安楽椅子探偵4 Part7

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21三年ネタ郎
さんざん馬鹿にされた実演説を補強するために、その状況を論理的に説明します。

(ピンポ〜ン)
 太宰:「おお来たか、上がって、上がって」
 犯人:「お邪魔します」
 太宰:「あれから考えたんだけど、あの目張りは間違いだ。失敗だったよ」
 犯人:「えっ、どういうこと?意味が分からないわ」
 太宰:「実演してあげるよ」

太宰はガムテープを取り出して、扉に張り始めた。

 「メ」

 太宰:「これがホントの”メ張り”って、ウマイ!どう?面白い?ねぇ面白い?」

犯人は黙って、ワイヤーカッターで太宰を撲殺。あまりに寒いギャグを放置するわけもいかず、縦棒を一本。

 「*」

ついでに、横棒も一本。

 「米」

 犯人:「もうマジウザ。これで寒いギャグともお別れね。さて、趣味の密室でも作って家に帰るとするか」

これが真相である。この推理の根拠は、太宰は駄洒落好きであるということ。
また劇中劇の「米印」の形と違うのも、この推理により説明が出来る。
それから、女性は比較的「親爺ギャグ」に拒否反応を示す事が多い事からも
当然、犯人は女性と考えて間違いない。また女性であっても熱烈なファンである島崎は
太宰の親爺ギャグを喜ぶ事はあっても、ここまで嫌悪感を感じない筈である。
そうなると犯人は、夏目以外にありえない。

言うまでもないことだが、「夏目に密室製作の趣味がない」と、明確に否定されている
記述や映像はなかった。現に劇中劇でも、ただ父親が携帯を持っているだけの密室のシーンで
異様なほど興奮していたことからも、かなりの密室マニアであることは容易に推察できる。