【こぼれ話】60年間続いたポーの墓参りが途絶える=米国
【ワシントン20日AFP=時事】米国の有名な詩人・作家のエドガー・アラン・ポー(1809−49年=写真)の墓に過去60年にわたって
生誕日に詣で続けた不思議な人物が、今年は墓参りに現れなかった。ポー協会が20日、明らかにした。
ポーの墓は米メリーランド州のボルティモアにある。380人の会員を有するポー協会の責任者によると、ポー死去100周年に当たる
1949年以来、ある男性がポーの生誕日の1月19日には必ずお墓参りをし、コニャックと数本のバラを供えていた。男性はたいていは
外套をまとっており、真夜中から午前5時の間に来ることが多かったが、時には夜の11時から11時半に詣でることもあったという。
しかし、ポー生誕201年に当たる今年は、同協会のメンバー約50人が待ち受けたが、男性は現れなかった。
協会が把握している限り、男性は墓参りを一度も欠かしたことがない。協会によると、もともとの男性は1998年になくなり、
墓参りは2人の息子に引き継がれたようだという。責任者は「何年か前に最初の男性が死亡したとのメッセージが残されていた。
我々はこのメッセージをバトンタッチが行われたものと解釈し、男性の2人の息子が後を引き継いでいると考えていた。どこの誰だかは知らない」
と話している。 〔AFP=時事〕(2010/01/21-14:47)
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_cul&k=20100121024369a