一般的にはミステリとはされていないが、殺人事件がおきていたり、
ミステリ的な構成になっていたりして、ミステリっぽい作品を教えてくれ。
自分としては、
萩尾望都「トーマの心臓」(少女漫画)
村上春樹「風の歌を聴け」(青春小説)
謀図かずお「洗礼」(ホラー漫画)
など。
色々語ってくれ〜。
星新一とか、筒井康隆とか?
曽野綾子の短編
ロジャー・ゼラズニィ「光の王」。
インド神話をモチーフにしたSFだが
途中、天上世界で神々の連続殺人事件が起こっておもろいよん。
夏目漱石の「こころ」
他、後期の作品はとくにミステリ的な要素が強い。
アシモフの全作品
えーっと、フレドリック・ブラウン。
あ、ごめん。
殺人事件はあんましないですが、
誰それの正体は誰それ、とか、動機の意外性とか、そういう部分ね。
キテレツ大百科(アニメ)
光瀬龍「百億の昼と千億の夜」、萩尾望都が漫画化。
ラストで驚嘆すべき事実が明かされる(笑
小野不由美「十二国記」シリーズも一応あげておきますか。
山根あおおに「名たんていカゲマン」
13 :
名無しのオプ:02/09/20 18:01
「百億の昼と千億の夜」、漫画版のほうだけ読んだが、
たしかに驚天動地。
だっ、騙していたのね!? って感じだ。
竹内真「カレーライフ」は、カレーライスをめぐる青春小説ですが
死んだおじいさんが作ってくれたカレーライスの材料と作り方を推理します。
おじいさんの思い出や人生をたよりにインドや沖縄で推理と料理を展開。
ダイイングメッセージ的な趣向もあります。とても美味しそうでした。
>>4 ロジャー・ゼラズニィってどこの出版社から出てるの?
読んでみたい。
文庫だったらいいなあ。
16 :
名無しのオプ:02/09/20 18:05
なんか読んでみたいのいっぱいある〜。
ので、分かっていたらでよいので、出版社とか、ハードカバー、文庫、ノベルズとか、
値段とか、できるだけ教えてナ〜。
18 :
名無しのオプ:02/09/20 18:16
>>17 >>11と
>>16は、小野不由美の「十二国記」シリーズの短編集、
「華胥の幽夢」に入っている「華胥」という作品。講談社文庫。
いわゆる異世界ファンタジー(だよな?)なので、
世界観とか分からないととっつき難いかもしれないが、一応。
19 :
名無しのオプ:02/09/20 18:41
カミュの「異邦人」。
新潮の文庫であったと思う。
いわゆる「太陽のせいで。。。」ってやつ。
有栖川有栖がいっていたような。
20 :
名無しのオプ:02/09/20 19:06
いま本が手元に無いので題名も著者も書けないのが申し訳ないけど、夏休みの
自由研究で和歌山の毒入りカレー事件を推理した女子中学生のレポートが面白
かった。こまっしゃくれた感じが鼻につくのが難点だけど。
21 :
名無しのオプ:02/09/20 20:26
萩尾望都で「11人いる!」を思いだした。
三原順の漫画もミステリっぽくて好き。
22 :
通りすがり ◆IHYrlLB6 :02/09/20 21:11
『MONSTER』(浦沢直樹)はベタですか?
ミステリーそのものかな。
>5 同意。
夏目漱石の『こころ』は、構成がクリスティの『カーテン』と同じ。
……と思ったのは私だけだろうか。
え?そう?
・・・・ああ、なるほどー。
どちらも初読から何年もたつが、考えたことなかった・・・。
25 :
名無しのオプ:02/09/20 23:17
『こころ』の第一部がいまいち必要と思えないのは私だけ?
「ハリーポッターと秘密の部屋」。
ハリポタは基本的に謎解きになっている。
ハードカバーで高いのが困るね。3000円くらい?
まあ、ベタだけど「笵の犯罪」とかかなあ。Whydunitがテーマだし。
>>25 あれがないとミステリとして成立しない。
と、いうのはおいといて・・・(w
漱石ファンとしては純粋に好きだな。
明治に海水浴だぜ(w
29 :
名無しのオプ:02/09/21 00:07
「秘密の部屋」は中でもミステリっぽいよね。あれも伏線コレも伏線。
あと今にして思えばミステリっぽいなあと思うのは「のびたの大魔境」
ジャック・フィニイ「愛の手紙」
非日常の謎と呼びたい。
31 :
名無しのオプ:02/09/21 00:26
32 :
名無しのオプ:02/09/21 02:33
うーん、村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」かな。新潮社からでてる。
謎の女の正体がミステリっぽい。
でも謎は数知れず残る。
33 :
名無しのオプ:02/09/21 03:19
>>19 たしかソウゲン推理の、孤島パズルか月光ゲームかどっちか。
先輩とミステリ名前しりとりかなんかやってる時でてきたような。
34 :
名無しのオプ:02/09/21 03:43
>>32 ああなんか村上春樹新刊の『海辺のカフカ』もみすてりちっくらしいね。
35 :
名無しのオプ:02/09/21 03:51
>>20 『四人はなぜ死んだか(インターネットで追跡する「毒入りカレー事件」)』三好万季著
のことだな。
でもこれ、どうやら親父が書いたって話だぜ。
36 :
名無しのオプ:02/09/21 13:12
漱石でいえば、「夢十夜」ってこわいよな。
こんな夢を見た。ってやつよ。
ミスよりも怪奇かも。
「文豪ミステリー」では、初期の短編なんかも採用されていましたね。<漱石
38 :
名無しのオプ:02/09/21 20:00
>>37 何だそれは!?
そう言う本が有るのか!?気になるの。
39 :
名無しのオプ:02/09/22 01:33
安部公房の「燃えつきた地図」や「箱男」あたりもミステリっぽい。
こーぼーは他にもあったと思うけど失念したなー思い出したらまた書くわ。
森瑶子の短編はいい
41 :
名無しのオプ:02/09/22 02:20
夏目漱石「こころ」なり
42 :
名無しのオプ:02/09/22 02:32
安部こうぼうでいえば、「第4間氷期」とかSFとかミステリっぽい。
43 :
名無しのオプ:02/09/22 02:42
安部公房気になって検索してみたけど
燃えつきた地図→失踪者を追跡していく内に、次々と手がかりを失い
大都会の砂漠の中で次第に自分を見失っていく興信所員
「第4間氷間期」→万能の電子頭脳に、ある男の未来を予言させたことから
事態は意外な方向へ進展
面白そう。読んでみよう。
「箱男」は厨房時代読んだけど当時はさっぱり意味判らんかった。
これも読み直してみようかな。
44 :
名無しのオプ:02/09/22 03:41
レイモンド・カーヴァーの短篇「収集」。
読めば分かる。タイトルの意味もな。
45 :
名無しのオプ:02/09/22 06:23
漫画家
岩明均「七夕の国」
福山庸治の作品全般
大友克洋の初期
46 :
名無しのオプ:02/09/22 07:03
>>38 河出文庫から出ていた。今では品切れかな。ネットの古書検索利用すれば見つかるでしょう。
「ぶたぶた」「刑事ぶたぶた」
48 :
名無しのオプ:02/09/22 15:34
漱石の「彼岸過迄」って主人公が勝手に探偵ごっこする話だ。
なんか知識人の懊悩とからしいが純文としてもさっぱりであり
ミステリとしてもさっぱりだったような気が。
阿呆だったからかな。
49 :
名無しのオプ:02/09/22 15:39
「彼岸過迄」は駄作だな。作者がテーマをしっかりつかんでないと思われ。
ミステリ的興味といえば「こころ」の方が優れているならん。
50 :
Enigma:02/09/22 17:53
なぜかディケンズとコリンズが出ていない……。
ディケンズの『荒涼館』には、警部が出てきてしっかり仕事するし。
品切れ(たぶん)なのが残念です。
51 :
名無しのオプ:02/09/22 18:18
ディケンズとかはミステリ前史として
認められてるからじゃないかな?
52 :
名無しのオプ:02/09/22 19:35
「カラマゾフの兄弟」「罪と罰」
前者は一応犯人あての要素もあるよ。
>>52 ドストエフスキーは乱歩が無茶苦茶評価してるよね。
54 :
名無しのオプ:02/09/23 01:02
E・T・A・ホフマン「スキュデリー嬢」も忘れないで。手軽に読める刊本は……… なさそうだ。
55 :
名無しのオプ:02/09/23 01:04
河出の文豪ミステリのしっかりした詳細リストってどこかにないだろうか。
ベタかもしれんがソポクレスの『オイディプス王』に一票。
58 :
名無しのオプ:02/09/24 00:34
ディケンズ「荒涼館」は10月に復刊されるそうだよ。
59 :
名無しのオプ:02/09/24 00:36
>52-53
カーの「剣の八」の終わりの方、殺人動機(殺人にいたるまでの感情の動き)
に関する議論の中で”ロシア人”に話題が移ろうとした時のフェル博士のセリフ;
「もともと私はなんとかスキーだとか、なんとかウィッチだとかいう名前の
人間の苦悩や不幸には、ねつから興味をもつことができないんです。」
(前後略)
まあ良くも悪くもカーの分身らしいか・・・。
61 :
名無しのオプ:02/09/27 23:39
age
>60
「魔女が笑う夜」(笑う後家)の中では、
ドストエフスキーやトルストイの像が、H・Mによって
窓から投げ捨てられていましたね。
よほどの恨みがあるのか・・・
ベタだけど、芥川りゅーのすけの「藪の中」。
64 :
名無しのオプ:02/09/28 16:05
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」ってのはどうよ?
62のH.Mで思い出した。
かなりすごい。
今まで読んだ手塚作品のなかでは一番かも。
感動も有るし。
65 :
名無しのオプ:02/09/30 00:49
age
手塚だと、「ブラック・ジャック」もミステリ要素満載やと思う。
67 :
名無しのオプ:02/09/30 23:12
ブラックジャックはいいねえ。
あれだけのレベルの作品群をよくぞ書き続けたって感じ。
68 :
名無しのオプ:02/09/30 23:34
手塚治虫は、二階堂がアンソロジーまとめてたね(笑
69 :
名無しのオプ:02/09/30 23:58
「坊ちゃん」にだって、謎が出てこないわけではない。
70 :
名無しのオプ:02/10/01 02:40
「クリス・クロス」「タイム・リープ」(高畑京一郎)
SFらしいがとくに後者はミステリとして出してもいいんじゃないかな。
小説としてもおもしろい2冊。
>>70 タイム・リープは20ごとに読むスレでもでてたよ
73 :
名無しのオプ:02/10/01 14:55
ゲームだけど「Ever17」が面白い
かなり驚かされた
74 :
名無しのオプ:02/10/03 13:30
age
75 :
名無しのオプ:02/10/04 02:03
羊をめぐる冒険。
村上春樹。
76 :
名無しのオプ:02/10/04 06:20
>>70 せっかくだから『ダブル・キャスト』も挙げとこ。
これもミステリ要素あり。というかミステリ。電撃文庫。
ハードカヴァーでもでてる(前二作も同様)
「ああっお兄ちゃ〜ん」という人に最適です(嘘でもない)
77 :
名無しのオプ:02/10/05 03:32
age
78 :
名無しのオプ:02/10/06 01:56
清水義範 迷宮
小川洋子 ドミトリィ
79 :
名無しのオプ:02/10/06 01:56
小松左京「復活の日」「継ぐのは誰か?」
っていうかこれらは今出たら「このミス」とかにランクインするんだろうな。
81 :
名無しのオプ:02/10/14 22:18
漫画だったら
荒木飛呂彦「死刑執行中脱獄進行中」とか(w
通りすがりの人の懺悔を漫画家が聞く、って短編は、
ミステリ要素あったよ。
>>1 「トーマの心臓」がミステリっぽいって言えばさ、
小学館文庫の帯ってかなりネタバレとちゃう?
トーマの死は、(中略)(メール欄)であった。
って。読む前にバラされたら困る…。
83 :
名無しのオプ:02/10/23 01:31
84 :
竹内邦夫28歳ウェブデザイナ:02/10/23 01:42
>82、83
ネタバレ以外の何者でもないと思うが>トーマの心臓の帯
何故トーマは死んだか? という部分がミステリなのに、
(メール欄)のために死にました、ってばらされたら・・・。
ミステリーっぽいだけでミステリーではないのでいいのでは。
そんなことが分かっていても面白いんだし。
例えが悪いけど。
森博嗣の「封印再度」を読む前に、
(メール欄)の真相を知らされるような気分かも。
>81
激同! 漫画ならではのオチだと思われ
トリックをバラすのは完全なネタバレだろうけど、
動機をバラすのも、読者によっては(というか作品によっては)
ネタバレになると思われ。
これも、たとえが悪いかどうかは知らんが(w
連城三紀彦の短編集「戻り川心中」で、犯人の動機をバラすのは
完璧にネタバレになるし…。
あげてみよう。
吉田修一「パレード」はなぜミステリ調になっているのか・・・
この作品の場合、その点がマイナスに感じてしまった。
佐々木倫子(動物のお医者さん等)の作品もミステリ調。
既出だけど、ドストエフスキー「罪と罰」。
ラスコーリニコフ(主人公)が、
あそこで現場を密室にしてくれてたら良かったのに!!
とか、読んでる最中に思ってしまった。
>34
かなりミステリちっく(この表現良いな…)でした。>海カフ
偶奇数章で語られる別々のおはなしが「そこで繋がっちゃうのかよ!」って具合で驚きました。
その連鎖を明かす部分の手法?もまた巧いと言うか…
あるシーンを境にガーーっと一気にイかされます。素敵すぎます。オススメ。
海カフは世界の終わりっぽいのか?
97 :
名無しのオプ:02/10/26 23:26
夏目漱石「こころ」
渡辺淳一「無影燈」
ハリー・ポッター
漫画ですが。「スケバン刑事」。
殺人事件あり、誘拐事件あり、(メール欄)トリックあり…で、
ミステリでした。
ムラカミって普通にハードボイルド探偵小説家だからね。
羊とか世界の終わりとかねじ巻鳥とか。
漫画でスマソ。
佐々木倫子の「Heaven?」には、密室トリックがあった。
おまけとしてダイイング・メッセージ付き。
これまた漫画で…。
岡野玲子の「陰陽師」。
口のない女が登場して、何か言いたそうにしているが、実は…。
という話。
伏線も張ってあるし、日常の謎系だと思われ。
103 :
名無しのオプ:02/10/31 01:43
コズミック
104 :
名無しのオプ:02/10/31 02:06
佐々木倫子「動物のお医者さん」
日常の謎系
佐々木倫子の「ペパーミント・スパイ」ってデビュー作だっけ?
かなり初期の作品だとは思うが、元々そういう志向はあったかと思われる。
106 :
名無しのオプ:02/10/31 02:25
春樹でミステリっぽいっていったら「ダンスダンスダンス」だろ。
人も死ぬし
108 :
名無しのオプ:02/10/31 08:40
春樹の「風の歌」は、鼠のつきあってた女の子が誰かということを推理すると、ミステリになるのであります。
芥川龍之介の『開化の殺人』
書かれているのとは別の真相を推理できないか、私は半分真面目に
考えてみようと思ったことがあります。芥川龍之介くらいになれば
深く読むともう一つの真相が隠されている、くらいのことをしても
おかしくないと思うので。
110 :
名無しのオプ:02/10/31 12:01
111 :
名無しのオプ:02/11/02 02:42
age
>105
佐々木さんはミステリ好きそうですよね。
「Heaven?」では、レストラン・オーナー(めーる欄)だし。
魅力的な謎→明快な解決というパターンの
お話を作るのが好き(で得意)なんだろうなーと感じる。
113 :
名無しのオプ:02/11/03 03:02
基本的にいつもミステリ仕立てだよね。
おちはあれはあれでイイ。
114 :
名無しのオプ:02/11/03 03:04
>芥川龍之介の『開化の殺人』
それは「ミステリっぽい一般作品」じゃなくて明らかに「ミステリ」だろ。
たしか初出はなんかの雑誌の探偵小説特集号だぞ。
115 :
名無しのオプ:02/11/03 03:08
高口里純「虹色仮面」(マンガです)
ミステリというより、ハードボイルドちっく。
主人公は女探偵&銀座のホステス(でも男…)。
116 :
名無しのオプ:02/11/03 09:57
三島由紀夫「音楽」
ちょっとサイコ系??
患者が語る意味不明な話の意味がだんだんわかってくるという筋も
ミステリと言えないこともない。
117 :
名無しのオプ:02/11/05 20:05
age
118 :
名無しのオプ:02/11/05 20:17
伊藤潤二のホラー漫画にもミステリっぽいのが多い。
初期の作品は謎と不条理がイイカンジ。
ホラー漫画つながりで、渡瀬千枝の「幽霊達の舞踏会」とかもイイ。
未読だが「海と毒薬」は絶対、ミステリータッチの作品だと信じている。
120 :
SUSUTO ◆e9TEVgec3U :02/11/05 22:49
●ポール・オースター 「シティ・オヴ・グラス」「幽霊たち」 (角川文庫/新潮文庫)
薄味のカフカって感じの不条理私立探偵モノ2冊(連作では無いです)。 雰囲気そのものが既に謎(?)。
英語に自信のある学生さんはPENGUIN BOOKSからのペイパーバックに手出してみるのも一興。
そんなに難しくないし、薄いんで。
●トマス・ピンチョン 「競売ナンバー49の叫び」 (筑摩書房)
以前の恋人である大富豪から財産を譲渡されて以来、主婦エディパは奇妙な謀略の直中に…
ピンチョン流巻込まれ型スリラー。 志村正男さんの訳も絶品。
●阿部和重 「インディビジュアル・プロジェクション」 (新潮文庫)
コレは最後のオチを読んで『何だ、ようするに○○かよ(あえて伏せ字)』と思っただけで終わった人は素人。
この小説そのもののとある仕掛けに気付く奴って何人いるんだろう…
(とか偉そうな事言ってる俺も作者の対談読む迄分かりませんでしたが(藁)
●蓮實重彦 「陥没地帯」 (河出文庫)
とうの昔に始まっている「物語」、そしてとうの昔に終わってしまっている「事件」…
からっぽの風景の直中で語られる「テキスト」そのものが孕む謎。
…うーん、この小説、粗筋なんて書けないし書いても意味無いんだよな… 兎に角、読んで!
気に入った人は同じ作者の「オペラ・オペラシオネル」も御一読あれ。
以上、秋の夜長にお薦めの5冊。 どれも激烈にミステリアスで面白いです。
(但し、いわゆる”推理小説お約束”的なカタルシスを期待しないよーに)
121 :
名無しのオプ:02/11/05 22:50
122 :
名無しのオプ:02/11/05 23:31
むしろ「謎」の出てこない物語を教えてくれ。
まあ、本格は近代小説のパロディ、って見方もあるしな。
単に「ミステリ的」なものだったら、たくさんあるわけだ。
星里もちるさんのマンガ「電話をください」。
遅刻魔の男に、無言電話がかかってくるようになる。
男は週刊誌の編集部に勤めていて、毎日出勤時間が違う。
しかし最近は、その電話のおかげで、遅刻をせずにすんでいる。
モーニングコールなのだろうか。
受話器をとると、相手はひとことも言わずに切ってしまう。
なぜ、毎日違う出勤時間を知っているのか。
電話をかけてくるのは、だれなのか・・・。
あのトリックが使われています。
125 :
名無しのオプ:02/11/09 22:08
あげてみっか
>115
高口さんは、
「伯爵と呼ばれた男」でもミステリちっくなのを描いています。
昔のハリウッドを舞台にした短編連作で、
殺人事件の話が多いです。
特に第一話の謎は、時代設定&舞台設定にぴったりで良かったです。
127 :
名無しのオプ:02/11/10 11:15
116にのせられて音楽読んでる。
おもしろいねv
三島にしては平易な文だし。
ミス臭がするとのめりこんでしまう。
128 :
名無しのオプ:02/11/15 10:04
オスカーワイルド
「ドリアン・グレイの肖像」
「フランシス・マコーマーの短い幸福な人生」(ヘミングウェイ)。
(メール欄)する話。
捜査・推理部分はないけど。
もし捜査側の視点で書いてあったら、ミステリーになるかもしれん。
130 :
名無しのオプ:02/11/17 17:05
宮本輝の作品
『人間の幸福』なんかもろに殺人事件扱っているし、『オレンジの壷』も謎に満ちている。
131 :
名無しのオプ:02/11/17 17:17
川原泉の漫画
「暮林教授の逆説」
132 :
名無しのオプ:02/11/27 22:06
「銀河英雄伝説」読本の中の短編がミステリっぽい。
(すまん、タイトルはド忘れ)
田中氏も幻影城出身だったな、そーいえば。
133 :
名無しのオプ:02/11/28 00:26
ヘンリー・ジェイムズ「聖なる泉」。
後半は、登場人物2人の推理合戦です。
>132
「朝の夢、夜の歌」ですね。
士官学校でおきた殺人事件の捜査に行くやつ。
メタ・ミステリ好きに、唐沢なをき「カスミ伝」を薦める。
三島由紀夫「音楽」読了。
三島ってミステリ嫌いだったんだね。知らんかった。
三島にしては読みやすかった。こういう人でも一般受けねらうんだね〜。
がいしゅつかもだが、ギリシャ悲劇の「オイディプス王」。
こないだ舞台で見たんだが、ほぼ完璧な殺人犯探しのフーダニットで仰天した。
強烈な謎。名探偵による論理的な推理。犯人探しの強烈なサスペンス。意外な真相。
2500年も前に、ここまで完璧なミステリが存在したとは驚いた。
映画だが「仁義なき戦い」。荒っぽいヤクザ映画に見えて、実は緻密なミステリ。
図子慧「イノセント〜沈む少年〜」。
分類としてはSF&恋愛小説。人工知能を扱った話です。
ラストに起こった事件は、真相が明かされないまま終わっています。
そこがミステリーだと思う。
140 :
名無しのオプ:02/12/01 14:16
ドストFスキイなら「悪霊」もいいぞ。
内容はミステリではないが、話自体は謎だらけ。
殺人・自殺など死のオンパレードなんだが、
「自殺した○○って実は他殺じゃなかろうか」
「△△は結局誰が殺したんだ!?」
等々、読んだ後にさまざまな推理をはじめざるを得なくなる。
実際、学者・研究者がさまざまな説を論文で展開してるので、
謎ときがわりに読むのがめちゃ楽しい。
一生たのしめます。
141 :
ちゃりっちゃりっちゃり:02/12/02 23:09
小手川ゆあ『おっとり捜査』。
漫画だけど。
142 :
名無しのオプ:02/12/03 02:25
司馬遼太郎「新撰組血風録」
短編集です。殺人事件&捜査あり。
143 :
名無しのオプ:02/12/03 02:29
144 :
名無しのオプ:02/12/06 01:58
池田理代子「ベルサイユのばら」。
5巻(文庫)末にある番外編。
フランスの城館で起る殺人事件。
探偵はオスカルとその姪ルルー。
アゴタ・クリストフの「悪童日記」から、
「ふたりの証拠」「第三の嘘」と続く三部作。
ハンガリーの動乱を背景に、戦時の緊張の下にある体制の中で、
吝嗇な祖母に預けられ生活を共にする双子の天才児童の、
したたかに知恵で生き抜く日々を日記体で綴る物語。
(以上は第一部にあたる「悪童物語」の梗概)
それぞれの作品によって、語り口は変わっていくが、基本的に、
三作すべてが「日記」の記述という設定。感情を排した文体で
物語られる主役たちの生き様もショッキングで内容が進むごとに、
始めは素顔の見えない双子の真実が少しずつ見えてくる。
日記という叙述のために、メタ・ミステリ的な手法も用いられて、
「ふたりの証拠」のラストで明らかになる事実は、衝撃の一言。
完結編?となる「第三の嘘」に至っては、一応は全ての背景を闡明にしているような、
内容なのだが、さらに本当と虚構の境が不明な迷宮感にさまよわせるというもの。
あくまで普通小説の側だろうから、推理的でもなく、論理的な解決などは用意されてないが、
ミステリっぽい小説、というこのスレの趣旨にはふさわしいか。
>>144 漏れ、親が持ってた本で読んだことあったような気が。
名前まで気にしてなかったけど、フランスでルルーでミステリって、
やっぱりガストン・ルルーがモチーフなんだろうか。
>145
暇だったのでベルバラの番外編を読んでみました。
内容は、作者本人も作品末で言及していますが、
(メール欄)をモチーフにしたものです。
ルルーとの関連は…あまりないかも。
この作品のタイトルが「黒衣の伯爵夫人」であること、
ルルー作品に「黒衣婦人の香り」があること、
両者の事件の現場が古城であること、
くらいのこじつけしか思い浮かびません。
あ、オスカルの姪ルルーは、
正式には「ル・ルー」という表記でした。
このル・ルーちゃん、簡単な物理トリック(?)を使って
犯人側の人間を殺しています(w びっくりした…。
スマソ。
上の(メール欄)に、単語入ってなかったです。
こっちに入ってます。
148 :
名無しのオプ:02/12/13 02:52
微妙にスレ違いだけど。
芥川龍之介「西郷隆盛」。
歴史ミステリを読む(書く)ときの心構え、とも受けとれる。
149 :
名無しのオプ:02/12/13 07:40
漫画ですが
富樫義博「レベルE」
野球部のエピソードはミステリぽくなってる。
150 :
名無しのオプ:02/12/15 23:20
藤本ひとみ「愛と哀しみのフーガ」
少女小説ですが、内容は密室殺人でした。
北村薫が、自作とこの作品におけるトリックの相違点を、
エッセイで語ってます。
151 :
名無しのオプ:02/12/21 00:29
舞城って、ミステリじゃないような。
ノワール、かなぁ。
少なくとも、トリック中心じゃないですよね。
152 :
名無しのオプ:02/12/21 17:04
>1
萩尾望都は、
「残酷な神が支配する」もミステリ調だった。
殺人事件が起こるし、警察の捜査もある。
前半は、ほぼ倒叙形式になってた。
篠原千絵の初期短編もミステリ色が強いのが多い。
154 :
名無しのオプ:02/12/25 03:24
芥川龍之介「青年と死」
後宮で、何十人もの女たちが、相手の分からない子供を産む話。
女たちの証言
「だって、見えない男が来るんだもん」
宦官たちの捜査
「警備を強めたけど、誰も捕まらない」
「でも、女たちは見えない男が来ると言う」
「そんじゃー、庭に砂でも敷き詰めてみるか。足跡が分かるだろ」
ここまでは完全にミステリなんだけど。
>>145 クリストフはリア高だった私には衝撃的だった。
2作目でかなり凄い衝撃受けた。叫びそうになるような。
でもなぜかオチ忘れた、、、。 戯作集まで読んだくせに。
なんだっけ。メル欄に誰か書き込んでくれまいか。
>152
残酷は心理的に辛い。恐いYO。
図書館で偶然見つけて萩尾さんのエッセイ読んだんだけど、ミステリってのは意識して描けない、といっていた。
ミステリ描くなんて無理、らしい(古い情報ごめん)。
だから、発端、山場、オチ、みたいに漫画の構成術で描いてたら、自然とああなったようだ。
ミス好きみたいだし、自然となるのか〜。その方が面白いけど。
156 :
名無しのオプ:02/12/31 01:39
,, --―― '、
/ ヽ
/ , 1 l
/ /` (● l ノ
/ l●) … l /
\ /ヽ |ノ
ー (__▼__/lリ|
バウバウ \/,, / ^^
157 :
名無しのオプ:02/12/31 04:10
加賀乙彦「宣告」
ちゃんと「犯人の告白」もあるよ
ついでに言うと・・・最後は大泣きします
太宰治「葉桜と魔笛」
手紙ネタ。
ミステリっぽくしようとすれば、
いくらでも出来そうな感じの話だった。
age
160 :
名無しのオプ:03/01/11 16:46
漫画もありなら「3×3EAYS」とか「ルパン3世シリーズ」とか。
「3×3」は中盤に来て初めてタイトルの意味が明かされた時はプチ感動した。
漫画だったら、よしながふみとか。
がちがちの本格ではないけど、
漫画(絵)ならではのミスディレクションをよく使ってる。
20世紀少年
漫画だと。
雁須磨子「どいつもこいつも」
しょっぱなに、ミステリでよくある例のネタが使われてます。
でも騙された…。使い方が上手いです。
164 :
名無しのオプ:03/01/17 14:02
165 :
名無しのオプ:03/01/17 21:39
「はれときどきぶた」
・・・・いや・・なんとなく・・
166 :
名無しのオプ:03/01/18 01:02
ファンタジー小説だが、富士見ファンタジアから出てる「死者は弁明せず」「ゴーレムは証言せず」という短編集が良い感じ。
2冊とも表題作以外は、たんなるファンタジーだけど・・・。
作者はトンデモ本で有名になった山本弘。
きらく〜に読むといいよ。
村上龍「コックサッカーブルース」
ミステリとしてしか読めなかった。
169 :
名無しのオプ:03/01/19 03:06
歴史研究に入ると思いますが
梅原猛「写楽 仮名の悲劇」(新潮社)
浮世絵師・写楽の正体は誰か?という謎に
葛飾北斎、喜多川歌麿など歴史上写楽の正体として候補にあがった
約20名を容疑者に見立て、画風や当時の浮世絵業界の記録を元に
1人にしぼりこんでいきます。
予想以上に論理的な展開(帰納的に1人にしぼったあとも演繹的に
確認している)なので本格ものや歴史ものが好きな方にお勧めします。
村上春樹がよく出てくるが、一番ミステリー風なのは、「納屋を焼く」だと
思うが如何?
あれ、つまり(メール欄)てことでしょ。
>170
自分もそう思った。
あの「彼」って、今までに、
なななな何回くらい「納屋を焼」いたんだろう……。
『三島由紀夫レター教室』とか。
探偵の手紙があることにはある。
173 :
名無しのオプ:03/01/19 22:55
なぜか本屋で目に付いた
>>166の「死者は弁明せず」を読んできた。
短編だったから、かなり簡単に読めたよ〜。
結論としてはおもしろい。
時代にこだわらない人なら評価は意外と高いのがもらえるんじゃないだろうか?
174 :
名無しのオプ:03/01/20 02:46
>>167 え〜?そうかな?
龍のいつものエロ小説だと思ったよ。あの頃の作品はなに読んでも一緒で詰まらんな。
落語の「敵打札所の霊験」
殺人事件はあるけど、それは本格ではない。
登場人物の、水司又市と水島太一。
聞き分けにくいので、叙述トリックならぬ音声トリックになりそう。
(^^)
178 :
名無しのオプ:03/01/24 00:13
つーか、このスレ作ったヤツは紹介された本を読んでいるのだろうか?
179 :
名無しのオプ:03/01/24 00:32
スティーブンソン「ジキル博士とハイド氏」
話の内容はあまりにも有名ですが
現在のサイコサスペンスの先駆けとして読んだり
古典ミステリーの一つとして読むのも一興かと思います。
これから読む方には新潮文庫版をおすすめします
(田中西二郎氏の翻訳とくわしい解説があるため)
>178
読んでます。少しずつ。
皆さん色々書き込んでくれて感謝です。
春樹や萩尾さん、佐々木倫子なんかは鋤でよく読むので新たな解釈きけて嬉しいです。
あと古典もイイ! 三島教えてくれた人ありがとう。おもしろかった。
ROMる方が多いけど、ちゃんと来てますよー。
181 :
名無しのオプ:03/02/16 19:19
評論だけど↓
河合祥一郎著 謎解き『ハムレット』
ジョジョの4部。
ミキタカの登場する話。彼は宇宙人なのかスタンド使いなのか? という謎。
終わり方はどちらとも受けとれるリドルストーリー(?)になってるが、
作中に手がかりがあって、
ジョジョヲタが細かい考察をしてるんだろうなあ。
183 :
名無しのオプ:03/02/17 02:01
ジョナサン・キャロル『死者の書』(創元推理文庫)
ホラーですが、ジャンルわけが難しい。ワンアンドオンリーな人だから。
ぶっちゃけミステリーっぽくなんか全然無いんですよ(笑
だけど、この人の作品、『月の骨』『炎の眠り』『空に浮かぶ子供』なんかも、基本的に「なるほどオチ」なんですよ。
構成というよりか、オチの小気味よさ、読者の裏切り方みたいなのが、ミステリで得られる快楽に近いというか。
そういうわけで、キャロルの特徴がわかりやすく出てる『死者の書』おすすめです。
ちょっと前のフェアで重版されてるので普通に本屋に行けばあります。
『死者の書』オッケーだったら、どんどん次の作品読んじゃって下さい。
こんな話はこの人しか書けません。
キャロルはまりますよ〜、わたしの一番のおすすめです。
太宰治の「畜犬談」
殺人じゃなくて殺犬計画。
ややミステリちっくな終わり方。
短いからすぐ読めるし、無性に笑えるよ。
太宰は「犯人」も。
一応、倒叙形式で、動機をメインに扱ってます。
それにしても、あっという間の犯行にはびっくり(w
有名どころでスマソ。
映画「アマデウス」も倒叙形式もどき。
モーツァルト視点でみたら、よりミステリちっくだったろうけど。
187 :
名無しのオプ:03/03/20 12:13
保守保守
>185
太宰の「犯人」読んだでー。
犯行をあらわす行動描写の「いきなり、やった。」にはワロタ。電光石火。
ミステリっぽいってのはミステリなんじゃ…
189 :
名無しのオプ:03/03/20 20:00
宗田理のぼくらシリーズ。
『第九』『殺人狂』は殺人事件を中心軸にしているが、
それ以外の作品でも話の本筋無視して殺人ばかり起こる困ったシリーズです。
190 :
名無しのオプ:03/03/20 22:25
ガイシュツか知らんが、梅原猛の
「隠された十字架」
「水底の歌」
191 :
名無しのオプ:03/03/20 22:38
『ドラえもん』はまだ挙がってませんよね?
タイムマシンねたのSFミステリ(?)が多いですが、
山奥の山荘に幽霊が現れてみんながバタバタと気絶していく(流石に死にませんが)
「しかしユーレイはでた!」(37巻)とか、
ディクスン・カーばりの古城ミステリ「ゆうれい城へひっこし」(12巻)とか、
ツボを押さえた面白い話がたくさんあります。
探偵も被害者も犯人もドラえもんという「ドラえもんだらけ」(5巻)みたいな爆笑系もありますし。
そういえば「シャーロック・ホームズセット」なんていう道具もありましたね。
暗号系でお薦めが2作あって、「大ピンチ! スネ夫の答案」(28巻)と
「大予言・地球の滅びる日」(36巻)。
前者は、”千人の年より杉山家の窓の下・ヒント2おき”という暗号を解くために、
未来世界のFBIが開発した暗号解読器が登場する凄い話で、完全犯罪の倒叙もの。
後者はいかにしてのび太たちが、ノストラダムスの地球が滅びるという予言を信じ込むに
至ったかを仰々しく描いていくバカミスの極北(ドラえもんは22世紀から来たっちゅーねん!)です。
192 :
名無しのオプ:03/03/20 22:40
「怪しい来客簿」色川武大(文春文庫)
193 :
名無しのオプ:03/03/25 10:35
ハ リ ー ポ ッ タ − !
ガイシュツかもしれないけど、
藤本ひとみ先生の、
「マンガ家マリナ」シリーズ。確か、いつも事件がおきてたような気がした。
ちなみに、シャルル(フランス人)は、冬眠カプセルで冬眠をする。
あ、コバルト文庫だよ☆
大河ドラマの「独眼竜政宗」。
ラストに、実際の政宗の身長(159cmくらい)を聞いて
「今まで騙されてたのか!」と思った。
196 :
名無しのオプ:03/04/07 02:38
ドラマ「五弁の椿」
時代劇ミステリー。
『巨人の星』
ご存知、梶原一騎原作/川崎のぼる画の野球漫画の傑作。
大リーグボール2号、通称「消える魔球」編は、ミステリとしても
一級品だと思う。
花形・左門・一徹たちの、魔球攻略までのプロセスは、読んでいて
ゾクゾクしてくる。魔球という「不可能犯罪」に挑む名探偵達!
そのロジックがあまりに緻密で、展開が素晴らしい所為で、
大リーグボールがそもそも物理法則を根底から無視している
ことを忘れてしまいそうになる。
まさに消える魔球=魔球の芸術と言われる所以だと思う。
198 :
名無しのオプ:03/04/15 22:16
>>196 ミステリっぽいていうか、ミステリじゃないか・・・。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
『ドラえもん』の33巻にはいってる「鏡の中の世界」。
現実そっくり(ただし鏡なので左右正反対)の世界に行ける「入りこみ鏡」を
使って犯行を繰り返すのび太。現場に残された”ミラー貝入”というメッセージは
何か?
という小ネタもさることながら、最後に鏡が割れてしまい、のび太が鏡面世界から
帰れなくなる、というあたりから、ぐっとミステリぽくなる。
現実世界との唯一のドアである鏡が壊れてしまい、史上最大の広さの密室に閉じ込め
られたのび太。
割れた部分をテープでくっつけて脱出しようとするが、テープがつかえて通れない。
なんとかドラに応援を求めるが、タイムマシンでも駄目、どこでもドアでも駄目。
どうやって脱出するのか、という不可能興味。
結局しずかが解決するんだけど、この方法は(ドラワールドならでは、ながら)
スッキリと論理的で納得度が高いです。
204 :
名無しのオプ:03/04/29 16:11
さるべーじ
>>203 「しずか」と呼ぶな!
「しずかちゃん」と呼べ!
>203
説明が丁寧なので、その作品、読みたくなったよ…。
>>203 その話は「ミラー貝入」がツボだったな。
オチはドラえもんならではのオチだったのも。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
>>205 原作を論じる時は「しずかちゃん」ではなく、「しずちゃん」と呼びたまえ。
214 :
名無しのオプ:03/08/09 11:44
>203
どういう結末なのか気になったので「ドラえもん ミラー貝入」で検索したら、そういうハンドルのドラサイトの管理人の人がいて見つけられなかった。める欄で教えてください。
しかしインパクトあるな。ミラー貝入。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
217 :
名無しのオプ:03/09/30 00:01
えらい下がっているのでage。
ここは良スレだと思うので。
218 :
ネタバレー:03/10/17 08:16
マンガでいえば超有名な手塚の火の鳥の
確か宇宙編
宇宙船でコールドスリープからクルーが目覚めたら
運転席でマキムラがミイラになって死んでいたというやつ
ダイイングメッセージもあって、この発端の謎はドキドキした
あと古典「あしながおじさん」(小説版)は一種の倒叙トリック
ではないか?
219 :
ネタバレー:03/10/17 08:23
あとこれまた著名な山本文緒「恋愛中毒」
この作品では「なにを語って、なにを語らないか」
というテクニックが随所に使われていて、だから
一見、謎に見えないけど、なぜそれを語らなかった
のかが解かったとき、ミステリ的な興奮を覚える
例えば、主人公の名前は(実は)中盤まで語られないのだが
それにもちゃんと意味がある・・・というように
あぼーん
221 :
名無しのオプ:03/10/29 19:10
マンガだけど、清水玲子の「秘密」。
死んだ人間の脳の画を再現し、死の真相を解き明かすという話。
第一話はアメリカ合衆国大統領の暗殺。
二話以降は日本が舞台になってます。
大江健三郎の「芽むしり仔撃ち(新潮文庫)」と「『芽むしり仔撃ち』裁判(岩波現代文庫)」。
前者は、太平洋戦争中、感化院の少年たちが疎開することになったが、疎開先が
伝染病のため全員退避している。村に通じる唯一の橋が落とされ、少年たちは孤立。
村の残っているわずかな人と協力して暮らす。主人公の少年と村の少女との淡い恋。
しかし、伝染病の潜伏期間が終えて帰還した村人によって・・・・
作者20歳の詩情あふれる作品。
後者は、上記の事件がおきてから30年後。感化院の少年で唯一の生き残りが事件を
再調査するが、村と感化院にはその事実が記録されていない。そして明らかに
なる真実とは・・・
作者が50歳になって、若いころの作品を批判しながら再話するもの。
ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」(新潮社)
数十年前の殺人事件を調査に故郷に帰ってきた男。関係者に話を聞くうちに、
被害者への愛憎が明らかになってくる、という話。
独身オールドミスが愛した男にラブレターを数十年書き続け、ついにその男
が彼女のところにもどったとき、まったく開封していないすべての手紙を
持っていたというエピソードに心うたれました。
トルーマン・カポーティ「冷血」
アメリカ南部の無差別殺人の記録。「ティファニーで朝食を」の
著者が作ったニュー・ノンフィクション。
中上健次「地の果至上の時」
紀伊の国の路地で起こる現代のオイディプス神話。
法月倫太郎が評論を書いているから選んだ。
福永武彦「死の島」
不倫の男に、相手の死の連絡が届く。妻も不審な動き、彼女は男の不倫を
知っているのかもしれない。ヒロシマに向かう男にさまざまな疑惑が生じる。
結末は3通り。読者はどれを真実とみなすのか・・・
漫画だけど、はるき悦巳「じゃりン子チエ」45巻
気色悪い石の首飾りを拾ったテツがひと儲けたくらむと、
ジュニアが木に逆さ吊りされ、チエちゃんは足にネンザし、おまけにテツはたんこぶ作る始末・・・
いったいこの気色悪い首飾りに秘められた謎とは・・・
って感じなんだけど結構面白いと思うよ、お勧めです。
226 :
名無しのオプ:04/01/20 17:54
奥泉光は定番でしょうね。「葦と百合」は横溝や中井英夫を思わせる傑作。
ただしミステリ的カタルシス(謎解き)はないので御注意を。
知られていないところでは、別役実の「眠り島」。最近、ある翻訳ミステリ
を読んで、これって「眠り島」じゃんと思ってしまった。
まだ本屋で手にはいるのかな、作者名失念したが、『エンド・オブ・サマー』
という翻訳小説、単なる青春物かと思ってたら、ラストで背負い投げ、そして
号泣・・・というとてつもない作品だったなー。もう一回読みたい。
あとアニメだけど、『アルプスの少女ハイジ』のメール欄のエピソードは
かなりミステリーっぽかった記憶が。
228 :
名無しのオプ:04/01/25 15:24
佐藤正午の「Y」と「ジャンプ」
太宰治の「駆け込み訴え」、入れておきなさい。(森本レオ風に)
あれは、すごい。
短編なんだが流れるような文章で一気に読ませる。
ボルヘスの「伝奇集」(岩波文庫)が出てないね
「死とコンパス」とか「八岐の園」は、どちらも20ページもない短編だけど、
ちゃんとミステリーしてるのでおすすめ
片方は連続殺人犯と探偵の戦いをテーマにしたもので、
もう一つはイギリスとドイツのスパイ合戦を描いたもの
ただ、難解で寓意に満ちてるので、チェスタートン好きじゃないとちとつらいかも
231 :
名無しのオプ:04/02/18 14:27
マイナーな作家だけどジュリアン・グリーン(グレアムと間違えないこと…)
昔、人文書院から全集が出てた。特に『モイラ』『レヴィアタン』あたりは
ルース・レンデルの単発ものみたいなサイコ・サスペンスになってる。
232 :
名無しのオプ:04/03/14 01:11
谷崎潤一郎『春琴抄』
『谷崎潤一郎「春琴抄」の謎』という本がある。これは、
春琴に熱湯を掛けた人物を、作品全体の細部から推理するというもの。
これを読んだあと改めて「春琴抄」を読むと、なるほどこいつが犯人かも!
とそんな気になってきます。
谷崎にはモロ『途上』などというミステリ作品もあるので、
熱湯の犯人をぼやかしたのは意外と確信犯だったのではないか、と
思ったりするのです。
233 :
名無しのオプ:04/03/14 04:54
大岡昇平『野火』
『事件』が日本推理作家協会賞にあがったとき、芸術院会員入りを拒否した人だから
「自分は推理作家ではない」と拒否されると思ったら、喜んで受け取った。
ミステリーに関するエッセイも書いていた人だから、本当はミステリー作家になりたかったのかもしれない。
234 :
名無しのオプ:04/03/14 22:24
三津田信三の『ホラー作家の棲む家』
ホラーなんだけどラストで「!」という結末がくる。
235 :
名無しのオプ:04/03/15 00:02
詩なんだけど、三好達治『鳥語』
ある家の主人が突然死ぬ。そのちょっと前から、飼っている鸚鵡が
“ワタシハヒトヲコロシタノダガ……”という言葉を繰り返し始める。
一体どういうことなのか、語り手の私が推理していく、という筋。
散文詩なので読み応えは(詩にしては)ある。ただし、(詩なので)オチも
カタルシスもない。想像を広げる余地はある。余韻も残る。
河出文庫『20世紀SF2・初めの終わり』に入っている
エリック・フランク・ラッセルの『証言』。
宇宙人を被告にした裁判劇。
どんでん返しの展開に気持ちよいラスト。これはおすすめ。
>>234 亀レス
それはこのスレの趣旨とは違うと思うが
良スレage
( ´_ゝ`)
240 :
板ルール変更議論中@自治スレ:04/12/14 01:11:33 ID:ZI3N+m24
>>235を見て思い出したけど、
「こころのチキンスープ」(実話集)の中に同じような話があった。
前の飼い主が亡くなったために引き取ったオウムが、
突然「アニーは殺された」と喋り出して…
オチは想像できたけど、実際に聞いたらびっくりするわな、確かに。
>>166 山本氏は同じ世界での館ものも書いてた。
「隅の老人」ならぬ「隅の冒険者」と呼ばれる美少女が謎を解く。
梶井基次郎「ある崖上の感情」「Kの昇天」
・・・どちらもミステリに近い。前者は乱歩作品かと思った。後者も変格の傑作。
横光利一「機械」
・・・メタ・ミステリといっても通用しそう。小栗虫太郎に影響を与えた作家、
ということで。一応、殺人事件らしきものも起こるし。
福本伸行がまだ出て来てないのは意外。
「銀と金」「カイジ」あたりは一種のコン・ゲームものとして、
ミステリー評論家連中からの評価も高いはずだが。
ガイシュツかもしれないけど、
パトリック・ジュースキント『香水』。香りをめぐる奇想小説。
トム・ロビンズ『カウガール・ブルース』。親指が長い女性が主人公のメタフィクション小説。映画化もされたけど圧倒的に原作の方がおもしろい。
ウイリアム・S・バロウズ『シティーズ オブ ザ レッド ナイト』。言わずと知れたバロウズの最高傑作。実験的手法はかなり抑えられている形容不能なジャンルミックス小説?
チャールズ・ブコウスキー『パルプ』。宇宙人や死神が出てくる、コミックでも読んでるようなポップなハードボイルド。
J・G・バラード『コカイン・ナイト』。未来都市で起こる、カフカ的不条理な殺人事件。
244 :
名無しのオプ:05/01/13 13:42:10 ID:CBX4YsOh
良スレage
245 :
水先案名無い人:05/02/16 00:51:20 ID:ToUtJgHR
>242
それがアリなら甲斐谷忍「ONE OUTS」もアリかな?
妹の漫画で「フラワーオブ何とか」っていうのを読んだんだけど
見事に、メル欄トリックが使われてました
こういう使い方もあったんだと素直に驚いた
作品全体的にこの続きもメル欄トリック満載のヨカーンだった
247 :
ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/18 10:32:00 ID:P7gi8qB3
『OUT』はミステリじゃなかった。
248 :
ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/18 12:34:14 ID:yXLDYFRB
阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』
249 :
ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/18 19:14:30 ID:KTNG21Wq
市川ジュンの「千年の緑」
でもミステリというよりサスペンスか?
250 :
吾輩は名無しである:05/03/05 00:07:04 ID:phZ9Re0A
rg
寺沢武一の「コブラ」は結構ミステリ仕立ての回がある
好きなのは「二人の軍曹」
交戦中のある軍の小隊にコブラが出くわす。
1次攻撃のあと、敵軍の軍服を着た××軍曹の死体が。彼を殺してすり替わった敵軍兵士がこの中に!?
生き残りの中に軍曹は二人……。証拠を掴んだやつから殺されてゆくサスペンス。犯人当ての推理。
SF世界ならではのトリックが子供心に強烈だった。
SFならではといえば、今にも逝きそうな○○星人の助手を使った脱出トリックが痛快な「雷の惑星」も。
「もう時間がない」とかチャーミングな叙述をかましてくれていた。
懐かしい
253 :
吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 12:33:11 ID:phNckluo
112
254 :
名無しのオプ:2005/03/21(月) 12:53:48 ID:4NxifrHJ
>>246 それが有りなら新暗行御史の一話目も有りだな…
255 :
名無しのオプ:2005/03/22(火) 23:19:45 ID:4DJ/AzLR
新暗行御史は全体的にミステリ的だと思うが
チープではあるが
(メル欄)とか
256 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 02:27:53 ID:SqOq3Qj7
u
257 :
名無しのオプ:2005/04/03(日) 20:09:38 ID:SzrXYJBW
有吉佐和子の「悪女について」はどう?
258 :
名無しのオブ:2005/04/03(日) 21:59:18 ID:Is9crJgs
>>257 「白夜行」が出たときに似てるって話題になったよね。
俺は両方とも好きだけど。
259 :
吾輩は名無しである:2005/04/16(土) 12:46:43 ID:wOFUX/lf
h
260 :
名無しのオプ:2005/04/25(月) 05:21:55 ID:xjkH2zd3
太宰は「トカトントン」なんかもそれっぽい感じ。
261 :
名無しのオプ:2005/04/26(火) 21:59:35 ID:CzYhHNUk
今市子のマンガはかなりトリッキーだと思う。
「百鬼夜行抄」には一種の叙述トリックみたいな作品があった。
あと「岸辺の歌」とか。ファンタジーだけど。
262 :
名無しのオプ:2005/04/26(火) 23:11:56 ID:m5BfAhol
既出かな?井沢元彦の「逆説の日本史」
特に天智の死、天武の正体のあたりは面白い。
萩尾望都なら「ポーの一族」の三巻「小鳥の巣」
ロビンの死の謎が最後にあかされる。
この話のアラン気に入っています。
バーネットの「秘密の花園」も途中までメアリと
一緒に謎を追いかけて読んだ。もちろんラストも感動的。
263 :
吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 11:43:34 ID:zssQui6+
h
264 :
名無しのオプ:2005/05/15(日) 17:35:57 ID:FYFLxYEg
『月蝕』
誰のどんな本か、わかった人は手えあげて。
265 :
名無しのオプ:2005/05/19(木) 00:19:32 ID:FkNfhMtu
>>264 平野?とか思ってたら、それは「日蝕」だった
266 :
名無しのオプ:2005/05/20(金) 16:12:04 ID:pEWGwloE
>>233 大岡昇平にはミステリの実作があります。
「最初の目撃者」(集英社文庫)
267 :
名無しのオプ:2005/05/20(金) 23:25:30 ID:7TODFA24
なるほど
268 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 12:52:39 ID:YM8ChA1C
e
269 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/06/22(水) 11:54:24 ID:uTWICekc
w
270 :
名無しのオプ:2005/06/24(金) 01:23:57 ID:n/4poxQQ
ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」。
文学としても充分に傑作と思うが、ミステリとするなら、フランスミステリの
元祖みたいな不思議な作品。フランスならあってもおかしくないミステリ。
フランスミステリ好きな人なら合うだろうね。
271 :
名無しのオプ:2005/06/27(月) 23:52:05 ID:3u02vrPj
ジイドの「法王庁の抜け穴」「贋金つくり」
ミステリーじゃないけれど
ミステリーっぽい気分で読んだ高校生の頃。
272 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 13:06:04 ID:6w++wCgZ
p
273 :
名無しのオプ:2005/07/28(木) 17:30:59 ID:YMKS4Jhd
>>257-258 亀レスだが、「悪女について」読んだ。
確かに白夜行によく似ているね。
面白いことは確かなんだが、ラストにミステリ的な絵解きを期待していると肩すかしを食う。
まあ、もともとミステリではない、と思えば致し方ないのだけど。
274 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 23:50:48 ID:Vm9UXMyi
エロ小説
275 :
無名草子さん:2005/09/27(火) 11:25:03 ID:VUG3o4WF
o
276 :
名無しのオプ:2005/09/27(火) 19:46:53 ID:T6mMuRAv
「注文の多い料理店」ってなんとなく叙述トリックのテイストが
感じられるように思う。
277 :
名無しのオプ:2005/09/27(火) 20:43:38 ID:3/qU15DS0
カーシュの短編も叙述トリックが多いと思うな
278 :
名無しのオプ:2005/09/28(水) 09:33:43 ID:QguvSAeR
>>276 そうだね。「注文の多い」というタイトルからして、注文しているのは客では
なかったという点に係ってくるし、終盤の「すぐ食べられます」もそうだね。
この「食べられます」の「られる」の二重の意味はミステリそのもの。
279 :
無名草子さん:2005/10/20(木) 12:28:26 ID:jlCYiwuY
不自然だった
280 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 04:40:01 ID:LiF3RDqR
ガイシュツかもしれないけど
ヘンリー・ジェイムズの小説って
ミステリっぽい。時代的にも
重なってるし。
281 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 02:44:43 ID:XKsD6jBt
パトリック・モディアノ。
殆どの作品が探偵小説仕立て。
282 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 16:31:58 ID:ZU0axNZO
283 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/20(金) 12:10:21 ID:TG90P3LO
れっぽい感じ
284 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/03(金) 11:54:59 ID:Htv7JCId
理屈がわからんな
285 :
京塚昌彦:2006/02/04(土) 02:06:28 ID:13Rav+Dl
どすこい。がいい。
286 :
名無しのオプ:2006/02/04(土) 14:53:05 ID:R6BpG9nb
小川洋子「沈黙博物館」。メル欄してるし。他にも「凍りついた香り」
とかミステリっぽい。
287 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/19(日) 11:42:40 ID:XVfWI2nO
影響力を持っている
288 :
名無しのオプ:2006/02/19(日) 22:17:47 ID:2aKSFe9a
マンガだけど浦沢直樹の「マスターキートン」がおすすめ。
289 :
名無しのオプ:2006/02/20(月) 22:12:36 ID:QPhHgDG0
浦沢直樹の名前が出たので、ついでに聞きたいんだけど、[ANOTHER MONSTER]って、ノンフィクション?
今読んでる途中で、ノンフィクションっぽく書いたフィクションだと思って読んでいたんだけど、読み進むうちにわからなくなってきた。
290 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 13:48:08 ID:aebKXCXs
コブラ
291 :
名無しのオプ:2006/03/09(木) 14:10:43 ID:z8swvzMA
既出だと思うが、注文の多い料理店ってミステリっぽくない?
292 :
名無しのオプ:2006/03/09(木) 14:36:55 ID:3AP6qTj0
堀江貴文 「僕は死なない」
293 :
名無しのオプ:2006/03/24(金) 01:12:14 ID:CkkE1NKm
今さらだけど『ダレン・シャン』
ベタなファンタジーなのかと思って読んだのでびっくり。
フリークスが次々登場するサーカスのシーンは乱歩を思い出したし、先の読めない展開も児童書とは思えない。
気まぐれで買った作品だけど、これは全巻読まないと。
294 :
名無しのオプ:2006/03/24(金) 02:08:32 ID:QD3gCKsL
295 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 12:41:50 ID:rD4fixMx
低下する
296 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 13:08:23 ID:Vu3mEVpC
ランボー、
297 :
名無しのオプ:2006/04/29(土) 13:34:07 ID:iK4x4gPC
ガルシア=マルケス「百年の孤独」
298 :
:2006/04/29(土) 14:11:48 ID:Sejcf1bd
>>226 奥泉は、「滝」が面白恐かった。
「石の来歴」もけっこう恐かった。
この人の作品は、中編くらいのが好き。
299 :
:2006/04/29(土) 14:52:36 ID:Sejcf1bd
あ、カズオ・イシグロは、まだ出てない?
300 :
名無しのオプ:2006/05/06(土) 02:42:49 ID:dldLtTaQ
ろっきー
301 :
名無しのオプ:2006/05/17(水) 23:14:11 ID:U0TTncHX
302 :
名無しのオプ:2006/05/19(金) 21:06:53 ID:IAqm3HHd
あげ
303 :
名無しのオプ:2006/06/02(金) 16:54:04 ID:ItpXLAf9
一般作品ぽいミステリだったら、連城の恋愛小説。
304 :
名無しのオプ:2006/06/07(水) 00:18:36 ID:raDdQFJ0
イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」は完全なミステリ仕立てだけど
ここでは評価されないだろうな。叙述トリックを生かしたポストモダンってとこか。
305 :
名無しのオプ:2006/06/25(日) 13:09:02 ID:ay16Ifyi
中編くらいのが好き
306 :
名無しのオプ:2006/08/07(月) 11:44:37 ID:8c1G5hiM
温かい気持ちになる
307 :
水先案名無い人:2006/10/26(木) 23:37:33 ID:ZNYUdk+V
最近読んだやつだと、「死刑囚ピーウィーの告白」がヤバかったな
猟奇殺人犯が犯行の全貌を延々と告白しているノンフィクションなんだけど、そのモノローグが強烈なんだ
「全身の火傷跡はタバコで焼いたものじゃないからだ。
―ーおれが硫酸を垂らしてこしらえたのだ。一滴、また一滴と」
「おれは心安らかに死んでいく。おれの名前は永遠に生きつづけるのだから。
そう、人間に記憶というもののあるかぎり――」
かなり反社会的な内容だから人を選ぶけど、暗黒小説好きならいけるんじゃないかな
308 :
名無しのオプ:2006/10/27(金) 19:53:47 ID:9UDeNfBr
ジョン・バース「酔いどれ草の仲買人」
バーリンゲームの出生の秘密の部分はミステリーといえる
309 :
名無しのオプ:2006/11/08(水) 00:44:07 ID:wjZSS3Z9
『魔法使いハウルと火の悪魔』/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
ジブリ映画と原作は全く別物。
魔法の世界と現実の世界(ウェールズ)を行き来するハウルとソフィー。
黒幕を捜すミステリとして楽しめるわけですが、
漫然と読んでいるとミスリードされる。
実質・探偵役のハウルが最後謎解きをしてくれます。
ジョン・ダンの詩の使い方にも海外古典のニュアンスが感じられます。
310 :
名無しのオプ:2006/11/15(水) 18:06:34 ID:G5aOFjMd
姉妹編もおすすめ。『アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉』
「アラジンと魔法のランプ」をベースにしたお話。
前作の主要キャラ全て登場します。
○○と○○は同一人物というパターン。
ちなみに私はちっとも分かりませんでした。
311 :
名無しのオプ:2007/05/02(水) 18:08:37 ID:vTw5NoBr
age
312 :
名無しのオプ:2007/05/02(水) 20:29:28 ID:B3VPy85D
「卒業式まで死にません」南条あや
313 :
名無しのオプ:2007/05/15(火) 20:45:28 ID:J5uMvzc9
児童書が出てるのでこれも。
フィリパ・ピアス「ハヤ号セイ川をいく」
主人公が旧家の跡取りの親友と一緒に、先祖の残した宝を探す話。
暗号の解読がメインですが、いくつもの仕掛けがほどこされていて
本当にスキのない構成。最後までドキドキします。
314 :
名無しのオプ:2007/10/16(火) 11:22:01 ID:Uu5Yev/d
そろそろかな?
圧縮回避用
念のため
315 :
名無しのオプ:2007/12/05(水) 21:47:11 ID:t0llcRPK
age
316 :
名無しのオプ:2007/12/07(金) 12:51:31 ID:jiu6VUE1
今江祥智の、『大きな魚の食べっぷり』。
謎解き、というよりは、腹の探りあいにいかにして勝つか、みたいな話。
オチがややすっきりしないのは今江らしいと言えなくもないが、
あのコワさは他の今得作品からは浮いている感じがする。
後味の悪い話が苦手な人には壁本かもしれない。
317 :
名無しのオプ:2007/12/10(月) 12:20:54 ID:gtCkoeHS
中国の古典って、ミステリっぽいのが時々あるよな。
高校の古典の時間にやったのを3つ覚えてる。うろ覚えだが三つとも書いてみる。
@たぶん三国志の中の小ネタで、王様(だったっけ?)とその息子の話。
道具の管理をしている役人が、王様の馬の鞍をねずみにかじられた(=縁起が悪いとされていた)といって王様の息子に相談する。王様はキレやすい人で、そんなことでは即死刑になってしまうのが普通だが、息子
はそれを助けてやるからしばらくしたら自首しろと役人に言う。役人が自首してくるまでの間に息子は自分の服をねずみにかじらせて、王様に相談する。王様は、まだ小さい息子を安心させようとしてそんなのは迷
信だという。息子にネズミ云々は迷信だと言った手前、そこへ自首してきた役人を罰することはできなかった。
Aこれもたぶん三国志の中の小ネタ。
象の体重を量る方法が細かく書いてあったはずだが忘れたorz
B出典がぜんぜん分からない話。
占い師が風邪を引き、代わりにその息子が店に出ることになった。息子はそれまで占いの修行をサボってばかりいたので占い師は心配していた。息子は、一人目にやってきた男性客が、奥さんのために西(方角うろ
覚え)のほうからやってきたことを言い当て、(∵客の体の前面がよくぬれている→雨が降っている&西向きの風だから/雨が降ってるのにわざわざ占いに来るオッサン→嫁に脅迫されたに違いない)客を感心させ
た後は適当にもっともらしいことを言った(もちろん推理部分は客には話さず、占いで当てた事にしてある)。占い師は、息子の推理と客あしらいを見て一安心する。
AとBについて詳しく知ってる人いたらおせえて (ρ_ ;)
318 :
名無しのオプ:2007/12/11(火) 15:14:15 ID:QseQ0rRk
そういえば水滸伝には
酒に毒を入れるトリックがあったな。
319 :
名無しのオプ:2008/04/28(月) 17:15:09 ID:/bf69u3G
320 :
名無しのオプ:2008/04/30(水) 16:46:10 ID:dDUX0Hfc
「マリア様がみてる 真夏の一ページ」の中の短編「おじいさんと一緒」今野緒雪著(コバルト文庫)
まだ出てませんね。
今野緒雪スレッド163 227の書き込みより
>東京大学推理小説研究会は、去年(03年)の「このミステリーがすごい」の投票にて
「マリア様がみてる、真夏の一ページ」を2位に挙げてました。
もちろんしゃれで投票したんでしょうが。
(ググってみましたが、事実かどうか不明です。)
叙述トリック(的なもの)で書かれたライトノベルなのですが、
読者から、わけがわからないという苦情が少なからず来たというおまけつきです。
321 :
320:2008/04/30(水) 16:58:09 ID:mIZ955NE
書き方、間違えた。
今野スレッドの書き込みは、2行分。
その下、4行分は私の感想です。
322 :
名無しのオプ:2008/04/30(水) 17:38:06 ID:B6pNP8tl
323 :
名無しのオプ:2008/10/17(金) 02:22:42 ID:myQp5reg
ロイス・マクマスター・ビジョルド「喪の山」
障害を持つ赤ん坊を殺した犯人を探す話。
シリーズそのものはSFだけど、
この作品は封建的な山村が舞台で時代ミステリっぽい構成。
324 :
名無しのオプ:2009/05/16(土) 15:35:21 ID:cscyxHSe
魔夜峰央の『パタリロ』。
殺人事件が起こってパタリロやマライヒが推理する話が結構ある。
MI6がらみの話もサスペンス風味。
325 :
名無しのオプ:2009/06/23(火) 19:50:38 ID:1UEYfbRy
安部公房の箱男はミステリ
326 :
名無しのオプ:2009/07/09(木) 06:18:19 ID:2MF8PAQp
手塚治虫のブラックジャック
かまいたちの話とか、爆弾で失明した少女の話とか、ミステリー的な話がたくさんある
特にかまいたちの話はかなり意外な犯人
327 :
名無しのオプ:
>>324 パタリロ!のミステリーものはパクりがひどいからね……
落語の話を引っ張ってくるのはまだしも、
エラリー・クイーンや有名短編のトリックを持ってきてはいかんだろう
なんで非難されないのか不思議なくらいだ