【CCCD】くるり岸田がCCCDに反対【世田谷線】

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8岸田氏曰くこうです。
CCCDについて書こう。猫も杓子もCCCDでリリースされる今日、不快な思いをしている諸君も多いことだろう。
僕もその一人だ。自分の好きなアーチストの新譜がCCCDだと、買う気が薄れてしまう。
強制力が働くメーカーもあるので一概にそのアーチストを責めることはできないのだが。
CD-Rライターやi-Tunesの普及によって、今ではCDのコピーが非常にスムーズにできるようになった。
勿論いい面も悪い面も併せ持っている。例えばもっているCDの中から好きな曲をチョイスして自分ベストを作ったりするには格好ないアイテムだ。
ラジオの現場でも、選曲や編集に重宝する。(※くるりはJ-WAVEでラジオ番組も担当している)
ところが、アルバム1枚をCDに焼いて「はいでき上がり」というのはあまりにお粗末すぎやしないだろうか。
作り手である我々にとっての言い訳かも知れないのだが、CDは製品だ。
ジャケットやブックレットまで含めた、お金を払って手に入れる大切なアイテムである。
おっきいフェスに行くのとそのビデオを見るのと同じくらい価値が異なるものだ。好きなアルバムであればあるほどそうだろう。
CCCDがどれ程音質を劣化させるのか、というのはよほど耳を尖らせないとわからないものだろうし、いくつかの規格によっても異なるらしい。
ただ、CDとして出来上がったレベルのものに、わざわざその作品にとって全く関係のない処理を施す行為に対して非常に疑問を感じる。
プレーヤーやパソコンを壊してしまう可能性があるって?ふざけんのもいい加減にしろと言いたい。
とは言うものの、大変難しく、かつナイーブな問題だと思う。色んな利権も絡んでいる。
ただ、リスナーには関係のないことがあまりにも多すぎるのだ。メーカーは表向きには「アーチストの著作権を守るため」と言っているが、
そんなマゾヒスティックな事をしてまで金が欲しいとは思わんよ。CD全体の売り上げが落ちてきているのは重々承知だが、
CCCDは音楽のために何一つプラスになっていないのも事実だ。i-Tunesなどの規制が先手ではないか?どうだろう?だってCDには罪はないよ。