【In Early Summer】佐野元春 #57【ON THE ROAD】
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NO MUSIC NO NAME:
少年犯罪にせよ、実際に記録されたものがどれだけあるとか、そこだけで掴まえない方がいい。
犯罪にせよひきこもりなどにせよ、潜在的な層も考慮に入れるべきで。というのは、90年代以降
の少年犯罪にせよ、ひきこもりなどにせよ、そこでどこに着目すべきかが決定的に重要なんだよ。
たしかに一個一個の事例に当事者の言う動機はあるんだが、そこに目を奪われちゃいけないんで
、あれらの犯罪によって、どっかで自分を取り戻す動力があるんじゃないか。そういうのは統計で
は掴めない。昨今の凶悪事件で着目すべきなのはそこで。統計では分からない。
福島原発事故を起点に、色んな議論が起こってきてる。佐野が追悼した吉本隆明は、原発問題で
起こってる議論のうち、そこでの利益の分配、秘密主義の問題、と、文明史の中での技術の問題と
を分けて考えるべき。文明史の中での技術というのは欠陥や危険性をみつけ、そのたび改善刷新
してきたという歴史がある。その歴史が人間力だった。というのがある。そういう吉本の出張を
読んでいる可能性だってある。今原発の存否を決める必要はない、というものだ。で、今原発事故
について何か言うことは、特定の陣営に加担してるととられる可能性がある。慎重になるべき
理由はある。