【In Early Summer】佐野元春 #57【ON THE ROAD】
223 :
NO MUSIC NO NAME:
佐野の過去のライブDVD『Cafe Bohemia Live!』が欲しかったがamazonで1万数千円に
なっててとても買えないと思ったが、幸いあれはオリジナルはミュージックビデオで出ていて、
行き付けの中古店に佐野の昔のミュージックビデオがどっさり安く出てたので買ってきた。
佐野の80年代の楽曲「Strange Days」「Individualist」「Complication Shake down」
とか、発表されたリアルタイムでは何を言いたいのかよく分からないまま聴いてる状態だったが、
ここにきてやっと分かってきた。今の日本社会とあれらの楽曲がちょうど今、不思議なオーヴァ
ーラップを起こしている、ていうのがある。佐野の楽曲って「Complication shake down」
が典型的だけど、混沌の中でしょげるのではなく、それをビートに溶かし込み、高揚や爆発や
熱狂に変えて「ビートに任せて転がり続ける」手法があった。精神として「夜をくぐり抜ける」て
いう言い方もしてる。いま感じるのが佐野の作風が吉本とかの詩と違うのは、そこにPop の要素
が加わって、Rock music,Dance musicの要素が入ってくることで、情況を敏感に察知して作
品化するところは吉本などと同じだし、影響を受けた可能性はあると思う。ああいう、今になって
聴いてみるとリアルタイムよりどこかリアルに聴こえるというのは、他にこういう作家はいない
しやはり別格な気はするね。モチベーションの浮き沈みが多い人みたいだけどね。