JASRAC、平成14年度業績説明会を開催。CDが減少、着メロが伸張
−日本でのiTunes Music Storeの展開には疑問を呈す
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030521/jasrac.htm 質疑応答では、Appleが米国で開始した音楽配信サービス「iTunes Music Store」
についても触れられたが、「アメリカでも完全に(法的に)OKというわけではない。
5人がクローズドな環境で聞くということだが、制限を回避するソフトも出てきて
いるようだ。また、日本ではいわゆる送信可能化権というのもあるので、日本で
同様な事業が始まった場合は、音源を提供する事業者がそれに同意できるかとい
う問題もある(加藤衛理事)」という。
また、補償金収入が落ちていることについては、「MDレコーダの一巡で、ハード
の販売台数がとどまっており、MD販売価格が落ちていて、マイナス成長である」
という。また、「もっと大きい問題は音楽用で無い(補償金の適用除外となって
いる)CD-Rへの録音」とし、「こういった問題を放置しておくわけにはいかない。
CCCDやレーベルゲートなどの導入を進めているが、導入していないソフトも出て
いるのが現状で、権利者同士で話しあっている。文化審議会でもそうした私的録
音制度の検討会も始まっているので、そこで話を進めていきたい(細川英幸理事)」
と今後の方針を語った。