瀬戸川猛資編「ミステリ・ベスト201」(新書館)からもうすぐ10年。
その間に出版された海外ミステリを集め、更新版をつくろうという板です。
また、「ミステリ・ベスト201」が出たときには既に出版されてたのに、
なんでこれが入ってへんねん!という作品も募集。
従って対象となるのは、
・1980年以降に翻訳出版された海外ミステリ。
(メインは1994年以降の翻訳作品)。
・ただし、原著の出版が1970年以降のものに限る。
・既に「ミステリ・ベスト201」に選ばれている作品は除外。
ということになります。
古典ファン、国内作品のファンの方はあしからずご了承下さい。
また、作品を投票される際には、目安として、
≪超A≫…ミステリ史に残る傑作
≪A≫ …とにかく読んでほしい
≪B≫ …この面白さが分かるか?
の中からランク付けをお願いします。なるべく、客観的な評価で。
原則として、一作家につき最高三作まで。同一シリーズの作品、
傾向の似た作品などは極力1本に絞りこんで下さい。
2?
とりあえず何作か挙げときます。
ロバート・R・マキャモン『少年時代』≪超A≫
同じくマキャモン『遥か南へ』≪A≫
オースン・スコット・カード『消えた少年たち』≪A≫
短編集で、クラーク・ハワード『ホーン・マン』≪A≫
同じく、エドワード・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿1』≪A≫
個人的には『少年時代』より『遥か南へ』の方が好きなんですけども。
前回の201とやらを挙げてくれよ
>>4
地中の男
そうやって一個ずつ挙げてくのか?(w
>>4 「前回の」っていうのは、元の「ミステリ・ベスト201」に選出されてる
作品の事ですよね?
作者名アイウエオ順でリスト作りました。以下に掲載します。
ちなみに、5〜7は「ミステリ絶対名作201」の方の作品ですよ。
「ミステリ・ベスト201」の姉妹編で、80年以前の古典的名作を
集めたガイド・ブックです。この板とは関係無いです。
≪ア行≫
J・アーリー 9本指の死体 A
I・アシモフ 黒後家蜘蛛の会5 A
アシモフ他 SF九つの犯罪 A
J・アンダースン 殺意の団欒 A
E・イジー 地上九〇階の強奪 A
〃 友はもういない B
B・ヴァイン 死との抱擁 A
A・ヴァクス フラッド B
D・E・ウェストレイク 悪党たちのジャムセッション B
〃 殺人はお好き? B
S・ウッズ 警察署長 超A
U・エーコ 薔薇の名前 超A
S・エリン 闇に踊れ! B
A・エルキンズ 暗い森 超A
〃 古い骨 A
J・エルロイ 血まみれの月 超A
〃 ブラック・ダリア 超A
〃 レクイエム A
P・オースター シティ・オヴ・グラス B
R・オームロッド 左ききの名画 B
J・オコネル 私書箱9号 B
≪カ〜ク≫
F・カー 偽りの街 A
J・ガードナー 裏切りのノストラダムス A
B・ガーフィールド 砂漠のサバイバル・ゲーム B
C・カッスラー マンハッタン特急を探せ A
W・カッツ 恐怖の誕生パーティ A
J・カッツェンバック 真夏の処刑人 B
R・キャンベル 鮫とジュース A
B・M・ギル 悪い種子が芽ばえる時 B
S・キング ミザリー A
A・J・クィネル メッカを撃て A
〃 ヴァチカンからの暗殺者 B
D・R・クーンツ ウィスパーズ B
〃 雷鳴の館 B
T・H・クック 過去を無くした女 A
M・グライムズ 「禍の荷を負う男」亭の殺人 B
S・グラフトン 逃亡者のF A
J・クラムリー ダンシング・ベア B
S・グリーンリーフ 探偵の帰郷 A
〃 匿名原稿 A
〃 感傷の終り B
A・W・グレイ 復讐のギャンブラー B
≪ケ〜コ≫
F・ケラーマン 水の戒律 B
J・ケラーマン 大きな枝が折れる時 B
T・ケンリック バーニーよ銃をとれ A
J・ゴアズ ダン・カーニー探偵事務所 A
T・コウ 刑事くずれ/最後の依頼人 B
W・J・コーニッツ 燃える警官 B
P・コーンウェル 検死官 A
P・ゴズリング 逃げるアヒル B
R・ゴダード リオノーラの肖像 B
L・コディ ロンリー・ハートの女 B
W・コフリン 女裁判官 B
M・A・コリンズ シカゴ探偵物語 B
S・コンラン 悪夢のバカンス A
≪サ行≫
P・D・ジェイムズ わが職業は死 A
〃 皮膚の下の頭蓋骨 A
〃 策謀と欲望 B
R・ジェサップ 摩天楼の身代金 A
S・シェパード ザ・400 B
P・シニアック ウサギ料理は殺しの味 A
B・ショーペン 荒野の顔 B
J・ジョバンニ 犬橇 A
C・ストール カッコウはコンピュータに卵を産む A
R・H・スペンサー されば愛しきコールガールよ B
M・スミス エリー・クラインの収穫 A
〃 ストーン・シティ A
M・C・スミス ゴーリキー・パーク 超A
J・スラデック 見えないグリーン A
≪タ・ナ行≫
R・K・タネンボーム 検事補カープの怒り B
W・G・タプリー チャリティ岬に死す B
J・チャーリン パラダイス・マンと女たち A
T・チャスティン マンハッタンは闇に震える B
〃 子供たちの夜 B
W・L・デアンドリア ホッグ連続殺人 超A
〃 視聴率の殺人 B
W・ディール フーリガン B
P・ディキンスン キングとジョーカー A
L・デイトン スパイ・ストーリー A
〃 SS−GB A
M・ディブディン 血と影 超A
〃 ラット・キング A
C・デクスター 森を抜ける道 超A
〃 死者たちの礼拝 B
H・デンカー 復讐法廷 A
S・トゥロー 推定無罪 超A
J・ドーソン 追憶のファイル B
T・トーパー 最終楽章 A
R・トーマス 女刑事の死 超A
〃 大博奕 A
〃 神が忘れた町 B
A・ドムーゾン マドモアゼル・ムーシュの殺人 B
J=M・トリュオン 禁断のクローン人間 A
トレヴェニアン シブミ 超A
〃 夢果つる街 A
K・トンプスン 黒い蘭の追憶 B
K・ナン 源にふれろ 超A
R・ニーリィ 心ひき裂かれて 超A
≪ハ〜ヒ≫
R・B・パーカー レイチェル・ウォレスを探せ B
T・J・パーカー 流れついた街 A
J・L・バーク ネオン・レイン B
A・バーゴー 誘惑者ピーター A
M・バー=ゾウハー パンドラ抹殺文書 B
P・ハイスミス 11の物語 A
A・ハイド レッド・フォックス消ゆ B
C・ハイド 大洞窟 A
N・ハインド サンドラー迷路 B
L・バインハート 見返りは大きい A
D・バグリイ スノー・タイガー A
〃 敵 A
J・ハットン 偶然の犯罪 A
T・ハリス レッド・ドラゴン 超A
〃 羊たちの沈黙 A
W・ハリス 殺人詩篇 A
S・パレツキー サマータイム・ブルース B
J・ハンセン タンゴを踊る熊 B
D・ハンドラー フィッツジェラルドをめざした男 A
K・ピータースン 夏の稲妻 A
J・ヒーリイ つながれた山羊 A
P・ビショップ 激走! B
W・ヒョーツバーグ 堕ちる天使 A
T・ヒラーマン 魔力 A
〃 話す神 A
R・ヒル 骨と沈黙 A
〃 スパイの妻 B
≪フ〜ホ≫
D・フェルナンデス シニョール・ジョヴァンニ A
D・フランシス 名門 A
〃 横断 B
C・ブラント 黙秘権 B
C・ブランド 招かれざる客たちのビュッフェ 超A
F・フリードマン 合理的な疑い 超A
B・フリーマントル 黄金を作る男 B
J・L・ブリーン 巨匠を笑え B
S・ブレット スターは罠にご用心 A
〃 死のようにロマンティック A
〃 あの血まみれの男は誰だ? B
L・ブロック 墓場への切符 超A
〃 八百万の死にざま A
〃 泥棒は哲学で解決する B
〃 聖なる酒場の挽歌 B
R・ブロック サイコ2 B
T・ブロック 超音速漂流 B
B・プロンジーニ 殺意 B
W・ベイヤー すげ替えられた首 A
J・ペティヴィッチ LA捜査線 B
T・ペリー 逃げる殺し屋 A
R・ホイト デコイの男 A
R・ボイヤー ケープ・コッド危険水域 A
A・ボーデルセン 殺人にいたる病 B
P・ホール 犯人にされたくない B
B・ポール 気ままなプリマドンナ B
E・D・ホック 密室への招待 B
G・ホワイト フォート・ポイントの殺人 B
T・ホワイト 真夜中の相棒 B
≪マ行≫
W・マーフィー 二日酔いのバラード A
D・マーティン 嘘、そして沈黙 B
J・マーテル 訴訟 B
M・マーロウ フェイス! B
J・R・マキシム ファイナル・オペレーション A
R・R・マキャモン マイン B
I・マキューアン イノセント A
T・マクスウェル キス・ミー・ワンス A
E・マクベイン 白雪と赤バラ 超A
〃 魔術 超A
J・マクルーア 暑いクリスマス A
〃 英国人の血 A
P・モイーズ サイモンは誰か? B
L・A・モース オールド・ディック B
R・モラン 南極大氷原北上す B
M・V・モンタルバン 楽園を求めた男 B
≪ラ〜ル≫
R・ラーマン ランナーズ B
G・ライアル 影の護衛 B
A・ライアンズ ハード・トレード A
P・ラヴゼイ 偽のデュー警部 超A
〃 苦い林檎酒 B
〃 最後の刑事 B
R・ラドラム 暗殺者 A
L・ラムーア シベリアの孤狼 B
S・リー ライブラリー・ファイル B
R・リーヴス 疑り屋のトマス A
B・リード 評決 A
R・リテル スリーパーにシグナルを送れ A
〃 チャーリー・へラーの復讐 B
M・リプリー 名ばかりの天使 B
M・Z・リューイン 刑事の誇り 超A
〃 沈黙のセールスマン A
〃 消えた女 A
P・ルエル 長く孤独な狙撃 B
J・ル・カレ パーフェクト・スパイ 超A
〃 ロシア・ハウス A
≪レ〜≫
C・レイノルズ 消えた娘 B
E・レナード 野獣の街 A
〃 ラブラバ A
R・レンデル ロウフィールド館の惨劇 A
〃 荒野の絞首人 A
R・ローゼン ストライク・スリーで殺される A
D・ローン 音の手がかり A
D・ロクティ 眠れる犬 A
P・ロビンスン 罪深き眺め B
R・ワイズ ビッグ・ゲーム 超A
P・ワトスン まやかしの風景画 A
21 :
名無しのオプ:03/02/27 20:29
ご苦労さん。
J・エルロイ「LAコンフィデンシャル<<A>>
これは外せないでしょ。
マジで乙
23 :
名無しのオプ :03/02/28 15:24
ウィングフィールド 【クリスマスのフロスト】 A
T・ハリス 【ハンニバル】 B
P・ラヴゼイ【バースへの帰還】 A
M・ディブディンの【血と影】の超Aは今となっては過大評価でしたね
投票ありがとうございます。
>>21 『LAコンフィデンシャル』は映画も評判良いですね。
僕はエルロイほとんど知らないので、LA4部作以降の作品なんかも、
よろしければ是非お願いします。
>>23 面白かったですけど、確かに他の超A作品と比べると見劣りしてしまいますね。>『血と影』
それから『クリスマスのフロスト』、良いですねえ。
ウィングフィールドは「ミステリ・ベスト201」の刊行後に訳された作家ですから、
当然もとの方には収録されてないわけで。翻訳がもう少し早かったら、ランクインしてた
と思います。
他にも94年以後に紹介された作家、人気に火がついた作家、ガンガン入れてください。
「このミス」なんかで上位にあがった作品でもいいし、埋もれてるけどこれもいいぞ!的な
作品も大歓迎です。出たてほやほやの新刊ももちろんOK。
ジョー・R・ランズデールとか、ジェフリー・ディーヴァーとか、スティーヴン・ハンターとか、
…もう入れたい放題ですよ。
といいつつ、僕はそれらの作家読んでないので、地味に2冊挙げときます。
デイヴィッド・グターソン『殺人容疑』≪B≫
スティーヴン・ドビンズ『死せる少女たちの家』≪B≫
25 :
名無しのオプ:03/03/03 23:26
>>24 フロストは人情話になるからなあ。俺は好きだがベストに入れるのは恥ずかしい気もする。
作者名は忘れたが『暗い夜の影』現代教養文庫は面白かった気がする。
26 :
名無しのオプ:03/03/03 23:40
80年以前の作品で90年代に翻訳された作品はどうする?
>>25 ちょっと調べた感じ、ロバート・バーナードの『暗い夜の記憶』ではないですか?
第二次大戦、疎開、自分探し……良さげですね。
>>26 申し訳ないですが、この板は現代ミステリの中から本当に面白いものは何か、を明確に
しようと試みた「ミステリ・ベスト201」に拠っているので、それらの作品はこの板では
却下ということでお願いします。(70年代の作品はOKです)
国書刊行会の世界探偵小説全集をはじめ、近年の古典名作の新訳・新刊には
目覚しいものがありますから、それらの中から選りすぐりの作品を紹介するような
ガイドも欲しいなあ…とは思いますが…それはまた別の場所で、ということで。
28 :
名無しのオプ:03/03/04 23:20
>>27 すまん、間違えてた。それだ。
トマス・H・クックも入れたいが記憶シリーズで選ぶのは難しいよな。
『死の記憶』≪B≫ かなあ。完成度から選ぶと。
適・不適の基準がよく分からない
30 :
名無しのオプ:03/03/09 09:23
レス遅れてすみません。
適・不適の基準についてですが、これは単純に「ミステリ・ベスト201」の
選考基準(1980年以降に翻訳刊行された作品で、1970年以降に執筆された
もの)をそのまま踏襲したものです。
<本書は、過去に何度も刊行された名作案内ではない。いま何がおもしろいのか、
どんなふうにおもしろいのか。その点にのみ的を絞った徹底ガイドブックである。>
というのが、編者の瀬戸川猛資さんによる「ミステリ・ベスト201」の趣旨です。(前書きから引用)
僕はこのガイドブックが好きなんですが、いかんせん1994年の出版なので、その後の約10年間の
作品の情報が無い。それで、このスレを立てたわけですが、作品の選考基準もそのまま10年分引き延ばす
のが良いように思われたので、そうしました。
では、「ミステリ・ベスト201」の基準はどういうふうに決められたかというと、
<「一九八〇年以降」という区切り方に、深い意味はない。E・クイーン、A・クリスティ、
J・D・カー、ロス・マクドナルドといった巨匠たちが正面舞台から退場した後の「現代」という
ニュアンスを強調したかったからにすぎない。>
と、いうことになっています。
ですが、『夜明けの睡魔』の序文を見ると、瀬戸川さんは<現代のミステリの概念が昔とは
大きく変わっていることに気がつき>、また、<それに気づかず、現代ミステリを読もうとせず、
昔読んだ古典作品の思い出ばかりを口にするファンが非常に多いのが気になって>いる、と
書いていますから(そのためにわざわざ名作古典を意識的に突き放して見つめなおそうとした
『昨日の睡魔/名作巡礼』も執筆している)、深い意味はないと断ってはいても、この区切りは
ミステリの「パラダイムの転換」がはじまった時期、「古典」と「現代」を分ける海外ミステリ界の
重要な転換期として設定されたものだと思います。
また、翻訳の方に目を向けても、70〜80年代というのは、早川書房と東京創元社の”専用”だった
海外ミステリ市場に他の数多くの出版社が続々と参入し、読者層も一挙に拡大した時期に当たるそうです。
そんなわけで、この区切りを尊重・踏襲することにし、
・1980年以降に翻訳出版された海外ミステリ。
(メインは1994年以降の翻訳作品)。
・ただし、原著の出版が1970年以降のものに限る。
という基準になった次第です。絶対のものではありませんから、他の意見等があれば、
検討していければ良いのではないかと思います。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
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|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
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|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
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\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
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(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
hosyu
43 :
名無しのオプ:
こんなの出るみたい
htp://note3.nifty.com/cgi-bin/note.cgi?u=YQI04512&n=0623&p=1