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NO MUSIC NO NAME:
今まで、「闇」というテーマの劇を
延々と何万年も続けてきた「劇団 人類」という集団がありました。
毎回毎回、同じ「辛く悲しい、重苦しい」劇を続けてきました
そんな劇団・人類です
この劇団・人類の劇、「闇」はこんな内容です
ある家族がいました。
その中のお父さんは乱暴者で、
2人の子供達を働かせて
その稼ぎを全て奪い、自分だけ美味しいものを食べて
余ったものを子供たちに渡して、
子供たちはをそれを奪い合いました
お母さんは「お父さんには逆らえないから」と見て見ぬふりをします
そんな毎日が延々と続く劇。 それが劇団・人類の「闇」という作品です。
いい加減、観客も劇団員も同じつまらない劇を何万回も
何万年も繰り返すのが嫌になってきました
飽きてきたのです。
そして今度、
劇団人類がいつも使っていた「シアター地球」という劇場が閉鎖してしまうことになりました。
なので劇団員はこれから先、どうするか話し合われています。
劇団のある人は、近所の劇場で「愛」をテーマにした
とても楽しい演劇をやっていると聞いたので
そちらの劇団に移籍しようとしています。
そして、一緒に移籍する仲間を誘ってみました。
ある人は一緒にその愛の劇に参加することに同意しました。
ある人は、一緒には行けない、他の劇団に行く、と言いました
ある人は、この劇団人類で闇の劇をこれからも続けていきたいし、
そんな愛なんていう劇が存在するわけがないと決めつけるので
こことは別の劇場を探して、これからも闇という劇を続けると言っています。