短編ミステリー投稿スレッド

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1七資産
自作他作は問いません。
コレは面白い!と思った短編ミステリーを投稿カモン
ただし他作の場合はどこから持ってきたかしっかり書きましょう
他作に自分なりのアレンジを加えてもOK!
そのときもどこから持ってきたか書きましょうね。
2青空文庫より:01/09/11 13:45
著者名 : 渡辺温
書籍名 :  兵隊の死
底本 : 「アンドロギュノスの裔」薔薇十字社 1970(昭和45)年9月1日初版発行
入力者名 : もりみつじゅんじ
校正者名 : 田尻幹二
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兵隊の死

たのしい春の日であった。
花ざかりなるその広い原っぱの真中にカアキ色の新しい軍服を着た一人の兵隊が、朱い毛布を敷いて大の字のように寝ていた。
兵隊は花の香にむせび乍ら口笛を吹いた。
何という素晴しい日曜日を兵隊は見つけたものであろう!――兵隊は街へ活動写真を見に行く小遣銭を持っていなかったので、為方(しかた)がなく初めてこの原っぱへ来てみたのだった。
兵隊は人生の喜びのありかがやっと判ったような気がした。
兵隊はふと病気にかかっているのではないかと思った。
兵隊の額の上にはホリゾントの青空の如く青々と物静かな大空があった。
兵隊は何時しか口笛を忘れて、うつとりとあの青空に見惚れた。
兵隊は青空の水々しい横っ腹へ、いっぱつ鉄砲を射ち込んでやりたい情欲に似た欲望を感じたのだ。ああ一体それはどういうことなのだ?
兵隊は連隊きっての射撃の名手であった。
兵隊は鉄砲をとりあげると、あおむけに寝たまま額の真上の空にねらいをつけてズドンと射ち放した。
すると弾丸は高く高くはるかなる天の深みへ消えて行った。
兵隊はやはり寝たまま鉄砲をすてて、そして手近な花を摘んで胸に抱いた。それからさて兵隊はスヤスヤと眠った。

何分か経つと、果して兵隊のすぐれた射撃によって射ち上げられた弾丸は、少しの抛物線をも画く事なしに、天から落下して来て兵隊の額の真中をうち貫いた。それで花を抱いて眠っていた兵隊は死んでしまった。
シャアロック・ホルムズが眼鏡をかけて兵隊の死因をしらべに来たのだが、この十九世紀の古風な探偵のもつ観察と推理とは、兵隊の心に宿っていたところの最も近代的なる一つの要素を検出し得べくもなかったので、探偵は頭をかいて当惑したと云う。
3名無しのオプ:01/09/16 04:06
終わってますね・・・
良い企画だと思うんだけどね

没った投稿作品とかないの?
4名無しのオプ:01/09/30 01:05
有名なところでは、こういうのがあるね。

人類が滅亡し、最後に残った一人が部屋にいると、ノックの音が聞こえた。
5名無しのオプ:01/09/30 01:07
>>4
正確には、最後に残った男が部屋にいると。。。じゃなかったかな。
6名無しのオプ:01/09/30 01:15
50円玉20枚の謎が100編くらい来たらたのしい。
7名無しのオプ:01/09/30 04:26
>>5
それだと、生き残った女どもが子孫繁栄の目的をギラギラさせながらドアを叩いているというオチがつく。
8蝙蝠男:01/09/30 04:44
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mystery&key=993822080&ls=50
こんなのも、あるわけだが。
SSもいいかな・・・
9透明な、檻:01/12/18 07:40
 砂時計の中の砂。
 ずっと、それになりたかった。
 透明な、そう透き通ったガラスの中に閉じ込められ、
 延々と落ち続ける……
 それはなんて、無意味で純粋な出来事なのだろうか。
10名無しのオプ:01/12/18 12:31
ポエムじゃなくて、ショーとショートを頼むよ・・・
11名無しのオプ:01/12/18 12:44
「なあ」
「ん?」
「頼むからさ…僕の上から降りてよ」
「駄目だよ、そんなの」
「どうして降りてくれないの? もう重たくて」
「重たいだって?」
「そうだよ。重たいんだよ。だから早くどいて…」
「そんなこといったってさ。キミに殺されたせいでもう動けないんだよ」
「あ」
「邪魔だったら、自分でどかしてね」
「やっぱりいいよ、このままで」
「え? 重いのに?」
12名無しのオプ:01/12/18 13:06
「赤い方の紙を選べばいいんだな」
俺は目の前に並んだ、2枚の紙を凝視した。
「ああ。さっきも言った通り、犯人は色盲の可能性が高いからな」
幸い、目印は気づかれていないようだ。俺は躊躇なく左側の紙を指差した。
「ほう、良く判ったな。てっきり君が犯人だと思っていたんだが」
「馬鹿を言え。とにかくこれで疑いは晴れただろ」
「ああ、疑ってすまん。・・・そうだ、悪いけど緑の紙を取ってくれよ」
俺は何気なく右側の紙に手を伸ばそうとして、あることに気がついた。
もしもこれが罠だったら?
決定的な証拠を皆に見せるために、2枚とも赤の紙を置いてあるのではないか?
俺は冷や汗をかきながら考えた。緑か赤か、取るべきか取らざるべきか。
吹雪はまだ、止みそうもなかった。
13透明な、檻:01/12/21 06:32
 五才の時、私は幼稚園にいた。お揃いの服を着て、保母の合図に群れて行動する。この頃はまだ、他人に従って動く事に違和感は覚えてなかったようだ。私は園児の中でほんの少し成長が早く、聞き届けが良かったため組の代表となっていた。
 卒園式で年長者から在園生にと贈り物が渡された。それはまとめて私が受け取った後、公平に組に分配した。たしかその中に真白い砂の入れられたガラスだけで作られた、綺麗な砂時計があった。
 あれは誰の手にわたっていただろうか。私の記憶にはない。
 ただ、その砂時計を贈ったのは人形のように綺麗なお姉さん、少女だった事だけは憶えている。
14名無しのオプ:01/12/21 15:12
これは個人的な日記である。昨日は高校時代の同級生10数人が集まる飲み会に参加した。
高校を卒業して5年くらいになる。さすがに5年立つと僕ら世代でもだんだん“立派なオトナ”になっている奴もいて、
社会不適合者な僕は少なからずこの5年間の重みを感じるのだった。
そんな僕だから、会場が近況報告の雰囲気になっても
「うん、まあ・・・・いろいろ」とお茶を濁し、会場がケータイのメールアドレス交換会状態になっても、
「ケータイ持ってないから」と場の雰囲気を一瞬凍らせたりしていた。
ただ、そんな僕にもこういった会に誘ってくれる男友達はいるわけだし、
そして奇跡的といおうか気軽に喋りかけてくれる女子もいる――
彼女も立派なオトナになっていた。そしてより魅力的な女性になっていた。
だが、さらに奇跡的といおうか、その彼女が負オーラを出し続けている僕に昔と変わらず気軽に話し掛けてきてくれた。
本気で涙がでるほど嬉しかった。顔にはできる限り出さなかったつもりだがもしかしたら顔が赤かったかもしれない。
彼女は同級生の中でも人気者なので僕のような奴が彼女を独占できるわけもなく、彼女と少ししか会話は出来なかったが、
その少しの会話の中だけでも5年前にタイムスリップできただけでこの会に参加して良かったと感じる僕なのだった。
――とこれで話が終われば良かったのであるが―――
会は進み昔話(というほど昔ではないが)にもひと段落ついた頃、ふと参加者の誰かが「将来」について話題にし出したことから場の雰囲気はなんとなくしんみりしたものに。
皆以上に「将来」が見えていない僕は話を降られないように隅っこで小さくなっていたのであるが、すると彼女が僕のほうを向き、
「○○(←僕の名前)って小説家志望だったよね。今もそうなの?」
と言った。いきなりのことで動揺した僕は「うん・・・まあ・・・いちおう」
聞かれたのが彼女でなければ「違うよ」と仮面をかぶって答えていたかもしれない。
そして彼女は続けて
「夢を追うのって大変だけど、ヒトとしてカッコイイよねっ」
といまどき青春ドラマでも言わないような台詞を言った。これがさらっと言えるのは彼女のキャラクターの成せる業だ。
しかしその言葉を投げかけられた僕は、その場から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
15名無しのオプ:01/12/21 15:21
age
16名無しのオプ:01/12/21 17:08
このスレデは、どのくらいの長さまでショートショートとみなすかの
定義も必要だな。
40×40ぐらい入れられるから、2レスぐらいが限度だと思うんだが・・・
17透明な、檻:01/12/22 02:21
>16なんかまわり見たらそんな感じなんで取り止めです(w
ここは短編と言うよりSS投稿の方がイイですね。
ねつてつ 30歳 仕事あげようか?

ねつてつ 30歳 仕事あげようか?ねつてつ 30歳 仕事あげようか?
19名無しのオプ:02/01/14 20:34
ぐはぁ
久々に投稿あったと思ったら、またドクトル・ムッシーかよ!
沈んだままだと荒らされるので、もう少しまめにあげるかな。
20名無しのオプ:02/02/04 18:06
久々にあげてみる
21名無しのオプ
あげてみる