ。
代表作は早川のが多い気がするが。
931 :
名無しのオプ:03/12/03 21:35
ハヤカワ文庫
「三つの棺」「火刑法廷」「ビロードの悪魔」「プレーグ・コートの殺人」「ユダの窓」
「読者よ欺かるるなかれ」
創元推理文庫
「曲がった蝶番」「皇帝のかぎ煙草入れ」「白い僧院の殺人」「帽子収集狂事件」
「緑のカプセルの謎」「赤後家の殺人」「死者はよみがえる」「夜歩く」+短編集
932 :
名無しのオプ:03/12/03 21:48
>>931 創元は代表作は全て入手できるけど、
早川は「貴婦人として死す」「火よ燃えろ!」が絶版だなぁ
ランキング上位のベスト作を
押さえたい人はハヤカワ。
クセもあるが、カーの色とりどりな側面を
味わう楽しみなら創元、って所かな。
準A級の長編は軒並み揃ってるわけだし、
短編集を有してるのは大きい。
>>931のリストは現在買える物ってこと?
それなら「囁く影」「青ひげの花嫁」「弓弦城殺人事件」もまだ見かけるよ。
935 :
名無しのオプ:03/12/04 15:24
>>934 人気投票や個人ランキングなどで上位に来ることが多い
代表作の分配、っていう意味ではないかな。
>>935 そのとおりです。個人の好みはさておき、「一般に有名作とされているもの」ってことで。
「現在入手可能な作品」を全部挙げだすと、創元だってもっと増えるし。
最初は均等に5作ずつにしようかな、と思ったんだけど、創元のがどれも甲乙付け難くて。
3作ずつならハヤカワ優勢だけど、数が増えるほど創元の方が有利かな、って感じです。
ハイチムニー荘の醜聞を復刊してほしい
938 :
名無しのオプ:03/12/05 01:35
ユダ、火刑、棺と
超A級は全部ハヤカワだね。
ユダなら、かぎ煙草や蝶番で十分対抗できそうだが。
940 :
名無しのオプ:03/12/05 07:10
火刑法廷を嫌いって言ってる人は
短篇全集5に入ってる「死んでいた男」
もそうなのかな。
やっぱ同じようにB級ホラー扱い?
941 :
名無しのオプ:03/12/05 07:46
>>938 蝶番のほうが、三つ棺より、国際的に評価高くないですか?
国際的な評価といわれても、乱歩の時代にどこぞの評論家が
何を評価してた、くらいの話しか知らんなぁ。
943 :
名無しのオプ:03/12/06 02:15
>>939 蝶番はともかく、かぎ煙草がユダと同格?
それはちょっと異議ありだけどね。
ちっともカーらしくないし。
カーらしさがどうのとか言うと、またアンチ火刑が火刑もカーらしくない
とか言い出すからやめとけ。
945 :
名無しのオプ:03/12/06 07:48
まあまあ、個人の評価は、人それぞれ、ということで。
>>943 いざ人気投票でもやればかぎ煙草が上位に来るのは事実だし、
カーのベスト3はという質問にこれを挙げる識者が多いのも事実。
そういう意味で「同格」と言ってるんよ。
俺個人としては「かぎ煙草」は上位には来ない。
ユダだってオカルトなしでカーらしくない、という意見も聞いたこと
あるしね(この場合は褒め言葉だったけど)。
・・・識者
>>944 火刑こそカーならではの作品という気がするんだけどね。
アンチはそういうことがわからんのですよ。
ユダも、法廷を舞台としている点で、カー作品中の異色ですね。
火刑や皇帝、緑のカプセルもそうだけど、この人の代表作は実に個性が豊かというか、異色作が多い。
貴婦人として死すはメールを使っているし、プレーグコートは探偵が後半まで出てこないし、三つ棺や蝶番はカー的とはいえトリックが極端だし、...普通じゃないのがカーの普通かも(笑)
951 :
名無しのオプ:03/12/06 18:28
「毒のたわむれ」のパット・ロシターも登場するのかなり遅いよな。しかもこれ1
作きりという
火刑のエピローグの解釈って<メール欄1>ってことなの?
それとも<メール欄2>だったの?
まあそうやって白黒つけたがる奴には分からんよ。
次スレのタイトルどうする?
とりあえず半角はやめとこうよ。
いいかげん火刑ネタやめれ。
アンチも信者も必死すぎ。
アンチは気に入らなかったからって執拗に叩くのも感心しないし、
信者の方もまるで火刑を評価できないとカーのファンではないとでも
言いたげな態度はやめれ。
評価するのはけっこうなことだが絶対視しすぎなんだよ。
↑今頃何を言ってるんだ、おまいは?
次スレ誰が立てるの?
信者ってなんだ?
とりあえず「火刑法廷」の良さを理解できない955は次スレには来んな!
961 :
名無しのオプ:03/12/08 20:32
>>959みたいな人は、信者ではなく
煽りといいます。
962 :
名無しのオプ:03/12/08 22:45
今度こそ「史上最低のカー問答」にしてほしい…
なんでそんな下らないスレタイにしてほしいの?
964 :
名無しのオプ:03/12/09 00:14
下らないかなぁ…
結構いいと思ったんだが。
965 :
名無しのオプ:03/12/09 00:39
古典作家のスレタイはシンプルな方がいいと思うんですけど。
Part2は消化早かったね
967 :
名無しのオプ:03/12/09 03:29
>>965 何で?
スレタイをシンプルにしたって来る人は来るし来ない人は来ないと思うよ。
少なくとも半角はヤメレ。
>「史上最低のカー問答」
これは何か出典でもあるのかね?
969 :
名無しのオプ:03/12/09 07:47
超カー問答 Part3
>967
いや、単にそのほうがカッコいいかと思っただけで…
971 :
名無しのオプ:03/12/09 12:58
972 :
名無しのオプ:03/12/13 22:25
●重要なお知らせ
当スレにはネタバレを繰り返すコテハンが居ついています。
ネタバレの危険が高い彼のレスを目にしたくないという方には、
2ちゃんねる専用ブラウザの導入をオススメします。
そしてブラウザのあぼ〜ん機能・NGワード機能を使い、
書斎魔神
をNGワードに設定しましょう。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイト monazilla.org(w
http://www.monazilla.org/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 Λ_Λ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
Part3のほうが先に埋まっちゃった
ワロタ こんなこともあるんだね
980まで逝かなかったから落ちなかったのか
このPart 2までは馬人いなくて平和だったんだね。
時々おかしい人もいるみたいだけど。
みんなちゃんと馬人を放置しようよ。
誰かしら絡んじゃうんだよな。
ひっそり余生を送るこのスレにひっそり書き込み。
さっきカーの後継者を自認する方のスレ読んだらおもろかった。
荒しがいない素晴らしさかな。
カーも好きだしクイーンも好きな私は変なのかな?
歳くうと好き嫌いが少なくなってなんでも美味しく味わえる。
まあ覇気がないとも言うのだろう。
増加博士と目減卿、ありゃ酷かった。
後継者様のカー理解の限界が見えるような気がする。
カーの信じていた「人間性」がパロディーの中で要素化されていない。
まあ、だからパロディーなんだろうが。
あーあ、980超えちゃった。
即死させないように責任もって1000まで埋めろよ。
さて別れの言葉を。
平和な時代の想い出たるこのスレよ、
静に沈みゆけ。datの闇の彼方へ。
>>980 普通じゃないですか?
漏れはそれに加えてクリスティやブランドやチェスタトンやライスが大好きですよ。
嫌いな作家はあまりいない。